■三田国際中学「素晴らしいチャレンジを褒めてあげたい」お父様より
「本当に中学受験をさせていいのだろうか?」
田舎育ちの私は、放課後、毎日野球をしていた。
夢はプロ野球選手だった。
田舎の子は 4 年生から本格的に部活を始める。
都会の子は 4 年生から本格的に勉強を始める。
これまでとはまったく違う価値観と環境を、子育てで直面することに。
仕事に追われながら、その価値観を消化できずに時が過ぎる。
同じ年の娘を持つ知人家族がアメリカ生活を始めた。
聞くところによると、日本の 6 年生の年齢から中学 1 年生がスタートするという。
中学から既に単位制で自分の好きなようにカリキュラムを組む。
なので、クラスもない。その代わりにカウンセラーがいて、学力習熟度を共有相談していく。
意外なことに宿題の量も相当多いらしい。
スポーツも 1 つに特化しない、シーズンスポーツといって春夏と秋冬で違うスポーツクラブに所属する子も多い。
この話を聞き、また現地で実際に目の当たりにした時に、目の前の子育てを、自分の中の 1 つの方向でしか考えていないことに気付いた。
そこから、私の中の、中学受験に対しての考え方に変化が出た。
・純粋に「受験」というものが、素晴らしいチャレンジ。だから心から応援しよう。
・多様性、有機性こそ、人生の本質。どのような結果でも、その先に続いていく。
・偏差値や現時点での序列は特に関係ない。心の眼が曇るだけだ。
・学校選びはとにかく足を運んで感じてみる。活字情報だけでは本質が見えない。
と思うようになっていった。
そして、子供の受験が終わった。
すんなり合格とはいかなかった。5 回の不合格を先にもらった。
ようやく、6回目のチャレンジで合格を手にすることができた。
12歳で味わう初めての挫折。それが 5 回も連続で。
涙も流していた、でもその分、歯も食いしばっていた。
素晴らしいチャレンジを褒めてあげたい。
そして、もっと素晴らしいチャレンジがスタートできることに感謝したい。
重ね重ね、結果は全てではないと思う。
仮に、結果が悪かったとしても、そこから新しいチャレンジがスタートできる。
家族で歩むこの過程こそが、多くの学びと財産になるに違いない。
結論。「本当に中学受験をさせていいのだろうか?」という問いは、愚問だった。
最後に、多くの方のサポートに心から感謝申し上げます。
中学受験で多くを学んだ受験生の父より
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