Kip学伸のブログ



【中学受験】男子校のメリット・デメリット!

男の子のお子さんをもつ保護者の方にとって、私立中学受験を考えているのであれば男子校のほうが良いのか、共学のほうが良いのかで迷われるケースが多いと思います。本日は男子校に通うメリット三つとデメリット二つについてお話をしてみたいと思います。

 

メリット

  1. 男子ならではの教育環境

男子校は、男子生徒の特性に合わせた教育を行うことができる点が特徴です。たとえば、以下のような効果が期待できます:

  • 授業で積極的に発言しやすい:女子の目を気にする必要がなく、自分の意見を率直に表現しやすい環境があります。
  • 男子特有のエネルギーを活かした活動:体育祭や文化祭などで、大規模でダイナミックな活動を行う学校が多いです。

 

両極端ではありますが、たとえば「女子が怖い」という人にとっては理系に力を入れた男子校などは居心地が良いことが多いと思いますし、反対に運動や学校行事などに力を入れたいという人にとっても男子だけの環境は思い切りエネルギーを発散できる場所となるでしょう。

 

  1. 強い仲間意識と人間関係

男子校では、同性だけの環境のため友人関係が非常に深まりやすいです。

  • ライバル意識と協力のバランス:学業や部活を通じて切磋琢磨する仲間ができ、一生ものの友情を築くケースが多いです。
  • ストレートなコミュニケーション:お互いに率直に話しやすく、悩み事も相談しやすい環境があります。

 

気の置けない友達は年を取るほど作るのが難しく、多感な時期であるからこそ作りやすいと言えるでしょう。増してや男子だけの環境であれば、本音で話すことがしやすく、生涯の友達をつくるには適している環境ではないでしょうか。

 

  1. 進学実績や特色ある教育

男子校の中には、進学実績に強い学校や独自の教育方針を掲げる学校が多くあります。

  • 高い学業レベル:男子校は進学校として知られる学校が多く、大学受験を見据えた指導が充実しています。
  • 理系への進路サポート:理系志向の男子に特化したカリキュラムや、理系進学者の割合が高い学校もあります。

 

たとえば東大合格者数全国1位の開成や、灘や筑駒といった全国トップの進学校は男子校です。学校の中が男子だけであることによって学習に向き合いやすい環境を作りやすいのだと言えるでしょう。

 

 

デメリット

  1. 異性との接触が少ない

男子校では女子生徒がいないため、異性との自然な交流が減る点が挙げられます。

  • 異性とのコミュニケーション能力の不足:高校卒業後や大学進学時に、女子との付き合い方に戸惑うことがあると言われます。
  • 視野が偏る可能性:異性の意見や価値観に触れる機会が少なく、柔軟な視点が育ちにくい場合があります。

 

インフルエンサーとして有名なホリエモンこと堀江貴文さんは、久留米大学附設の中高出身なのですが、久留米大附属は当時男子校でした。彼は東大で初めて女子に「堀江君」と声をかけられたときに、緊張して顔も見ずに逃げたというエピソードがあるそうです。要は、思春期の多感な時期に異性と出会わないことによって、異性との接し方が分からないまま大学生になってしまう可能性もあるということです。

 

  1. 偏った環境での育成

英語のHomosocialという単語をご存じでしょうか。社会学用語で、男性同士の緊密な結びつきや関係性を意味します。日本の会社社会によく見られる現象で、たとえば海外で出張中の男性が数名一緒に行動し、そこに女性がいないような状況はまさにhomosocialと言えるでしょう。Homosocialな環境では、ミソジニー(女性嫌悪)やホモフォビア(同性愛嫌悪)が生じやすいと言われています。

  • 同じタイプの友人が集まりやすい:多様な価値観や考え方を知る機会が少なくなる場合があります。
  • 特定の行動や文化が強調されやすい:例えば、男子ならではの「やんちゃな雰囲気」や「競争意識」が強まりすぎるケースがあります。
  • 特定の行動様式への適応が必要:男子特有の「ノリ」や「勢い」が苦手な子どもにとってはストレスになることがあります。

 

まとめ

これらの点を踏まえると、男子校は男子生徒にとって学業面でも精神面でも多くのメリットを提供する選択肢といえます。もちろん、学校ごとに特徴が異なるため、見学や説明会を通じてお子さんに合った学校を見つけることが大切です。一方で、異性との交流不足や多様性の欠如などの課題が考えられます。

どちらが良いとか悪いと考えるよりは、お子さんにより合った環境探しという視点で考えられると良いと思います。大切は6年間を過ごす場所探しですから、時間をかけてそれぞれメリットとデメリットを吟味したうえで検討してみてください。

 

 

 

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