【上智大学・公募推薦】今後必ず難化する理由!
カテゴリー:大学受験2025.05.29
上智大学には公募推薦という世間一般でいう総合型選抜入試に近い入試制度があります。この公募推薦の大きな特徴の一つとしては、課題レポートがあることが挙げられます。6月に課題が発表されるので、ほとんどの受験生は夏休みに課題の下調べをおこない、夏休み後半からまとめていき、10月に提出するという流れです。もちろん書く期間が数か月に渡るわけですから、受験生は様々な人から助言を受けながら書きすすめていくことになります。学部・学科によって課せられる内容はまったく異なりますが、今年度より、全学部・学科において間違いなく難化するであろうことが予想されます。
試験が難しくなる理由は原理的には二つです。一つは、試験そのものが難しくなること。もう一つは、倍率が高くなることで難しくなることです。今回の上智の話で当てはまるのは、どちらでもありません。珍しいケースではありますが、ライバルたち(要するに他の受験生)のレベルが上がることで、入試のレベルが上がるというものです。
その理由は、「生成AI」の登場と普及です。
生成AIのなかでも有名なのはChatGPTですが、公開されたのは2022年です。2023年に当チャンネルでも動画にしたことがありますが、当時は話題にはなっていたものの、みんなが使っているということはありませんでした。しかし、去年の秋くらいから多くの人が普通に使っているツールとなっているように感じます。
実際、塾でも使っているという生徒もいて、生徒たちに話を聞くと、学校の対応も二通りあって、積極的に使っていく学校と、一切の使用を認めない学校です。
生成AIを認めるかどうかについては議論の余地がありますが、しかし、すでに学生や教育機関にとって不可欠な存在となりつつ、今後はその普及により、レポートや課題の質が全体的に向上することが予想されます。
要するに課題レポートにAIを使用する人が爆発的に増えることによって、今後はレポートの内容が格段に飛躍することが見込まれるということです。もちろん、生成AIの使用は認められていません。上智大学に限らず、原則的にはその使用はどこの大学も禁止しているでしょう。しかし、禁止をしても使用の有無がチェックできないのであれば有名無実になってしまいます。
【生成AI使用禁止と実態の乖離】
- 多くの大学が「生成AI使用は禁止」と明記しているのは、教育の公平性や学習者の思考力の保証を守るためです。
- しかし、現実にはAIを下書き作成や構成補助、文法チェック、参考資料探しなどの形で利用する受験生が増えています。
- 特に家庭や学校からの監督が届かない「自宅課題型レポート」では、使用の有無を判定する決定的手段がありません。
多くの人が生成AIを使用するようになると、提出するべき書類の内容はより洗練されたものになるでしょう。
【結果としてのレベル上昇】
- 生成AIを活用すれば、論理構成・文章表現・引用スタイルなどが自然に整い、「最低限破綻のないレポート」が誰にでも書けるようになります。
- よって、審査する側は、従来よりも高水準の完成度を“平均レベル”として求めざるをえなくなる。
- つまり、全体の相対的なハードルが上がる一方で、「真に思考した形跡があるかどうか」の見極めがより重視されるようになるでしょう。
さて、これだけを話すのであれば、あまり有益な話になりませんので、視聴者の皆さんの知りたい「だったら今後はどうすれば良い?」ということに絞って話をしていきたいと思います。
【今後の変化予測】
- 「なぜその問いを立てたのか」「自身の経験との接点」など、AIでは補いきれない“内面の論理”を問う設問が増える可能性
- レポート内容だけでなく、後の面接や口頭試問で“本当に自分で書いたのか”を探る流れの強化
- 評価軸が「正確さ」や「構成美」よりも、「独創性」「具体性」「知的誠実さ」へとシフト
【まとめ】
・内発的動機づけをすること!
・無難なものではなく、自分にしか書けないことを書くこと!
・「書き方」や「小論文の型」などに縛られないこと!
【津田塾の今】かつての憧れ女子大は、どう変わった?
カテゴリー:学校紹介2025.05.25
【1】偏差値の変化
保護者の方々、あるいはその世代より上の方にとっては、おそらく津田塾といえば、女子大の最高峰といったイメージがあるのではないでしょうか。ひょっとすると今もそのイメージを持たれているかたも多いかもしれません。しかし、随分と前から昔とは世間的な評価がだいぶ異なるようになってきました。津田塾がどう変わったのかをまずは偏差値の変化を通して見てみましょう。
【約40年前(1980年代前半〜中盤)】
- 津田塾大学(学芸学部・英文学科など)
- 偏差値:65〜68
- 旧帝大レベルの共学の難関学部に迫る高偏差値
- 津田塾大学は、早慶(特に早稲田の文系)に次ぐ最上位の女子大という位置づけ
- 共学が当たり前でない時代、「女性エリートの象徴」だった
【現在(2025年入試)】
- 津田塾大学(学芸学部・英語英文学科など)
- 偏差値:52〜56(河合塾・駿台・ベネッセなど各模試平均)
- 偏差値はMARCHより明確に下がり、成蹊・成城・獨協あたりと並ぶ位置に。
※偏差値は目安です。模試や時代によって異なります
まとめると
→ 偏差値で約10〜15ポイントダウン!
→ 大学ランク感覚で言うと、旧帝大クラスから中堅私大上位クラスへ
→ 「かつては超難関、今は一般的な上位私大」という位置づけに変化
【2】昔の津田塾
津田塾大学は1900年、津田梅子によって設立されました。まだ女性が自由に教育を受けられない時代に英語とリベラルアーツを重視する超先進的な教育を行い、“女子の東大”とも呼ばれる存在になりました。そしてバブル期までは、『津田塾ならどこにでも就職できる』というような神話すらありました。
当時の津田塾の強み
- 日本初の本格的女子英語学校(当時は「英語といえば津田塾」)
- 海外留学者を多数輩出
- 知性と品格の象徴だった
- 就職にも直結していた(大手企業が津田塾女子を取り合った)
- 女子の進学先自体が少なかった時代背景もある(東大や国立大学がまだ男子中心)
【3】人気低下の理由
ところが1990年代以降、時代は変わります。かつては偏差値65以上で早慶と並び称されるほどの超名門だった津田塾大学が、なぜ今、偏差値は50台になったのでしょうか?そして、本当に津田塾は衰退したのでしょうか?
偏差値低下の理由
- 共学志向の拡大
⇒女子だけの環境よりも、男女共学の大学を選ぶ受験生が増加。早慶、上智・ICU・MARCHの共学化された人気学部に流れる傾向が強まった。
- 実学・キャリア志向の台頭
⇒ビジネス・国際・情報・看護などの実学系学部がある大学が人気に。津田塾は学芸学部中心で、学部の選択肢が少ないのが弱み。
- 女子大人気の低下
⇒少子化とともに、女子大学全体のブランド力が低下。保護者世代と違い、「女子大安定・安心」のイメージが若年層では薄れている。
- 入試方式の柔軟性の差
⇒MARCHや共立女子などは多様な入試方式(共テ利用・英検利用・総合型)で広く受験生を集めている一方、津田塾はやや保守的で受験の間口が狭い。
上記のよう原因があてはまる津田塾をはじめとした多くの伝統女子大は、苦戦を強いられました。当然、それにともなって偏差値も、かつての『超エリート校』から、いわゆる“中堅校”の位置へと変わっていきます。
【4】そして、現状
しかし、このまま凋落が続くのでしょうか。津田塾はただ衰退していったわけではありません。今では時代に合わせて、大きな変革を進めています。
変革ポイント
- 総合政策学部を新設(文理融合型)
- データサイエンス教育の強化
- ICT・英語教育のアップデート
- キャリア支援の充実(少人数制・きめ細かいサポート)
もともとの英語教育の強みを生かしながら、現代のリーダーシップ教育に進化しようとしています。今、津田塾は“小さいけれど個性の強い女子大”へと生まれ変わっていると言えるでしょう。
5【まとめ・これから】
こうした変化を遂げた津田塾は、昔のブランドにしがみつくのではなく、“これからの時代に必要な女性”を育てる大学へと変わっています。背景には、大学選びは、単なる“偏差値”だけでなく、『どんな力をつけたいか』で選ぶ時代に変わってきたということもあるでしょう。
津田塾は、
- 英語を伸ばしたい
- 世界で活躍したい
- 少人数できめ細かい教育を受けたい
そんな人にとって、今も間違いなく魅力的な選択肢だと言えるでしょう。
作文が書けるようになるためのたった一つのコツ
カテゴリー:国語2025.05.18
今日は作文が苦手な人のために、書けるようになるたった一つのコツを教えたいと思います!対象は小学生と中学生です。小学生と中学生では、書けるようになるコツが若干ことなるので、別々に話をしていきます。
小学生
まずは、小学生から話をしていきましょう。作文が書けることは、ズバリ、「具体的に書くこと」。これが、小学生が作文を書けるようになるたった一つのコツです!
なぜ「具体的に書くこと」が大事なのか?多くの小学生が作文でつまずく理由は、「楽しかったです」「うれしかったです」「すごかったです」のように、感想だけで終わってしまうことです。でも、「何が?」「どうして?」を具体的に書くことで、一気に作文がふくらみます。
【例1】「楽しかった」で終わらせない
✖️ 悪い例
「ぼくは家族で海に行きました。とても楽しかったです。」
➡ これでは、何が楽しかったのか分かりません。いつ何をしているときに楽しかったのかかを詳しく書く。
◯ 良い例
「ぼくは家族で海に行きました。海では、妹とカニを探しました。石を持ち上げると、赤い小さなカニが急いで歩いていて、それをつかまえたとき、とても楽しかったです。」
➡ 「何をして」「どんな様子で」「どの瞬間が楽しかったか」がわかる!
【例2】「うれしかった」で終わらせない
✖️ 悪い例
「テストでいい点をとれてうれしかったです。」
➡ ただの感想で、読んだ人に伝わりません。テスト前からの話を書くとうれしく思う理由も伝わりやすくなります。
◯ 良い例(具体的に書く)
「テストで100点をとりました。前の日に、むずかしかった漢字を何回もノートに書いて覚えたので、その漢字が出たときに『やった!』と思いました。先生が点数を発表したとき、思わずガッツポーズをしてしまうほどうれしかったです。」
➡ 努力したことやうれしかった場面の行動があるから、気持ちが伝わる!
小学生が作文を書けるようになる【魔法の質問】
「楽しかった」「うれしかった」などと書いたときに、こんなふうに声をかけると効果的です!
- 「どんなときにそう思ったの?」
- 「そのとき、何を見た?聞いた?どんなことをした?」
- 「体はどう動いた?声は出た?」
- 「ほかに誰かいた?どんな様子だった?」
➡ これを繰り返すだけで、作文がぐんぐん具体的になります!
中学生
中学生の場合は、作文や文章が「小学生っぽい」ままで止まってしまい、それが悩みになってしまうことが多くあります。中学生が作文をしっかり書けるようになるたった一つのコツを挙げるとすれば「理由や根拠を示して書くこと」です。これが、中学生が作文・小論文でレベルアップするためのたった一つのコツです!
なぜ「理由や根拠」が大事なのか?それは中学生になると、単なる感想文ではなく、「自分の意見を述べる力」が求められるようになるからです。しかし、多くの生徒は感想は書けても意見が書けていません。
【よくある例】
✖️「私は読書が大切だと思います。なぜなら、読書は良いことだからです。」
➡ 「良いことだから」では説得力がありません。理由が曖昧で、読み手に納得感を与えられません。
◯ 良い例(理由・根拠を示す)
「私は読書が大切だと思います。なぜなら、読書を通じてさまざまな考え方や価値観にふれることができ、自分の視野が広がるからです。実際に、私も歴史小説を読んだことで、過去の人々の生き方に興味を持つようになり、社会の授業がより楽しく感じるようになりました。」
➡ 「なぜそう思うのか」+「自分の体験や具体例」 があることで、説得力のある文章になる!
中学生向けのポイント
- 意見を書くだけで終わらない!
⇒「なぜそう考えたのか」を必ず書く習慣をつける。
- 理由が弱い時は「たとえば」で具体例を加える
⇒「たとえば」「実際に」「具体的には」などを使うと根拠が強くなる。自分の経験を書くと説得力が増します。
- 読み手を納得させる意識を持つ
⇒「相手が『なるほど』と思うにはどう書けばいいか」を考えさせる。
例:
テーマ:「部活動は必要か」
✖️悪い例
「私は部活動をすることは必要だと思います。楽しいからです。」
➡ これでは小学生レベルで終わってしまう。
◯良い例
「私は部活動をすることは必要だと思います。なぜなら、部活動を通じて仲間との協力や努力することの大切さを学べるからです。実際に私はサッカー部で、試合に向けて毎日練習する中で、チームワークの重要さを実感しました。この経験は、将来社会に出たときにも役立つと思います。」
➡ 理由+具体例+少し先を見据えた考え まで書けると良い。
まとめ
小学生も中学生も作文を書くコツは一つです。読み手に伝わるように詳しく書く!ということです。そのために、小学生の場合は、「具体的に書く」こと、中学生は「理由や根拠を示して書くこと」を意識するだけで、作文が急によいものに変わります!
【2025年首都圏中学受験 総括】
カテゴリー:中学受験2025.05.14
2025年首都圏中学受験
どう変わった?5つのポイント!
こんにちは!今日はちょっと時間が経ってしまいましたが、「2025年の首都圏中学受験の総括」についてお話しします。今年の中学受験には、例年とは違う動きがたくさんありました。今回は、特に注目すべき5つのポイントを、具体的な学校名も交えてご紹介します!
① 少子化なのに、受験率は過去最高水準!
2025年の首都圏中学受験者数は約6万2,200人と減少しましたが、受験率は15.2%と非常に高い水準でした。東京ではここ数年20%前後の受験率で、「中学受験をするのが当たり前」という環境が続いています。
② 「御三家」信仰が変化!学校選びが多様化
これまで男子なら「開成」、女子なら「桜蔭」といった御三家が圧倒的な人気を誇っていましたが、最近は「偏差値だけでなく校風や教育内容で選ぶ」家庭が増えています。
例:
- 広尾学園 や 三田国際 のような先進的なカリキュラムを持つ学校
- かえつ有明 のように探究型学習を重視する学校
- 渋谷教育学園渋谷(渋渋) のようなグローバル教育
こうした特徴をもった学校が注目されるようになり、必ずしも「御三家一択」ではなくなっています。実際、多くの面談をしていて感じるのは、新しいタイプにまず保護者の方が反応しているということです。
③ 中堅校の人気が急上昇!現実的な選択へ
2025年は、いわゆる中堅校の人気がさらに高まりました。
例:
- 世田谷学園(落ち着いた校風+安定した進学実績)
- 東京都市大学付属(理系教育+自由度の高い校風)
- 恵泉女学園(探究・国際教育に力)
こうした学校は、落ち着いた校風や、無理なく大学進学を目指せる環境が評価されています。「難関校にこだわらず、確実に合格できる学校を選びたい」という、現実的な受験戦略が広がっています。加えて、難関校にない「面倒見の良さ」や一人ひとりの生徒に寄り添う校風が評価されているという側面もあるようです。
④ 英語入試の拡大!グローバル志向の学校が人気
2025年は英語入試を実施する学校が113校に達しました。
代表的なのは、
- 広尾学園
- 三田国際学園
- 開智日本橋学園
- 文京学院大学女子
これらの学校は、英語教育に力を入れており、帰国子女や英語が得意な子にとって人気の選択肢です。英語を武器に、偏差値とは違う軸でチャレンジする受験生が増えています。小学生から英語をしっかりと習わせるという家庭が増えていますので、今後も英語入試を導入する学校は増加すると思われます。
⑤ 受験スケジュールがより戦略的に!
2月1日の午前から始まり、午後、2日の午前午後、3日・・・という連日受験のスタイルから、2月4日・5日受験を活用する家庭が増加しました。入気には、学校側が入試日程のかぶりを避けるために後ろにずらしたことが挙げられます。
たとえば
- 広尾学園小石川 や 東京都市大学付属 の後半日程を狙うケースも目立ちました。
「第一志望がダメでも、次で確実に押さえる」という計画的な受験が浸透しています。
まとめ
2025年の中学受験は、
✅ 偏差値重視から“校風・教育内容重視”へ
✅ 中堅校や英語入試を活用した多様な受験戦略が進化
来年以降も同様の傾向は続くといっても良いでしょう。
「推薦?一般?」【高1から意識したい大学受験のルートとは】
カテゴリー:大学受験2025.05.07
今回は新高1年生の人、あるいはその保護者に向けて話をしていきたいと思います。新高1生といっても、高校受験が終わったばかりの人もいれば、中高一貫校に通っていてそのまま高校生になる人もいるでしょう。今回はどちらの人にも向けた動画となっております。というのも、大学受験に向けた話になるからです。
まず、新高1生にもっとも訴えたいこととしては、大学受験に向けて「高1」が非常に重要であるということです。高校受験が終わったばかりの人にとっては、「え、受験が終わったばかりなのに、もう次の受験を考えないといけないの??」と思うのも無理はないでしょう。しかし、よく考えてください。中学受験であれ高校受験であれ、基本的にはローカル戦です。大学受験は全国区での戦いとなりまるので、当然ライバルの数もけた違いに多く、また学習内容にしてもはるかに難しく、また出題範囲も広いのが現実です。
さらに言いますと、大学受験がもっとも多様な受験方法があります。だからこそ、早いうちから準備をすることが重要だと声を大にして言いたいのです。
今回は大きく四つの章に分けて以下のような話をしていきます。
第1章:大学受験の主なルートとは?
第2章:なぜ高1が重要なのか
第3章:進路をどう考える?親としてのサポート
第4章:塾選びのヒント
このような構成で話を進めてまいります。
第1章:大学受験の主なルートとは?
現在では、一般入試で大学に合格する人の割合は既に半分を以下となっています。そうしますと、当然その他の受験方法についてもある程度の知識をもっておいたほうが良いと言えるでしょう。基本的に大学受験には以下の四つの方法があります。
- 一般入試:高3で本番に向けて勝負
- 総合型選抜:活動実績+志望理由+面接+(小論)
- 学校推薦型選抜:評定平均と学校内順位が命
- その他の推薦(スポーツや宗教系など):活動実績+志望理由+面接+(小論)
合否を決める試験内容が異なるわけですから、当然どの受験方法を選択するかによって、高校時代に力を入れるべきことが変わってきます。
第2章:なぜ高1が重要なのか
1章で述べたように入試方法によって、求められるものが異なるわけですから、高校時代に頑張るべきことが、入試方法によって変わってくるのです。要するに、学校で出される課題の延長に必ずしも入試に出題されるものがあるとは限らないのです。だからこそ、ゴール(志望大学とその入試方法)を意識し、そこから逆算していくことが重要になってくるのです。
- 自分の強みをいかすには、高1の時点で受験方法を知っておくこと!
- 評定平均は高1から積み上がる!(推薦狙いなら必須)
- 部活やボランティア、資格などの活動も1年生からカウントされる
- 学習習慣がこの1年で固まる→高2・高3がラクに
- 一般入試志望でも国立と私立では何に力を入れるかが変わる。
学校の進路指導が必ずしもすべての入試方式に対応しているとは限らないので、自分で調べていくことが重要です。高校時代はやるべきことが山ほどある。だからこそ、初めに優先順位をつけておくことが大切になると言えるでしょう。
第3章:進路をどう考える?親としてのサポート
このように大学入試が多様化していきますと、戦いが情報戦になってきます。昔のように一般入試がメインであれば、能力=学力と分かりやすかったのですが、現在のように受験方式が多様化していますと、持っている武器を最大限いかせる入試方法を探すことが重要です。そのためには、早い段階からの情報収集が重要です。
- 志望校とその大学の入試方式を早くから調べておく
- 早めに「どんな大学生活を送りたいか」の対話を
- 文系・理系を意識し始めるタイミング
- 推薦を狙うなら高1で何を積み上げるか決めておく
- 将来進みたい道などを考えさせる機会をつくる
第4章:塾選びのヒント
それでは、高1で塾を探す場合、何を基準にすれば良いのでしょうか?
- とりあえずの塾選びをにせず、何に力を入れるのかを明確にしてから塾を探す
- 推薦向け:内申対策・活動サポート
- 一般向け:基礎からの先取りと習慣化
- 自分に合ったスタイル(集団?個別?オンライン?)
たとえ、最初は補講のような形での授業が必要であったとしても、それだけでは大学受験を目指せないので、合格への道筋をキチンと示してくれる塾を選ぶこと。
さて、本日お話したことをまとめると、高1は準備期ではありますが、ここをどう過ごすかで選択肢が増えると言えます。推薦入試であれ一般入試であれ、どちらを目指す場合でも、スタートの意識は同じです。まずは、“何を目指すか”を親子で話してみてください。