Kip学伸のブログ



志望理由書の書きだしパターン5選!

 

総合型選抜や推薦系に必須である志望理由書の書きだしの5選を紹介したいと思います。

 

社会福祉系

【原体験から始める】

特徴:自分の過去の出来事から志望動機に自然につなげる。


私が小学生のころ、祖母が認知症を患い、介護に携わる家族の姿を間近で見てきました。この経験を通して、「福祉」とは何かを考えるようになり、しだいに高齢者福祉の分野に関心を持つようになりました。

 

■ 良いところ:

  • 自分だけの経験をもとにしているため、オリジナリティが出る。
  • 感情のこもったリアルな語り口で、読み手の共感を呼びやすい。
  • 過去→現在→未来という流れで構成しやすく、文章に自然なつながりが生まれる。

■ 発展のさせ方:

  • その体験から「何を学び」「どう変わったか」を具体的に書く。
  • 原体験と進学後の学びやキャリアの方向性をつなげると説得力が増す。

■ 例(展開):

祖母の介護を通じて高齢者との関わりの難しさと大切さを感じた → 福祉分野の勉強に興味を持った → 大学でケアマネジメントや地域包括支援について学びたい。

 

【問題意識から入る】

特徴:社会の課題や自分が感じた疑問から書き始める。


日本では子どもの7人に1人が貧困状態にあるといわれています。この現実に衝撃を受けた私は、「すべての子どもが安心して学べる社会をつくりたい」と思い、教育福祉に関心を持つようになりました。

 

■ 良いところ:

  • 社会への視点をもっていることを示せる。
  • 社会問題を自分の問題としていることが伝われば、主体性の強い印象を与えられる。
  • 志望分野との接続がスムーズで、意欲が伝わりやすい。

■ 発展のさせ方:

  • 問題意識を持つようになった背景やきっかけを語ると具体性が出る。
  • 自分にできること・大学で学びたいことを結びつけると将来像が描ける。

■ 例(展開):

子どもの貧困に衝撃 → 教育や福祉の力で子どもたちを支えたい → 教育福祉・社会政策を学び、将来は現場にも関わりたい。

 

【将来の夢・目標から入る】

特徴:結論(将来の目標)を最初に伝え、その理由を展開していく。


私は将来、地域に根ざした児童福祉施設を立ち上げたいと考えています。その夢の実現に向けて、貴学で実践的な学びを深めたいと思い、志望いたしました。

 

■ 良いところ:

  • 志の高さやビジョンの明確さが伝わる。
  • ゴールがはっきりしていることで、読み手が「この人は本気だ」と感じやすい。
  • 「その夢を実現するために大学で何を学ぶか」という構成が取りやすい。

■ 発展のさせ方:

  • なぜその夢を持ったのかの背景(=体験や価値観)を語ると説得力アップ。
  • 大学での学びと夢を実現するためのステップを具体的に書けると良い。

■ 例(展開):

児童福祉施設を作りたい → なぜそう思ったか(子どもの頃の経験など) → 大学で必要な知識・実習を積みたい。

 

【好きな学問・関心のあるテーマから入る】

特徴:学問への興味を強調したいときに有効。


人と人との「つながり」が、困難を乗り越える力になる——私はこのテーマに強く関心を抱いています。家庭や地域、福祉制度といった多様な側面から「つながり」のあり方を学び、誰もが安心して暮らせる社会づくりに貢献したいと考え、貴学を志望しました。

 

■ 良いところ:

  • 学問への純粋な関心が出発点になるため、学びに対するモチベーションの高さが伝わる。
  •  社会課題を自分の言葉で捉えている印象を与えられる。
  •  興味と進路がつながっているため、学びへの意欲と将来像が自然に連携する。

 

■ 発展のさせ方:

  • 関心の芽生えたきっかけ(本・授業・体験)を示すと、読者が納得しやすい。
  •  単なる「好き」ではなく、「このテーマを深く学ぶことが、どんな社会的意義を持つのか」に触れられると◎。
  • 関心分野と大学での学び、卒業後の進路を論理的に結びつけると説得力が増す。

 

■ 例(展開):

「人とのつながり」に関心 → 家庭の中で孤立していた友人の姿に心を動かされた → 社会福祉の中でも家族支援や地域福祉に関心を持つ → 大学で家族福祉論や地域福祉論を学び、実践経験も積みたい → 将来は、地域の相談支援員として働きたい。

 

【印象的なエピソードや言葉から入る】

特徴:インパクトのある言葉で読み手を引き込む。


「人間は一人では生きていけない」——この言葉を、被災地でボランティアをしていた際、ある高齢者の方からかけられました。この一言が私の心に深く残り、人と人とをつなぐ社会福祉の道に進む決意を固めました。

 

■ 良いところ:

  • 感情に訴えたり、印象に残ったりする表現でインパクトを与えやすい。
  • 一言の力やその言葉が自分に与えた影響を通して、自分の人間性が伝わる。
  • 「物語性」があり、読み手の興味を引きやすい。

■ 発展のさせ方:

  • なぜその言葉が印象に残ったのか、自分のどんな価値観と結びついたのかを丁寧に書く。
  • その気づきが、進路や人生の目標にどうつながったかを説明する。

■ 例(展開):

「一人では生きられない」という言葉に感動 → 人とのつながりの大切さに気づく → 社会福祉や地域支援について学びたい。

 

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