Kip学伸のブログ



中学受験 秋からの戦略!

みなさん、こんにちは。

本日は「6年生の秋、9月10月の模試とその後の学習戦略」についてお話しします。夏休みが終わり、受験まで残り5か月を切りました。この時期になると、多くのご家庭で「模試の結果をどう受け止めるか」「志望校をどう絞るか」で悩まれます。
実は、9月・10月の模試は単なる実力テストではなく、志望校決定と過去問学習への橋渡しという、大きな役割を担っています。本日はそういった話をしていきたいと思います。

本日の話の流れ

  1. 9〜10月の模試の位置づけ
  2. 志望校選抜
  3. 11月以降の過去問学習
  4. 志望校決定へ

 

 

  1. 9〜10月の模試の位置づけ

春や夏の模試は「伸びる途中の段階」を測るものです。あるいは出題範囲が決まっているので、出題範囲単元が理解できているかどうかを測るものとも言えるでしょう。それに比べますと、9月・10月の模試は、 入試本番に近い位置での実力を示すものです。出題範囲もこれまで学習してきた範囲すべてとなります。要は総合力が測られるのです。

基本的にどこも夏までには中学受験の出題範囲の学習を終わらせるので、秋以降がもっとも数値としてあてになるのです。
もちろん、まだここから伸びる可能性はありますが、急激に偏差値が10上がるというようなことはまずありません。そもそも夏期講習での頑張りの結果が出るのも9月10月ですから、そこで頑張れなかった人が秋以降頑張るというのは現実的には難しいと言えます。

だからこそ、この時期の模試の結果は「自分の立ち位置」を知るための最終確認になるのです。

  • A校は安全圏
  • B校はチャレンジ
  • C校は滑り止め候補

 

といった受験校のポジション分けが、秋の模試を通じてはっきりしてきます。保護者としては「うちの子は今どの位置にいるのか」を冷静に受け止めることが大切です。

 

  1. 志望校選抜

模試の偏差値を確認したら、次は 志望校の選抜に入ります。

ここでポイントになるのは:

  1. 偏差値だけでなく「子どもが行きたい学校かどうか」
  2. 通学の負担(距離・交通)
  3. 校風や教育方針に保護者が納得いっているかどうか

です。

模試の数字は現実を映しますが、数字だけで決めると「合格したけれど学校生活が苦しい」ということも当然あり得ます。だから、保護者の方には「この偏差値帯ならこの学校が候補になる」という冷静なリスト作りと同時に、「子どもの気持ち」を尊重する姿勢を持っていただきたいのです。志望校を9月・10月で固めると、11月以降の過去問学習が非常にスムーズに進みます。

 

  1. 11月以降の過去問学習

そしていよいよ、11月以降は 過去問演習を中心に据える時期に入ります。候補が多めでもこの段階では良いでしょう。

ここでの狙いは二つ。

  • 各学校の出題との相性
  • その学校特有の出題傾向に慣れること
  • 合格最低点との距離を把握し、戦略を立てること

 

たとえば…

  • 「この学校は算数の大問1と2で点数がとれる」
  • 「国語は記述が多い」
  • 「理科は計算より知識重視」

 

といった特徴が見えてきます。また、模試の偏差値が合っていても、過去問を解かないまま本番を迎えると「傾向が違った」となり、力を発揮できません。そもそも模試は母数が1万を超えるため、最大公約数的な問題になりますが、学校の過去問は、「こういうのが解ける生徒に来てほしい」という学校のメッセージが込められた癖のあるものです。

保護者の方ができるサポートは、結果を見て右往左往、あるいは一喜一憂することではなく、何ができていて何ができていないかの確認と、その学校の問題の傾向と相性が良いかどうかの確認です。

 

4. 志望校決定へ

過去問を解いていく中で傾向や相性の良し悪しが見えてくるでしょう。そこで初めて志望校が決定します。自分の偏差値と近い学校であったとしても、点数がとれないこともあれば、反対に本来であればチャレンジ校なのに点数が合格最低点を大きく上回ることも珍しくありません。こればかりは、実際に過去問を解いていくことでしか分かりません。

 

 

5.まとめ

まとめますと、

  • 9月・10月の模試は偏差値の最終確認
  • 模試をもとに志望校を考える
  • 11月以降は過去問演習を中心にする
  • それを踏まえての志望校の決定

 

この流れを押さえることで、残り数か月の学習がぐっと実りあるものになります。模試はあくまで通過点ですが、秋の模試は「受験校を決めるための最重要データ」になります。ぜひ冷静に受け止め、お子さんと一緒に「ここから何をすべきか」を考えていただければと思います。何も良いことがありませんから、フォームの始まり間違っても結果を見て一喜一憂しないことです。

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