【中学受験】小6の夏期講習で成績が伸びるタイプとは?
夏期講習も終盤になってきました。
毎年、9月頭の模試や10月の模試で成績が伸びる生徒が必ずいます。これはおそらくどこの塾でもそうでしょう。しかし、一方で伸びない人もいるというのもどこでも一緒だと思います。一体成績の伸びる人と伸びない人は何が異なるのでしょうか?
天王山の戦いを制するために、特に保護者の方は夏期講習で偏差値を1でも伸ばすのに必死だと思いますので、そのヒントになることがあれば幸いです。
ふだんから長時間の学習時間が必要とはいえ、中学受験でもっとも学習時間を確保できるのは、小6の夏休み、そう夏期講習です。この小6の夏期講習は物理的に長時間であるということだけではなく、小4や小5とは勉強に向かう気持ちも大きく異なります。
長時間の学習時間が確保できれば、その時間を弱点補強や復習にあてることができ、結果として成績が伸びるというのはだれでも分かることです。要するに時間をうまく使えれば誰だって成績が上がるという話です。
ところが、実際はそうはなりません。だからといって、学習時間が大きく異なるわけでもありません。というのも、学習時間の確保は特殊な例を除いて全員に平等に与えられているからです。したがって、みんなが上手に夏を過ごすことができれば、全員学力がつくことになり、偏差値に変化は生じないことになります。
もちろん、現実はそんなことはありません。学力差は開く一方である、というのが毎年の結果を見ての感想です。
差が広がる最大の理由は、長時間確保できる勉強時間をどうやって過ごしているかが大きく異なるから、というしごくシンプルな理由です。最大のポイントは集中力です。
自塾では小6生は週に5日、毎日6時間~8時間授業がありますが、集中して取り組めている生徒とそうでない生徒とでは取り組む姿勢が、そもそもまったく異なります。ほとんど金太郎飴のように、集中している生徒はどこの時間帯をとっても集中している一方で、集中できない生徒はいつも気が散漫の状態です。時間が長くなるため、学習の進みも2倍3倍といったものではなく、大げさではなく本当に10倍、20倍の違いが生じます。それが40日前後続くわけですから、その差はかなり大きくなります。当然、夏休み後の模試に大きな差が生じるようになるのです。
ところで、集中できる人とそうでない人との違いというのは、集中力があるかどうかとは実は別問題だと思います。というのも、集中できない人が必ずしも、集中力がないわけではないからです。勉強に集中して取り組めなくても、自分の好きなことであれば集中できる人は多いことは分かると思います。ゲームをすると多くの男の子はとんでもない集中力を発揮するでしょう。
ですから問題はそうではなく、好き・嫌いにかかわらず、しなければならないことに対して集中できるかどうかではないでしょうか。
このことに関しましては、長年講師として小学生とかかわってきて思うことがあります。それは、能力うんぬんとは違った気質的なことが大きくかかわっているのではないかということです。長時間にわたって集中力を発揮できる人には次の2パターンあるのではないかと思っています。もちろん、すべて当てはまるとは思いませんが、小6の夏期講習で集中力が持続して結果を出す人はおよそこのどちらかに当てはまると思っています。
- 負けず嫌い
とにかく人に負けたくない、という気持ちが強く、その気持ちですべてを乗り切る。勉強に対する集中というよりも、負けたくないという気持ちが前面に出ている。
- 内弁慶
内弁慶の人は外地蔵であることが多く、塾でおとなしくしながら淡々と勉強ができる人が多い。外交的でだれとでも話せる人は、すぐに友達を作って話をするので、淡々と勉強することができない傾向が強い。内弁慶の人も家では話し相手がいるために集中して取り組めないが、外では話さない分、集中して取り組める。
過去の生徒を振り返って夏期講習で劇的に成績が伸びたのは上記の二つのどちらかのパターンが多かったと記憶します。
ただし、この二つはどちらかというと気質的なことですので変えることはできないと思っています。そういうとガッカリされる方も多いかもしれませんが、これはあくまでも小学6年生の話です。高校受験や大学受験では話がまた変わってきます。また、今お話した二つの気質に当てはまらない場合でも、成績が伸びる人はいると思いますので、諦めることなくできることをしていきましょう。
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