Kip学伸のブログ



東大への道・・・8

大学進学を前提とした普通高校では、概ね高校2年生の始めに、文系理系を選択することになります。そのくらいの時期の高校生によく、どちらにしたほうがいいのかということを相談されるのですが、大学入試を前提にして考えるんであれば
「特別な理由がないのであれば絶対に理系にすべき」と答えています。


その理由は以下のようなことです。

まず高校における文理選択の意味はほぼ「数学を第一に勉強するか否か」といってしまっていいでしょう。そして数学というのは受験の選択肢を広げる科目としてかなり特別な立ち位置にいます。



私自身は理数科というところにいたので、必然的に理系でした。その後東大の理科一類に入った後、文系の学部にうつり、そこを卒業しました。

高校の同期でも、受験の直前に文系学部をうけることを決め、そこに進学した人も居ました。一方で、高校二年生の段階で文系を選んだ人でその後理系の大学にいった人や、理系に進んだ人はいませんでした。


少ないサンプルからですが、他の高校の話をきいても大体が同じような様子です。つまり、理系で勉強をしていて、文系の大学をうけることは可能でも、その逆はほとんど不可能ということです。

また理系の勉強をしていることは、文系受験においてプラスになることすらあります。

僕自身の例をひとつあげましょう。

受験の際は、併願校を1,2つ受験するのは普通ですが、僕も早稲田大学の政治経済学部を受験しました。

ここは早稲田の文系学部では偏差値が高い、私立文系の最難関学部と思います。
受験科目は国語と英語は必修、そして選択で日本史・世界史・地理・数学、からどれかひとつでした。僕はもちろん、数学を選びましたが私立文系型の勉強をしてきたい人はそれ以外の社会科の科目を選ぶことになるでしょう。


さて、政治経済学部の数学の問題は理系の数学の勉強をしている人から見ればかなり簡単な部類に入る問題で、センター試験に程度なので十分満点も狙えるものです。一方、社会は大学入試においてはもっとも難しいといえるような問題が出題されていました。

そのどれかで選択の余地があるのですから、普通に考えても数学を選ぶのがベストです。


併願校だったので僕はこの学部の過去問を一回分解いただけでしたが、合格しました。

それは頭の良し悪しの話ではなく、単に僕が理系だったからにつきると思います。英語は文理問わず勉強しますし、国語はそれほど差がつきません。そうであるなら、数学ができると(しかもそれほどのレベルは問われないのです)それだけで圧倒的有利になります。


逆に、数学がまったくできないと一般入試での国公立への進学はほぼ不可能と言ってもいいでしょう。

それはセンター試験において、ある程度のレベルの数学の問題を解かなければいけないからです。

厳しいかもしれませんが、高校三年生のときに「国公立にいきたい」といっても、成績などで上位をとって推薦を録らない限り、文系コースにいるとかなり大変になってきます。


長くなってきたので、次回もこのことについて書こうと思います。

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塾長 大澤 歩

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