ゴールデンウィーク中の授業について
カテゴリー:お知らせ2025.04.29
4月29日、5月6日は祝日ですが、通常通り授業を行います。
5月1日(木)から5月5日(月)は、お休みさせていただきますのでよろしくお願いいたします。
学校紹介【昭和女子大附属昭和中学校・高等学校】
カテゴリー:学校紹介2025.04.22
昭和女子大学附属昭和中学校は、東京都世田谷区太子堂に位置する私立の中高一貫の女子中学校です。 アクセスは、東急田園都市線・世田谷線「三軒茶屋駅」から徒歩7分と便利な立地にあります。学校の設立は、大正9年でもともと文京区にありました。
高校は募集をしていない完全な六年一貫教育となっています。
入試においては、2科目、4科目、3科目から選択でき、英語資格を持つ受験生には試験免除の制度も設けています。 英語資格が利用できる入試というのは、今のはやりにのっていると言えるでしょう。
昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校では、生徒の多様な興味や将来の目標に応じて、以下の3つのコースを設けています。
- 本科コース:基礎的な学力を養い、多様な進路に対応する一般的なカリキュラムを提供しています。
- グローバル留学コース:英語力やコミュニケーション能力を高めることを目的とし、高校2年次にカナダでの10か月間のホームステイと現地校への通学を通じて、国際的な視野を広げます。
- スーパーサイエンスコース:理数分野に興味を持つ生徒を対象に、STEAM(科学、技術、工学、芸術、数学)教育を推進し、高度なサイエンスプログラムを展開しています。
英語と数学に力を入れているという意味では今のはやりにしっかりと乗っていると言えるでしょう。また、昭和⼥⼦⼤学の推薦を得たまま、他⼤学受験の準備をし進学することもでき、そういったことが理由となってか、偏差値も12年前に比べると上がっているようです。
2013年
卒業生 226名
首都圏模試偏差値 53と53 四谷大塚偏差値 45と47
2025年
卒業生 179名
首都圏模試偏差値 59と61 四谷大塚偏差値 46と49
偏差値は上がっていますが、注意が必要です。首都圏模試では偏差値が6~8上がっていますが、四谷大塚模試ではそうでもありません。大学進学実績を見ても、2013年に比べて良くなっているわけではないなぜ、首都圏模試だけ偏差値が上がったのでしょうか?背景には「模試の特性」と「受験層の違い」が関係しています。ポイントを整理します。
首都圏模試の偏差値が上がった理由としては、中学受験率の上昇(地元人気)が最大の理由だと思います。要は昔であれば受験しなかった人も中学受験をするようになった結果、偏差値があがったのです。一方の四谷大塚は首都圏模試よりも難しい模試であるため、受験者の顔ぶれがあまり変わってないから偏差値は大きく動かないと言えるでしょう。
分かりやすく言うと、
四谷大塚の偏差値は →「御三家や早慶レベルを受ける子が併願で受けたときの昭和女子の立ち位置」
首都圏模試は →「地元の子・公立併願の子が本命で受けたときの昭和女子の立ち位置」
このズレが今回の現象の正体です。
また学校の最大の特徴として、五修⽣制度というものがあります。
「五修生制度」は、高校3年生(6年生)の1年間に、在籍を維持しながら昭和女子大学の授業を受講できる独自の制度です。この制度により、高校卒業後に昭和女子大学へ進学する場合、受講した大学の授業が単位として認定され、大学生活を1年早く開始することが可能となります 。
主な特徴とメリット
- 中高一貫教育の早期修了:中高の5年間で高校卒業に必要な単位をほぼ修得し、6年生で大学の授業に参加します 。
- 大学単位の先取り:昭和女子大学に進学した場合、6年生で受講した大学の授業が正式な単位として認定されます 。
- 進路の多様性:大学生活を1年早く始めることで、留学や研究、大学院進学、就職活動などに余裕を持って取り組むことができます 。昭和女子大学附属学校
- ダブルディグリー制度との併用:五修生制度とダブルディグリー制度を組み合わせることで、5年間で昭和女子大学と海外協定大学の2つの学位を取得することも可能です
この制度は、昭和女子大学附属校ならではの特色であり、生徒にとって多様な進路選択や早期の専門的学習の機会を提供しています。
これで攻略!総合型選抜入試
カテゴリー:ブログ2025.04.13
総合型選抜入試を考えている人は、いったい何をどうやってスタートさせれば良いのか分からない人も多いのではないでしょうか。今日はそのような人のために、総合型選抜入試の攻略の仕方を簡単に説明したいと思います。
① 総合型選抜の全体戦略を考える
まずは、志望校を絞っていく。そして、それらの大学を受験するにあたって、何が必要なのかを調査する。学校の成績や英語の検定試験以外には一般的には下記。
・志望理由書
・面接
・小論文
その他よくある必要事項
・課題レポート
・学修計画書
・活動報告書
上記すべてをバラバラの項目として考えず、将来進みたい道⇒そのために大学で学びたいことを考え、そこからそれぞれの書類に何を書くのかを考える。将来進みたい道や職業がどうしても分からない人は、とりあえず、大学で何を学びたいのかということと、その分野を学ぶことで社会にどう貢献できるのかを考えてみましょう。
② 志望理由書・自己PRの準備
志望理由書は、提出一か月前まで、書くべきネタを集めたり、志望理由書の書き方のテキストを進めたりして、セルフストーリーを作っていく。集めたネタが多ければ多いほど、ユニークなストーリーができあがり、合格が近づく。最後のひと月で、本番の書類を仕上げる。これも推敲を練れば練るほど良い物ができあがる。大事なことは「必ず合格する!」という気持ち。気持ちが弱いと、書類も弱いものになる。
③ 小論文対策のスタート
小論文の学習をするのであれば下記の手順。
- 一般的な小論文の練習
- 新聞や本の要約、時事問題の整理などをして自分の進みたい道の知識を増やす
- 志望校の過去問あるいは類似問題の対策
小論文の上達のコツは、信頼できる先生に添削をしてもらうこと。先生との信頼関係が重要。多くの先生に見てもらうよりも、信頼できる先生だけにチェックしてもらえば良い。書きっぱなしはよくないので、必ず誰かに添削をしてもらうこと。
④ 面接対策の準備
小論文とは違って、面接の練習は多くの人にしてもらおう。というのも、慣れることが重要だからだ!それだけでなく、多くの人に面接をしてもらうことで、どういうことが質問されやすいのかがしぜんと分かってくる。さらに面白いのは、一人ひとり質問することが微妙に、あるいは大きく異なることがある。多くの質問を受けておくことで、本番に備えることができるだろう。
また、多くの高校生は無意識に、「えーと」「なんか」といった口ぐせがある。こうした口ぐせを一つひとつ直していくために、スマホで録画をして自分の話す様子を観察すると良い。
どういったことが聞かれるのかは、ネットで調べれば良い。志望理由が聞かれることもあれば、直前にあった小論文についてのみ聞かれることもある。重要なことは何が聞かれても答えられるように準備をすること。
⑤その他の対策
課題レポートが課せられるところは、数か月かけて準備をする。専門の塾に通って添削をしてもらうのがベストだが、それがかなわない場合は、学校でいちばん専門分野が近い先生に添削をしてもらえばよい。活動報告書や学修計画書は、志望理由書と同時に進めるのが良い。要は、将来進みたい道があるからこそ、そこに向かって大学で何を学ぶのか(学修計画書)や、そのためにこれまで頑張ってきたこと(活動報告書)となるからだ。
以上のようなことを準備していけば良いでしょう。直前になって慌てて書き始めないようにするためも、春からしっかりと準備を進めてください!
AI時代に必要な力 これからの教育の目的
カテゴリー:その他2025.04.09
AIがますます発展していくであろうことを鑑みれば、これからの子どもたちが受けるべき教育の内容も大きくかなわらなけばならないであろうことは、容易に想像がつくでしょう。どれだけのスピードで教育を変革することができるのかは、分かりませんが、教育そのものが大きく変わっていくことは明らかだと思います。これからの教育ではこういった三つの力を養成することが求められるということについて話をしていきたいと思っています。
①問いを立てる力
高度な生成AI(例:ChatGPT)の登場で、AIは人間のように自然な会話や回答を返せるようになりました。しかしAI自体は自発的に「問い」を生み出すことができません。AIは与えられた指示や質問に従って動くため、どんな問題を解決すべきか、どんな問いを立てるべきかを考えるのは人間の役割です。社会が複雑化し**「正解がわからない時代」**になる中では、適切な問いを設定できるかどうかが答えを導く鍵になります。たとえば、課題そのものを見誤れば永久に答えにたどり着けません。だからこそ、問題の本質を見抜き、新たな課題を発見する力としての「問いを立てる力」が重要性を増しています。また、AIによって日常的なルーティン作業から人間が解放される一方で、人間は好奇心や探究心に基づいて新しい価値を生み出すことが期待されています。自ら「何を知りたいか」「どんな問題を解決したいか」を問う力があれば、AIでは生み出せないアイデアやイノベーションにつながります。さらに、AI時代には適切な指示をAIに与える力、いわゆるプロンプト(命令文)を作成する力も求められますが、これも問いを立てる力と表裏一体です。人間ならではの創造性や問題発見力こそが、AIをただの便利な道具に終わらせずパートナーとして活用するための土台になります。
また、AIを使用するにあたっても「新たな問い」をたてなければなりません。ひと昔前にハーバード大学のサンデル教授の「トロッコ問題」というのが流行りました。簡単に説明しますと、以下のような問題です。
あなたは線路の切り替えポイントに立っています。
目の前の線路を、暴走したトロッコが走ってきます。
このまま進むと、線路の先にいる5人の作業員に突っ込んでしまい、彼らは死んでしまいます。
でも、あなたがレバーを切り替えれば、トロッコは別の線路に進みます。
その先には1人の作業員がいて、その人が犠牲になります。
さて、レバーを引きますか? それともそのままにしますか?
さて、この問いが流行ったときは、あくまでも倫理・道徳の思考実験としての問題として考えられていました。ところが、現在ではこれは現実的な話と結びついています。自動運転がその典型です。自動運転をする車が事故を起こす際、どういう状況であればどういう処置をとるという指示は人間によってあらかじめなされます。ということは、サンデル教授の問うた倫理的な問題に答えをださなければならないということです。
こうした大きな問題に対して、たとえば一企業が答えを出して良いのでしょうか?どういう答えたが最良なのでしょうか?我々は現時点でその答えを知りませんが、今後自動運転を社会で普及させていくのであれば、ある程度の共通了解を得なければならないでしょう。そのためには、「問い」が重要です。
👉 教育ではどう反映される?
- 探究学習・プロジェクト型学習(PBL)の拡充
- 答えのない問いへの対話型授業
② 情報を活かす「説明する力」とコミュニケーション能力
AIが膨大な知識を蓄え即座に回答を提示できる時代だからこそ、人間には独自の視点を持ち、それを効果的に伝える力が求められます。AIが生み出した情報であっても、それを取捨選択し、自分の考えと結びつけてわかりやすく表現する力が必要です。特に、生成AIの活用が広がる中で「結果をそのまま受け取るだけでなく、その意味を解釈し人に説明できる」ことが重要になります。例えば、職場でAIが分析したデータを上司や顧客に報告する際、複雑な内容を平易な言葉で説明する能力が成果を左右します。またAIにこちらの意図を伝える場合でも、質問や指示を明確に言語化する力が不可欠です。コミュニケーション能力は単に話し方だけでなく、文章で論理的に伝える力やプレゼンテーション能力、そして相手に「伝わる」よう工夫する力を含みます。AI時代の人間の仕事では、専門知識以上にこうした伝える力・表現する力が土台になるとも指摘されています。なぜなら、どんなに優れたアイデアや答えも、他者に理解され共感されなければ社会に影響を与えられないからです。自分の考えを説明できる力は、深い理解の証拠でもあります。子どもたちが学んだことを自分の言葉で説明する過程で、知識は単なる暗記ではなく応用可能な知恵へと深化します。また、説明力があれば他者との対話を通じて誤解を解消し、協力を引き出すこともできるため、次に述べる協力する力とも密接に結びついています。
👉 教育ではどう反映される?
- 哲学対話・倫理教育の重視
- STEAM教育の中で「Art(人文知)」の位置づけが強まる
③ 「他者と協働する力(Co-Creation)」
チームで協働する力や対人スキルは、AIが発達するほど相対的に重要性が増すとされています。AIは一人ひとりの業務を自動化・効率化できますが、多様な人が力を合わせて問題解決するプロセスそのものを代替することはできません。現実の課題の多くは複雑で、異なる強みを持つ人同士が意見を出し合い、役割分担しながら取り組むことで解決策が生まれます。こうした場面で必要なのが協力する力(チームワークやコラボレーション能力)です。AI時代の職場では、人間同士だけでなくAIと人間が協働するチームが登場するとも言われます。その際、人間はAIが出した結果を正しく理解し、必要に応じて修正したり、他のメンバーと共有したりする役割を担います。
コミュニケーション力と協調性はこうしたチーム運営に不可欠です。実際、AI技術の発展によって**「むしろコミュニケーションやチームワークが一層重要になる」**という指摘もあります。デジタル時代のコミュニケーション手段を駆使し、国や文化の異なる人とも協働できる柔軟性も求められるでしょう。さらに、相手の立場を理解する力(共感力)やリーダーシップも協力する力の一部です。AIには相手の感情を汲み取ったり、メンバーを鼓舞したりすることはできないため、人間ならではの対人関係能力がチームの成果を大きく左右します。総じて、AIにはない人間らしさである協力する力は、AI時代の様々な課題解決やプロジェクト推進において欠かせない基盤となります。
👉 教育ではどう反映される?
- グループワーク、議論型授業、異文化理解の重視
- 聴く力・言葉のニュアンスを扱う訓練
📝 まとめ:AI時代に教育が育てるべき力
【中学受験 国語・説明文の解き方】
カテゴリー:勉強方法2025.04.04
今日は中学受験の国語で説明文が苦手な人向けに、点数を上げるためのコツを解説します。説明文のカギは「筆者の主張」を正しく読み取ること。そのためのヒントを3つ紹介します。
ポイント1:選択問題は消去法で!
基本的に説明文の選択問題は、筆者の主張の言い換え問題です。ですから、設問の大半が「下線部の説明として最も適切なものを次のア~オから選びなさい」というような問になっています。ここでのポイントは、選択肢問題は正しい物を選ぶのではなく、間違いのあるものを排除していく、と考えることです。
解き方のコツ
- 選択肢をスラッシュで区切る
例:現在の日本人の食生活は / 日本と欧米の料理を組み合わせて理想的な栄養バランスを保っているが、/ 今後より欧米化すれば、栄養状態が悪化する可能性がある。
このようにすると文の内容が三つに分かれるため、何となく考えるのではなく、それぞれ分けたところのことが本文に書かれているかどうかのチェックとなります。細かく見ると、一つ目は何も言っていないに等しいので実質二つの文章を確認する選択肢問題となります。まず、日欧の組み合わせ料理が理想的な栄養バランである、ということが書かれているかどうかのチェックをします。書かれていればOK.書かれていなければ、その時点で×をつければ良いのです。次に、今後欧米化が進むと、栄養状態が悪化する可能性があると書かれているかどうかのチェックをすれば良いのです。
要するに、説明文の問題とは結局「つまり・・・筆者の主張」ということになります。
◆対策法
使用しているテキストの段落要約をする。
ポイント2:対比を読みこめ!
説明文の文章には、必ず筆者の主張が書かれています。たとえば、「日本人の他者とのかかわり方」について書かれている文であれば、下記のようなことが書かれています。
例:「日本人の他者とのかかわり方」についての説明文
・日本人は他人とこのようにつきあう傾向がある。
・その原因は~だ。
・一方で、他のアジア圏の人々は~のように人とつきあう。
・今後は~のように人とかかわることが重要だ
ここで重要視したいのは、三番目の「一方で他の~」という箇所です。ここは、対比を使った文になっています。「日本人の他者とのかかわり方」がテーマである以上、「日本人以外は?」という疑問が生じるのはもっともなことですから、対比が使われるのです。こうした対比を読み解くことで、筆者の主張がより明確になります。そのためには、毎回「しかし」「一方で」「ところが」などといった対比を示す言葉を探す癖をつけることが重要です。接続詞にチェックするのが簡単な方法です。
◆対策法
文章を「A○○だが、B△△である」という対比の形で簡潔にまとめる。
ポイント3:接続詞に印をつけろ!
中学受験において説明文はある程度、難しい語彙が使用される文章が意図的に使われる傾向があります。当然、語彙力が高いことが望ましいのですが、それでも分からない語彙にぶつかることになるでしょう。そうした場合の対策としては、文全体の流れをつかむことが良いでしょう。語彙が難しかったとしても、文の流れが分かれば、筆者の主張に沿ったことが書かれているのか、あるいは反対意見が書かれているのがつかめるからです。そのために、重要なのが接続詞の使われ方です。接続詞を意識することで文の流れを把握できます。
例:文章に出てくる接続詞を種類ごとに記号を変えて印をつける。
- 順接(だから、そこで)→ □
- 逆接(しかし、だが)→ < >
- 並列・追加(また、さらに)→ __
- 例示(たとえば、つまり)→ ◎
◆対策法
文章内の接続詞に印をつけ、種類ごとに整理する。さらに、接続詞を使った短文を作る練習をすると理解が深まります。
説明文の得点を上げるには、「筆者の主張をつかむ」ことが最も重要です。今回の3つのポイントを意識しながら、日々の学習に取り入れてみてください!