【上智大学・公募推薦】今後必ず難化する理由!
上智大学には公募推薦という世間一般でいう総合型選抜入試に近い入試制度があります。この公募推薦の大きな特徴の一つとしては、課題レポートがあることが挙げられます。6月に課題が発表されるので、ほとんどの受験生は夏休みに課題の下調べをおこない、夏休み後半からまとめていき、10月に提出するという流れです。もちろん書く期間が数か月に渡るわけですから、受験生は様々な人から助言を受けながら書きすすめていくことになります。学部・学科によって課せられる内容はまったく異なりますが、今年度より、全学部・学科において間違いなく難化するであろうことが予想されます。
試験が難しくなる理由は原理的には二つです。一つは、試験そのものが難しくなること。もう一つは、倍率が高くなることで難しくなることです。今回の上智の話で当てはまるのは、どちらでもありません。珍しいケースではありますが、ライバルたち(要するに他の受験生)のレベルが上がることで、入試のレベルが上がるというものです。
その理由は、「生成AI」の登場と普及です。
生成AIのなかでも有名なのはChatGPTですが、公開されたのは2022年です。2023年に当チャンネルでも動画にしたことがありますが、当時は話題にはなっていたものの、みんなが使っているということはありませんでした。しかし、去年の秋くらいから多くの人が普通に使っているツールとなっているように感じます。
実際、塾でも使っているという生徒もいて、生徒たちに話を聞くと、学校の対応も二通りあって、積極的に使っていく学校と、一切の使用を認めない学校です。
生成AIを認めるかどうかについては議論の余地がありますが、しかし、すでに学生や教育機関にとって不可欠な存在となりつつ、今後はその普及により、レポートや課題の質が全体的に向上することが予想されます。
要するに課題レポートにAIを使用する人が爆発的に増えることによって、今後はレポートの内容が格段に飛躍することが見込まれるということです。もちろん、生成AIの使用は認められていません。上智大学に限らず、原則的にはその使用はどこの大学も禁止しているでしょう。しかし、禁止をしても使用の有無がチェックできないのであれば有名無実になってしまいます。
【生成AI使用禁止と実態の乖離】
- 多くの大学が「生成AI使用は禁止」と明記しているのは、教育の公平性や学習者の思考力の保証を守るためです。
- しかし、現実にはAIを下書き作成や構成補助、文法チェック、参考資料探しなどの形で利用する受験生が増えています。
- 特に家庭や学校からの監督が届かない「自宅課題型レポート」では、使用の有無を判定する決定的手段がありません。
多くの人が生成AIを使用するようになると、提出するべき書類の内容はより洗練されたものになるでしょう。
【結果としてのレベル上昇】
- 生成AIを活用すれば、論理構成・文章表現・引用スタイルなどが自然に整い、「最低限破綻のないレポート」が誰にでも書けるようになります。
- よって、審査する側は、従来よりも高水準の完成度を“平均レベル”として求めざるをえなくなる。
- つまり、全体の相対的なハードルが上がる一方で、「真に思考した形跡があるかどうか」の見極めがより重視されるようになるでしょう。
さて、これだけを話すのであれば、あまり有益な話になりませんので、視聴者の皆さんの知りたい「だったら今後はどうすれば良い?」ということに絞って話をしていきたいと思います。
【今後の変化予測】
- 「なぜその問いを立てたのか」「自身の経験との接点」など、AIでは補いきれない“内面の論理”を問う設問が増える可能性
- レポート内容だけでなく、後の面接や口頭試問で“本当に自分で書いたのか”を探る流れの強化
- 評価軸が「正確さ」や「構成美」よりも、「独創性」「具体性」「知的誠実さ」へとシフト
【まとめ】
・内発的動機づけをすること!
・無難なものではなく、自分にしか書けないことを書くこと!
・「書き方」や「小論文の型」などに縛られないこと!
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