2026年度首都圏中学受験に起こる大変化3つを解説!
カテゴリー:中学受験2025.09.28
夏も終わり、ついに2学期が始まりました。受験生は緊張感が高まっていると思いますはここから一気に受験まで時間が過ぎそうな感じがしますが、実は意外と年内が長く感じられるはずです。9月10月はすぐに過ぎるのですが11月後半くらいから少しダレ始める人がいますので、要注意です。
本日は、2026年度の首都圏中学受験で起こるであろう3つの大変化を解説したいと思います。
- サンデーショック
サンデーショックというのは、2月1日が日曜日だった場合に、ミッション系女子校が宗教上の理由で入試を実施しないことで、併願の組み合わせが大きく変わることを指します。
【例】
・ 女子学院(千代田区)
・東洋英和女学院(港区)
・立教女学院(杉並区)
・横浜共立学園(神奈川・山手)
・ 横浜雙葉 など
一方で、フェリス女学院(横浜・元町)は、2026年度も例年通り 2月1日に実施 を表明しました。これにより、これまで「フェリスと女子学院」のどちらかしか受けられなかった女子が、両方受験可能になることになり、女子学院志望者の一部が2月1日にフェリスを受験する流れが出てくる可能性が増えるでしょう。ということは、「フェリス第一志望」層にとっては、例年以上にライバルが増える可能性が増えるということです。
- 安全志向の強まり
昨年度は、東京や神奈川の御三家(開成・麻布・武蔵/桜蔭・女子学院・雙葉)全校で志願者が前年より減少しました。一方で一時人気の低迷が見られた大学付属の人気が再燃しています。おそらく、新しい大学入試制度に対する不安があるのでしょう。
また、難関ではないが特色ある教育を行う学校が注目されています。特に「共学」「国際教育」「STEM系教育」に力を入れている学校への関心が目立ちました。その結果、知名度より教育内容で選ぶ保護者が増え、選択肢の多様化が加速しています。
【例】STEM教育に注力して人気上昇中の中学校
・工学院大学附属中学校
・駒込中学校・高等学校
・埼玉平成中学校
国際教育に力を入れて人気のある学校
・三田国際学園中学校 ⇒三田国際科学学園
・サレジアン国際世田谷
・広尾学園中学校
- 共学化・校名変更・新設校
近年の首都圏中学受験の特徴のひとつに、女子校・男子校から共学への転換、そして校名変更や新設校の登場があります。これは単なる名称変更ではなく、学校の教育方針やブランド戦略の刷新と直結しているのがポイントです。
まず、女子校・男子校から共学化すると、単純に志願者層が倍増し、人気が上昇する傾向があります。また、進学の安定性を重視する層と、国際教育を重視する層の双方に刺さるMARCH附属+国際志向はまさに時代のニーズに合っていると言えるでしょう。STEAM、探究、PBL(課題解決型学習)、デュアルディプロマなど、これまでにない教育手法を掲げる学校が、特に保護者に対して、偏差値以上の魅力を持ち始めています。
- 明治大学付属世田谷(旧・日本学園)、芝国際(旧・東京女子学院)サレジアン国際学園世田谷中学校(旧・目黒星美学園)など、ここ数年共学化・改称が続く。
- 羽田国際中や浦和学院(仮称)など、新設校への期待も高い。
- 特に「共学でグローバル教育」路線が人気。
- 偏差値ではなく「新しい学びの形」を打ち出す学校に注目。
以上となります。2026年度は「日程の変化」「受験生の志向の変化」「学校側の変化」が同時に重なる年となり、大きな変化を迎えるでしょう。ここから導き出せる結論としては、
- 受験戦略は“去年と同じ”では通用しない。
ということです。そのためには、併願計画と学校研究を早めに始めることが合格の鍵になります。
上智大学公募推薦 課題レポート書き出し5選!
カテゴリー:小論文2025.09.10
本日は、上智大学の公募推薦入試で出題される「課題レポート」の書き出しについて話をしていきます。上智大学の公募推薦入試においては、自己推薦書と課題レポートを提出しなければなりません。まさに、この時期みなさん苦労して書かれていることでしょう。おそらく、ほとんどの方は何を書くかは決まっていて、最後の仕上げに入っているかと思います。そして最後の仕上げにしなければならないことの一つは、出だしの工夫です!どうやってレポートが始まるかによって、読み手に与える印象が変わります。また、それだけではなく、レポートの構成を決めるものにもなりうります。
今日はその書き出しの中でもこんなパターンがありますよ、というもの5つを紹介したいと思います。5つのパターンのポイントと例文をあげていきますが、分かりやすくするために、ここでは例文はすべて「外国にルーツをもつ子どもの教育格差」というテーマで示します。
【1.問題提起型】
- 「問いかけ」から始めることで、読み手の関心を引き込む型。
- 論点を「事実そのもの」ではなく「解釈の仕方」へ広げるのがポイント。
- 課題レポートでは、この問いが論述全体の方向性を決める「問題設定」になる。
【例】
日本の学校に通う子どもたちの中には、外国にルーツをもつ子どもが少なくない。しかし、言語や文化の違いにより学習機会に格差が生じている現状を、私たちはどのように受け止め、改善していくべきだろうか。
【2.データ提示型】
- 客観的な統計や事実で始めるため、説得力や信頼性を高められる型。
- 単なる「数字の羅列」で終わらせず、そこから「人間的な意味」へ接続することが重要。
- 課題レポートでは、議論の土台を「データ」に置くことで論証性を強められる。
【例】
文部科学省の調査によれば、日本に在住する外国籍の子どものうち、およそ2割が学校に通っていないとされる。この数字は、教育を受ける権利が必ずしも保障されていない現実を示している。
【3.理想を描く型】
- 誰もが共感できる「理想像」から始め、読者をポジティブに引き込む型。
- ただし、必ず「現実との差」を指摘することで、課題意識を明確化する。
- レポートにおいては「理想=ゴール」「現実=出発点」を提示することで、議論の枠組みを示せる。
【例】
すべての子どもが平等に教育を受けられる社会――それは国際社会が共有する普遍的な理想である。しかし、日本の現状を見ると、言語や文化の壁によって、その理想が十分に実現されていないことがわかる。
【4.名言やことわざを引用する型】
- 権威や普遍性のある言葉を使うことで、導入に「重み」を与える型。
- 名言そのものに頼りすぎず、自分の議論にどう接続するかがカギ。
- 課題レポートでは「理念と現実のギャップ」を見せる切り口として効果的。
【例】
「教育は万人に与えられるべき基本的人権である」。ユネスコの理念を体現するこの言葉は、教育の普遍性を示している。しかし、日本社会には、この理念をすべての子どもに行き渡らせることができていない側面がある。
【5.歴史的背景や現状から始める型】
- 「過去から現在への変化」を提示することで、問題の背景を自然に示す型。
- 歴史的経緯を踏まえると「なぜ今この問題が重要なのか」が理解されやすい。
- 課題レポートでは「現状の必然性」を論理的に説明できるため、説得力が増す。
【例】
日本は戦後、外国人労働者の受け入れや国際結婚の増加により、多文化社会としての側面を強めてきた。その結果、外国にルーツをもつ子どもも増加したが、教育制度は依然として“日本語母語話者”を前提とした設計のままである。この構造的なギャップが、教育格差の一因となっている。
【まとめると】
- 問題提起型 → 論点の設定力
- データ提示型 → 客観性と論証性
- 理想型 → 共感と枠組み提示
- 名言引用型 → 権威付けと理念の提示
- 歴史型 → 背景理解と問題の必然性
これらの書き出しを参考に、自分の書きたいテーマに合わせてアレンジすると効果的です。また、書き出しは読者を引き込む大切な部分なので、内容に合ったインパクトのある表現を意識してください。ちなみに文系の学部ですと、下記の組み合わせが書きやすいと思います。
- 哲学科や法学部 → 問題提起型・名言型が相性良い
- 社会学科や教育学部 → データ型・歴史型が強い
- 国際系学部 → 理想型・名言型で価値観を強調しやすい
9月がラストチャンス!自己PRと志望理由書の完成度をどう高めるか
カテゴリー:志望理由書の書き方2025.09.05
本日は、総合型選抜入試の志望理由書の最後の仕上げに向けて、いくつかヒントを話していこうと思います。書類提出の時期は大学によって異なりますが、この時期(9月初旬)提出まで1か月を切るケースが多いでしょう。要するに、「仕上げの時期」であると言えるのです。夏に頑張った人も、まだ不安が残っている人も「9月の取り組み」で合否が変わると言っても過言ではありません。本日はそんなラストスパートに向けて、自己PRと志望理由書を「合格レベル」に引き上げるために注意するべき3つの点を解説したいと思います。
まず、そもそも9月がラストチャンスである理由として、
- 出願は10月前後 → 直前で修正する時間がもうない。
- 9月中に完成していないと、面接や小論文対策に時間が回せない。
- 「未完成のまま提出=不合格のリスク」
ということが挙げられます。二次試験に向けての対策もありますから、提出書類を完成させる時期として、ちょうど9月であると言えるのです。
そして、仕上げの時期である9月だからこそ、志望理由書を含めた書類を合格レベルにするための3つの点を確認しましょう。
- 独自性(自分だけのストーリーを明確に)
- よくある「誰でも言える自己PR」では埋もれる。
- エピソードに「具体的な数字・経験」を入れる(例:ボランティアで何人の子どもを指導したか、何年続けたか)。
- 志望理由書は「大学の学び」と「自分の経験」を一本の線で結ぶ。
- ChatGPTに丸投げでは書けないのが「独自性」。
- 一貫性(自己PR・志望理由・活動報告がつながっているか)
- 自己PRで「リーダーシップ」と書いて、志望理由で「国際問題を研究したい」…別々だと弱い。
- 活動経験 → 得た学び → 大学で伸ばしたい → 将来どう活かすか、の流れをそろえる。
- 面接官は「この人は大学で何をするか」がイメージできると評価しやすい。
- 適合性(大学・学部に合っているか)
- 「この学部で学びたい理由」が具体的かどうか。
- HPの文言のコピペではなく、シラバスや研究室の内容に触れる。特に大学HPに書かれているような文言不特定多数に向けたメッセージであるため、抽象的になりやすい。受験生はそれをコピーするのではなく、反対にできるだけ具体的に書くことを意識する。
- 「なぜこの大学・この学部なのか?」を説得できれば強い。
さて、上記三つがバッチリと書けていれば、かなり合格に近づいていると言えるでしょう。とはいえ、たとえば「具体的に書く」と言われても分からないかもしれません。そういった人たちのために、ありがちなNG例と修正のコツを話したいと思います。
NG① 抽象的すぎる:
例:「人の役に立ちたい」「国際的に活躍したい」「リーダーシップを発揮したい」
→ どこでも通じる言葉で、自分だけの強みが伝わらない。
修正のコツ
- 具体的なエピソード・数字を入れる。
– 「中学3年間で○回、地域清掃のリーダーを務めた」
– 「部活動で後輩10人の指導役を担った」 - 「人の役に立ちたい」ではなく「誰に・どんな場面で・どう役立ちたいのか」まで落とし込む。
NG② ストーリーがバラバラ:
例:自己PRでは「粘り強さ」、志望理由書では「国際貢献」、活動報告では「合唱コンクールの指揮」
→ バラバラで「この人は結局何がしたいのか?」が分からない。
修正のコツ
- 一本のストーリーラインを作る
– 「経験」 → 「気づき」 → 「学びたいこと」 → 「将来像」 - 例:
– 「合唱の指揮で『人をまとめる難しさ』を経験 → 社会の組織運営や多様性に関心を持つ → 大学で社会学を学びたい → 将来は教育現場でリーダー育成に関わりたい」
NG③ 大学研究が浅い
例:パンフレットの「国際性を重視している」「幅広いカリキュラムに魅力を感じた」をそのまま書く。
→ 「他の大学でも言えること」と見抜かれてしまう。
修正のコツ
- 大学HPやシラバスを調べて、具体的な講義・ゼミ・カリキュラム名を出す。
– 「国際関係学入門」という授業で基礎を固めたい。
– 「○○教授のゼミで環境政策を学びたい」。 - 「オープンキャンパスで○○を聞いて印象に残った」と体験を結びつけると説得力UP。
志望理由書でのNG表現5選!
カテゴリー:志望理由書の書き方2025.09.02
本日は、総合型選抜入試の提出書類の一つである志望理由書について話をしていきます。今回の話は、書き方というより皆さんがよく書くNG表現についてとなります。今回のNG集は、「日本語として間違っている」というより、「表現を変えるともっとよくなるよ」というものに絞って話をしていきたいと考えています。
というのも、文章を書きなれていな人が、一定以上の量の文章を書くと、どうしてリズムが単調になったり、表現が一緒になったりしてしまうからです。そして、多くの高校生は長い文章を書くことに慣れていないはずですから、多くの人に参考になるものになるでしょう。
① 「考えた・感じた・思った」の連発
一つの段落のなかに何度も「考えた、感じた、思った」といった表現が連発している。文章は論理関係だけではなく、リズム感や適切な語彙の使用も重要です。同じような語尾が続くと、単調なリズムに感じられ読み手をあきさせます。
- NG例
私は中学生の頃、地域の運動イベントに参加したときに、運動が人を元気にする力を持っていると感じた。そのとき、将来はスポーツを通じて人を支えたいと思った。さらに、高校でボランティア活動に取り組む中で、人々の健康と生活の質の関わりについて深く考えた。大学のオープンキャンパスに参加した際には、専門的に学べばその思いを実現できると強く感じた。だからこそ、私は貴学で学びたいと思った。
- 改善例:
私は中学生の頃、地域の運動イベントに参加し、運動が人の表情や雰囲気を明るく変える力を持つことを実感した。その経験から、スポーツを通じて人を支える仕事に関心を抱くようになった。さらに高校でのボランティア活動では、健康と生活の質が密接に結びついていることを理解した。また、大学のオープンキャンパスでは、専門的な学びによって自分の関心を具体的な形に発展させられる可能性を確信した。こうした経験の積み重ねが、私を貴学での学びへと導いている。
「確信した」「実感した」「学んだ」など他の言葉を使う。
② 「私は~したい」の多用
志望理由書には、未来の展望や大学で学びたいことを書くわけですから、どうしても自分の「したいこと」を書くことになります。そうすると、語尾が「~したい。」ばかりになってしまうことが珍しくありません。これも①と同様、単調なリズムに感じられ読み手をあきさせます。
- NG例:
私はスポーツを通じて人々の健康を支えたい。そのため、大学では運動と心理の関係について学びたい。そして、将来は地域の子どもたちに運動の楽しさを伝えたい。
- 改善例:
私はスポーツを通じて人々の健康に寄与したいと考えている。そのため、大学では運動と心理の関係を体系的に学び、将来は、地域の子どもたちが運動を楽しみながら成長できる環境づくりに貢献する。
「目指している」「~していく必要があると感じている」「貢献する」などに置き換える。
③ 「頑張った」だけで終わる表現
志望理由書には自己PRの側面がありますから、一般的には、自分が頑張ってきたこと、あるいは大学時代に頑張ってみたいことを書くことが望ましいと言えます。しかしだからといって、そのまま「~を頑張ってきました」あるいは、「~を頑張っていこうと思います」の乱用をすると、これもやはり読んだときに同じ語尾ばかりが続き単調な文章に感じられます。
- NG例:
部活を頑張ってきたので、そこで培った根性で大学時代も頑張りたいと思います。
- 改善例:
部活では最後まで走りきることを意識し、毎日練習ノートをつけ続けたので、大学時代も『諦めない』と『継続』をテーマに活動を続けていく予定です。
「どのように頑張ったのか」を具体化する。
④接続詞の使い方がおかしい
日本語は、英語ほど因果関係を始めとした論理的なつながりに対してうるさくない言語だと言われているためか、論理に飛躍がある文章を目にすることが少なくありません。特に因果関係に関連する接続詞を使う際に、おかしな文になることが多いので、十分に注意してください。
- NG例:
現在の日本の教育制度は、日本語を母語としない外国人児童に対して十分なサポートをしていると言いがたい。そこで、私はスクールソーシャルワーカーとなってこの問題を解決したい。
- 改善例:
現在の日本の教育制度は、日本語を母語としない外国人児童に対して十分なサポートをしていると言いがたい。たとえば、アメリカでは英語を話せない児童に対して、・・・・(略)。また、オーストラリアでは・・・・(略)。こうした他の先進諸国が、どういう制度で外国人児童の言語問題をサポートしているのかを貴学で学び、将来はスクールソーシャルワーカーとなって、・・・。
接続詞で簡単に話を済ませる前に、具体的な文を書いて伝えたいことを明確にする。
論理関係が①おおげさ ②飛躍 ③矛盾 していないかどうかをチェックする。
⑤曖昧ワードの多用
- ありがち例:「様々な経験」「きちんと努力」「とても頑張った」
- 改善例:「3年間のボランティア活動」「資格取得に向けた毎日の英単語テスト」「週5日の練習」
曖昧語を「数字」「回数」「具体例」で言い換える。





























