Kip学伸のブログ



東大附属推薦入試で合格を勝ち取る4つのポイント

東大附属は国立の小学校で、昔から入試の倍率が高く、推薦に至っては10倍を超えるのが当たり前とされている。さらに、合格基準も明確ではないため、一般的な学校と異なり対策がしづらく、塾業界からは疎まれてきた。確かにそういう一面はあるものの、ここ10年ほどで何名か推薦合格した生徒を思い返すと、それなりに合格へのヒントがあるのではないかと思い、そのことについて語ってみたい。

 

コロナの影響で、数年前より推薦入試は、二段階入試になった。流れは下記のとおり。

 

10月末より11月頭にかけて書類を提出

 

小学校と保護者とそれぞれに作成する書類がある。

 

学校の先生には、

・報告書

・推薦書

を書いてもらう

 

保護者は、

・志願理由書・誓約書

を350字程度で書く。

 

11月の下旬に上記の書類をもとに推薦第一次合格発表が行われる。

 

合格者は、

 

・適性検査

・面接

・書類審査

 

がある。

適性検査は科目横断的なものと、作文が出題される。面接は集団面接でおこなわれ、東大附属のHPによると「他者の意見に耳を傾け、自分の意見を述べる力を重視する」とある。

 

さて、上記のなかで合否が決まるのだから、合格のヒントはこのなかにあることになる。以下、合格のための四つのポイントを語っていくが、学校がそもそも合格の基準を発表していないので、すべて独断と偏見による見解になることをあらかじめ申し上げる。

 

まず、東大附属の教育目標は以下のようなものだ。

 

 

「未来にひらく自己の確立」を掲げ、そのために「ことばの力」「論理の力」「身体・表現の力」「関係の力」「情報の力」という《5つの力》を養おうとしています。

 こうした目標・能力の実現のために、「探究的・協働的な深い学びを通して豊かな市民性を育む」ということに重点を置いて実践を積み重ねています。

 

要するに「ことば」をつかって自らを表現する力をつけていくというのが教育目標である。実際、卒業時には16,000字以上の卒論が課せられる。16,000字というのは原稿用紙に換算すると40枚以上であり、受験をひかえた高3生にとっては相当ハードルが高い卒論であることが分かる。

こうしたことを踏まえると、「書く力」が重視されるのは当然のことと思わる。そのためには、作文の対策が必須である。出題される作文の形式も昔と比べると変わってきており、最近は二つの違う意見をまとめて、それを踏まえたうえで自分の意見を書く形式が多い。そうすると、作文だけではなく要約も重要になる。当然ながら私立の受験勉強とは異なるため、それ専用の学習をしたほうが良い。作文が上手になるコツは添削をしてもらうことである。書いて直すという作業をしなければ上達はしない。しかし、反対に丁寧に書いて直すという作業を続ければ必ず文章力はアップする。

 

次に、東大附属が東大の教育学部の研究機関であることも重要な要素として考えられる。研究機関であるため、わりと個性の強い受験生が合格する確率が高いように感じられる。一般的な学校であると「学力の高い受験生」が合格する確率が高いが、東大附属の場合は、研究対象として魅力のある「個性のある受験生」をとりたいのではないだろうか。これはどちらかというと、対策でどうにかなるものではなく、生まれついての性格や資質の問題である。とはいえ、護者があまり子どもを型にはめずに、その個性を伸ばすような教育方針をもつことはできるであろう。ちなみに去年自塾で合格した生徒は、メイキャップアーティストになりたい男の子であった。彼は面接にメッシュの入った髪形で受験をしに行った。

 

保護者の書く志願理由も重要な要素の一つであろう。ここでのポイントは、東大附属の方針とわが子がいかに合っているのかをアピールすることである。また、研究機関である東大附属をサポートするという姿勢もポイントにつながるだろう。コツは具体的に書くことである。学校のどういったところに魅力を感じ、またわが子のどういったところが学校に合うのかを具体的に書くのである。塾の先生が添削をしてくれればそれがいちばん良い方法ではあるが、無理であれば夫婦間で何度も確認するのが良い。文章は推敲を練ればその分だけ練られた文章になる。

 

最後に挙げるポイントとしては、学校の先生の書類である。もちろん、先生が書くことに対しては何もできないので、それ以外のこと、たとえば委員会や学校での活動、また出席日数などについて、何かできることはあるはずだ。特に欠席や遅刻が多いと、それだけでおそらく合格は遠のく。ということは、受験を考えるのであれば4年生くらいから小学校にどういう態度で臨むべきかについても親子で話し合うほうが良いだろう。

 

以上合格のための4つのポイントについて語ってみた。上記の四つのポイントを押さえることができれば合格へ近づくであろうと思われるが、実際のところは分からない。あくまでもヒントとして考えていただければ幸いである。

>> 合格を目指す方は「都立中高一貫受検対策コース」もご覧ください!

小中高生【残席僅か】受付中
大学受験、中学受験の個別進学指導塾 Kip学伸(キップがくしん)
小田急線「千歳船橋駅」より徒歩3分
住所:〒156-0054 東京都世田谷区桜丘5-49-3
TEL:03-3426-7573

塾長 大澤 歩 Kip学伸 YouTubeチャンネル

塾長からのメッセージ

先の見えないこの時代、何か困難が起きたときに、それを乗り越えていくだけの知恵と心の強さがなければなりません。そして本来、教育とはそういう力を養成するものであると考えております。受験は本来学力を向上させるだけでなく、精神力も強くするものです。勉強を継続することは決して楽なことではありませんが、苦しみだけがあるわけでもありません。知る喜びもそこにはあります。塾では単に知識を伝えるだけではなく、学習を通して、「学ぶ力」「忍耐力」「継続力」「計画性」「目標設定」など人生に必要なものを多く学んでいただける場であることを常に心がけています。本気になったみなさんが来塾されるのをいつでも待っています!

>>講師紹介ページ