ダメな志望理由書
カテゴリー:志望理由書の書き方2023.08.29
ありがちなダメな志望理由書を挙げてみました。何がダメなのか考えてみてください。添削は下の箇所にあります。
私は将来世界に出て活躍できるビジネスマンになりたいと思っています。その夢を実現させるために貴学の経営学部を志望します。
そのように思うようになったきっかけは、海外赴任が多かった父の影響です。父は、仕事で世界中を飛び回り、様々な国の話をしてくれました。国によって文化が異なることを具体的に教えてくれて、自分もそのような多様な国に行き、多くの人とビジネスができるようになりたいと思いました。
貴学部には、他大学にはない実践的な英語カリキュラムがあり、それが最大の魅力です。大学時代は英語に力を入れて、将来多様な国の人とコミュニケーションがとれるようにします。また、ワンキャンパスのため他学部の人との交流ができるので、異なる考えを持つ人と出会えると思います。自分とは異なる意見を持つ人と交わることで、多様性を受け入れられるようになり、将来のビジネスの場で役立つはずです。
高校時代は部員が校内最大であったサッカー部に所属していました。部で学んだ最大のことは「コミュニケーションの重要性」です。副キャプテンということもあったので、同級生だけではなく、下級生とも話す機会が多くあり、意見を聞くことの重要性を学びました。また、小学生の頃から英語も習っており、英検は準一級をもっています。
こうした私の力をいかして、卒業後は世界をはばたくビジネスマンになるためにも、貴学部を志望します。
まず、この志望理由書の最大の問題点は、 将来の自分像をまったく具体的に考えていないところです。「世界で活躍できるビジネスマン」とは具体的にどのようなビジネスマンでしょうか。たとえば業種や具体的に取り組んでみたい分野について考えて、進みたい方向性を絞りましょう。
第二段落に、「様々な国の話」「国によって文化が異なることを具体的に教えてくれて、自分もそのような多様な国に行き、多くの人とビジネスができるようになりたいと思いました。」とありますが、様々な国とはどこですか?また、どのような話であり、その話を聞いてどういうことを考えたのでしょうか?お父さんが具体的に教えてくれたのであれば、具体的に書かなければ、どのような話であったのか読み手にはまったく伝わりません。
第三段落を見てみましょう。
「 貴学部には、他大学にはない実践的な英語カリキュラムがあり・・・」
「また、ワンキャンパスのため他学部の人との交流ができるので、異なる考えを持つ人と出会えると思います。自分とは異なる意見を持つ人と交わることで、多様性を受け入れられるようになり・・・」
まずは、英語のカリキュラムに関してですが、「実践的なカリキュラム」だけでは分かりません。どの講義がどう実践的なのかを書きましょう。また、考え方が異なるかどうかは学部は関係ありません。そもそも他学部の人と交流できるだけで、多様性が受け入れられるというのは、安直すぎます。そもそも「多様性を受け入れる」とはどういう意味でしょうか?どういった人とどういう議論を交わしたいのかを具体的に考えてから書きましょう。
第四段落では、高校時代の部の話がでてきます。
「部で学んだ最大のことは「コミュニケーションの重要性」です。・・・意見を聞くことの重要性を学びました。」
「コミュニケーションの重要性」や「意見を聞くことの重要性」といった言葉が出てきていますが、これらもまた具体的なエピソードが書かれていないので、何を学んだのかがよく分かりません。
以上のような箇所がまず、ひっかかるポイントとなります。ダメなポイントは基本的に一点。
具体的に文が書けていないということです。
では、なぜ具体的に書けないのでしょうか?それは、具体的に書くために考えたり調べたりしていないからです。パンフレットやHPに出てきそうな言葉を使うことで、何となく伝えようとしているのは分かりますが、書き手の人間性が見えてきません。それは、具体的に何も書かれていないからです。
志望理由書を書いている(あるいは書く)人は、このことを意識して、仕上げていきましょう。
上智コース
カテゴリー:志望理由書の書き方2023.08.18
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高3、小6コースはすべて満席となっております
カテゴリー:お知らせ2023.08.15
高3生、小6生のコースはすべて満席となっております。
大変申し訳ございませんが、お問合せをいただいてもお受けできませんので、あらかじめご了承ください。