■慶應義塾大学看護医療学部AO合格/「Kipで手にした夢への切符」
“国際的に活躍できる助産師になって、世界中の子供たちの笑顔を守ってみせる!”この壮大な夢の実現に向けて常に走り続けてきた私。そんな私の憧れの学び舎は慶應義塾大学看護医療学部、ただ一つでした。
私が抱いていた慶應義塾大学看護医療学部への憧れ、絶対にここで学びたいという強い思いは全国で誰にも負けない自信がありました。
そして、実際にこの強い思いと努力で私は憧れの学び舎への切符を手にすることができたのです。
慶應看護の入試形態の一つであるAO入試は受験者の能力や意欲、適性を重視していました。学習意欲に加えて、国内やベトナム、カンボジアといった発展途上国でのボランティア活動、米国ボランティア親善大使としての全米表彰式参加等様々な活動をしてきた私にとって、AO入試は自分にぴったりだと思いました。すぐにでも対策を始めようと意気込みましたが…ここから暗いトンネルのような日々が続きます。
まず、学校ではAO入試を受けることに対して肯定してくれる先生はいませんでした。慶應看護のAO入試は最難関であるため、挑戦しても時間の無駄だ、運試しのようなものだと軽くあしらわれてしまったのです。
次にAO入試対策の塾を探し始めた私は、大手の塾を片っ端から訪問しました。
しかし、かけられた言葉は「ここでは複数校のAO入試に出願するのが一般的です。」の一言。AO入試とは本来最も行きたい学校に自分の思いを全力でぶつけるはずのものなのになぜ?という疑問が私の頭の中を巡り絶句してしまいました。私はすっかり途方に暮れていたのです。
そんな時、私に一筋の光を差し込んでくれた人がいました。
ベトナムのボランティアで出会い、昨年上智大学に公募推薦で合格したKipの卒塾生ちゃんです。Fちゃんの紹介のおかげで私はKipに出会い、夢を掴むことができました。
人生で自分に合う塾に出会ったことがなく、いつも塾を転々としていた私にとってKIPは、毎回行くのが楽しみでしょうがない大好きな場所でした。
最初の面談で大沢先生と私のAOに対する捉え方が一致したとき、私がまさに求めていた場所に来ることができたと嬉しくなりました。
それからの日々は、決して甘いものではなく緊張と不安の連続でしたが、自分自身の人生、助産師としての未来、看護という大好きな分野と毎日向き合い続けることができた人生で最も充実した日々でした。
慶應看護のAO入試では一次試験の書類審査が非常に大きな鍵を握っています。
そのため、提出書類も多く、提出二か月前から添付資料を清書し始めてぎりぎり間に合ったほどでした。
入塾したての頃は、自分の夢も大学の志望理由も明確であるため、Fちゃんが言っていたように志望理由書を何十回も書き直すようなことは自分にはないだろうと思っていました。約半年後には腱鞘炎になるまで書き直し、自分の書いた書類に埋もれて寝る日々を過ごすなど考えてもみませんでした。
「文章は推敲を練れば練るほど思いの詰まった深いものになる。」
これは私が書類作成の上で学んだことです。何十回、何百回と同じ文章に向き合っていると、他人から見れば笑ってしまうほど些細なことも気になります。
しかし、試行錯誤を重ねてこそ見えてくるもの、浮かんでくる新しいアイディアが必ずあります。努力を重ねて書き上げた文章は、たとえ上手くなくても自分らしさが滲み出て相手に伝わることを私は今回のAO入試を通して確信しました。私が納得のいく最後の最後まで文章に向き合うことができたのは私の意志を尊重し、後ろから寄り添ってサポートしてくださった大沢先生のご指導のおかげです。自分の文章、すなわち自分自身と向き合い続けるという貴重な体験は私の糧となりました。
推敲を重ね納得のいく書類を提出できた私は傍から見ると失敗や挫折のない受験生のように見えたかもしれません。しかし私は、一度大きくつまずきました。
頑張りすぎた結果、失敗をしてしまったのです。かの有名なリンカーンは「あなたが転んでしまったことに関心はない。そこから立ち上がることに関心があるのだ。」という言葉を残しました。この時転んだ私を再び立ち上がらせてくれたのもKipの先生方でした。受験を通して、失敗を乗り越えるための勇気をもつことの大切さも学ぶことができ、今となっては失敗もかけがえのない思い出の一つです。
そして失敗を乗り越え一次試験に合格できた時には本当に嬉しかったのを覚えています。その後、二次試験までの一週間は慶應看護への情熱が私に努力するエネルギーを与えてくれました。塾や病院、学校で模擬面接を重ね、質問を分析してノートに整理しました。
また、本や新聞、資料なども時間が許す限り目を通し続けました。
入試当日はもちろん緊張もありましたが、今まで自分がやってきたことが私の自信に変わりました。そして自分を信じて看護医療学部の校舎に足を踏み入れることができました。
「努力は必ず報われる。」
二次試験の合格発表で自分の受験番号を見つけたとき真っ先に思い浮かんだ言葉です。努力すれば必ず誰かが見ていてくれます。慶應看護への合格は私にとって単なる受験勉強の終わりではありませんでした。今までの自分の生き方を肯定してもらえたように感じると同時に、これからも夢の実現のため努力し続けようという原動力にもなりました。AO入試を受験して本当に良かったと思っています。
私がAO入試を受験される皆さんに覚えていただきたいことが3点あります。
① 明確な目標をもつこと
② 正しい努力を続けること
③ 周りで支えてくれる方々の存在
です。
① 明確な夢をもつこと
私が慶應看護に合格できたのは明確な夢を持ち続けたからだと思います。辛いことも多い受験勉強をやり通すためには、明確な夢や目標をもつことが必要になってきます。私は高校一年生の頃から自分の進路を真剣に考え始めていました。早くから自分の能力や適性を分析していたことがAO入試の際の強みになったと感じています。AO入試では、将来への具体的な構想や自分自身についても問われることが多いので、自分と向き合い、夢や目標を早いうちから見つけると良いと思います。
② 正しい努力を続けること
AO入試を受ける際には正しい努力をすることが必須だと思います。AO入試を受けるにあたって一般受験の対策との両立をしなければなりません。これは非常に難しいことですが、どちらも第一志望に受かりたいという目標を達成するための手段に過ぎないのです。バランスよく努力を続けていれば両方で成果をあげることができ、さらなるモチベーションアップにつながると思います。
先述しましたが、正しい努力をすれば必ず誰かが見ていてくれ、努力が報われる日が来ます。合格したときその努力は自信と達成感につながります。
今も私の手元にはこの一年でAO入試のために作成した沢山のノートや資料、読んだ本や新聞スクラップが並んでいます。これらは努力の証としてこれから先も私を見守ってくれる大切な宝物となりました。
③ 周りで支えてくれる方の存在
受験生の一年は数々のことを乗り越えなければならず、1人ではとてもやっていけませんでした。思い返してみると、私の合格を、母を始めとした非常に多くの方が支え、応援してくださいました。特にKipの先生方や友人は私にとってかけがえのない存在でした。
まず、私をKipに導いてくれ、いつも相談にのってくれたFちゃん。FちゃんのおかげでAO入試に対するイメージを早くから掴むことができました。
教室に応援に来てくれたときは本当に嬉しかったです。私の合格への出発点を作ってくれたFちゃんには感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
もう一人私には大切な友人がいます。一緒にAO入試を乗り越えてきた同い年のAちゃんです。Aちゃんと私は、興味をもつ分野や志望校は違えど、AO入試で第一志望に入りたいという強い思いは同じでした。受験記直前は、同じ目標に向かって頑張る仲間だからこそ話せる悩みなども打ち明けて毎日話していました。プレゼンや面接もお互いに練習しました。AちゃんがKipにいてくれたことは私の大きな心の支えでした。Aちゃんが合格したときには自分のように嬉しかったことを鮮明に覚えています。
本当にありがとうございました。
このようにKipでは友人にも恵まれ、毎日が楽しかったです。他にも自分より年下の小学生や中学生が毎日Kipに来て頑張っているのを見ると、私も頑張らなくてはと刺激を受けました。アットホームなKipならではの経験だと思います。
最後になってしまいましたが、Kipの先生方は本当にあたたかくて素晴らしい先生ばかりでした。先生と話をするのがあまり得意ではない私でしたが大沢先生を始めとするKipの先生と話をするのが毎日楽しかったです。
KipではAO入試だけではなく一般入試の科目も勉強していました。現代文、英語の授業では間違えたところを分かり易く解説していただきました。特に現代文の解説では、文章の背景知識なども学べて興味深かったです。また、面接の練習も複数の先生にしていただきました。様々な角度から質問内容を掘り下げて下さり、面接練習を通して再び自分と向き合うことができました。本当にありがとうございました。
松本先生は、不安になりがちな私の心の拠り所でした。経験豊富な先生が話してくださるお話を聞いているといつも笑顔になれました。助産師の方のお話や看護学部を受験された方のお話は非常に参考になりました。私が失敗したとき最後まで納得するまで頑張ってみなさいと背中を押してくださったのも松本先生です。松本先生のおかげで最後までやり抜くことができました。
本当にありがとうございました。
そして、大沢先生。大沢先生は私が今までの人生の中で出会った先生の中で最も尊敬している先生です。私は大沢先生のご指導を受けて、知的好奇心が湧き上がり真に学ぶことの楽しさを見いだせた気がします。AO入試の書類作成では大沢先生と本当に様々なお話をしました。興味深いお話を引き合いにヒントを出してくださる大沢先生の知識の豊富さにいつも驚かされていました。私は大沢先生から将来社会に出るにあたって多様な分野の知識を併せ持つことがいかに大切かを学びました。
私のために中東問題について詳しく解説してくださった授業も非常に心に残っています。今まで世界情勢や社会事象に全く無知であった自分が恥ずかしくなりました。大沢先生のように知識を持って多様な角度から物事を捉えられる人になれるようたくさん本を読みたいと思います。
また、大沢先生はどんな些細なことでも私の話に熱心に耳を傾けてくださいました。夜遅くまで相談にのって下さったり、優しくアドバイスをくださった大沢先生がいてくださったからこそ、私は最後まで諦めず頑張ることができました。卒塾したくない、もっとここで学びたいと思った塾はKipがはじめてです。感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
AO入試は、まだまだ本質を理解されていない方も多く、今後AO入試を受験される方々には乗り越えなければならない壁が多いかもしれません。
しかし、叶えたいと本気で願う夢を持ち続け努力すればおのずと道は開けます。
そしてKipには、皆さんを支えて下さる先生方がいます。
自分を信じAO入試で夢を掴みとれる方が一人でも増えることを私は願っています。そして何かお手伝いできることがあれば全力でさせていただきたいです。
最後に…
私はKipで憧れの学び舎への切符を手にしました。
ここからが本番です。
自分の夢の実現を目指してさらに精進していきます。
Kipで出会った全ての方に心から感謝しています。
本当にありがとうございました。
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