

■早稲田実業中学 「言われたことは全部やったよ」

チャレンジ校であった難関校である早稲田実業中学に合格!彼の合格の最大の要因は、「好奇心を伸ばす」ことにあったように思います。A君が Kip に入塾したのは、5年生の4月でした。転塾組の一人でしたが、その理由は「塾での拘束時間が長すぎるということと、好きな算数の授業で、もっと先に進みたいのに授業の進度が遅くつまらない」ということでした。
当初の第一志望は、明大明治でした。好奇心が旺盛で、どんなことにも積極的に取り組む素直な生徒で、普段の授業や講習期間の特訓、イベント等も楽しんおり、受験生につきまといがちな悲壮感とは無縁の受験期間でした。
塾の方針と合ったということもあるとは思いますが、勉強を楽しみながら進め、気づけば成績が上がり始めました。入塾後、一年くらい経ったときの保護者面談で、早稲田中学にもチャレンジしたらどうですかとお話しました。彼の希望は大学附属の共学校でしたので、その希望にも沿っていますし、何よりも難しい学校を目指すほうが、彼自身が燃えるのが見てとれたからです。そうして、早稲田実業に決定しました。
明大明治の問題と比べ、早稲田実業の理科・算数は特殊でしたので過去問対策は大変でした。過去問は、過去10年分を科目によっては五周しました。
オーソドックスな問題は、ほぼクリアーできる子でしたが、早実の問題は知識だけでは解けない難問が多く、苦戦することも日常茶飯事でした。本番で一問でも多く解けるように、理科の担当や算数の担当講師も徹底的に彼をサポートしました。
彼の首都圏模試の平均偏差値は63でした。早稲田実業は首都圏模試では69ですので、決して安全圏にいたわけではありません。単なる演習問題をしていただけであれば、合格に届かなかったかもしれません。夏期講習以降の志望校対策(過去問対策)が功を奏したのだと思います。
受験生にお伝えしたいのは、偏差値で5〜8程度届かない場合は、徹底的に過去問の対策をすることで逆転が可能であるということです。ただし、その場合も単に過去問を解いて、直すだけでは足りません。できる問題とできない問題をしっかりと把握したうえで、できない問題のなかでも、どこが出来るようになれば、点数が合格点に届くようになるのかを考えながら進めていくのです。
先生たちには、随分叱られることもありましたが、Kip での勉強を本当にエンジョイしていましたね。
最後までよく頑張ったね!
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