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通常授業

カテゴリー:お知らせ2026.08.31

9月10日(木)より通常授業となります。お間違いのないようご注意ください。

志望理由書「NG構文」3選 完全解説

カテゴリー:志望理由書の書き方2026.08.30

こんにちは。今日は「志望理由書でやってはいけないNG構文3選」を、実際の添削あるある例と一緒に解説していきます。

 

おそらく、本日のこの動画で紹介する三つの構文は、多くの受験生が書きがちなものだと思います。NG構文であるにもかかわらず、本人は「ちゃんと書けている」と思っているケースがほとんどです。

 

紹介するのは以下の三つです。

 

  1. AI構文——― 文章はきれいだけど中身が空っぽ
  2. パンフレット構文——― 大学案内の言葉をそのまま輸入してしまう
  3. 使い回し構文——― 大学名を入れ替えても成立してしまう文章

 

それぞれ「NG例→なぜダメか→OK例」の順番で見ていきます。自分の下書きに当てはまっていないか、チェックしながら見てください。

 

1.AI構文

 

私は貴学の国際関係学部を志望する。まず、グローバル化が進む現代社会において、異文化理解の重要性は増している。また、貴学は語学教育に定評があり、実践的な学びが可能である。さらに、留学制度が充実しているため、実際に異文化に触れる機会が得られる。そのため、貴学こそが私の学びたいことを実現できる場所だと考える。

 

聞いていてどんな感想をもったでしょうか?ひょっとしたら、「なんかそれっぽいな」と思ったかもしれません。

 

AI構文の最大の特徴は、接続詞の使い方が異常に規則的なことです。典型的なのは、これです。

 

「まず→また→さらに→そのため」

 

このパターン、生成AIに志望理由書のたたき台を作らせると本当によく出てきます。論理の骨格だけを機械的に組み立てているので、文法的には破綻していません。破綻どころか読みやすく、さらに言葉遣いも正しいため、とても書けているような印象をもちます。ところが、読んでも書き手の顔がまったく思い浮かびません。AIは経験を積まないため、個別の経験を書くことができないからです。

もう一つの特徴は、主語がずっと「私」でも「貴学」でもなく、「現代社会」や「グローバル化」のような大きすぎる主語から始まることです。個人の経験がゼロで、社会一般の話から入ってしまう傾向が強いのです。そうしますと、添削する側から見ると、この文章を書いた高校生が

 

– 何に困っていたのか

– 何を見て心が動いたのか

– なぜ「その学部」でなければいけないのか

 

が一つも分かりません。とても上手な文ではあるが、書き手の個性が見えてこないというのが、AI構文最大の問題です。

 

たとえば、同じテーマでも、少し変えるだけで印象が変わります。

 

高校2年の夏、フィリピンにホームステイした際、私が挨拶をしても現地の子どもたちが目を合わせてくれないことがあった。後で知人に聞くと、その地域では「目上の人と直接目を合わせない」文化的背景があるという。私が当たり前だと思っていたコミュニケーションのルールが、場所が変わるだけで通用しない——この経験から、言語だけでなく文化的背景まで踏み込んで学べる貴学の〇〇プログラムに強く惹かれた。

 

違いが分かると思います。 接続詞に頼らず、一つの具体的な経験から文を始めるだけで「この人にしか書けない文章」になります。

 

2.パンフレット構文

次の構文に移ります。

 

貴学では一つの専門分野だけでなく、分野横断的な学びが可能で、多様な価値観を持つ人たちと共に、共生社会の構築に向けて主体的に学ぶことができる環境が整っている。私はこうした貴学の理念に共感し、志望するに至った。

 

これもよくあるパターンです。私はこれを「パンフレット構文」と言っています。パンフレットや公式サイトの言葉をほぼそのまま使っているパターンです。

「分野横断的」「共生社会の構築」「主体的な学び」「多様な価値観」——これらは大学側が「自分たちの特徴を説明するための言葉」であり、不特定多数に向けた言葉です。当然最大公約数的な言葉になってしまいます。言い換えると、それは、抽象的な言葉なのです。一方、受験生は、大学に向かって個別具体的な文章を書かなければ、自分が何者であるのかを届けることはできません。

当然ですが、審査する教員は、自分の大学のパンフレットの文言を知っています。それを使えば、何も考えていないことは瞬間でバレるでしょう。

もちろん、パンフレットの言葉を使うこと自体が悪いわけではありません。問題は、「その言葉を自分の経験や関心に翻訳せずにそのまま貼り付けてしまう」ことです。少し添削をしてみましょう。

 

 高校の探究活動で、地域の外国人労働者への日本語教育ボランティアに参加した。そこで気づいたのは、「日本語を教える」だけでは不十分で、労働環境や制度の理解も同時に必要だということだった。貴学の〇〇学部は、言語教育・社会学・法学を横断して学べるカリキュラムが組まれており、私がこの活動で感じた課題に、複数の角度からアプローチできると考えている。

 

「分野横断的」という言葉こそ使っていますが、「なぜ自分にとって分野横断である必要があるのか」が、具体的な経験から説明されています。ここが決定的な違いです。

 

3.使い回し構文

次に挙げたいのが、「使い回し構文」です。「使い回し構文」も私が勝手に命名したものですが、複数の大学用に書類を作成したのがバレバレの文のことです。例を見てみましょう。

 

 私が貴学を志望する理由は、少人数教育で丁寧な指導を受けられる環境が整っているからである。高校時代、部活動でリーダーとしてチームをまとめた経験から、人と深く関わりながら学ぶことの大切さを実感した。貴学でも、先生方や仲間と密に関わりながら、専門知識を深めていきたいと考えている。

 

これも一見ちゃんと書けているように見えると思います。しかし、上記の文は、大学名にも学部名にも一度も触れていないことに気づいたでしょうか。試しに「貴学」を実際の大学名に置き換えて読んでみてください。どの大学名を入れても、ほぼ違和感なく成立してしまいます。これを私は「使い回し構文」と呼んでいます。

 

原因は明確で、「その大学・その学部でなければいけない理由」が一つも書かれていないからです。

 

– 少人数教育→多くの大学に当てはまる

– 部活のリーダー経験→学部と無関係

– 「専門知識を深めたい」→どの専門かが書かれていない

 

つまりこの文章は、大学選びの理由ではなく「大学というものへの一般的な希望」を書いているに過ぎません。複数の大学に志望理由書を提出する受験生に驚くほど多いパターンです。大学の先生という文を読む専門家を甘く見てはいけません。

そもそも「使い回し構文」の見抜き方は簡単です。大学名・学部名・教授名・カリキュラム名などの固有名詞をすべて隠して読んでみるのです。それでも文章が成立してしまったら、使い回し構文の疑いがあります。

 

 貴学経済学部の〇〇教授が提唱する「地域内経済循環」の考え方に強く関心を持っている。私の地元は人口減少が進み、地域の商店街がシャッター街になっているのを日常的に見てきた。この課題に対して、貴学の少人数ゼミでは1年次から地域経済の実地調査に関われると知り、教室で理論を学ぶだけでなく、自分の地元の課題に直接アプローチできる環境に魅力を感じている。

 

大学名を入れ替えたら成立しません。その大学でなければいけない理由が、固有名詞レベルで書かれているからです。

4.まとめ

三つのNG構文をまとめてみましょう。

 

 AI構文

抽象的な接続詞頼みで顔が見えない

                                         →具体的な一つの出来事から書く

パンフレット構文

大学側の言葉をそのまま借りている

                                        → 自分の経験に翻訳してから使う

使い回し構文

大学名を入れ替えても成立する

                                        →固有名詞レベルの具体性を入れる

 

実はこの三つの根にあるものは同じです。

「自分にしか書けない具体的な経験」が抜け落ちているという一点に集約されます。

 

裏を返せば、自分だけの経験・エピソード・気づきをちゃんと言語化できれば、この三つのNGは自然と避けられるということです。今回紹介した三つ自分の下書きに当てはまっていないか、ぜひ見直してみてください。

 

【学校対決シリーズ】② 「渋渋× 広尾」 自調自考の自由な探究vsコース制の手厚い面倒見  グローバル・共学系対決

カテゴリー:学校紹介2026.08.23

  1. 導入

 

先週に続き今回も「学校対決シリーズ」となります。今回は共学・グローバル教育系の対決として注目度の高い2校、渋谷教育学園渋谷(渋渋)と広尾学園を取り上げます。

 

どちらも共学・国際教育に力を入れ、人気のある学校です。現在の流行りの学校の流れを作ってきた学校といっても過言ではないかもしれません。人気を引っ張ってきた二つの学校ではありますが、実は校風はかなり対照的です。渋渋は「自調自考(自ら調べ自ら考える)」を教育理念に掲げ、生徒の自主性に任せる探究型の校風です。一方の広尾学園は本科・医進サイエンス・インターナショナルという明確なコース制を敷き、コースごとに手厚く面倒を見るスタイルが特徴です。

 

今回も「自由度」「面倒見」「進学実績」「学習環境」「通学のしやすさ」「学費」の6項目で点数化し、それぞれのご家庭にどちらが向いているかを一緒に考えていきましょう。

 

※なお、今回の点数はあくまで一般的な公開情報をもとにした一つの見方であり、絶対的な評価や優劣を示すものではありません。お子さんに合うかどうかは、ぜひ実際に学校見学や説明会に足を運んで確かめてみてください。

 

 

  1. 軸の説明

 

比較する前に、今回の軸を整理します。

 

– 自由度:校則の有無、生徒の裁量の大きさ、探究学習の自由度

– 面倒見:先生からのサポート体制、コース別指導や進路指導の手厚さ

– 進学実績:東大・難関大学、海外大学を含めた合格実績

– 学習環境:グローバル教育、ICT教育、探究学習の充実度

– 通学のしやすさ:立地、アクセス、周辺環境

– 学費:6年間でかかる総額の目安(国際教育プログラムの費用込み)

 

この6項目を5点満点で採点していきます。なお、前回の女子学院×桜蔭と同じ軸となっています。

 

  1. 渋谷教育学園渋谷(渋渋)の評価

 

良い点・特長

– 「自調自考」を掲げ、生徒が自ら課題を見つけて探究する校風。中学段階からの探究学習・レポート指導が充実

– 2025年度は東大に50名合格するなど、共学校のなかでもトップクラスの進学実績。早慶上智への進学者数も多い

– 渋谷駅から徒歩圏内という都心一等地に立地し、通学のアクセスは抜群

– 海外大学への進学や海外研修にも力を入れており、グローバル志向の強い生徒に向いている

 

 良くない点(向かない家庭)

– 自主性重視の校風のため、「手取り足取り管理してほしい」というご家庭にはやや物足りない可能性

– 2026年入試は第1回・第2回・第3回とも高倍率で、特に第2回は偏差値・合格最低点が最も高くなりやすい

– コース制ではなく全員共通カリキュラムのため、明確な目標別(医学部特化など)の手厚い指導を求める家庭には向かない場合がある

 

 点数

| 項目 | 点数 |

| 自由度 | ★★★★☆ (4) |

| 面倒見 | ★★★☆☆ (3) |

| 進学実績 | ★★★★★ (5) |

| 学習環境 | ★★★★★ (5) |

| 通学のしやすさ | ★★★★★ (5) |

| 学費 | ★★★☆☆ (3) |

 

  1. 広尾学園の評価

 

良い点・特長

– 本科コース・医進サイエンスコース・インターナショナルコース(AG/SG)という明確なコース制で、目標に応じた手厚い指導が受けられる

– 医進サイエンスコースは医師・研究者を志すマインドの育成に重点を置き、理系志向の生徒に強い

– インターナショナルコースは海外帰国子女教育研究指定校としての実績があり、多 国籍で多様性のある学習環境

– ICT教育や1人1台端末の活用など、先進的な学習環境が整っている

 

 良くない点(向かない家庭)

– コースごとに校風や雰囲気が異なるため、「広尾学園らしさ」が一枚岩ではなく、入学後のコース選択・コース変更を見据えた検討が必要

– 広尾・白金台エリアに立地しており、渋谷や新宿など主要ターミナル駅からのアクセスはやや遠く感じる家庭もある

– 渋渋と比較すると東大現役合格者数はやや少なめで、超難関国立大学突破を最優先する場合は渋渋の方が実績で優位

–コース制のため面倒見の手厚さには差があり、選抜コースや成績上位層には手厚い一方、そうでない層は「放置されている」と感じる生徒もいるとの声もある

 

点数

| 項目 | 点数 |

| 自由度 | ★★★☆☆ (3) |

| 面倒見 | ★★★★☆ (4) |

| 進学実績 | ★★★★☆ (4) |

| 学習環境 | ★★★★★ (5) |

| 通学のしやすさ | ★★★☆☆ (3) |

| 学費 | ★★★☆☆ (3) |

 

  1. レーダーチャート

 

6項目を並べると、渋渋は「進学実績」「通学のしやすさ」で優位、広尾学園は「面倒見」で優位という対比になります。どちらも「学習環境(グローバル教育)」は最高評価ですが、全体を通してみると、渋渋のほうがチャートの面積は広くなりました。共学校として見てみると、両校とも素晴らしい学習環境だと言えるでしょう。

 

 ※点数はあくまで一つの見方であり、主観を含みます。優劣ではなく「相性」として見てください。

 

  1. 結論

本日の話をまとめますと、

 

– 自分で考えて動ける自主性があり、都心アクセスと進学実績を重視したいご家庭→ 渋谷教育学園 渋谷

– 医学部志望やインターナショナル進学など目標が明確で、コースに応じた手厚いサポートを求めるご家庭→ 広尾学園

 

どちらも共学・グローバル教育のトップ校であり、「自主性に任せるか、コースで手厚く導くか」という校風の違いが最大の分かれ目です。偏差値の近さだけで選ばず、ぜひ文化祭や学校説明会でお子さん自身の反応を見てあげてください。

 

出典・

– 偏差値・進学実績データは森上教育研究所、日能研、各校公式サイトの進路実績ページ等を参考(2025〜2026年時点の公開情報)

 

 

2027年度 先行予約受付中

カテゴリー:お知らせ2026.08.21

現小3生と高2生の先行予約を受け付けています。

小3生は来年2月より、高2生は11月より授業開始を予定しております。

ご検討中の方は早めにご連絡いただきますようお願いします。

 

 

漢検のお知らせ

カテゴリー:お知らせ2026.08.20

本日(8月20日)は、漢検実施日となっており、授業ございません。

お間違いのないようご注意ください。

【学校対決シリーズ】① 「女子学院 × 桜蔭」 「自由な自主性」vs「規律ある学力」— どちらがお子さんに合うか

カテゴリー:学校紹介2026.08.16

  1. はじめに

こんにちは。今回から新しい「学校対決シリーズ」という企画を始めていきます。初回は女子御三家の中でも特によく比較される二校、女子学院と桜蔭を取り上げます。

 

どちらも全国最難関の女子校ですが、偏差値だけ見ると「桜蔭の方が上」です。しかし、実際にわが子をどちらかの学校に通わせるとなると偏差値以上に大事なのが「校風がお子さんに合うかどうか」です。

 

女子学院は「自由の女子学院」と呼ばれ、校則がほとんどなく、生徒の自主性に任せる校風となっています。一方の桜蔭は「学業を究める」という言葉が象徴するように、規律と学力を重視する校風です。

 

本日は「面倒見」「自由度」「進学実績」「学習環境」「通学のしやすさ」「学費」の6項目で点数化し、それぞれのご家庭にどちらが向いているかを一緒に考えていきましょう。

 

  1. 軸の説明

比較する前に、今回の軸を整理します。

 

– 自由度:校則の有無、制服、生徒の裁量の大きさ

– 面倒見:先生からのサポート体制、補習や進路指導の手厚さ

– 進学実績:東大・難関大学、特に医学部を含めた合格実績

– 学習環境:授業のスタイル、探究学習やグローバル教育の有無

– 通学のしやすさ:立地、アクセス、周辺環境

– 学費:6年間でかかる総額の目安

 

この6項目を5点満点で採点していきます。あくまで「傾向」としての採点で、優劣をつけるものではない、という前提でご覧ください。なお、今回の点数はあくまで一般的な情報をもとにした一つの見方であり、絶対的な評価や優劣を示すものではありません。お子さんに合うかどうかは、ぜひ実際に学校見学や説明会に足を運んで確かめてみてください。

 

  1. 女子学院の評価

 

良い点・特長

– 校則がほぼ存在せず、制服も基本自由。生徒の自主性・自立心を育てる校風が最大の特徴

– 「これしなさい」ではなく「自分で考えて動く」文化が根付いており、行事も生徒主体で運営され る

– 立地は一番町、各国大使館が並ぶ閑静で治安の良いエリア

– 進学実績も極めて高く、2025年の東大合格者は28名(現役25名)。早慶上理には451名が合格しており、進路の幅が広い

 

良くない点(向かない家庭)

– 自由度が高い分、「手取り足取り管理してほしい」というご家庭にはやや物足りなく感じる可能性

– 校則や制服がない分、公式説明会などで「うちの子は自分で管理できるか」を見極める必要がある

– 2026年入試からキリスト教主義の礼拝を優先し、試験日が2月2日に変更(サンデーショックの影響)。併願戦略の見直しが必要

 

点数

| 項目 | 点数 |

 

| 自由度 | ★★★★★ (5) |

| 面倒見 | ★★★☆☆ (3) |

| 進学実績 | ★★★★★ (5) |

| 学習環境 | ★★★★☆ (4) |

| 通学のしやすさ | ★★★★☆ (4) |

| 学費 | ★★★★☆ (4) |

 

「※点数はあくまで一つの見方であり、主観を含みます」

 

 

  1. 桜蔭の評価

 

良い点・特長

– 女子最難関の学力層が集まり、進学実績は女子校トップクラス。理系・医学部志向の生徒にも強い

– 「知的な刺激」に溢れた本郷エリアに立地し、東大が近く、勉強への意識が自然と高まる環境

– グローバル教育や探究教育、感性表現教育にも力を入れており、単なる詰め込みではない学びを提供

– 同じ目標に向かう仲間の質が高く、勉強面での相乗効果が期待できる

 

良くない点(向かない家庭)

– 校風としては規律や学業重視の色合いが強く、「もっと自由にのびのび過ごしてほしい」というご家庭には合わない可能性

– 偏差値・入試難易度が女子校の中でも最高峰(四谷大塚基準で偏差値70)のため、入試そのもののハードルが非常に高い

– 学力面での競争が激しい環境になじめるかどうか、お子さんの性格を見極める必要がある

 

点数

| 自由度 | ★★☆☆☆ (2) |

| 面倒見 | ★★★★☆ (4) |

| 進学実績 | ★★★★★ (5) |

| 学習環境 | ★★★★★ (5) |

| 通学のしやすさ | ★★★☆☆ (3) |

| 学費 | ★★★★☆ (4) |

 

「※点数はあくまで一つの見方であり、主観を含みます」

  1. レーダーチャート

 

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6項目を並べると、女子学院は「自由度」で突出し、桜蔭は「学習環境」「面倒見」でやや優位という、きれいな対比になります。進学実績はどちらも高水準でほぼ互角で、特長の異なるまさに対決にふさわしい二校です。

 

 

  1. 結論

本日の話をまとめますと、「自主性を伸ばしたい、自分で考えて行動できるタイプのお子さん」であれば、女子学院。「学業への集中力が高く、規律ある環境で切磋琢磨したいタイプのお子さん」であれば、桜蔭となるでしょうか。一般的な評価とほぼ一致していると思います。

どちらも最難関の女子校であり、「どちらが上か」ではなく「どちらがお子さんの性格に合うか」で選ぶことがもっとも大切です。偏差値だけで決めず、ぜひ文化祭や学校説明会に実際に足を運んで、お子さん自身の反応を見てあげてください。

 

補足:出典・注意事項

– 偏差値・進学実績データは四谷大塚、SAPIX等の公開情報および各校公式サイトを参考(2026年時点の情報)

 

 

【総合型選抜】ボランティアはもう武器にならない? 差がつくのは 読書 かもしれない話

カテゴリー:大学受験2026.08.09

夏休みに入り、総合型選抜の対策を本格的に始める受験生も多い時期かと思います。本日は、総合型選抜入試の対策として、よく使われてきた「ボランティア活動」について、今の時代にどこまで効果があるのか、そして代わりにどんなことが差別化になり得るのかを、お話ししてみたいと思います。というのも、総合型選抜入試のような試験形式は、通常の学力テストのようなものと異なり正解がありません。正解がないからこそ、他の受験生との「差別化」というのが重要なキーワードとなるからです。

結論から言うと、私は「本を読むこと(学びたい分野に関するもの)」のほうが、今はかえって目立つのではないかと考えています。その理由について、順を追って説明します。

なぜボランティアが効かなくなったのか

一昔前は、ボランティア活動をしていること自体が評価される時代がありました。継続的に社会と関わってきた経験は、それだけで説得力があったからです。特に、自分の進みたい分野、たとえば教育学部に進みたいという人が、教育系のボランティア活動をしていたとなると、それだけで、説得力は増すものです。ところが今では、総合型選抜対策を専門とする塾がボランティア先まで紹介するようになりました。どんな活動をして、どう志望理由書に書けば評価されやすいか、というノウハウがすでに出回っているということです。

その結果、何が起きるかというと、面接官からすると「みんな似たような話をしている」、あるいは「みんな同じような活動をしている」という印象になります。もちろん、活動そのものが悪いわけではないのですが、対策されつくしてしまうと、差がつく材料としては弱くなってしまうのです。

差別化が均質化していく仕組み

ここで少し整理しておきたいのが、ボランティアに限らず、あらゆる「差別化要素」がたどる道筋です。だいたい次のような流れになります。

1.誰かが独自の取り組みを始める 最初は誰もやっていないので、それだけで目立ちます。

2.評価される事例として広まる 合格実績として語られるようになり、「あの活動をすると評価される」という情報が広がっていきます。

3.塾がノウハウとして体系化する 効果があると分かった時点で、対策できる形に落とし込まれます。ここまで来ると、誰でも同じような形で取り組めるようになります。

4.均質化して、差別化効果を失う みんなが同じことをするようになると、もはや差はつきません。そして次の「まだ対策されていない何か」が探されるようになります。

ボランティアは、今まさにこの4番目の段階にいると私は見ています。そして、次に来るものとして今のところ手つかずに近いのが「読書」ではないかと思っているのです。

図:差別化から均質化へのサイクル

 

画像1

なぜ読書が今、差別化になり得るのか

大学が総合型選抜で見ているのは、突き詰めると「学問に対する関心の深さ」や「自分で問いを立てて考える力」です。読書、それも学びたい分野に関するものは、この二つをもっとも自然な形で示せる材料になります。ボランティアのように場所や機会に左右されず、家でも取り組めるという点も、夏休みという時期には向いていると言えるでしょう。

また、読書はまだ「対策の型」が広く出回っていない分野です。もちろん今後、読書対策塾のようなものが出てくれば、いずれ同じように均質化していく可能性はあります。そこは踏まえておく必要があります。加えて、大学の先生、特に文系の先生は本を読むことが仕事の一部であり、膨大な本を読んできた人たちです。ほとんどの先生は、現在の学生が本を読まないことを残念に思っているでしょう。そこに、本をしっかりと読みこんでいる受験生が来たら、それだけでも心をつかむことができると思います。

ただし「読んだだけ」では意味がない

ここで一つ、釘を刺しておきたいことがあります。読書そのものが評価されるわけではない、ということです。何百冊読んだか、有名な本を読んだかどうかは、実はそれほど重要ではありません。大切なのは、その本から自分がどんな問いを持ったか、その問いに対してどう考え、何を調べ、何を行動に移したか、という一連の流れです。

つまり、読書もまた「読んだ」という事実だけを並べれば、いずれボランティアと同じ道をたどります。型化できないのは、活動の種類そのものではなく、そこから生まれる自分だけの思考プロセスなのです。この点を見誤ると、せっかくの読書も差別化にならなくなってしまいます。

夏休み中にできる実践

では具体的に、夏休みの間に何をすればよいのでしょうか。二点にまとめます。

1.学びたい分野に関する本を選ぶ 興味の入り口となる新書や、志望する学部に近いテーマの本から始めるのがおすすめです。難易度が高すぎる専門書よりも、まずは自分の言葉で語れるレベルのものを選ぶほうが良いでしょう。

2.読んだ後に「問い」を言語化する 読みっぱなしにせず、読んで疑問に思ったこと、もっと知りたくなったことをメモに残しておきます。これが、後で志望理由書や面接に落とし込む際の材料になります。

まとめ

以上、ボランティアが差別化になりにくくなってきた背景と、代わりに読書が持つ可能性についてお話ししてきました。大切なのは「ボランティアが悪くて読書が正解」ということではなく、どんな活動であっても、いずれ対策されて均質化していくという構造そのものを理解しておくことです。そのうえで、今の時点でまだ対策されつくしていないものに取り組みつつ、そこから生まれる自分自身の問いや思考を大事にすることが、結果的に一番の差別化になるのではないかと思います。

夏休みという時間のある時期だからこそ、一冊の本とじっくり向き合ってみることをおすすめします。

お盆休みのお知らせ

カテゴリー:お知らせ2026.08.07

8月10日(月)~8月13日(木)は塾がお休みとなっております。お間違いのないようご注意ください。

YouTube登録者数3,700名突破!

カテゴリー:お知らせ2026.08.07

お陰様でYouTubeの登録者数が3千人になりました。

ありがとうございます。

毎週日曜日の20時に発信しておりますので、ご登録よろしくお願いします。

 

動画はこちら

【衝撃】芝浦工業大学がここまで難しくなった理由

カテゴリー:ブログ2026.08.02

english_writingみなさんは、芝浦工業大学と聞いてどんなイメージをお持ちでしょうか。保護者世代の方であれば、「理工系では有名だけれど、MARCHより少し下くらいかな」というような印象をおもちの方も多いのではないでしょうか。

そのようなイメージしか持たれていない方は、現在の芝浦を知ると、驚くかもしれません。レベルが上がっているからです。芝浦工業大学は近年、受験生からの人気が高まり、難化が続いています。しかし、今日お話ししたいのは、「偏差値が上がった」ということではありません。

じつは、昔から企業は芝浦工業大学を高く評価しており、受験生がその価値に気づくまで時間がかかった大学だということです。

今日はその理由について、データを交えながら解説していきます。

1.偏差値は原因ではなく結果

最初にお伝えしたいことがあります。それは、偏差値というのは、当然ですが、大学の価値そのものではなく、人気が高くなれば上がる数字だということです。

つまり、企業から評価されると、その情報が受験生に伝わり、志願者が増え、その結果として、偏差値が上がるのです。芝浦工業大学は、この流れがここ10年ほどで一気に進みました。

実は企業評価は昔から高かった

では、本当に企業から評価されていたのでしょうか。じつはそれを示すデータがあります。大学通信が毎年発表している「有名企業400社実就職率ランキング」によると、

2024年度卒業生の実績(2025年7月発表)では、全国総合ランキングで

  • 5位 慶應義塾大学 46.7%
  • 6位 東京理科大学 43.6%
  • 7位 芝浦工業大学 41.2%
  • 9位 早稲田大学 39.1%

となっています。上位には国公立大学や豊田工業大学のような小規模私大も入っているため、私立大学だけに絞ってみると、芝浦工業大学はおおむね3〜4位という結果です(豊田工業大学を私立枠に含めるかどうかで順位が変わります)。

もちろん、この数字だけで大学の良し悪しが決まるわけではありませんが、「有名企業への就職」という観点では、芝浦工業大学は全国トップクラスの実績を持っていることが分かります。つまり、企業は以前から芝浦工業大学を評価していたのです。

2.「最近良い大学になった」は少し違う

「芝浦工業大学は最近急に良い大学になった」というような声を聴くことがありますが、じつは、この表現は少し誤解があるように思います。というのも、企業は昔から芝浦工業大学の学生を採用してきました。

  • 製造業
  • 自動車メーカー
  • 建設会社
  • インフラ企業
  • IT企業

上記のような企業で多くの卒業生が活躍しています。つまり、企業側はずっと芝浦工大生の優秀さを知っていたのです。一方で、受験生の評価はそこまで高くありませんでした。このズレが長い間存在してきたのが、最近になってなくなってきたのではないでしょうか。

ズレがなくなってきたがゆえに、受験生の評価も上がり、結果として偏差値が上がったのです。

3.なぜ受験生は気付いたのか

では、なぜここ数年で人気が高まったのでしょうか。理由は大きく三つあります。

① 就職情報が見える時代になった

昔は、「大学名」だけで大学を選ぶ人も少なくありませんでした。しかし今は、

  • 就職率
  • 就職先
  • 有名企業就職率
  • 大学院進学率

などが簡単に調べられます。受験生自身が卒業生の進路に関してアクセスしやすくなったのです。

② 理系人気の上昇

また、それだけでなく

  • AI
  • 半導体
  • DX
  • 情報工学

などの分野が注目され、理工系全体の人気が高まっています。その中でも、就職実績が強い大学として芝浦工業大学が選ばれるようになってきたのでしょう。

③ 都心キャンパス

それらに加えて、現在の豊洲キャンパスを中心とした学習環境も人気の理由の一つです。保護者世代が持っている芝浦工業大学のイメージとは、ずいぶんと変わったと言えるでしょう。

4.現在の就職力も非常に高い

実際に現在の数字を見ても、芝浦工業大学生の就職は非常に好調です。大学が公表している直近の数字(2024年度卒業生=2025年3月卒業生の実績)では、就職率は99.3%。有名企業400社への実就職率も41.2%と、着実に高い水準を維持しています。こうした数字を見ると、企業からの評価が一時的なものではなく、継続して高いことが分かります。

5.結論

ここまで見ていただくと分かるように、芝浦工業大学は、偏差値が先に上がって評価された大学ではありません。

企業評価

↓

就職実績

↓

受験生の人気

↓

偏差値

この順番だったのです。つまり、偏差値は原因ではなく、結果だった。これが本日、もっともお伝えしたかったことです。