中学受験 塾に問い合わせるのは何月がベスト?多くの家庭が「出遅れる」理由とは?
カテゴリー:中学受験2025.11.16
本日は、中学受験のために塾に通おうとしている方、あるいは転塾しようかなという方に向けての動画となります。「まだ3年生だし、もう少ししてから塾を探そう」と思っている方もいらっしゃると思うのですが、実は、集団指導塾と個別指導塾では、問い合わせの「ベストなタイミング」が異なります。授業形態が違うからです。実際最初の塾への入塾のタイミングが悪かったことで、ゆくゆくは転塾を余儀なくされる方は想像以上に多いと思います。しかし、多くの方はそのことに気づかないまま、「学力不足」や「やる気の不足」のせいだと思っています。本日は塾に問い合わせをするベストな時期について話をしていきたいと思います。
特にタイミングを間違う典型パターン3つを紹介したいと思います。
お子さんが初めて塾に通うという方の場合は、塾の一年の大まかな流れを知らないことが多いしょう。もちろんお子さんのタイミングで塾を探すことも大切なことではありますが、塾の流れを知っていると、より良いタイミングで入塾できると思います。まずは、塾の一年の流れを見てみましょう。
【中学受験塾の場合】
2月 新年度スタート
3月下旬~4月上旬 春期講習
4月~7月 上半期
7月下旬~8月 夏期講習
9月~12月中旬 下半期
12月下旬~1月初旬 冬期講習
1月 受験直前 新年度生募集
大まかには上記のようになります。まず、2月がスタートとなるのは、入試が2月(東京の場合)だからです。小6生は1月いっぱいでいなくなるので、2月が新年度スタートとなるのです。これがまず、学校との大きな違いとなります。
ここでまず一つ目の典型パターンを紹介します。それは、「新年度(2月)に始まるから、1月に問い合わせればいい」というものです。確かに上記のような一年の流れでしたら、新学期スタート直前がベストのような気がします。しかし、実は、塾が新年度の準備を始めるのは11月〜12月で、1月には「席も時間」もほぼ決まっていることが多いでしょう。特に集団塾の場合、次年度のクラスなど事前に決まっているので10月~12月までには問い合わせたほうが良いでしょう。個別の場合は、座席に空きがあるのであればいつでも大丈夫だと言えますが、個別の場合は、新年度の学生講師の確保がありますで、これもやはり2月より早いほうが良いでしょう。ただし、集団ほど早くない12月~1月くらいがベストだと思います。もしくは反対に、受験が終わった時期を見ての問い合わせもありかもしれません。受験生がいなくなった後が、塾はいちばん空くからです。
たとえば、3月になって、春休みが見えてきた段階での問い合わせはどうでしょうか?集団塾の場合は、スタートがずれますとついていくのが大変ですが、春期講習までに入れれば、春期講習で追いつける可能性は高いでしょう。特に、復習に力を入れるカリキュラムがあるのであれば、問題ないでしょう。
ここで二つ目のパターンを紹介します。「体験してから決めたいから、講習の直前に動く」という流れです。これは春期講習に限りません。というよりむしろ、夏期講習の直前でこのような理由で問い合わせをする人が多いと言えます。ただし、ここにも問題があります。講習が始まりますと、塾は忙しくなり、場合によっては受けつけてくれないこともあるでしょう。それだけ講習期間は忙しく、体験学習や面談を設けるのが難しいのです。そもそも入塾までに
面談⇒体験学習⇒入塾の手続き
のような一連の流れだけで数週間の時間がかかります。教材を追加で注文しなければならないといったらなおさらです。
なかには講習が始まってから問い合わせる方もいらっしゃいますが、定められたコマ数が消化できないと判断される場合は、断られることになるでしょう。また、集団授業の塾の場合は、入れたとしてもついていくのが大変になります。とりあえず、これまでの話をまとめますと以下のようになります。
| 観点 | 集団塾 | 個別塾 |
| カリキュラム | 固定(2月始まり) | 柔軟(途中調整可) |
| 席確保 | 早い者勝ち | 講師枠・曜日次第 |
| 問い合わせ時期 | 10〜12月が理想 | 11〜1月が理想 |
しかし、ここにもやはり落とし穴があります。
それは、塾も「人気塾とそうでない塾」との格差が拡がっているということです。昔と違って現在はSNSを使えば多くの情報が集められます。飲食店でも「インスタ映え」するようなお店は行列ができていますが、その横にまったく並んでいないお店もあるのとまったく同じことです。塾の業界でも人気のある塾とそうでない塾の差は、明確にあります。人気のある塾は、次年度の募集をだいぶ前に行っています。これは個別の塾であっても集団の塾であっても変わりません。要するに、人気の塾はすぐに埋まるから入りづらいが、人気のない塾は空いているからいつでも入りやすいと言えます。
当然、いつでも入れるからといって、あまり人気のない塾を求める人は少ないでしょう、人気のある塾に入りたい、と思われるのであれば、事前にSNSやHPなどをフォローして、いつ募集をしているのかに注視するのがいちばんでしょう。塾の方針によって、満席の定義は異なります。集団塾の場合は、学年ごとに定員がありますが、個別の場合はむしろ講師の数と、座席の数によって決まります。
特に最近は、特定の強みを持つ塾の人気が高まっている傾向があります。入試が多様化したことで、オーダーメイドで見てくれる塾が求められるようになってきているということです。こういう要望を持たれている方は、特に早めの連絡が良いと思います。特に希望がなく、学校の勉強についていくための塾ということであれば、そんなに困ることはないでしょう。
2026年度の募集状況
カテゴリー:お知らせ2025.11.12
来年度(2026年2月スタート)の募集状況ですが、下記のようになっております。入塾をご検討の方はお早めにご連絡いただきますようよろしくお願いします。
・新高3生と新小6生(中学受験)新5年生(中学受験)⇒募集終了
・中学受験4年生⇒募集中
・私立中学生⇒募集中
・高校生1年生・2年生募集中
「AI時代の中学受験、求められるのは記述力」
カテゴリー:中学受験2025.11.10
本日は、中学受験の入試形態のここ最近の変化について話をしてみたいと思います。その変化とは「記述問題」の増加です。もちろん、すべての学校が変わったというようなことはありませんが、全体的に「記述力」を測るような問題が増えました。記述といっても、単に国語の問題の記述問題が増えたというだけではなく、「要約」や「自分の意見」を書かせるような問題も増えています。また、国語だけでなく、社会や理科といった科目にも、理由や原因を書かせるような問題が増えました。要は考えたことを「自分の言葉で表現することができるかどうか」というような問題す。こうした記述力が求められる理由について三つの視点から話をしていきます。
- 時代の変化
「ググる」という言葉が一般に流布されるようになってどれくらい経ったのでしょうか。それくらい、何かを調べる際に、グーグルで検索をかけるということが一般的なこととして認知されるようになりました。だれでも情報にアクセスできる時代になると、何かを知っているということに関する価値が下がります。だれでもその情報を得ることができるからです。そうしますと、当然「暗記」のような能力に対する社会的な評価が下がってきます。
加えて、ここ数年で、ChatGPTのような生成AIが普及し、文章作成や計算をだれでも一瞬でこなす時代になってしまいました。その変化は多くの人が考えていたよりもはるかに大きなものだと言えるでしょう。そして、こうしたAIの活躍が今後さらに進むことはだれの目にも明らかです。当然、そのような社会では、暗記や単純計算ではAIに勝てないことになります。そのような社会変化の中で、「考えて説明できる力」や「自分の言葉で表現する力」が評価される流れになっています。そうした能力を小学生のうちからつけている人がより望ましいということで、入試において記述の問題が増えてきたのだと思います。
- 学校教育の変化
文部科学省の新学習指導要領では「思考力・判断力・表現力」がキーワードになっています。公立小学校でも探究学習やプレゼンの機会が増加していますが、私立の学校はよりいっそう力を入れています。たとえば、東京都立小石川中等教育学校や渋谷教育学園渋谷中学校は、入学後にディスカッションやプレゼンを重視するカリキュラムを前面に押し出しています。現在の流れとして、学校教育全体が「答えを知っている子」より「自分の言葉で説明できる子」を育てる方向に進んでいると言えるでしょう。それは、価値観の多様化と対応しています。社会において、たとえば価値観が少ない社会では、何が正解なのかが決まっています。価値観が少ないからです。そうすると、その正解を知っているかどうかが重要になりますが、価値観が多様な社会では必ずしも正解は一つになりません。その場合、何が重要になるかというと、「これが重要である」と主張するときに、いかに根拠があるかというのを相手に伝える能力になってきます。こうした力が重要になってきたからこそ、中学受験においても、「表現する力」を重視するようになってきたのです。
- 大学入試の変化
中学受験で記述力が重視される背景の三つ目は、大学入試の変化です。実はここ10年で、大学入試の姿は大きく変わりました。かつては一般入試(学力試験)で入学する学生が大多数でしたが、現在では「推薦入試」や「総合型選抜(旧AO入試)」で入学する学生が大きな割合を占めています。文部科学省のデータによれば、2024年度入試では私立大学における推薦・総合型選抜の入学者は全体の約55%に達しており、一般入試を上回っています。さらに国立大学でも、推薦・総合型選抜の割合は20%を超え、今後さらに拡大していく見通しです。
こうした入試方式では、単なる知識問題だけではなく、小論文やプレゼンテーション、面接でのやり取りが重視されます。そこでは「与えられた資料を読み取り、自分の考えを筋道立てて説明する力」が問われるのです。つまり「考えたことを自分の言葉で表現できる力」が合否を分ける最大のポイントとなっています。
この大学入試の潮流は、中学・高校の教育現場にも影響を与えています。実際、中学入試においても、ただ暗記した知識を答えるのではなく、文章を要約したり、自分の意見を根拠とともに書いたりする問題が増えてきました。大学入試の選抜方式が大きく変わりつつある今、その力を小学生段階から育てようという意識が学校側に広がっているのです。
まとめの結論
このように、①AIの進化によって「暗記より思考力」が重視されるようになったこと、②学校教育全体が「自分の言葉で説明できる子」を育てる方向に進んでいること、③そして大学入試において推薦・総合型選抜が半数を超え、「表現する力」を直接的に評価する仕組みが広がっていること。これら三つの流れが重なり合って、いま中学受験において「記述力」がこれまで以上に求められるようになっています。
単なる知識量や計算力だけではなく、「読んで考える」「自分の言葉で説明する」「相手に伝わるように書く」といった力を育てることこそが、これからの中学受験に挑む子どもたちに必要な準備だと言えるでしょう。
ちなみに、小学生中学年で訓練できる「記述力強化」のヒントを2つだけ最後に述べておきます。
・まずは、主語と述語のねじれの確認
⇒長い文章を書かせる必要はありません。一文で良いので、注意するのは、主語と述語の対応を必ず意識させるということです。
まちがった例:ぼくは、運動会で一番になったことがうれしかったです。
これでは、「うれしかった」という述語に対して、「ぼくは」と「ことが」の主語が二つあることになってしまいます。
正しい例:ぼくは、運動会で一番になれてうれしかったです。
・同じ接続詞を続けて使わない
⇒小学生に限らず、同じ接続詞を続けて使う人は思った以上に多くいます。小学生の場合は、「そして」が何度も続く文章が多く見られるので、そうならないよう注意するのです。
まちがった例:昨日は運動会がありました。そして かけっこをしました。そして ぼくは一番になってとてもうれしかったです。そして 給食もおいしくて、いい一日になりました。
正しい例:昨日は運動会がありました。かけっこでは一番になり、とてもうれしかったです。さらに、給食もおいしくて、いい一日になりました。
上記二つだけでも、意識して文を書くようになると、見違えるくらいよくなります。
来年は少子化が超加速する!? 60年前に出生数が激減した真相とは?
カテゴリー:その他2025.11.02
みなさん、こんにちは。本日は久しぶりに雑学ネタを話そうと思っています。実は、来年は干支で言いますと、「丙午(ひのえうま)」の年です。60 年に一度巡ってくるこの干支ですが、実は60年前の「丙午」の年に日本で『出生数が大きく減った年』として知られています。今日は、そもそも丙午が何なのかということと、なぜ少子化と結びつくのかについて話をしていきたいと思います。
- 干支・十干の仕組みと「甲子園」誕生秘話
まず、丙午が、そもそもどういう意味なの?というところから見てみましょう。干支(えと)というと、「子・丑・寅・卯…」の12支を思い浮かべる方が多いと思いますが、実はこれだけではなく、「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」という十干が組み合わさっています。
この十二支と十干を順番に組み合わせていくと、60通りの組み合わせになります。これを「六十干支(ろくじっかんし)」といって、60年で一周する周期のことを表しています。
だから「60年に一度の還暦」は、文字通り「生まれた年の干支が一巡して戻ってくる」という意味なのです。
では、この干支や十干って何のために作られたかと言いますと、もともと、古代中国で暦や方位、時間の区切りに使うためです。たとえば農作業をする時期を決めたり、建築の吉日を占ったり、方角を示したりするための時間と空間の座標システムのような役割を果たしていました。つまり、干支は単なる「動物占い」ではなく、「社会を動かす暦の根本」だったのです。ちなみに野球で有名な、あの『甲子園球場』の名前は、実はこの干支から来ています。甲子園が完成したのは1924年(大正13年)。この年がちょうど「甲子(きのえね)」の年だったことから、「甲子園」と名づけられました。 「甲子」は六十干支の最初の組み合わせで、「新しい始まり」を意味する、とても縁起の良い干支です。だから球場名には、「スポーツの始まりの聖地」という願いも込められていると言われています。
このように、干支や十干は古代から人々の生活や文化の中に深く根づいていて、私たちの身近な場所にも、実はその痕跡が残っています。昔であればなおさらでしょう。
- 丙午年で出生数が激減したエピソード
1966年(昭和41年)が前回の丙午にあたる年でしたが、この年、出生数が前年から大きく減少しました。・具体的には、1965年180万人以上あった出生数が、1966年は140万を切るまで減少しています。
ChatGPTに作ってもらった出生数グラフを見てみてください。
グラフを見ると、それまで180万人くらいであった出生数が140万を切るまで減少しています。翌年の67年には190万を超えていますから、余計に66年のへこみが気になります。ちなみに、さらに60年前の1906年も前後の年に比べて減っています。
1905:169万
1906:142万 ⇒丙午
1907:172万
- :なぜ出生が減った?迷信?
その「丙午」ですが、は「丙(ひのえ/火)+午(うま/馬)」。という意味で、その字面から「勢いが強い」「気性が激しい」といったイメージが、昔から語られてきました。 そこから、丙午生まれ=女性の気性が強い・夫に不幸をもたらすという迷信が拡がったようです。
こうした言い伝えが婚姻・出産計画に影響を及ぼしたと言われています。
また、テレビやマスコミの影響も大きいのではないでしょうか。「丙午に生まれた女性は男性に不幸をもたらす」といったことが、マスコミを通して何度も繰り返し言われ続けると、何となくその年の出産を避けようという心理が働きそうです。
実際、その一つ前の丙午でも現象は見られますが、1966年ほどの減少率は見られません。おそらく、マスコミの発達がそこまでではなかったために、そういった迷信の拡散がそこまで大きくなかったのでしょう。
- :次回丙午年(2026年)はどうなる?
さて、次にこの話が現代においてどう意味を持つか、そして来年の丙午年(2026年)をどう見るかについての話になります。来年が丙午年であるため、過去の出生数変動を引き合いに「また出生数が減るのでは?」という話題が今後広がっていく可能性もあると思います。ただし、現代では「丙午=迷信」という認識も広がっていますし、何よりも干支のことをそこまで気にする人がいるとも思えません。ですから、昔ほど丙午年に生まれることを避けるという動きがどれほど強いかは疑問です。
出生数の減少の仕方が以前よりも大きくなってきている現在は、「迷信」以前に、少子化・晩婚化・経済的な子育てコストといった構造的な要因の比重が遥かに大きくなっており、その抜本的な解決がなされない限り、少子化の歯止めはきかないでしょう。そちらのほうがはるかに大きな問題だと言えるでしょう。





























