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前編 【慶應大学総合政策学部】SFCってどんなとこ?~高校生活~(動画)

カテゴリー:ブログ2023.10.26

【動画はページの最下部にあります。以下は動画のテキストバージョンとなります。】

Kip学伸 大沢(以下、大沢):
はい、皆さんこんばんは。
Kip学伸、塾長の大沢です。
今日は慶應大学総合政策学部の、
うちで講師をしていただいてる栗原先生に、ゲストにお越しいただきました。
よろしくお願いします。

栗原先生(以下、栗原):
よろしくお願いします。

大沢:まずは今日は、高校時代どのような勉強をしたのかとか、
なんで慶應に行きたいと思ったのかっていうの、
高校時代の話と、実際に入ってみて大学がどういうところなのかということについて
お話をしていただければと思ってますので、
よろしくお願いします。

栗原:よろしくお願いします。

大沢:まずは栗原先生は、どちらの出身なんですか。

栗原:群馬県前橋市出身です。

大沢:なるほど。
僕のファンの、ギタリストの布袋さんが・・・

栗原:そうです、群馬県出身です。

大沢:そうですよね。
あと総合格闘家の堀口恭司って、僕の推しの選手がいるんですけど。

栗原:それは名前知らないです、すみません。

大沢:群馬ではどういう高校に通われてたんですか。

栗原:県内の進学校に通っていて。

大沢:県内一ですか?

栗原:多分女子校だったら1番かな、
男子校もあって、同じくらいでした。

大沢:県立高校ですか。

栗原:県立です。

大沢:あ、なるほど。
そうするとじゃあこれをご覧になってる全国の高校生の人で、
ちょっと慶應行ってみたいなという人が励みになると思うんですけど。
じゃあ県内トップの女子校であったと。

栗原:はい。

大沢:成績はどれぐらいだったんですか?

栗原:そんなによくはなかったかもしれないです。

大沢:そんなに良くなかった?

栗原:そんなに良くなかった、これは本当にみんなの勇気になると思うんですけど。

大沢:どれぐらいですか?

栗原:えっと、中の下ぐらいでした。

大沢:中の下ぐらい?

栗原:本当によくなかったので。
でも、こんな私でも慶應に行けるっていう希望になれば。

大沢:なるほど。
その高校の皆さんはどういったところ、進学先が多いんですか。

栗原:基本的には国公立志望が多めで、
文系よりも理系の方が人数が多くて、
医学部目指してる人もたくさんいましたし、
慶應早稲田ももちろんたくさんいました。

大沢:1番人気の大学は?

栗原:そこそこいろんな大学をみんな目指してるって感じで、
でも結果として多かったのは東北大学とか、
あとは慶應早稲田そこそこいたのかなっていう感じです。

大沢:あ、なるほど。
じゃあやっぱり進学校だけあって、
群馬の大学に行くというよりは旧帝である東北か、
もしくは東京に出てきて東京の私大のいいところに行こうかなと
いうようなことなんですね。

栗原:はい。

大沢:そもそもいつから慶應は目指すようになったんですか?

栗原:私が慶應を受験したのはほぼ記念受験みたいな感じだったので。
私はもともと国立志望だったので、
それでいろいろな私立も受けなきゃいけないので、
その中で受からないと思うけど受けてみるのがいいかなと思って
その私大の候補の中に慶應も入れました。

大沢:じゃあ私大の本命というか、ここなら受かるっていうのは
どこだったんですか。

栗原:映画の勉強がしたかったので日大の映画学科とか、
あとは中央大学とかは受けました。

大沢:なるほど、映画に興味があったっていうことですね。

栗原:はい。

大沢:では慶應は目指してるってことではなかったんですか?

栗原:もともとは、慶應は目指してはなかったですね。

大沢:でも実際に受かったら行ったってことは、
やっぱり行きたい気持ちもあったと?

栗原:そうですね。

大沢:慶應に魅かれたんですか、
それとも総合政策というやっぱりちょっと変わった学部に魅かれたのか・・・

栗原:総合政策学部が、
受験科目が英語か数学か情報+小論文という感じで、
英語と小論文っていう私の得意科目を2つ受けるだけでいいというのが
すごくありがたくて、それで総合政策学部にしました。

大沢:なるほど。
いつぐらいから考えられてたんですか?

栗原:本当に高3の終わりくらいですね、受けようと思ったのは。

大沢:ああ、なるほど。
英語もいけるかもしれないっていうのと、小論はどういう勉強をしてたんですか?

栗原:小論は高校の小論文対策っていうのがあって、
それを1、2回先生に添削してもらったくらいで。

大沢:でも全然違うでしょ。
学校で習う小論と実際の慶應の過去問解いたら
「え、全然違うんだけど」って。

栗原:はい、そうですね。
高校で小論文を全員でやってみるみたいな授業もあったんですけど
自分で解いてみた慶應の問題は文章量とかも全然違って
栗原:本当に1、2回しか解いてなくて。

大沢:すごいね、それで受かったってことでしょ。

栗原:でも自分の得意な感じの内容でテストが出たので、
それで運よく、という感じですね。

大沢:じゃあ自分的に見ると10回受けたら、何回ぐらいですか、
受かったかなっていうのは。

栗原:10回受けても6回は受かるんじゃないかなと思います。
自信は・・・はい。

大沢:なるほど。
英語なんかも出てくる入試形式が合ってるっていうことですか?

栗原:そうです。
でも英語も本当に難しかったので、
添削自分でしたんですよ、最終的な。
本当に6割とかで、最初にその英語受験をして
6割取れたら小論を見てもらえるっていう感じらしくて。
本当に英語がギリギリでできて
小論文はうまくいけたのかなっていう感じですね。

大沢:そんなギリギリでも、
6割ぐらいの確率で、10回やっても6回は受かるぐらいの。

栗原:小論文は自信ありましたね。

大沢:あ、なるほど。

栗原:一応大学の先生に聞いたことがあるんですけど、
英語も6割取れてれば十分くらいのレベルらしくて、
結構難しい感じで。

大沢:じゃあ高めに設定してたってことかな。

栗原:そうですね。

大沢:ああ、なるほどなるほど。
過去問もそんなにしなかったってこと?

栗原:英語の過去問はたくさん解きました。

大沢:あ、なるほど。
じゃあ受験勉強そのものっていうのは
そんな早い段階からしてた感じではないってことですか。

栗原:慶應目的でしてた受験勉強はそんなに早い段階からしてなかったんですけど、
一応国立志望だったので。
高校の方針として高2までに高校の勉強を全部終わらせて、
高3でもういきなり受験勉強に入るという感じだったので。

大沢:結構大変だったんだ。

栗原:高3のうちからいろんな大学の過去問とかを解いてて。

大沢:じゃあ数学とかもやってたんですか?

栗原:一応やってはいました。
受験にはほぼ使わなかったんですけど。

大沢:やっぱり県内トップの学校なので
東京や関西にあるようないわゆる進学校、
中高一貫の進学校と対抗できるように高2までには全部勉強を終わらせて、
高3で受験勉強、でいい大学行くんだと。

栗原:はい、そうです。

大沢:で、学校の成績がそこまでよくなかった、
中の下って言いましたっけ。

栗原:はい。

大沢:中の下とはいえ、ただ進み方も半端なかったということですね。

栗原:はい。

大沢:ちなみにその学校の成績は、
学校の成績が悪かったのか、
模試においても、
多分学校内で模試を何回か受ける機会あったと思うんですけども。

栗原:模試はそんなにすごく悪かったわけではないです。
高校の成績があまり・・・

大沢:先生の言うことあんまり聞いてなかったとか?

栗原:そんなことは・・・

大沢:そういうわけではない。
なるほど。そういう感じなんですね。
そしたら慶應は、英語で6割を超えて小論でなんとか点を取ろうっていうのを、
最後の方、受かればいいなと思いながらやったという感じですね。

栗原:はい。

大沢:その他じゃあどういう大学・・・
ちなみに第1志望どこだったんですか?

栗原:県内の高崎経済大学を最終的に第1志望にしてはいたんですけど。

大沢:その高崎経済大学のレベルがピンとこないんですけど、
そこを受ける人っていうのは?

栗原:中堅くらいなんですかね。

大沢:じゃあ慶應の方が全然高いということですね。

栗原:全然高いと思います。

大沢:じゃあとりあえず東京で、
滑り止めも含めていくつか私大を受ける中で
慶應が受かっちゃったから。

栗原:はい。

大沢:受けたんですか、結局その・・・

栗原:高崎経済大学の受験が12時に終わって、
それで慶應の成績発表の日が
その高崎経済大学の受験当日だったんです、結果が出るのが。
それで10時くらいに慶應の結果が出てたんですけど、
私はまだテストを受けていて、
12時くらいにテストが終わって、
みんなが辛い顔して帰っていた時に、
私は慶應の結果を見て、親にも「受かったよ!」って電話して、
そういう感じで。
一応受けました。
で高崎経済大学も受かったんですけど・・・

大沢:そら慶應行くよね。

「勉強しなさい!」に効果はあるのか?

カテゴリー:中学受験2023.10.20

勉強をしないわが子を見て、ついつい口から出てしまうセリフ「勉強しなさい!」。おそらく、ほとんどの人が日常的に発していることでしょう。

この言葉は効果あるのでしょうか?

行動経済学では、どういうセリフをどういうタイミングで言えば、より学力向上に効果的であるのか、すでに膨大な数の実験結果から答えを得ています。

まず、大前提として教育投資というのは非常に効率が良いということを頭に入れてください。当然、大人は教育の効果というのを知っているので、そのことをわが子に伝えようとするのです。

ただし、ここに一つ問題が生じます。教育投資に効果があるとはいえ、それを実感できるのは数十年後です。人間は(人間に限らず、すべての動物)、遠くの利益よりも目の前の利益を優先します。これを「双曲割引」と言います。

 

双曲割引(そうきょくわりびき、: Hyperbolic discounting)は、行動経済学の用語で、「遠い将来なら待てるが、近い将来ならば待てない」という、今までの経済学理論では説明できない非合理的行動を説明する概念として注目されている。時間経過をx 軸、割引率をy 軸とした時のグラフが、時間とともに減少する双曲線反比例のグラフ)になることから名づけられた。ジョージ・エインズリーテンプル大学教授(臨床精神医学)が唱えた。

「今日と明日の違いは明日と明後日の違いより大きい」と説明されている。例えば1年後のダイエットの成果より、目の前のケーキの誘惑に負けたり、1年後のローンの負担より今のキャッシングの買い物が嬉しいということである。これを人間やその人の弱さとしてではなく、動物(人間を含む)の基本的性質として捉える。

経済学を心理的・精神医学的基盤の上に乗せようとする努力の一環である。今までの経済学は「合理的人間」仮定の上に立っていたが、人間は本来非合理的なものであるということと矛盾するという根本的な問題と、経済理論と現実との不整合が目立ってきたため、それを解決するかも知れない理論と言うことで注目されている。

                    ウィキペディアより引用

 

とすると、遠い未来のご褒美では意味がありませんから、その場合は目の前にご褒美をぶら下げるしかありません。これは、日常的に多くの親がしていることです。

「80点以上とったら、新しいゲーム買ってあげる」

会社でも結果を出すと報酬が出ることは珍しくないでしょう。

 

実はご褒美を上げるということ自体は、何もしないことよりも効果があることが実証されています。もちろん、「ご褒美をもらうために勉強をする」という考え方が好きではないというのも、教育の一つのあり方です。あくまでも、ご褒美がある場合とない場合ではある場合のほうが学力が伸びたという実験結果があるということです。

 

では、ご褒美を差し出すとして、どういうことに対してあげるのが効果てきなのでしょうか?

ノーベル経済学賞を受賞した米ハーバード大学のフライヤー教授は以下のような実験を行いました。

結果(アウトプット)⇒「学力テストや通知表の成績がよくなったら報奨金を出す」というもの。つまり「いい成績」というアウトプット(成果)に対して報酬を出した。

行動(インプット)⇒「本を読む、宿題を出す、きちんと出席する、制服を着る」といったインプット(投入)に対して報酬を与えた。

 

意外なことに上記の実験の結果、アウトプットよりもインプットのほうが学力が伸びたそうです。

 

なぜでしょうか?

 

それは、インプットのほうが指示が具体的だからだと考えられます。成績をとるというのは具体的な指示ではありませんが、毎日宿題をするというのは具体的な指示です。これが、結果として学力の向上につながるのです。

よくある「結果を褒めるか」「過程を褒めるか」でも同じです。この場合も、結果よりも過程を褒めるべきです。

過程を褒める場合、必ずその過程を見ておかなくてはなりません。お父さんがお子さんを褒める場合を想定してみましょう。

結果で褒める場合は、テストが返ってきてその点を見たときのみで完結しています。一方、過程を褒めようと思ったら、途中の努力している姿をお父さん自身が見ていなければなりません。それだけ、お子さんの学習に関わっているとも言えます。

まとめますと、ご褒美がないよりもあるほうが効果がある。ご褒美は遠い未来に設定せずに、こまめに、具体的な行動によってあげる。結果よりも過程を見て上げる。これが行動経済学の実験で出た、より学力があがるための行動です。

 

ちなみに、最初の問いである「勉強しなさい」というセリフはまったく効果がないそうです。

最も効果的だったのは、母親の場合は「勉強する時間を決めて守らせている」こと、父親の場合は「勉強を見ている」ことでした。

星城高等学校にて講演

カテゴリー:お知らせ2023.10.10

先日、愛知県にある星城高校父母の会の皆様よりご依頼をいただき講演をしてまいりました。

『高校時代にするべきこと』というタイトルで話をいたしました。

 

みなさん熱心で、前のめりになって聞いておられ、話している私も熱がこもりました。

ご両親がお子さんに話をするとき、ついつい自分の時代の話を疑いなく話してしまうものです。ただ、実際はご両親が高校生だったときからは数十年経っていますので、当然社会も大きく変わっています。

社会が大きく変わっている以上、これまでと同じ考えでは、未来を生き抜くことは難しいと言えます。

社会が変われば、今後はどのような人材が求められるのか、そして変わるためには何が必要なのかということについて一時間ほど話をしました。

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小6の模試の結果が全員過去最高!

カテゴリー:中学受験2023.10.06

本日、首都圏模試の結果が閲覧可能となりましたが、六人全員が過去最高の成績となりました。全員の成績が上がるというのは珍しいことですが、今回は全員が上がりました。

もっとも上がった生徒さんで偏差値が前回よりも14、上がらなかった生徒さんでも過去最高の偏差値と同じ結果でした。

 

去年の12月よりカリキュラムを完全に変更し、基礎固めに徹底してきました。その成果がここにきて出てきているのを感じています。

 

難しい問題にいくら時間を費やしても基礎ができるようにはなりません。成績を上げたいのであれば、まずは基礎を固めてから。中学受験は、難問を解く傾向になりがちですが、実際の受験で難問があまりでない中学もたくさんあります。

難しいテキストを止めて、中学受験の基礎問題に徹底的に取り組んだことの成果が出てきて講師一同非常に嬉しく思います。