Kip学伸のブログ



志望理由書は一瞬で改善できる(動画)

カテゴリー:ブログ2021.02.19

いちおう書いてみたものの自分の志望理由書のでき具合がよく分からない。こんな悩みを抱えた人は多いでしょう。

この動画では、一つのことを意識するだけで、簡単に改善できる方法を話しました。

みなさんこんばんは、Kip学伸塾長の大澤です。
今日は志望理由書を一瞬で改善する方法を、具体例をあげながらみなさんにお話ししていきたいと思います。

志望理由書、推敲を練ったり、添削してもらったりで大変な思いをすると思うんですけども、まずその前にですね、自分が書いたその文章をちょっとしたことですごくよくなるという方法があるので、そのお話を今日はみなさんにしていきたいと思うんですが、まずはいくつか文章でよくありがちな文章というのをあげてみました。4つか5つあげてみたので、それを具体的にどうやって直す、どうやって一瞬で直すのかについてお話していきたいと思います。

まずは最初なんですけれども、読んでみましょう。

「私は将来、日本だけでなく地球規模で考えるグローバルな視点でさまざまな課題と向き合う仕事がしたいです。

フィールドワークが充実したカリキュラム、論理的思考力が高まるゼミに参加して夢に向かって進みたいです。」

これ段落で、別の文章だと思ってください。

「オープンキャンパスで貴学の存在を知りました。その際に説明会や模擬授業を受けましたが、こんなにも興味が湧く学部に出会ったのは初めてでした。

貴学では他大学に比べ、会社法、労働法などの企業活動に関係する法律を重点的に学ぶことができる。」

こうしたこと、もちろん文章は実際にこれと同じってことはなくても、同じようなことを書いている人いると思います。どうやって直していくのか見ていってみましょう。

まずは改善すべき点として、この赤く書いているところですかね。

「私は将来、日本だけでなく地球規模で考えるグローバル視点で様々な課題と向き合う仕事がしたいです。」

こうやって書く人すごく多いんですけれども、突っ込みどころとして様々な課題っていったいどんな課題?課題と向き合う仕事、どんな仕事?具体的に書かれていません。様々なという表現でごまかされています。

次の文章、
「フィールドワークが充実したカリキュラム、論理的思考力が高まるゼミに参加して夢に向かって進みたいです。」
カリキュラム、どんなカリキュラムですか?
フィールドワークが充実したというのは、どんなフィールドワークがあるのか?
論理的思考力が高まるゼミってどんなゼミなのかを具体的に講義名を書いてもいいでしょう。先生の名前を書いてもいいでしょう。具体的なことをもっと書きましょう。

次にですね、
「オープンキャンパスで貴学の存在を知りました。その際に説明会や模擬授業を受けましたが、こんなにも興味が湧く学部に出会ったのは初めてでした。」

志望するきっかけを書いているのでしょうが、何に興味を持ったのか、こんなにも興味が湧く学部っていうんですけれども、話された先生のどこに興味を持ったのか具体的に書きましょう。

「貴学では他大学に比べ、会社法、労働法などの企業活動に関係する法律を重点的に学ぶことができる。」

とありますが、なぜ他大学と違うのか、他大学と違うことが学べるのはわかったんですけれども、なぜそうなのか?具体的な授業、たとえばカリキュラムの内容について書きましょう。

さて、4つ5つですか?例をいくつかあげて、こういう風に直して方がよくなるのではないかといったことを踏まえますと、ここで話してたことは一つにつきます。

何かっていうと、文は具体的に書こうと、さっきから言ったのはこれ具体的に書きましょうねと話しています。

いいですか、志望理由書をよりよくするためには文章はできるだけ具体的に書くということです。具体的ってなんですかというと、読み手が読んだときにイメージできるということを基準に考えてください。

簡単な方法としては、一瞬で直せる方法としては、自分で読み直してみて、「色々な」「様々な」「たくさんの」「数多くの」といった表現が使われているところが具体的でない可能性が高いです。特に「様々な」という言葉は非常に便利ですが、それを使ってしまうとふわっと曖昧な表現になってしまうので、そこを直せばより具体的なものになります。

具体的になるとどうなるか。

具体的なものになってきますと、内容がより深くなっていきますし、頭を使うことになります。実際にですね、うちの塾で添削のやりとりをしていったのをここで公開してみたいと思います。

より具体的に書かせていくとどんな文章になるのか、ということで、

まずは①、
「中学一年生のときから、自分で採集した蝶についての記録をつけ、生態などを調べて図鑑を作ってきました。」

なんかのきっかけでこういう文章が出てきたので、書いてきたので、添削として面白い経験なのでもう少し詳しく書いてください。細かく詳しく書いてくれと言いました。
そうするとですね、

「中学一年生のときから、自分で採集した蝶についての記録をつけ、生態などを調べて図鑑を作ってきました①。図鑑の蝶の数は6年で100種を超えました。文化祭の見学者や、OB・OGの方にもほめていただくことが②多かったです。中には作った図鑑を見て、私の説明を聞いてくれた人がこの部活に入りたい、と思い入部してくれることもありました。自分の好きで作った蝶図鑑が多くの種類を記録し、人々の心を動かせるものとなったことに私はとてもやりがいを感じました。」

ずいぶん詳しく書いてくれましたが、ここで①、②と書いてあるところですね、

① というのは図鑑を作ってきた、なんで図鑑を作ってきたのかということをですね、それからどういう特徴がある図鑑か。作っている人は蝶の図鑑を作りましたよっていうと、自分が作ってみたものを思い浮かべられると思いますけれども、読み手としてはですね、それを見てその部に入りたいなと思う人がいたぐらいの図鑑なのであるから、どういう特徴のある図鑑なのかを知りたいと思うんです。具体的に書いてある。
② またそれからOB・OGにほめられることが多かった。なにをほめられたのか?具体的にほめられたことについて書いてみようという話をしました。
③ そうしたことを踏まえますと、こんな感じで、「私は部活では蝶を専門として扱っています。蝶を知らない人に蝶の特徴や良さを伝えていくために、最もふさわしい方法は図鑑を読んでもらうことだと私は考えました。」理由を書いてますね。
「そこで、私は中学1年生のときから独自に部で採集した蝶についての記録をつけ、生態などを調べ、蝶をわかりやすく、かつ見やすいように説明できるようにしたい、ということを目標に掲げ、試行錯誤しながら図鑑を作っていき、その数は6年で100種を超えました。」ずいぶん細かくなってきました。
「先生や文化祭の見学者、OB/OGの訪問者に図鑑の蝶の種類の数やレイアウトなどをほめられることが多く、」具体的にレイアウトだったりをほめられたと書いてあります。「私の説明を聞いてくれた人が入部してくれることもありました。」

こういうような感じで、掘り下げていけるわけです。具体的に書くことによって、自分が曖昧により深く考えなければいけないのに、その手前で止まっていることがもっともっとですね、頭を使って、これってどういうことだったのかなと、曖昧に終わらせないで済むということです。

具体的に書くためによく調べ、よく考える。
自分のことでしたら調べるというよりよく考えるということになりますけれども、相手の大学のこと、カリキュラムの事、あるいは大学の理念だったり学部のことだったりであれば、調べることです。曖昧に終わらせてはいけません。よく考える自分のことであればなぜこうだったのかな、どうしてこうなったのかなというのを具体的に掘り下げていくと。志望理由書っていうのはこういうところで頭を使うのです。

実際にですね、よく調べよく考えるということは、メモの数も膨大になってきます。どれくらい勉強するのかということで、前回動画にも出演してもらった慶應大学の看護医療学部に入った子の実際に作ったノートの数だとかをちょろっと見ていただこうと思います。こちら、向こうがノートです。慶應の実際に大学に行って買って、志望理由書用のノートと面接用のノート、こちらの方は切り抜き、資料だったり新聞の切り抜きだったりをクリアファイルに入れていったものです。膨大な数、この中にも10冊くらいありますね。それから、こちらが実際に読んだ書籍、AO入試の時に読んだ本、でこちらが、実際に集めた資料だったりパンフレットだったりインターネットから探してプリントアウトしたものの一部です。こういうような感じでよく調べてよく考えて推敲を練ることによって具体的になり、より内容が深いものになっていくわけです。
これを見ているみなさんは、文章が一瞬でよくなるということで、具体的ということを意識して志望理由書を書いていってほしいと思います。

それでは今回はこの辺で。

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