Kip学伸のブログ



「名門・神戸女学院大学の現状は?」 今と昔を比べてみた!

先日、「津田塾の今」という動画を出したところ、とても反響がありました。津田塾が「東の名門」であるなら「西の名門」は神戸女学院!

ということで、本日は、神戸女学院の今と昔について話をしていきたいと思います。現在の親御さんが神戸女学院に対して持たれているイメージと現実とでは随分と異なると思います。ひょっとするとショックを受ける人もいるかもしれません。お母さん世代ですと「女子大の最高峰」というイメージを持たれている人も多いかと思いますが、それが実際はどうなのかについて本日は話をしていきたいと思います。

①神戸女学院大学とは? 歴史と伝統

・創立1875年、関西最古の女子大学の一つ
・ミッション系(キリスト教主義)

・リベラルアーツ教育の伝統
・英語教育の名門としても知られていた
・かつては関西女子トップ層が目指す大学

・関西財界・文化人家庭の子女が通うことも多かった

 

昔の偏差値・難易度・ブランドイメージ

1980年代後半(バブル期前後)

大学・学部 偏差値目安(当時)
同志社(文学部英文学科) 62〜65
関学(文学部英文学科) 60〜62
神戸女学院(英文学科) 58〜61
立命館(文学部) 58〜62
関大(文学部) 55〜60

→ 神戸女学院の 英文学科は同志社・関学と併願が成立するレベル
立命館・関大の一部学部よりはむしろ神戸女学院のほうが難しい場合もあった
女子だけに限定すれば「神戸女学院を第一志望にして関関同立を併願」する人もいた

1990年代前半(女子大がまだ強かった時代)

 

大学・学部 偏差値目安
同志社(文学部) 62〜65
関学(文学部) 60〜63
神戸女学院(英文学科) 57〜60
立命館(文学部) 58〜62
関大(文学部) 55〜59

 

現状はどうなっている? 偏差値・人気

・現在の偏差値(最新データ例)
→ 学科にもよるが50台前半~中盤くらいが中心
関関同立との距離がかなり開いた
・併願層の変化
→ 関西外大・京都女子・武庫川女子あたりとの競合が目立つ
・受験者数の推移 → ここ10年はやや減少傾向

 

就職状況はどうなっている?

大手企業への就職は減少傾向
・ただし教育系・医療福祉系・文化系の職業志向は今も強い
・英語力を活かして航空系を目指す学生も(近年は厳しいが)
・女子大ならではのきめ細かいキャリア支援は健在

昔はアナウンサー出身大学ランキングの常連

 

特に 1980年代後半〜1990年代初めは、「女子アナ御三家」 → 慶應/津田塾/神戸女学院 みたいな扱われ方が一部メディアにも出ていました。

 

しかし、近年では2000年代以降は女子アナの出身校がほぼ共学化し、早慶・上智・青学・法政・明治などのミスコン出身女子アナが主流になり、 神戸女学院は上位から外れるようになりました。

※ 2020年代現在 → ランキングにはほぼ登場せず

 

ブランド価値は残っているのか?

・親世代には「名門女子大」のイメージはまだ根強い
・関西圏では「品のよさ」「文化的教養」のイメージも健在
首都圏では知名度が低下している
国公立併願層の減少が大きな課題

 

まとめ・今後どうなる?

・女子大復権の流れをうまくつかめるか?

たとえば:

東京女子大・日本女子大が「リベラルアーツ×キャリア教育」路線で 人気回復中

 

人気を回復している東京女子大や日本女子大はリベラルアーツの良さを活かしつつ「現代的キャリア教育(ICT、PBL、STEAM教育、女性のライフデザイン)」を整備して 受験生にわかりやすい進路像 を示せている一方で、神戸女学院や津田塾は歴史ある本格的リベラルアーツ校として 学問的には高い質 を維持しているものの、「キャリア教育との接続」が弱いため、職業志向の高い現代受験生には訴求力がやや低いといえる。

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