合格体験記



■明治大学文学部文学科英米文学専攻/「私のド根性受験奮闘記」

私には根性がある。これは強みだ。私が歩んできた短い人生の中のつらく苦しい受験勉強の中で、このド根性が身についた。高校二年生の冬に志望校を決め、意気込んだ受験勉強。本当につらい戦いにはなったが、得られたものがとても多く、今ではこの経験は何物にも代えがたい素晴らしいものになったと思う。

まず、大学受験と本気で向き合おうと決めたきっかけは、ほとんど挑戦心だった、と今では思い返せる。高校二年生までの成績は本当にひどいものだった。現代文はまず文章を読むのが遅い、語彙の知識も少ない、古典は文法が覚えられていない。数学は何が何だかさっぱり。英語は、辛うじて文法は理解しているのだが長文はまったくダメだった。世界史に関しては、興味はあるものの、やる気がなく学習しようとしない。本当に勉強がいやでいやで仕方がなかった。しかしそんな勉強が苦手だった私の考えを覆すこととなった出来事は、大学選びだった。二年生の冬、私には行きたい大学が見つかった。最初は自分の学力の範囲で行けるところを、と選んでいたのに、私が見つけたその大学は、当時の学力ではほぼ無謀だった。そして私はそこで初めて、挑戦しようと思い立った。まだ時間はある、やれるところまで努力すれば“いい線”までは行けるはずだ、と。そこから私の“戦い”は始まった。

受験期間の高校三年の春、入塾をし、夏休みまでは、ずっと基礎を叩き込み続けた。本当にずーっと。まず、学校への通学時間は英単語と古文単語を暗記。HRが始まる一時間前に到着し、また英単語と長文。休み時間は移動教室がなければ世界史の資料集を広げ、放課後は図書時間で古典文法を覚え、塾で授業、そのあとは自習。苦しかった。自分がやっている問題たちは本当に簡単なものばかりで、情けなかった。ほかの人はきっと、もっと難しい勉強をしているはずなのに…。こう、卑屈になることもあったが、あきらめなかったのは、自分の精神力のおかげだった。周りがどうであろうと、やっぱり自分の成績が上がればうれしいし、自分を高められるのは自分しかいないぞ、と常に心にとどめていた。それだけではない。いつも励ましてくれる、先生。テストの点数を見せるたびに、お褒めの言葉をくださって、この調子で成績が上がり続ければどこまででも行けるんじゃないかと言ってくださった。どれだけ励みになったことか。その言葉通り、本当に成績は伸びた。面白いほど伸びた。
夏休みになると実践的な問題も取り組むことができるようになった。それでも英単語長や、古文単語長は毎日見直した。一回も遊びにはいかなかった。自分にはそんな時間なんてない、と腹をくくっていた。本当は遊びたかったけれど、それよりも、受験結果をいいものにしたかった。
秋、冬は孤独を感じたりもした。過去問を解いては絶句し、見直し、また絶句しては見直し。最初は一人で勉強することが苦痛だった。しかし、そんなことはないのだ。頑張っているクラスメートも応援してくれる先生も、家族もいた。だから、別に受験をあきらめる理由なんてものは、別になかった。塾には寝て起きて、そのまま言っていたぼさぼさ頭にジャージ姿。目標以外、あの頃の私には何も見えていなかった。もちろん成績には停滞期もあったが、そこで折れたら私の得てきた根性は役立たずだ。とにかく粘った。受験が終わったら何でもできるのだから、せめてそこまでは。必死に自分と戦った
受験は結局のところ、第一志望には届かなかったけれど、一年前の自分では不可能だっただろう大学に合格できた。もちろん悔しかったが、本当に頑張った結果がこれなら、とてもよかったと思えた。周りのみんなも、喜んだり驚いたりしていて、改めて自分は頑張ってこれたなあとうれしいと同時に誇らしかった。
今回の大学受験で、私は学力を手に入れたが、精神力も手に入れられた。大学受験のような、過酷で険しい山にはどんなにしんどくとも、トライしたことに意味がある。困難にぶつかることはこれから何度もあるだろうが、このような受験期の経験が私の人生の中で生きてくることは間違いないだろう。

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>> 受講していた「大学受験対策コース」ページ

塾長 大澤 歩 Kip学伸 YouTubeチャンネル

塾長からのメッセージ

Hさんは根性の受験生でした。専用の自習机は英単語や世界史の用語を書いた付箋で覆われ、自分の机に座るやいなやすぐに自分の世界に入っていける集中力も持ち合わせていました。彼女には印象に残るエピソードが二つあります。一つは、入塾直後に毎日英語の長文を読むように伝えたことを受験前日まで一日も欠かさず続けたことです。その成果もあり、まったくできていなかった英語も驚異的な伸びをわずか数か月で見せました。もう一つは、11月頃だったと記憶しますが、何気ない会話の中で「つらい」と言って涙を流したことです。受験は過酷であり、また孤独です。真剣に向き合えば合うほどその重みは増してきます。ぼくがかけた言葉はたった一言「根性で乗り切ろう!」でした。一心不乱に机に向かうその気持ちを多くの生徒に伝えたくて、彼女には現在Kip学伸の講師として今も来てもらっています。

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