Kip学伸のブログ



お休みのお知らせ

カテゴリー:お知らせ2023.12.29

12月31日(日)~1月3日(水)までは塾がお休みとなっております。お間違いのないようご注意ください。

国語が苦手な人はこの区別がついていない!

カテゴリー:国語2023.12.17

数多くの生徒に国語を指導してきて気づいたことはたくさんありますが、今日はそのうちの一つを紹介します。

 

それは国語の苦手な人は、接続詞の「つまり」と「だから」の区別がついていないということです。これは小学生に限らず、中学生でも高校生でもあまり違いはありません。

 

まずは次の例文を読んでみてください。

 

 昨日の夜から熱があります。さらに、今朝からは咳もでるようになった。

 

この後に、「風邪をひいた」とつなげる場合は、「つまり」と「だから」のどちらが正しいでしょうか?

 

つまり???

 

だから???

 

「つまり」は言い換えですから、事実が羅列されている場合は、言い換えも事実となります。ですから、「つまり、風邪をひいた」というのは正しいということになります。

一方の「だから」は、原因に対する結果を表します。

「熱がある」ということや「咳が出る」という原因から風邪をひいたという結果になるでしょうか?おかしいですよね。あくまでも、咳や熱が出るのは風邪をひいた結果の症状です。

「だから」を使うのであれば、「だから、学校を休もうと思っている」といった心情や感情を表す言葉となります。

 

基本的に説明文や論説文といわれるタイプの文が出題された場合、この「つまり」がどれだけ見抜けるかがポイントとなります。典型的な問題は「下線部の箇所はどういうことか/どういうことを表しているか。次のア~オの選択肢の中から最も適したものを選べ」といったものです。こうした選択問題の場合は、書かれている選択肢を分解して、本文中に書かれているかどうかの確認作業が重要です。適してない箇所が一か所でもあればその選択肢は×となります。

 

一方の物語文はよく「心情理解」と言われます。登場人物の心情とその変化を、表情や空の色、声の調子の描写を通して理解していくのです。では、なぜ心情変化が起こるのでしょうか?それは簡単で、心情を変化させる原因があるからです。

そのため物語文の設問の多くは「なぜ」から始まります。たとえば、

 

せいや君は今日学校で友だちと口喧嘩をしました。口喧嘩と言っても一方的に悪口を言われ、言い返そうと思いましたが言い返すことができませんでした。家に帰って自分の部屋に入ったとたん、涙がほほを伝わりました。

 

という文があったとします。ここで「せいや君はなぜ泣いたのですか?」という問題に対して、「友達に悪口を言われ言い返せなかったから」ですと減点対象の答案になります。

 

悪口を言われた→言い返せなかった

 

というのは事実です。ここで重要になってくるのが「だから」という接続詞です。

 

言い返せなかった。だから、どういう気持ちになったのかを考えるのです。

悪口を言われた。言い返せなかった⇒だから、悔しくなった。⇒だから泣いた。

このような順序で考えるのです。

 

もう一度おさらいをしますと。

 

・説明文は、筆者の主張が重要で、設問はその言い換えになる。⇒「つまり」で考える。

 

・物語文は、登場人物の心情とその変化が重要で、設問はその理由になる。⇒「だから」で考える。

 

こうした訓練を行うのは、いわゆる普通の長文読解を数多く解くよりも、接続詞を使いながら短文を書く訓練をしたほうが早いです。

冬期講習の日程

カテゴリー:お知らせ2023.12.15

12月16日(土)より、1月6日(土)まで冬期講習となりますので、通常授業はなくなります。お間違いのないようご注意ください。

玉川大学リベラルアーツ学部合格!

カテゴリー:AO入試・総合型選抜入試/小論文対策2023.12.08

6月にアメリカから帰国したMさんが玉川大学リベラルアーツ学部に合格しました。日本にいる貧困層の子どもやその家族を支える活動をしていきたいそうです。持ち前の諦めない力で日本社会のために尽くしてください!

立命館大学国際関係学部合格!

カテゴリー:AO入試・総合型選抜入試/小論文対策2023.12.08

将来外交官となって活躍したいと言っていたY君が立命館大学国際関係学部に合格しました。おめでとうございます!せっかく京都に行くのだから、学業だけでなく日本文化も学んで、その素晴らしさを世界中の人に伝えられる人になってください。

上智大学理工学部合格!

カテゴリー:AO入試・総合型選抜入試/小論文対策2023.12.07

K君から上智大学理工学部機能創造理工学科に合格したというお知らせが届きました!おめでとうございます!

風力発電の実態を知るために、夏休みは茨城県まで行きました。

最後は顔つきまで変わって、本番に臨めました!大学に入ったら超電導の研究ガンバってください。

上智大学文学部哲学科合格!

カテゴリー:AO入試・総合型選抜入試/小論文対策2023.12.07

Yさんから合格の知らせが来ました。おめでとうございます!

今年、もっとも文章を書いた受験生でした。大学ではカントの『純粋理性批判』を精読してください!

上智大学文学部新聞学科合格!

カテゴリー:AO入試・総合型選抜入試/小論文対策2023.12.07

公募推薦で、R君が上智大学文学部新聞学科に合格しました。おめでとうございます!

戦争の「記憶」と「記録」を後世に伝えるというミッションを持って記者になるという大きな夢をもって望みました。

今年の総合型選抜入試系受験生の中で最初からもっとも文章がうまかったのが印象的です。

夢に向かって頑張てください!

立教大学合格!

カテゴリー:AO入試・総合型選抜入試/小論文対策2023.12.05

オンライン+通塾を続けたK君から、立教大学経営学部国際経営学科に自由選抜入試で合格したとの連絡がありました。おめでとうございます!

お休みのお知らせ

カテゴリー:お知らせ2023.11.17

11月22日(水)、23日(木)は塾がお休みとなります。お間違いのないようご注意ください。

中学受験合格生第一号

カテゴリー:中学受験2023.11.11

昨日は海外帰国生枠で大妻中野に合格した生徒さんがいました。おめでとうございます!先週の大学受験発表より合格続いております。

11月3日

カテゴリー:お知らせ2023.11.03

本日11月3日は通常どおり授業をおこなっておりますので、お間違いのないようご注意ください。

慶應大学看護医療学部合格!

カテゴリー:大学受験2023.11.02

慶應大学看護医療学部をAO入試で受験したHさんから合格の連絡がありました!

おめでとうございます!

面接後まったく自信を失っていた彼女ですが、ふたを開けてみたら合格!

おそらく自分の強みを自覚したいなかったために、最後まで自信が持てなかったのかもしれません。

この数か月の努力はずっと見てました。本当によく頑張りました。

夢に向かって頑張ってください!

今年度合格第一号

カテゴリー:大学受験2023.11.01

Nさんが総合型選抜入試で東京農業大学応用生物科学部に合格しました!おめでとうございます!

夏期講習期間は毎日、志望理由書の書き直しでしたがくじけることなく、よく頑張りました!

栄養に関する知識不足によって悩んでいる女性に、正しい知識を広めたいという大きな夢を胸に農大に飛び込みます!夢に向かって頑張ってくださいね!

【冬期講習】中高生へのメッセージ

カテゴリー:冬期講習2023.11.01

早いもので今年もあと二ヶ月を切りました。高2の皆さんは年が明けたら受験生です。

Kip学伸では、中1・2年生で学習ペースをつかみ、中3から大学受験を考える、ということを常々伝えています。というのも、私立中学へ通う最大のメリットは高校受験がないことにあるからです。高校受験がないからこそ、中3から大学受験を意識できます。

中学や高校と違って大学は学校の選択肢が多いだけはなく、入試制度も多岐にわたっています。まずは、各入試がどういうものなのかを知らなければなりません。そのうえで、何が自分に向いているのかを考えて、やるべきことを考えるのです。そのことを踏まえると、当たり前ですが、高3になってから大学受験を考えて行動を始めるというのでは、遅すぎます。「総合型選抜入試って何ですか?」という質問を高3でしているようでは間に合いません。

そのようにならないためには、早い段階から目標を設定していくことです。

中3生は高校に向けた進級テストがある人もいるかと思います。進学校ではすでに高校数学に入っていると思いますが、進学テストでは中学校の範囲がテスト範囲となるかと思います。これを機にしっかりと復習をしていきましょう。また、高1生は理系か文系かの進路の振り分けもあったかと思います。

一般受験ではやはり国立理系志望がもっとも大変です。国立は必要科目が多いため、早い段階から計画を立てて学習を進めないと厳しくなります。高3になると、やらなければならないことが多くなり時間が足りなくなりますので、高2の冬期講習までには、主要科目が一通り終わるように計画を立てましょう。私立理系の場合は、カギを握るのは数学です。担当講師とも相談をしたうえで、青チャートを何周もするのか、それとも一個上のレベルの『一対一対応』をするのかを決めましょう。

私立文系志望者の場合、カギを握るのは英語です。国立に比べ、英単語も難しくまた長文も長いため読解スピードを上げる必要があります。また、学校の社会の授業は、高3の夏休みまでに終わりませんから高2の春~夏から始めておいた方が良いでしょう。特に私立の場合は、歴史でいうと近代史が重要であるにもかかわらず、学校の授業では二学期以降、下手をすると終わらないまま高校卒業になってしまいます。夏休みで共通テスト9割、秋以降は二次対策ができるようになるには、夏休みまでに一通りが終わるのをめどにしましょう。

また総合型選抜入試(指定校推薦や公募・AOなど)を考えている人は、個別に相談をしてください。提出書類の期限ひと月前に問い合わせをしてくる人が年々増えています。みなさんはそうならないよう、早めに準備を始めましょう。総合型選抜入試は早めに対策を立てれば圧倒的に有利です。

 

【冬期講習】私立受験コース4・5・6年生へのメッセージ

カテゴリー:冬期講習2023.11.01

今年も2カ月を残すばかりとなりました。

年が明けますと、塾ではすぐに新年度体制に入ります。4年生は新5年生に、5年生は新6年生に入ります。中学受験は全ての受験の中で最も過酷で厳しい受験と言われていますが、それは単に受験生だけの問題だけではなく、ご両親やご家族の協力なくしてありえない受験だからです。

ご家族で意志を統一していただくためにも、4、5年生のうちに学校訪問にできるだけ足を運んでいただき、志望校をいくつかに絞っていただきたいと思います

4年生は、学習習慣の定着が課題です。学習習慣の定着とは、単に机に座って勉強をする、ということだけではなく、演習問題⇒まるつけ⇒直し といったことをみずからできるようになることです。

5年生は、新しいカリキュラムになって、少し進歩が見られるようになりました。現在使用中の算数テキスト『受験シリーズ』は八冊あり、各テキスト終了後にテストを実施しております。8割以上の得点で合格となり、次のテキストに進めます。この8冊のテキストを来年の夏期講習中に終わらせられるよう計画を立ててください。

6年生はいよいよラストスパートです。寒くなってまいりますので、体調管理はこれまで以上に気をつけてください。受験まで100日をきっています。風邪をひいたりインフルエンザやコロナに罹患したりすると数日間~一週間程度寝込まなければいけません。これから受験までの日々は非常に重要ですので一日も無駄にしないように最大限の注意を払ってください。

冬期講習の学習内容としましては、基本的に過去問とその対策となります。各自の志望校過去問は10年分程度を三周できると理想かと思います。そのなかで、合格するためにどこで点数をとって、どの問題を捨てるかを判断していくことが重要になってきます。

体調管理の一環としまして就寝・起床時間も見直していきましょう。人間の脳は朝食後二~三時間後が最も働くと言われています。これから寒くなりますので朝はつらくなっていきますが、今のうちから六時には起きる習慣をつけていくのが良いでしょう。

秋以降、志望校の過去問にどれだけ本気で集中をして学習できたかが、合否を決定するといっても過言ではありません。「必ず○○中学に合格する!」という強い思いを持てば、自ずと何をしなければならないかが分かるはずです。

これからの時期は難問、解説を見ても分からない問題に時間をかける必要はありません。基礎事項を徹底的に反復すれば点数は必然的に上がります。暗記ものでも苦手分野はどうしても後回しにしがちかと思いますが、自分の苦手な科目・単元から逃げずに、「必ずできるようになる!」という強い心で立ち向かって下さい。自分だけが苦しいのではありません。みんなが苦しい思いをしています。これまでの先輩たちも苦しい想いをしてきました。志望校がある程度決まってきたこの時期以降、精神戦の色合いが強くなってきます。つらいときは、合格した自分・志望校に通っている自分を強くイメージして自分に勝って下さい。

受験生のやるべきことは勉強です。合格するために、とにかく一にも二にも勉強をすることです。余計なことをできるだけ考えず、頭の中をとにかく、勉強のことでいっぱいにしましょう。

中学受験では、ひとり平均四~六回を受験すると言われています。同じ学校を複数回受験する人も多くいます。受験当日の合格発表が多いものですから、その結果を受けて翌日の受験に備えなければなりません。結果によっては、一週間ほど毎日受験をする人もいます。小学生にとって、このスケジュールはかなり精神的にも肉体的にもハードなことです。

これから何日の午前・午後にどこを受けるか考えていかなければなりませんが、上記のことも考慮しながら、受験日程を考えて頂ければと思います。また、どんな状況でも最後まであきらめずに受験できる強い心を持つように日々、鍛えていきましょう。

悔いの残らぬように、全力で学習に取り組みましょう。Kipスタッフも、みなさんが第一志望校に合格できるように全力でサポートしていきますので、合格に向かって一直線で進みましょう!

 

前編 【慶應大学総合政策学部】SFCってどんなとこ?~高校生活~(動画)

カテゴリー:ブログ2023.10.26

【動画はページの最下部にあります。以下は動画のテキストバージョンとなります。】

Kip学伸 大沢(以下、大沢):
はい、皆さんこんばんは。
Kip学伸、塾長の大沢です。
今日は慶應大学総合政策学部の、
うちで講師をしていただいてる栗原先生に、ゲストにお越しいただきました。
よろしくお願いします。

栗原先生(以下、栗原):
よろしくお願いします。

大沢:まずは今日は、高校時代どのような勉強をしたのかとか、
なんで慶應に行きたいと思ったのかっていうの、
高校時代の話と、実際に入ってみて大学がどういうところなのかということについて
お話をしていただければと思ってますので、
よろしくお願いします。

栗原:よろしくお願いします。

大沢:まずは栗原先生は、どちらの出身なんですか。

栗原:群馬県前橋市出身です。

大沢:なるほど。
僕のファンの、ギタリストの布袋さんが・・・

栗原:そうです、群馬県出身です。

大沢:そうですよね。
あと総合格闘家の堀口恭司って、僕の推しの選手がいるんですけど。

栗原:それは名前知らないです、すみません。

大沢:群馬ではどういう高校に通われてたんですか。

栗原:県内の進学校に通っていて。

大沢:県内一ですか?

栗原:多分女子校だったら1番かな、
男子校もあって、同じくらいでした。

大沢:県立高校ですか。

栗原:県立です。

大沢:あ、なるほど。
そうするとじゃあこれをご覧になってる全国の高校生の人で、
ちょっと慶應行ってみたいなという人が励みになると思うんですけど。
じゃあ県内トップの女子校であったと。

栗原:はい。

大沢:成績はどれぐらいだったんですか?

栗原:そんなによくはなかったかもしれないです。

大沢:そんなに良くなかった?

栗原:そんなに良くなかった、これは本当にみんなの勇気になると思うんですけど。

大沢:どれぐらいですか?

栗原:えっと、中の下ぐらいでした。

大沢:中の下ぐらい?

栗原:本当によくなかったので。
でも、こんな私でも慶應に行けるっていう希望になれば。

大沢:なるほど。
その高校の皆さんはどういったところ、進学先が多いんですか。

栗原:基本的には国公立志望が多めで、
文系よりも理系の方が人数が多くて、
医学部目指してる人もたくさんいましたし、
慶應早稲田ももちろんたくさんいました。

大沢:1番人気の大学は?

栗原:そこそこいろんな大学をみんな目指してるって感じで、
でも結果として多かったのは東北大学とか、
あとは慶應早稲田そこそこいたのかなっていう感じです。

大沢:あ、なるほど。
じゃあやっぱり進学校だけあって、
群馬の大学に行くというよりは旧帝である東北か、
もしくは東京に出てきて東京の私大のいいところに行こうかなと
いうようなことなんですね。

栗原:はい。

大沢:そもそもいつから慶應は目指すようになったんですか?

栗原:私が慶應を受験したのはほぼ記念受験みたいな感じだったので。
私はもともと国立志望だったので、
それでいろいろな私立も受けなきゃいけないので、
その中で受からないと思うけど受けてみるのがいいかなと思って
その私大の候補の中に慶應も入れました。

大沢:じゃあ私大の本命というか、ここなら受かるっていうのは
どこだったんですか。

栗原:映画の勉強がしたかったので日大の映画学科とか、
あとは中央大学とかは受けました。

大沢:なるほど、映画に興味があったっていうことですね。

栗原:はい。

大沢:では慶應は目指してるってことではなかったんですか?

栗原:もともとは、慶應は目指してはなかったですね。

大沢:でも実際に受かったら行ったってことは、
やっぱり行きたい気持ちもあったと?

栗原:そうですね。

大沢:慶應に魅かれたんですか、
それとも総合政策というやっぱりちょっと変わった学部に魅かれたのか・・・

栗原:総合政策学部が、
受験科目が英語か数学か情報+小論文という感じで、
英語と小論文っていう私の得意科目を2つ受けるだけでいいというのが
すごくありがたくて、それで総合政策学部にしました。

大沢:なるほど。
いつぐらいから考えられてたんですか?

栗原:本当に高3の終わりくらいですね、受けようと思ったのは。

大沢:ああ、なるほど。
英語もいけるかもしれないっていうのと、小論はどういう勉強をしてたんですか?

栗原:小論は高校の小論文対策っていうのがあって、
それを1、2回先生に添削してもらったくらいで。

大沢:でも全然違うでしょ。
学校で習う小論と実際の慶應の過去問解いたら
「え、全然違うんだけど」って。

栗原:はい、そうですね。
高校で小論文を全員でやってみるみたいな授業もあったんですけど
自分で解いてみた慶應の問題は文章量とかも全然違って
栗原:本当に1、2回しか解いてなくて。

大沢:すごいね、それで受かったってことでしょ。

栗原:でも自分の得意な感じの内容でテストが出たので、
それで運よく、という感じですね。

大沢:じゃあ自分的に見ると10回受けたら、何回ぐらいですか、
受かったかなっていうのは。

栗原:10回受けても6回は受かるんじゃないかなと思います。
自信は・・・はい。

大沢:なるほど。
英語なんかも出てくる入試形式が合ってるっていうことですか?

栗原:そうです。
でも英語も本当に難しかったので、
添削自分でしたんですよ、最終的な。
本当に6割とかで、最初にその英語受験をして
6割取れたら小論を見てもらえるっていう感じらしくて。
本当に英語がギリギリでできて
小論文はうまくいけたのかなっていう感じですね。

大沢:そんなギリギリでも、
6割ぐらいの確率で、10回やっても6回は受かるぐらいの。

栗原:小論文は自信ありましたね。

大沢:あ、なるほど。

栗原:一応大学の先生に聞いたことがあるんですけど、
英語も6割取れてれば十分くらいのレベルらしくて、
結構難しい感じで。

大沢:じゃあ高めに設定してたってことかな。

栗原:そうですね。

大沢:ああ、なるほどなるほど。
過去問もそんなにしなかったってこと?

栗原:英語の過去問はたくさん解きました。

大沢:あ、なるほど。
じゃあ受験勉強そのものっていうのは
そんな早い段階からしてた感じではないってことですか。

栗原:慶應目的でしてた受験勉強はそんなに早い段階からしてなかったんですけど、
一応国立志望だったので。
高校の方針として高2までに高校の勉強を全部終わらせて、
高3でもういきなり受験勉強に入るという感じだったので。

大沢:結構大変だったんだ。

栗原:高3のうちからいろんな大学の過去問とかを解いてて。

大沢:じゃあ数学とかもやってたんですか?

栗原:一応やってはいました。
受験にはほぼ使わなかったんですけど。

大沢:やっぱり県内トップの学校なので
東京や関西にあるようないわゆる進学校、
中高一貫の進学校と対抗できるように高2までには全部勉強を終わらせて、
高3で受験勉強、でいい大学行くんだと。

栗原:はい、そうです。

大沢:で、学校の成績がそこまでよくなかった、
中の下って言いましたっけ。

栗原:はい。

大沢:中の下とはいえ、ただ進み方も半端なかったということですね。

栗原:はい。

大沢:ちなみにその学校の成績は、
学校の成績が悪かったのか、
模試においても、
多分学校内で模試を何回か受ける機会あったと思うんですけども。

栗原:模試はそんなにすごく悪かったわけではないです。
高校の成績があまり・・・

大沢:先生の言うことあんまり聞いてなかったとか?

栗原:そんなことは・・・

大沢:そういうわけではない。
なるほど。そういう感じなんですね。
そしたら慶應は、英語で6割を超えて小論でなんとか点を取ろうっていうのを、
最後の方、受かればいいなと思いながらやったという感じですね。

栗原:はい。

大沢:その他じゃあどういう大学・・・
ちなみに第1志望どこだったんですか?

栗原:県内の高崎経済大学を最終的に第1志望にしてはいたんですけど。

大沢:その高崎経済大学のレベルがピンとこないんですけど、
そこを受ける人っていうのは?

栗原:中堅くらいなんですかね。

大沢:じゃあ慶應の方が全然高いということですね。

栗原:全然高いと思います。

大沢:じゃあとりあえず東京で、
滑り止めも含めていくつか私大を受ける中で
慶應が受かっちゃったから。

栗原:はい。

大沢:受けたんですか、結局その・・・

栗原:高崎経済大学の受験が12時に終わって、
それで慶應の成績発表の日が
その高崎経済大学の受験当日だったんです、結果が出るのが。
それで10時くらいに慶應の結果が出てたんですけど、
私はまだテストを受けていて、
12時くらいにテストが終わって、
みんなが辛い顔して帰っていた時に、
私は慶應の結果を見て、親にも「受かったよ!」って電話して、
そういう感じで。
一応受けました。
で高崎経済大学も受かったんですけど・・・

大沢:そら慶應行くよね。

「勉強しなさい!」に効果はあるのか?

カテゴリー:中学受験2023.10.20

勉強をしないわが子を見て、ついつい口から出てしまうセリフ「勉強しなさい!」。おそらく、ほとんどの人が日常的に発していることでしょう。

この言葉は効果あるのでしょうか?

行動経済学では、どういうセリフをどういうタイミングで言えば、より学力向上に効果的であるのか、すでに膨大な数の実験結果から答えを得ています。

まず、大前提として教育投資というのは非常に効率が良いということを頭に入れてください。当然、大人は教育の効果というのを知っているので、そのことをわが子に伝えようとするのです。

ただし、ここに一つ問題が生じます。教育投資に効果があるとはいえ、それを実感できるのは数十年後です。人間は(人間に限らず、すべての動物)、遠くの利益よりも目の前の利益を優先します。これを「双曲割引」と言います。

 

双曲割引(そうきょくわりびき、: Hyperbolic discounting)は、行動経済学の用語で、「遠い将来なら待てるが、近い将来ならば待てない」という、今までの経済学理論では説明できない非合理的行動を説明する概念として注目されている。時間経過をx 軸、割引率をy 軸とした時のグラフが、時間とともに減少する双曲線反比例のグラフ)になることから名づけられた。ジョージ・エインズリーテンプル大学教授(臨床精神医学)が唱えた。

「今日と明日の違いは明日と明後日の違いより大きい」と説明されている。例えば1年後のダイエットの成果より、目の前のケーキの誘惑に負けたり、1年後のローンの負担より今のキャッシングの買い物が嬉しいということである。これを人間やその人の弱さとしてではなく、動物(人間を含む)の基本的性質として捉える。

経済学を心理的・精神医学的基盤の上に乗せようとする努力の一環である。今までの経済学は「合理的人間」仮定の上に立っていたが、人間は本来非合理的なものであるということと矛盾するという根本的な問題と、経済理論と現実との不整合が目立ってきたため、それを解決するかも知れない理論と言うことで注目されている。

                    ウィキペディアより引用

 

とすると、遠い未来のご褒美では意味がありませんから、その場合は目の前にご褒美をぶら下げるしかありません。これは、日常的に多くの親がしていることです。

「80点以上とったら、新しいゲーム買ってあげる」

会社でも結果を出すと報酬が出ることは珍しくないでしょう。

 

実はご褒美を上げるということ自体は、何もしないことよりも効果があることが実証されています。もちろん、「ご褒美をもらうために勉強をする」という考え方が好きではないというのも、教育の一つのあり方です。あくまでも、ご褒美がある場合とない場合ではある場合のほうが学力が伸びたという実験結果があるということです。

 

では、ご褒美を差し出すとして、どういうことに対してあげるのが効果てきなのでしょうか?

ノーベル経済学賞を受賞した米ハーバード大学のフライヤー教授は以下のような実験を行いました。

結果(アウトプット)⇒「学力テストや通知表の成績がよくなったら報奨金を出す」というもの。つまり「いい成績」というアウトプット(成果)に対して報酬を出した。

行動(インプット)⇒「本を読む、宿題を出す、きちんと出席する、制服を着る」といったインプット(投入)に対して報酬を与えた。

 

意外なことに上記の実験の結果、アウトプットよりもインプットのほうが学力が伸びたそうです。

 

なぜでしょうか?

 

それは、インプットのほうが指示が具体的だからだと考えられます。成績をとるというのは具体的な指示ではありませんが、毎日宿題をするというのは具体的な指示です。これが、結果として学力の向上につながるのです。

よくある「結果を褒めるか」「過程を褒めるか」でも同じです。この場合も、結果よりも過程を褒めるべきです。

過程を褒める場合、必ずその過程を見ておかなくてはなりません。お父さんがお子さんを褒める場合を想定してみましょう。

結果で褒める場合は、テストが返ってきてその点を見たときのみで完結しています。一方、過程を褒めようと思ったら、途中の努力している姿をお父さん自身が見ていなければなりません。それだけ、お子さんの学習に関わっているとも言えます。

まとめますと、ご褒美がないよりもあるほうが効果がある。ご褒美は遠い未来に設定せずに、こまめに、具体的な行動によってあげる。結果よりも過程を見て上げる。これが行動経済学の実験で出た、より学力があがるための行動です。

 

ちなみに、最初の問いである「勉強しなさい」というセリフはまったく効果がないそうです。

最も効果的だったのは、母親の場合は「勉強する時間を決めて守らせている」こと、父親の場合は「勉強を見ている」ことでした。

星城高等学校にて講演

カテゴリー:お知らせ2023.10.10

先日、愛知県にある星城高校父母の会の皆様よりご依頼をいただき講演をしてまいりました。

『高校時代にするべきこと』というタイトルで話をいたしました。

 

みなさん熱心で、前のめりになって聞いておられ、話している私も熱がこもりました。

ご両親がお子さんに話をするとき、ついつい自分の時代の話を疑いなく話してしまうものです。ただ、実際はご両親が高校生だったときからは数十年経っていますので、当然社会も大きく変わっています。

社会が大きく変わっている以上、これまでと同じ考えでは、未来を生き抜くことは難しいと言えます。

社会が変われば、今後はどのような人材が求められるのか、そして変わるためには何が必要なのかということについて一時間ほど話をしました。

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