大学・中学合格体験記



■父の死を乗り越えて見事合格!

都立試験の発表当日午前9時過ぎ・・・元気いっぱい教室の電話がなりました。合格の連絡は「携帯でメール」ということになっていましたから、携帯だけは手に持ったまますぐチェックする態勢でいました。

こんなに早く誰からかしらと受話器を取ると、電話の向うから

「せんせ〜い!受かった受かった受かった受かった・・・・・合格したよ!!!」
と一気に叫ぶ声がしました。

Yちゃんの声でした。
「ほんとう?良かったね。おめでとう!!よく頑張ったねほんとにおめでとう!!!」
嬉しい第一報でした。
彼女は都立駒場高校に合格しました。
自分の行きたい学校でした。

いつもニコニコスマイルマークの笑顔!
小柄で華奢な彼女のどこに、こんなエネルギーが潜んでいるのかとおもうほど頑張りやさんです。
中学3年間バスケ部に所属。

勉強との両立で悩んでいる時も、決して妥協をしないのです。何がなんでもバスケをやり抜きました。はじめ私は、レギュラーで中心的なプレイヤーなのかと思っていました。どんなに大変でも決して部活を休まないからです。

それが、あるとき試合に出られないということを知ったのです。
万年控えの Y ちゃんです。
でも、決して愚痴も言わずにやり抜きました。
試合があれば遠くまででかけ、チームのメンバーを応援しました。
でも、彼女は腐らない。ここが A ちゃんのすごいところです。

それからピアノもやり抜きました。厳しい先生についてレッスンをしていたようで泣き泣き練習したこともあったようです。でも、その先生に感謝をしている。厳しいから今の自分があると。 (う〜んわかってるね!)
なんでも全力投球の彼女ですが、塾では私によく叱られました。いつも笑顔でかわされましたけど・・・。
3年生になって部活を卒業してからは、受験勉強に集中しました。図書館の常連ですし、家でも塾でもメいっぱい勉強をしました。

夏期合宿も特訓も参加し、講習明けには偏差値も68まで上がりました。
学力がメキメキつきはじめ、第一志望高が合格圏にはいり、調子に乗ってきた時、
Y ちゃんが塾を休みました。
本人からの電話です。
「今日疲れていて塾を休みたい」
そんなことで塾を休む子ではありません。

「・・・おとうさんが亡くなったので・・・」
室長が電話にでました。私はその日は、別の教室にいましたので、後から知って驚きました。信じられませんでした。
私も留学している時に父を亡くしました。その時は、世の中にこんなに悲しいことがあるのかと思いました。帰りの飛行機のなかでひとり泣いたことを思い出します。そして、意気消沈したまま受けた試験の単位を落としてしまった苦い経験があります。
彼女のことを考えると、胸が張り裂けそうでした。受験の直前にこんなことが起きなくてもいいのに。

神さまは意地悪だ。

「いくら Y ちゃんが人材だからって、今こんな試練を与えなくたっていいじゃないですか?」
少し前にも、小学6年生の塾生が母親を病気で亡くしたばかりで・・・室長も私もすっかり気落ちしていました。
人生には試練があるでしょう。でもこんな小さい子どもたちにとって、肉親との別れはあまりにも残酷過ぎます。
彼女は一日しか塾を休みませんでした。
いつものスマイルが戻り、細い体でしっかりと自分を支えていました。
その後も、頑張って勉強をし続けました。

そして、3月1日の合格発表です。
みかみ先生が「努力する人には勉強の神様がついている」
っておしゃっていたけれど、本当だったよね。
このブログを書くために Y ちゃんの許可を得ましたよ。

彼女からの返信↓

「あさってはお父さんの四十九日だから、受かったって報告します。結構気
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にしていたから。多分すごく喜んでくれると思う。(*^_^*)
・・・・私のブログを読んで、頑張ってくれる人がいたら超うれしいですね♪」

合格発表の日。お小遣いから室長と私にケーキを二個買ってきてくれました。
それから、教室にかわいいメモたてを。(今月分のお小遣いなくなっちゃたかな?)

小学生がみんなかわいいって言ってくれたよ。
ありがとね!

本当に本当に辛く悲しいお父さんの死を、よく乗り越えて受験勉強をやり続けたね。

Y ちゃんは、受験を通して、本当に成長しました。
学力だけでなく、精神的にも・・・ひとまわりもふたまわりも大きくなったよ。
先生は嬉しいです。

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