【中学受験 国語・説明文の解き方】
今日は中学受験の国語で説明文が苦手な人向けに、点数を上げるためのコツを解説します。説明文のカギは「筆者の主張」を正しく読み取ること。そのためのヒントを3つ紹介します。
ポイント1:選択問題は消去法で!
基本的に説明文の選択問題は、筆者の主張の言い換え問題です。ですから、設問の大半が「下線部の説明として最も適切なものを次のア~オから選びなさい」というような問になっています。ここでのポイントは、選択肢問題は正しい物を選ぶのではなく、間違いのあるものを排除していく、と考えることです。
解き方のコツ
- 選択肢をスラッシュで区切る
例:現在の日本人の食生活は / 日本と欧米の料理を組み合わせて理想的な栄養バランスを保っているが、/ 今後より欧米化すれば、栄養状態が悪化する可能性がある。
このようにすると文の内容が三つに分かれるため、何となく考えるのではなく、それぞれ分けたところのことが本文に書かれているかどうかのチェックとなります。細かく見ると、一つ目は何も言っていないに等しいので実質二つの文章を確認する選択肢問題となります。まず、日欧の組み合わせ料理が理想的な栄養バランである、ということが書かれているかどうかのチェックをします。書かれていればOK.書かれていなければ、その時点で×をつければ良いのです。次に、今後欧米化が進むと、栄養状態が悪化する可能性があると書かれているかどうかのチェックをすれば良いのです。
要するに、説明文の問題とは結局「つまり・・・筆者の主張」ということになります。
◆対策法
使用しているテキストの段落要約をする。
ポイント2:対比を読みこめ!
説明文の文章には、必ず筆者の主張が書かれています。たとえば、「日本人の他者とのかかわり方」について書かれている文であれば、下記のようなことが書かれています。
例:「日本人の他者とのかかわり方」についての説明文
・日本人は他人とこのようにつきあう傾向がある。
・その原因は~だ。
・一方で、他のアジア圏の人々は~のように人とつきあう。
・今後は~のように人とかかわることが重要だ
ここで重要視したいのは、三番目の「一方で他の~」という箇所です。ここは、対比を使った文になっています。「日本人の他者とのかかわり方」がテーマである以上、「日本人以外は?」という疑問が生じるのはもっともなことですから、対比が使われるのです。こうした対比を読み解くことで、筆者の主張がより明確になります。そのためには、毎回「しかし」「一方で」「ところが」などといった対比を示す言葉を探す癖をつけることが重要です。接続詞にチェックするのが簡単な方法です。
◆対策法
文章を「A○○だが、B△△である」という対比の形で簡潔にまとめる。
ポイント3:接続詞に印をつけろ!
中学受験において説明文はある程度、難しい語彙が使用される文章が意図的に使われる傾向があります。当然、語彙力が高いことが望ましいのですが、それでも分からない語彙にぶつかることになるでしょう。そうした場合の対策としては、文全体の流れをつかむことが良いでしょう。語彙が難しかったとしても、文の流れが分かれば、筆者の主張に沿ったことが書かれているのか、あるいは反対意見が書かれているのがつかめるからです。そのために、重要なのが接続詞の使われ方です。接続詞を意識することで文の流れを把握できます。
例:文章に出てくる接続詞を種類ごとに記号を変えて印をつける。
- 順接(だから、そこで)→ □
- 逆接(しかし、だが)→ < >
- 並列・追加(また、さらに)→ __
- 例示(たとえば、つまり)→ ◎
◆対策法
文章内の接続詞に印をつけ、種類ごとに整理する。さらに、接続詞を使った短文を作る練習をすると理解が深まります。
説明文の得点を上げるには、「筆者の主張をつかむ」ことが最も重要です。今回の3つのポイントを意識しながら、日々の学習に取り入れてみてください!
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