Kip学伸のブログ



早慶ダブル合格ならどっちに行く?

こんにちは。本日お話ししていくのは、「早稲田慶應、両方に合格したらどちらに進学しますか?」ということについてです。少し前であれば、この問いに対する答えはかなりはっきりしていました。
多くの受験生が、迷わず「慶應」と答えていたのです。早慶の関係は、30年間ほとんど変わっていませんでした。ずっと慶應が優勢であったといえるでしょう。ただし、その構図が初めて崩れ始め変化が起きています。
結論から言えば、早慶ダブル合格において、早稲田を選ぶ割合が大きく伸び、ついには逆転する年も出てきました。今日は、この変化が一時的なものなのか、それとも構造的な変化なのか。データとともに整理していきたいと思います。

 

【第1章】かつては「慶應一強」だった

まずは事実から確認しておきましょう。2010年代後半、早稲田と慶應のダブル合格者がどちらを選ぶかというデータを見ると、おおむね7割前後が慶應を選択していました。つまり当時は、「早稲田と慶應なら慶應」という空気が、受験生の中でほぼ共通認識として存在していたわけです。

この背景にはいくつか理由があります。まず一つは、就職実績です。特に金融や商社など、いわゆる人気業界において、慶應の強さは際立っていました。

もう一つはブランドイメージです。「慶應=エリート」というイメージが非常に強く、同じ私立トップでも、早稲田より一段上と見られる傾向がありました。

したがって、ダブル合格をした場合に慶應を選ぶというのは、ある意味で自然な選択だったと言えるでしょう。

 

【第2章】しかし現在、状況は大きく変わっている

ところが、この構図がここ数年で大きく変化しています。直近のデータでは、
慶應と早稲田の選択割合はほぼ五分五分にまで接近し、年によっては早稲田が上回るケースも確認されています。

つまり、

・昔:慶應が圧倒的に優勢
・現在:ほぼ拮抗
・一部では早稲田が逆転

という状態にまで変化しているのです。ここで重要なのは、これは単なる人気の揺れではなく、もう少し構造的な変化として捉える必要がある、という点です。

 

【第3章】「見かけの慶應優勢」という構造

このテーマを考える上で、一つ押さえておきたい視点があります。それは、これまでの「慶應優勢」という結果は、必ずしも同じ条件での比較ではなかった、ということです。

たとえば、早稲田には学部の幅が非常に広く、比較的入りやすい学部も存在しています。そのため、「早稲田の一部学部と慶應」という組み合わせでは、慶應が選ばれやすい傾向がありました。結果として、大学全体の数字を見ると、慶應が大きく勝っているように見えていた、という側面があります。しかし近年は、

・看板学部同士の比較
・同程度の難易度同士の比較

において、早稲田を選ぶ割合が明らかに増えてきています。つまり、「条件が近いときの選択」になったときに、早稲田の評価が上がってきている、ということです。

 

【第4章】なぜ早稲田が選ばれるようになったのか

では、この変化はなぜ起きたのでしょうか。大きく三つの要因に分けて考えることができます。

 

政経学部の改革

もっとも象徴的なのが、早稲田大学の政治経済学部の改革です。共通テストの導入、そして数学必須化。これは私立文系としてはかなり異例の改革でした。

この結果、何が起きたか。

・受験のハードルが上がる
・学力上位層が集まりやすくなる

という変化が生まれました。つまり、政経学部そのものの「質のイメージ」が大きく上がったわけです。これは大学全体のブランドにも確実に影響を与えています。

 

学問志向の変化

二つ目は、受験生の価値観の変化です。かつては、

・どの大学が有利か
・どこに行けば就職が強いか

という視点で大学を選ぶ傾向が強くありました。しかし現在は、

・何を学びたいか
・どの環境が自分に合うか

といった基準で選ぶ受験生が増えています。この点において、早稲田は

・学問領域の広さ
・自由度の高さ

という特徴を持っており、それが評価されやすくなっていると考えられます。もちろん、この背景には就職時における「売り手有利」の状況が影響していると考えられます。

 

就職差の縮小

三つ目は、就職における差の縮小です。以前は、特に民間企業において、慶應がやや有利」という状況がありました。しかし現在は、早稲田も同様に高い実績を持っており、両者の差はかなり小さくなっています。その結果、「慶應でなければならない理由」が弱まり、純粋に学びや環境で選ぶ余地が広がったと見ることができます。

 

【第5章】これはどちらが上か、という話ではない

ここで一度立ち止まって考えてみたいと思います。この変化は、「早稲田が上がった」「慶應が下がった」という単純な話なのでしょうか。私はそうではないと思います。むしろ起きているのは、「大学選びの基準そのものが変わった」

ということです。かつては、
・ブランド
・就職

といった外的な指標が強く働いていました。しかし今は、
・学びたい内容
・大学での経験

といった内的な基準が重視されるようになってきています。

 

【第6章】結論:価値観の変化が数字に表れている

早慶ダブル合格の選択が変わってきた理由。それは単なる人気の変動ではありません。

・入試改革
・学問志向
・就職環境

こうした複数の要因が重なり、結果として「選び方そのもの」が変わってきているのです。かつては「とりあえず慶應」という時代でした。しかし今は、自分にとってどちらが合っているか」で選ぶ時代になりつつあります。

今日の話はいかがだったでしょうか。もしみなさんが早慶にダブル合格したとしたら、どちらを選びますか。ぜひコメント欄で教えてください。

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