模試の注意点
カテゴリー:ブログ2022.08.31
中学受験をする人は、年間に何度も模試を受けることになりますが、回数が増えてきますと何となく緊張感が薄れてしまします。お金を払い、時間をとって受ける模試ですから、できる限り本番同様に臨むことが良いでしょう。
そのためには、改めて以下のことを確認ください。
・テスト開始に十分に間に合うように入室する。
いつもバタバタとテスト直前に入室をする人がいますが、余裕をもって入室しましょう。
・鉛筆は長い物を複数用意する。
短い鉛筆は持ちにくいうえに、字が雑になるので使用しない。シャーペンシル一本のみを持ってくる人がいますが、芯が出なくなったり、壊れたりした場合を考え、必ず複数本用意する。
・鉛筆は家を出る前に削る。
模試の前日の夜に必ず筆箱を確認しましょう。
・消しゴムは転がり落ちないものを二つ以上用意する。
消しゴムが机から落ちた場合に備えて、予備の消しゴムを用意する。
・答案以外にも冊子にも必ず答えを書き写し、その日のうちに必ず自己採点をする。
その際、できなかった問題をできるようにすることよりも、本来であればできる問題にもかかわらず点数を落としてしまった問題を確認し、何が原因で点数を落としたのかを明確にする。「ケアレスミス」の一言で片づけない。難しい問題ができるようになることよりも、とれる点数を落とさないことを念頭に置きましょう。
・成績が返却された際は、偏差値に一喜一憂するのではなく、何が課題でどのようにその課題を克服するのかを家庭で話しあう。
結果を見て感情的になっても良いことは一つもありません。
・毎回の模試でベストを尽くす。ベストを尽くすために、できることが何なのかを話し合う。
各科目の出題範はが決まっていますから、暗記分野はそこに絞れば点数はとれます。そこで点数をとれていない場合は、単なる勉強不足です。
・時計を用意する際は、デジタル時計ではなくアナログ時計。
YouTube開設から2年
カテゴリー:お知らせ2022.08.25
Kip学伸の公式YouTubeチャンネルを開始してこの8月で丸二年となりました。みなさまのお陰で少しずつ登録者数も増えておりまして現在は350名(8月半ばの時点)となりました。ご協力に感謝しております。もし、ご登録がまだの方がいらっしゃったら是非ご登録いただきますようよろしくお願いいたします。
内容としては、これまでにおこなってきた何百の面談のなかでよくあったご相談とそれに対する回答、何百人の生徒を指導してきたなかで分かってきたこと、あるいはKipで指導している講師がどういう人なのかが分かるようなものや、受験情報、あるいは総合型選抜入試についての解説が中心となっています。
全体的な傾向としては、総合型選抜入試における志望理由書の書き方が多くの人に視聴されています。専門で教えている塾や先生が少ないというのもあるでしょうが、どういう風に考えて書けば良いのか習ったことがない人が多いからというのが最大の理由かなと思っております。
その他、変わった本を案内する「奇書案内」シリーズやインド式計算を扱ったショートも挙げています。
自己肯定
カテゴリー:モチベーションアップ2022.08.06
みなさんは、自分より可愛い女の子を見て、あるいはイケメンの男子を見て、うらやましいなと思ったことはありませんか?顔が整っているだけで、人生得していると思いませんか?自分だってもっと美人だったりイケメンだったりしたら、人生もっと楽しくなったのにと思ったことはありませんか?
きっと、美人だったりイケメンだったりすることで、普通の人にはない気苦労だったりもあるはずですが、それでもやっぱり得しているだろうなと思ってしまいます。
ところが、よくよく考えてみると、われわれは目が二つあって、鼻が一つあって、口が一つあって・・・という意味では同じです。変わりがありません。しかもその大きさは違うといってもせいぜい数ミリから数センチの話です。
不思議なことにこの数ミリの違いが、人生を大きく変えると思っているのです。そして実際、人生は変わるでしょう。差がわずかであるからこそ、余計に不公平に感じるのだと思います。
実はこうした小さな違いが人生を大きく変えるというのは、見た目だけの話ではありません。
人に褒められれば喜び、人に貶されれば落ち込み、人に良くしてもらえれば嬉しくなって、親しい人を亡くせば悲しくなります。こうした感情の変化はみんな一緒です。
でも、目の前に壁が立ちふさがっているときに、どういう心構えでいられるのかは、人によって異なります。
受験まであと半年。これを聞いて、どう思うのかは、人によって異なるはずです。こうした人生がかかっているような大事なときには、どういう心構えで臨んでいるのかによって結果に差をもたらします。
美年美女になろうと思ったら、おそらく現在の技術をもってすれば大金をかければ可能なのかもしれません。しかし、普通は無理です。痩せることはできたとしても、背を高くしたり、目を大きくしたりするのは、努力によっては変えられません。
しかし、この心構えを変えることはいつでもどこでも、そして誰でも可能です。
さらにいうと人生において最も重要なことは、こうした心構えではないかと最近ぼくは思っています。
なぜなら、英語や数学や国語といった勉強は高校や大学までで終わってしまいますが、結果を出さなくてはならない、勝負をしなければならないというのは少なくとも仕事を続ける限りずっと続くことだからです。
テストで急に点数を上げることは不可能です。しかし、本番までにこの科目は何点とろうということに関して、「自分ならできる」と思うことは、今この瞬間にできます。ひょっとするとみんなの周りの人が「お前にはむりだよ」と言うかもしれません。でも、そんなことすら関係がありません。
自分ならできると思ったからといって、できるようになるという話ではありません。挑戦しても失敗することのほうが多いかもしれません。それでも、「自分ならできる」と信じてチャレンジすることが大事なのです。
「無理」と思わず、「自分ならできる」こう思うことで、メンタルブロックが解除され、次の一歩が踏み出さるようになるのです。まずは、自分で自分に「自分ならできる」と思わせることです。
天王山の戦い for受験生
カテゴリー:モチベーションアップ2022.08.04
これだけ暑いと普段からペットボトルでお水を飲むことは多いと思いますが、中でもサントリーの天然水は有名だと思います。
このサントリー水だけでなく、もちろんジュースなんかも作っているのでみなさんにも馴染みはあるでしょう。もともとは水やジュースではなく、お酒をつくる会社です。お酒のなかでも、イギリスが発祥のウイスキーというのを日本で最初に作った会社です。もちろん、今でも作っていて、みなさんのお父さんやお母さんの中には好きな人も多いかもしれません。
サントリーは、このウイスキーをずっと京都と大阪の間にある山崎というところで作ってきました。ここが日本のウイスキー発祥の地でもあり、実際「山崎」という世界的に有名なウイスキーを作っています。
さて、この山崎ですが、ウイスキー以外にも有名な場所でもあります。
今から四百数十年前、織田信長はあと一歩で天下を統一できるというところまできました。ところが、家臣の明智光秀の裏切りによって、夢が破れて死んでしまいます。みなさんも習ったと思います。
この連絡を受けた家臣の一人の豊臣秀吉は、岡山から急いで京都に向かい、裏切った光秀と対決をしました。その場所が山崎です。これを「山崎の戦い」と言うのですが、一般的には「天王山の戦い」というほうが有名でしょう。山崎には天王山という山があるのですが、この天王山を押さえたことで秀吉が勝利したと言われることから、「天王山の戦い」と言われるようになったそうです。
受験生のみなさんの多くは「天王山の戦い」という言葉を聞いたことがあると思います。スポーツ選手にとっての重要な試合や、受験生にとっての重要な時期を「天王山の戦い」と言います。
そうです。今年の夏休みはみなさんにとって天王山の戦いとなります。すでにこういう話を言われた人もいるかもしれません。ところで、ぼくがここでみなさんにお伝えしたいことは、この夏休みが天王山の戦いだよ、ということではないのです。
先ほど、言ったとおり、信長は本能寺の変で自害します。これは6月2日のことですが、翌日の三日には現在の岡山にいた秀吉の耳に入っています。当時、毛利家と戦っていた秀吉は、すぐに和解をして、5日か6日には高松を出ます。そして12日には合戦が始まります。
調べてみると、距離にして200キロほどです。電車や自動車もない時代です。さらに万単位の兵士を連れての移動ですから、一人ひとり鎧や武器をもっているため、身軽ではありません。
200キロを5日6日で進んだのですから、一日当たり30数キロです。普通の武将ではこういうことはできなかったと思います。光秀自身、まさか秀吉がこんなに早くに戻ってくるとは思わなかったでしょうから、結果として準備不足で負けたのでしょう。
秀吉は、おそらく信長の死亡を聞いたとたんに、光秀を倒して、自分が天下を取ることを考えたにちがいないでしょう。そして、そう思った即座に行動に移しました。
みなさんに、今日天王山のお話をしたのは、この秀吉のスピードと実行力をお伝えしたかったからです。
夏休みが天王山の戦いであることは、受験生であればみな知っています。重要なのは、この天王山を制するには、そこへ向かうまでに、意志と実行力です。