Kip学伸のブログ



明大付属中野高等学校

Aくんのお母さんからご相談をいただいたのは、去年の夏休み前でした。

彼は中3で、当時某大手塾に通い、早慶を中心とした大学の付属校を目指していました。ところが、お母さんのほうでは、早慶ならともかくそれ以外の付属校なら都立高校も選択肢としてあり得るのではないかと悩まれていました。英数に比べ、国語もできないため、私立の三科だと国語の比重が高いことも悩みの種でした。

ただ、学校の成績はよくないため、その時期から都立といっても行ける学校が限られてきてしまいます。そうしたことすべてをご相談したいといって来られました。

当時お話をしたのは、その時点から都立を目指しても行ける学校が限られてしまうので、私立の学校を目指す方向が正しいでしょう。ただ、たとえそれが付属校であったとしても、大学受験をする方向でいけば良いのではないでしょうか、といったことでした。

お母さんは賛同してくれましたが、本人は大学受験をしたくないと言ってようでした。

どの方向に進むにしろ、われわれは国語だけを指導するということでしたので、夏休みから志望校である明大中野に向けて学習が始まりました。特に、明中は語彙系の問題が多く点数配分も高いため、その辺は集中的に学習しました。

そうした授業の中で、彼に尋ねてみました。なぜ、大学受験はしたくないのかと。

 

彼は次のように言いました。

 

自分は、理系なので国語の勉強をしたくない。大学で受験するなら、国立なら国語が必要だし、私立に行くのであれば、高校で付属校に行けばそれで済むから、付属校が良いと。

 

折しも、ノーベル賞の受賞発表後で、東工大の先生がノーベル生理学賞を受賞ということでニュースを賑わせていました。彼に訊いてみました。

東工大知っているよね?

あそこだったら、数学と理科が抜群にできるのであれば、国語ができなくても行けるよ。

 

それに、文系だったらともかく、理系に行きたいなら、私立より国立の方が良いよ。なぜなら、予算が違うからね。実験器具一つとっても全然変わってくるよ。

たまたま、そのとき早稲田の理系の先生がいたので、その辺のことをもっと詳しく説明してくれました。

彼にとっては知らないことばかりだったようで質問を交えながら話を聞いていました。

 

それから数カ月。

 

彼は無事に明大中野に合格し、その直後から大学受験に向けて学習を始めました。

 

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塾長 大澤 歩

塾長からのメッセージ

先の見えないこの時代、何か困難が起きたときに、それを乗り越えていくだけの知恵と心の強さがなければなりません。そして本来、教育とはそういう力を養成するものであると考えております。受験は本来学力を向上させるだけでなく、精神力も強くするものです。勉強を継続することは決して楽なことではありませんが、苦しみだけがあるわけでもありません。知る喜びもそこにはあります。塾では単に知識を伝えるだけではなく、学習を通して、「学ぶ力」「忍耐力」「継続力」「計画性」「目標設定」など人生に必要なものを多く学んでいただける場であることを常に心がけています。本気になったみなさんが来塾されるのをいつでも待っています!

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