現在の大学受験制度・・・3
大雑把にいうと、200万人のうち25%である50万人が大学へ行った時代と、100万人の半分の50万人が大学へ行く時代はともに進学数の違いはありません。
ただし、そこで平均をとると大きな違いがでるのは当然です。四人に一人しかいけなかった時代と二人に一人が行く時代では、学力平均をとれば前者の方が高くなるとは当然です。
ですから、当時との大学生と現在の大学生の平均をとれば昔の方が高いでしょう。
つまり、当時と現在の平均をとって、昔に比べ学力が落ちたというのはおかしいということです。
しかし、母数が減るのだからトップのレベルも下がっているのではないか?という疑問が当然でてくると思います。これに対する答えはスポーツの記録を考えていただくと分かりやすいと思います。
子どもの数は一貫して減っていますが、スポーツの記録は伸びています。それは、研究が進められているからです。
日本の100メートル走の記録をみても、1987年の100メートル走の日本記録は不破くんという人の10秒33ですが、2015年は、桐生くんが9秒87を出しています。つまり、母数が減っても、対策が講じられていれば、記録は伸びるのです。
受験も同様で、傾向と対策は確実に進んでいるため、研究されやすい難関大学は、その分問題が難しくなっています。
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