Kip学伸のブログ



公立中高一貫校に合格した家庭のたった一つの共通点

授業料はかからないのに、魅力的なカリキュラム。公立中高一貫校に魅力を感じているご家庭も多いことでしょう。

東京都の資料によると、都立中高一貫10校の平均受検倍率は前年度比0.18ポイント減の4.22倍。学校別の受験倍率は三鷹中等教育5.54倍がもっとも高かったとのことです。一時に比べ少し落ち着いた感があるとはいえ、それでもチャンスが一回でこの倍率であることを考えれば、人気があることに変わりはありません。

学校の方針に共鳴して、「何とかわが子を行かせたい!」と思われる保護者の方も多いでしょう。昔と違って、中高一貫対策を謳う塾も増えました。とはいえ、都立中高一貫校の試験内容は、私立中学のそれとはまったく異なり、対策をしなければならないとはいえ、私立の問題のように「~算」のようにはなっていません。そのため、暗記による傾向と対策はほぼ不可能と言えるでしょう。だからこそ、

いつから塾に入れば良いの?
どういう勉強をすれば良いの?

と多くの疑問を持たれている方多いと思いますが、今日は、これまで自塾で都立中高一貫に合格した生徒の共通点について話をしたいと思います。もちろん、多くのケースがあったので100%そうかと言われると、そうではないケースもあるかもしれませんが、おおむね当たっていると思いますので、参考にしてみてください。よく、「こういう生徒が受かる」といったことは出ていると思うのですが、やはりそれと同様重要なのが「どういうご家庭のお子さんが受かるのか」という家庭の問題だと思います。

まず一つ言えるのは、好奇心の強い人が挙げられます。興味の対象が、理数系であったり、生物系であったり、社会系であったりと異なりますが、記憶している限り、合格した人たちは何かしら知的な興味をもった対象がありました。この傾向は昔よりも今のほうが強いように感じます。10年ほど前は、どちらかというと、自頭の良い人が合格しやすいように感じましたが、最近はそれよりも知的好奇心の強い人のほうが受かりやすいように感じます。たとえば、理科の好きな人は、「なぜ雷が鳴るのか」というような日常のなかにある疑問をそのまま放置せずに、本を読んだり、だれかに聞いたりして疑問を解決します。

次にそうしたお子さんの興味に対して、保護者の方があまり口を出さないというのも挙げられます。ある程度、お子さんが興味のあることに関して突き進むのに、寛容なご家庭と言えば良いのでしょうか。そうした寛容さが、好奇心を育むのだと思います。どうしても、情報過多な今の時代は、大人がついつい先回りして、するべきことややるべきことをあたえがちになってしまいます。「ああしなさい」「次はあれしなさい」と言われている子どもが、自らの興味を育てていく余裕が生まれるはずはありません。

寛容な態度で接せられた理由の一つに、興味の対象がたとえば宇宙や生物ですと、お母さんがそもそもそうしたジャンルに関する知識があまりないからというのもあるかもしれません。鉄道の話を永遠にわが子がしだしたら、ついていけるはずもありません。

しかし、これは無関心というのと異なります。特に小学生中学年くらいまでは、そうした興味をもったことにお父さんやお母さんが無関心でいると、好奇心が育ちづらくなります。こうした好奇心を育てるには、ご家庭での普段の会話が非常に重要な気がします。

次に重要なのが「主体的に動けるか」ということだと思います。リーダーシップを発揮するというのとは異なる感じがします。好奇心が原動力だとすれば、主体的に動くというのは実際の行動と言えるでしょう。実際、多くの学校の教育方針や求める人材像でそのようなことを謳っています。たとえば、都立三鷹はこのように言っています。

本校入学を希望される児童の保護者・一般の皆様へ

 本校は、前身の都立三鷹高等学校の伝統を引き継ぎつつ、「思いやり・人間愛を持った社会的リーダーの育成」を基本理念として様々な教育活動を精力的に行っています。・・・ 本校では社会の劇的変化やグローバル化が確実視される時代に対応し、多様な人々と協力し、受け身ではなく主体性をもって人生を切り拓いていく力と、問題を発見し、答えを生み出し、問題を解決し、新たな価値を創造していくための力」を向上させるため、体系的な教育活動を行っています。・・・

主体性を育てていくのは、自分のしたいこと、やりたいことをどうやったら実現できるかというプロセスを普段から実践する場を作っていくことだと思います。小さなことでも良いでしょう。以前、合格した生徒は小4のときに、最安値の切符でどこまでいけるのかというルートを自ら探して、お母さんを連れて回っていました。そうしたフォロー体制がご家庭にあることが望ましいと思います。これもさきほどの好奇心と同じで、保護者の方が先走ってしまうと育たなくなります

こうしたことをふまえると、保護者の方、ご両親が口うるさく言いすぎないことが、公立中高一貫校を目指す場合に重要になってくるように思います。

>合格を目指す方は「都立中高一貫受検対策コース」もご覧ください!

 

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塾長 大澤 歩

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