Kip学伸のブログ



東大附属 親の推薦書の書き方 書く内容とポイント教えます!

本日は、東大附属中学の推薦入試で必要な「親の推薦書」について、書き方のコツをお話しします。推薦書は、お子さんの魅力を学校に伝える大切な書類です。どう書けばいいのか迷う方も多いので、ポイントを分かりやすくまとめました。

 

 

1. 推薦入試制度と親推薦書の役割

東大附属中学には、一般入試とは別に推薦入試があります。この入試では、保護者が子どもの推薦書を書くことが必須となっています。学校は、子どもの個性や家庭での様子、将来性などを、保護者の目線から知りたいと考えています。ですから、単なる「いい子です」ではなく、具体的で説得力のある内容が求められます。

 

 

2. 書くための材料集め!3のポイント!

推薦書を書く前に、次の3つを準備しましょう。

 

  • お子さんの強みとエピソードを整理すること
    どんな性格か、どんな場面で力を発揮してきたかを思い出します。活動歴や表彰など、数字や具体的な成果がある場合はメモしておきましょう。

・具体的なエピソードで子どもの「強み」「成長の過程」「人柄や価値観」など。

・この学校でどのように伸ばしてほしいか。どんな力を身につけてほしいか。

  • 東大附属中学の教育目標を理解すること
    東大附属には、「自己を確立し、ことばと論理の力を育てる」という方針があります。こうした学校の理念とお子さんの特長を重ねることが大切です。また、東大附属が東大の教育学部の研究機関であることも重要な要素として考えらます。研究機関であるためか、自塾の合格者を振り返ると、わりと個性の強い受験生が合格する確率が高いように感じられます。一般的な学校であると「学力の高い受験生」が合格する確率が高くなりますが、東大附属の場合は、研究対象として魅力のある「個性のある受験生」をとりたいのではないでしょうか。これはどちらかというと、対策でどうにかなるものではなく、生まれついての性格や資質の問題だといえるでしょう。とはいえ、護者があまり子どもを型にはめずに、その個性を伸ばすような教育方針をもつことはできるはずです。ちなみに去年自塾で合格した生徒は、メイキャップアーティストになりたい男の子で、彼は面接にメッシュの入った髪形で受験をしに行きました。
  • 東大附属でどう成長してほしいのか

・将来の夢や方向性にも触れるとよい。どういう6年間を過ごしてほしいのかを考えると良い。ここでもやはり学校の特色と結び付けられると良い。
3. 推薦書の構成と書き方

推薦書は、およそ350字程度のものとなります。350字という文字数では、詳細を書くことはできませんので、できるだけ整理することが重要になってきます。次のような5つの流れに沿って書くとスムーズです。

  • 導入
    お子さんを推薦する立場としての思いを書きます。
    例:「東大附属中学の教育理念に深く共感し、息子〇〇を推薦いたします。」
  • 学校との接点や共感できる部分
    学校の教育目標のどこに共感したか、たとえば「自己の確立」「探究的・協働的な深い学び」「ことばの力や論理の力を養う教育」など。そして、なぜこの学校を選んだのかを具体的に。どの点で共感したか。
  • お子さんの特長や成長のエピソード
    強みや人柄が伝わる具体的な出来事を書きます。
    例:「学級委員としてクラスをまとめ、意見が割れたときも対話を大切にし、最終的に全員が納得できる解決に導きました。」
  • 将来の展望と学校への期待
    この学校でどのように成長してほしいか、将来の目標も含めて書きます。
  • 締めくくり
    学校への感謝と協力の姿勢を示し、簡潔にまとめます。
    例:「貴校の教育のもとで、さらに成長していけると信じております。どうぞよろしくお願いいたします。」

 

4. 良い例・悪い例

  • 悪い例:「明るく元気な子です。よろしくお願いします。」
    → 抽象的で印象に残りません。子どもの個性を「無難な言葉」でぼかしてしまうと、印象が薄れるので、具体的な言葉で書きましょう。
  • 良い例:「人前で話すのが苦手だった息子ですが、地域のイベントで司会を務める経験を通じて、自分の自信をもって意見が発表できるようになりました。」
    → 具体的なエピソードがあり、成長の過程が分かります。

 

5. 推敲とチェックポイント

書き終えたら、次の点を見直してください。

  • 誤字脱字や字数オーバーがないか。⇒ワード、もしくはChatGPTに聞く
  • エピソードが具体的に書かれているか。
  • 学校の教育目標とお子さんの特長がきちんと結びついているか
  • 熱意は伝わるか、しかし誇張しすぎていないか。
  • 読みやすい段落構成になっているか。
  • 誇張や嘘は絶対に避ける → 書類・面接で矛盾があればマイナスになる。
  • 書き方が硬すぎて人間味がない → 熱意や親としての思いが伝わるように自然な言葉で。
  • 同じ語尾が続いていないかどうかのチェック⇒「~と思います」「~を望みます」など。

 

 

【来期生】受付中
大学受験、中学受験の個別進学指導塾 Kip学伸(キップがくしん)
小田急線「千歳船橋駅」より徒歩3分
住所:〒156-0054 東京都世田谷区桜丘5-49-3
TEL:03-3426-7573

塾長 大澤 歩 Kip学伸 YouTubeチャンネル

塾長からのメッセージ

先の見えないこの時代、何か困難が起きたときに、それを乗り越えていくだけの知恵と心の強さがなければなりません。そして本来、教育とはそういう力を養成するものであると考えております。受験は本来学力を向上させるだけでなく、精神力も強くするものです。勉強を継続することは決して楽なことではありませんが、苦しみだけがあるわけでもありません。知る喜びもそこにはあります。塾では単に知識を伝えるだけではなく、学習を通して、「学ぶ力」「忍耐力」「継続力」「計画性」「目標設定」など人生に必要なものを多く学んでいただける場であることを常に心がけています。本気になったみなさんが来塾されるのをいつでも待っています!

>>講師紹介ページ