Kip学伸のブログ



高校受験と大学受験の違い

カテゴリー:大学受験2024.02.29

2023年度の大学進学率は57.7パーセントで過去最高を記録しました。大学進学率は高まる一方です。2023年度現在、大学の数はおよそ800校あり、高3生の数が今のおよそ倍いた1990年には507校しかなかったことを考えると、大学の数の増え方が分かと思います。しかし、大学の数は増加の一方をたどっていますが、実はその半分以上は定員割れをしているのが現状です。

 

これが意味することは、人気大学はますます人気大学になるということです。実際、明確な志望校がない人であっても、どういう大学に行きたいのかを聞くと、返ってくる答えは難関有名私大が圧倒的に多いのです。そもそも、知っている大学が有名難関大学ばかりというのが現実でしょう。もちろん出てくる大学に地域差はあるでしょうが、都会の有名難関大学に進学したいという人が圧倒的に多いはずです。

 

一方、高校受験の場合は基本的には地元での選択となるので、全国区での勝負となりません

 

こうした違いは、受験のありかたにも大きく影響していますから、大学受験を高校受験と同じノリで考えているとうまくいきません

 

では、具体的に何が違うのでしょうか。

 

まずは大学受験が高校受験委比べて、大変な点を挙げてみましょう。

 

大変な点

  • 高校受験に比べ、受験倍率が高くなる。

およそ、高校受験は1~4倍、大学受験が5倍から20倍ほど。

  • 問われる知識の量が数倍。

英単語をとっても、高校受験は2500語覚えれば良いが、大学入試はその倍以上を覚えなければならない。その他の科目も同様に覚えるべき量や解くべき問題量が膨大なため、高校受験を一年で乗り越えた人も、大学受験は一年でこなすのはまず無理。

  • 高校受験では見えてこなかった層がライバルとなる。

高校受験の際に受験していた模試はあくまでも高校受験用。中学受験で進学校に行った人はそもそもそういう模試を受験していない。こうした人たちが大学受験の際には登場してくる。

 

このような大変な点がありますが、大変な点ばかりではありません。高校受験よりも良い点も存在します。

良い点

  • 大学入試は多様化しているので苦手な科目や受験方法を避け、得意科目や得意方法で受験することができる。

総合型選抜入試を始め、指定校推薦、公募推薦といった制度から、一般受験においても科目を選べたり、英語は民間試験のみでもOKだったりと多様化しているので自分の武器を活かせる。

  • 頭の良しあしよりも、継続してきた努力が報われやすい。

覚える量が多いからこし、長い時間をかけてじっくりと取り組んできた人が報われやすい。その意味で、早い段階から準備をしておけば、優位に立てる。

 

こうしたことの他に、高校受験と大学受験にはもっと別の意味での違いが存在します。

 

最大の違い

  • 将来への影響力が高校の何十倍、何百倍。

そうなのです。どこの大学を出たのかということはどこの高校を出たのかというよりもはるかに影響をもつのです。だからこそ真剣に考えるべきです。

 

結論として、高校受験に比べ大学受験は人生への影響の強さもあり、はるかに大変ではあありますが、自分の強みを活かせる受験方式もあるため、戦略を立てることが重要になってくると言えるでしょう。

 

戦略を立てる前提として、情報収集が重要になってくるため、できるだけ早くから興味のある大学の受験方式などを調べ、その受験方式に合った学習を進めることが重要です。

【合格体験記】東工大付属科学技術高等学校合格

カテゴリー:高校受験2024.02.28

合格できた理由 

東工大付属に合格したK君は小3からKipに通っています。ご兄弟も通塾され、面談にはご夫婦で来られ、K君の成長する姿をご家族とともにずっと見守ってきました。小さな子に優しく、勉強も好きなK君ですが、中学受験の際は気持ちの弱さからか、塾や学校を休みがちになってしまいました。中学生になるときに、本人とお父様に次の高校受験に向かう前に自分の弱さと向かうことが大切であるといったことをお話しました。当時話が彼にどこまで通じていたのか分かりませんが、彼が中3生になった際に、若干の不安がなかったわけではありませんでした。

しかし、実際に蓋を開けてみると、こちらが思っていたよりもはるかにたくましくなっていたK君がいました。彼は中2の4月から塾内で学力模試を毎月受験していたのですが、一年で偏差値は10以上伸びました。特に中3になってから伸びました。周りも当然のように勉強に取り組んでいる受験生のときに、偏差値を伸ばすというのはなかなか大変なことです。彼の合格体験記にあるように、おそらく入試を自分のこととして受け止め、自分なりに課題に取り組んだ結果だと思います。素晴らしい受験になったことを心より喜んでいます。本当におめでとう!

 

私は三年前に中学受験をして落ちています。辛い思いをしましたが、今回の高校受験では第一志望校である東工大附属に無事に受かりました。合格には二つの大きな理由があったと思います。一つ目の理由は、目的をもったことです。私の場合、中学受験は、親に言われるまましていました。その当時将来の夢もなく、なんのために中学受験をしているのかも自分では分かっていませんでした。しかし、今回の高校受験においては、将来の夢である建築士になる夢を叶えるために高校から建築を学びたいという大きな目的がありました。目的があったことが、合格できたかなり大きな理由だったと思います。二つ目は塾の先生と担任の先生のサポートです。私は過去問を冬休み前から始め、6年分の過去問を二周半しました。東工大附属の数学はとても難しく、問6にいたっては、一問も解けないことが多くありました。そのとき、塾の先生は丁寧に教えてくださりました。また私の担任の先生はよく「引き寄せの法則」について話してくれました。これは、「落ちると思っていたら落ちる」という意味らしいです。私はこの言葉を信じて、落ちると思ってしまったときは「絶対に受かる」と声に出して言っていました。こうした塾の先生と担任の先生のサポートがなければ、絶対に受かっていなかったと思います。

私が高校受験で成功できた理由は、目的をもって臨めたこととサポートをしてくれる人がいたことです。自分の力だけでは、合格できていたかどうか分かりません。私がお世話になった塾の先生や私を支えてくださった人達、本当にありがとうございました。

 

【合格体験記】東大附属推薦合格

カテゴリー:ブログ2024.02.16

個性で勝負!

 

昨年度東大付属に推薦で合格したO君は、とても個性的な男の子でした。

将来は、メイクで人を幸せにしたいと言っていました。

最近、自宅にこもってふさぎこんでいるというおばあちゃんの家に行って、メイクを施してあげると、おばあちゃんの顔に笑顔が戻ったと書いた作文は印象に残りました。自分でもメイクをし、お母さんの話によると、コスメ関連はお母さんよりもずっと詳しいそうです。

そんな彼がkip学伸に入塾したのは5年生の秋とかなり遅めでした。ただ、入塾当初からマックスで塾に通い、ものすごいスピードで後れを取り戻していき、最終的には通常カリキュラムに追いついたので、短期間で相当の努力をしたのは事実です。

作文は、目の付け所の良いものが多く、切り込む視点も一風変わっているため、それが彼の個性となってより印象に残りました

推薦入試前にはお母様が書いた推薦書の添削を数回行い、彼の個性を押さえつけることなく伸ばしてくれそうな東大付属にと志望理由を書きました。添削されるのを嫌がる保護者の方が多い中、積極的に提出していただきました。

推薦入試日も、いつもどおりに長髪の中にメッシュの入った髪形で受験をし、見事に合格をいただきました。

入試当日だからといって、彼の表現である髪形を変えることもなく、堂々と自分を出せた彼の勝利です。

 

おめでとうございます!

 

【高校受験】東京工業大学 附属科学技術高等学校合格!

カテゴリー:高校受験2024.02.15

小3から通塾しているK君から国立の東京工業大学付属科学技術高等学校に合格したと連絡がありました。おめでとうございます!合格体験記はこちらより

メリトクラシーとは何か?

カテゴリー:合格体験記2024.02.08

動画はこちらkaidan_manみなさんご存じのように日本には、明治になるまで身分制度がありました。生まれながらに身分があり、その身分によって職業が決まっているという制度です。日本に限らず、近代化以前は、ほとんどの国で見られた制度です。明治とともに近代化が進み、その過程で身分制度が廃止され、その人の能力によって地位が決まっていくようになりました。これをメリトクラシーと言います。もちろん、現代の日本はメリトクラシーと言えます。

もともとメリトクラシーというのは、メリット(「業績、功績」)とクラシー(cracy、ギリシャ語で「支配、統治」を意味する。その他クラシーがつく単語としてdemocracy 民主主義 Aristocracy 貴族政治 bureaucracy 官僚政治などがある)を組み合わせた造語です。

日本語では、「能力主義」と訳されるのが主流ですが、本来は「功績主義」「業績主義」といったほうが原語に忠実のように思います。

この言葉は、イギリスの社会学者マイケル・ヤングによる1958年の著書『Rise of the Meritocracy』から出てきました。

多くの人にとって、メリトクラシーは違和感がないでしょう。生まれ持った身分よりもその人の実力で社会的階層が決まるのであれば、努力のしがいがあるというものです。簡単に言うと、学歴というはしごを登ることができるのがメリトクラシーです。

ところで、先ほどのヤングの本で生まれたこの言葉ですが、悪い意味で使われていました。本の内容は、知能指数と努力だけですべてが決まる「メリトクラシー」を採用したディストピア的近未来を舞台とした風刺的なものとなっており、最後には、傲慢で大衆の感情から遊離したエリートたちを大衆が覆すという結末になっていました。つまり、悪い意味で使用されていたのです。

しかし、広く使われるようになるにつれて、「生まれよりも能力を重視して統治者を選ぶシステム」という前向きな意味合いで使われるようになりました。みなさんも、言葉の概念を聞いてこうした意味に聞こえるのではないでしょうか。

しかし、努力によって社会的階層が変わるメリトクラシーに問題がないわけではありません

能力が評価されると言われるこのメリトクラシーですが、そもそも能力とは何でしょうか?

たとえば、一例に学力や学歴が挙げられるでしょう。そもそも、学力や学歴はその人の努力だけによって得られるものなのでしょうか?というのも、与えられる機会が平等であると言えるでしょうか?たとえば、都市部に住んでいる豊かな人と、離島でクラス貧しい人とで同じ教育や文化的恩恵を受けることはできるのでしょうか。生まれながらにある能力はずっと同じであるというより、生まれた環境、育った環境によっても能力が変わってくるのではないかという疑問は当然のように思えます。しかもそれが何世代化に渡ってのこととなれば、その差は大きくなる可能性が拡がります。東大に合格した人の親の年収が高いということを聞いたことがある人も多いと思います。教育にお金をかけられるからだということでしょう。そうすると当然、富める者はその「能力」を身につけ、貧しいものはなかなか能力を身につける機会がなくなっていきます。

ちなみに、このメリトクラシーの究極型がペアレントクラシーと言われています。最近はやった言葉の「親ガチャ」がまさに同じ意味です。親によって子どもの人生が決まってしまうのです。

こうした社会では当然、その差は広がります。

それがここ数十年、先進国で言われる「分断」です。グローバル化が進むことでますます豊かになるグローバルリッチと、貧困の連鎖から抜け出せない人の差が埋まるどころか広がる一方となり、それが社会問題となっているのです。移民の多い欧米では完全にそうした分断が起こっています。日本も今後は無縁ではなくなるでしょう。

この「分断」をなくしていくには、メリトクラシーという制度のそのものを見直していかなければなりません。

そのためのポイントは「能力とは何か?」ということになると思います。能力というのはその性質上社会的なものです。要するに社会が決めたものだということです。別の側面からいうと社会が認めれば、これまで能力とみなされなかったことでも能力だと認められるということです。

これは「多様性」の一側面です。価値観が同じですと、いきつくところは、その価値観で認められるポジション争いになり、究極的に親までいってしまいます。しかし、認められる価値が無限にあれば、努力や富だけがはしごを登る手段ではなくなるのです。動画はこちら

【中学受験】成城学園合格!

カテゴリー:中学受験2024.02.03

Hさんから成城学園合格の連絡がありました!

おめでとうございます!!

模試では厳しい判定ばかりだったので、見事な逆転合格です。

本当におめでとう♪

【中学受験】工学院大学付属中学合格!

カテゴリー:中学受験2024.02.01

R君から工学院大学付属中学合格の合格の連絡が届きました!

おめでとうございます!!

お母様も一安心!

【中学受験】多摩大聖ヶ丘中学合格!

カテゴリー:中学受験2024.02.01

先ほど、Mさんより多摩大付属聖ヶ丘中学に合格しましたと報告がありました。おめでとうございます!!

お母様もお疲れさまでした!