Kip学伸のブログ



東大への道・・・1(kip講師の体験)1~17

カテゴリー:東大への道(連載)講師体験2016.11.12

あまり普通のことではありませんが、僕は中学高校大学大学院とすべて一般受験(内部進学などではなく)をしました。もちろん、その都度受験勉強をしましたが自分でも一番勉強をしたなと思うのは大学受験で、逆にあまりしなかったなと思うのは中学受験と大学院の受験です。試験の内容など、理由は色々とあるようにおもいますが今考えてみるとある一つの原因が思い浮かびました。


 僕は静岡県出身ですが、静岡では東京のように中学受験がそれほど盛んではありません。そのため、中学進学時に公立を選ばずに受験する人は学校でも数人という状況でした。仲のよかった友達で受験をする人は一人もおらず(かくいう自分も、引越しで違う中学にいくことになるのでせっかくだからと受験を決めたのですが)、中々受験勉強をするという雰囲気でもありませんでした。中学受験のための塾もほとんどなく、かなり家から遠いところにひとつあったので週に一回だけそこに通っていましたが、モチベーションをあげるのは難しい状況だったと思います。



大学院のときも似たような状況で、自分の大学の学部から僕のいった大学院に進む人はおらず、勉強も一人でやっていました。

受験では周りはライバルでもありますが、やる気のある人や頑張っている人が周りにいるのは、むしろ自分のためにもなりますし、逆の関係も成り立ちます。

東京に出てきて、塾で子供たちを見るようになって、そのような環境が少し羨ましく思えました。

東大への道・・・2

カテゴリー:東大への道(連載)講師体験2016.11.12

大学を選ぶ時に、将来を考えて、といいますが実際には高校で自分の将来の姿を思い浮かべるのはなかなか難しい部分もあります。

僕は理数系の高校に通っていたので、周りには医学部を志望している友人も多かったのですが、そのように目標を定められるのはすごいことだなと当時思いました。

僕は結局決めることは出来ずに、大学に入ってから学部を決める制度(進学振り分け制度)がある東大にいって、理系で受験しましたが最後は文学部を卒業しました。

進学振り分けの話をたしか、高校一年生のときにはじめて先輩から聞いたのですが、その時はどうとも思いませんでした。が、いざ高校三年生で進路選択の時になるとなかなか魅力的な制度に思えてきます。

受験をするということは中学にしても大学にしても、一気に自分の進むことのできる範囲が拡がるわけですから、よく調べると自分にあった校風や制度がある学校にめぐり合うこともあるように思います。

東大への道・・・3

カテゴリー:東大への道(連載)講師体験2016.11.12

どのくらい勉強すれば~に受かりますか?と、時折質問されます。


明確な答えはもちろんありませんし、個人差もあります。

勉強の「量」は必ずしも実力に100%結びつくわけではないのです。しかし自分自身の経験としてはこんなことがありました。


僕は高校1,2年の時に、高校の数学科においてある数学の問題集を端から全てやってやろうと決めました。受験生でなければ、理科や社会にはそれほど時間をかける必要はないので数学ばかりやっていたというわけです。

それで大体のテキストをやり終えて、高2の終わり頃に東大の過去問をやってみたら十分合格点に届いたのでその後は他の科目の勉強に集中することができました。

過去問の結果もそうですが、とにかくがむしゃらにやった問題集の量は「質」がどうだったかは別として、その後の自信になったことは間違いありません。

どのくらいやれば、というのも情報としては重要かもしれませんが、まずは目の前にあるものを全て一生懸命やってみることで、むしろ自分に必要なものが見えるのだろうと思います。

東大への道・・・4

カテゴリー:東大への道(連載)講師体験2016.11.12

普通、受験などをしようとすれば模試をうけることになります。

模試を受けることで、自分の現在の実力や合格の可能性を判定することができます。

しかしこれがなかなか曲者です。


結果によって、大抵は一喜一憂してしまう、というのは大方経験のあるところでしょう。人間なので結果がよければ、喜ぶし、悪ければ落ち込む、模試はあくまで模試に過ぎないのだから復習して次に繋げるのが第一だと先生たちはいいますが、それはそう簡単なことではありません。


僕ももちろん多かれ少なかれ模試の結果を気にはしましたが、ある時からこれは単に学力の指針なのではなくて、自分のメンタルと発揮できる力の相関、もしくは結果をどのように受け止められるかという意味でのメンタルの課題だと思うことにしました。
本番に近い状況で自分のメンタルの変化を、確認しコントロールする練習はその後随分と役に立ちました。



模試にも色々な活用法があると思います。いずれにしてもやりっぱなしにしないことは大切です。

東大への道・・・5

カテゴリー:東大への道(連載)講師体験2016.11.12

東大に入るためには相当勉強したのでしょう、と時折聞かれます。

たしかに勉強はしたと思いますし、高校時代一番打ち込んだのは受験勉強だと思います。


しかし、それが何か度を越したものだったとは思いません。

というのも、受験勉強には志望校の合格という明確なゴールがあるので、ある程度しっかり勉強し、また受験する学校を調べればどのくらいの勉強が必要なのかということは見えてきます。

極端な例ですが、高校二年生のおわりに駿台か何かの東大模試をうけて全国で100番くらいに入りました、

そこに浪人生が加わるとしても、東大には毎年3000人受かるんだから、これはまあこのペースでこのくらいできれば受かるだろうなと思いました。自分は田舎の学校にいて、情報も少なかったのでそのような判断は割と大事だったと思います。


つまり、狂ったように勉強する必要がないということは、逆に一生懸命勉強した人にはわかること、というふうにいうことができます。

受験勉強をしっかりとすることで、必要なものや足りないものが見え受験そのものにもリアリティが生まれてくると思います。

東大への道・・・6

カテゴリー:東大への道(連載)講師体験2016.11.12

自分がどこの学校を受験するかというのを決めるのはなかなか難しいことですが、それを決めるためにも学校を見学するのは重要なことです。

中学、高校、大学、どれも学校説明会やオープンキャンパスなどを開いているので、気になる学校は見に行くことができます。

しかし実際には、特に大学のオープンキャンパスでは本当に重要なことはわからないかもしれません。なぜならそれは大学の表部分だけを見せる行事だからです。



ところで、僕自身はというと高校一年生のときにクラスで東大見学というのにいきました。

これは毎年の伝統らしく、夏休みのオープンキャンパスの日にクラス全員(1クラスだけの理数科というところにいました)で東京に来て、東大やその他を見学するというものでした。

ところが、僕は当時大学進学についてほとんど考えていなかったので(公立高校の一年生だと、そういうことも多いと思います)、あまり真剣にこのことを考えていませんでした。当時思ったのは、ただ大学のキャンパスが広いなということくらいです。



その後大学に進学して1年生の夏、恒例の東大見学で高校の後輩たちがくるという連絡がかつての恩師からありました。僕らのときとは違って、一泊でくるというので宿泊する夜は現役の東大生と高校一年生との懇親会をしたいとのことでした。

会場に行ったら先生に「今、テスト中だからちょっと待ってて」といわれ高校時代の勉強漬けの日々を思い出したりもしましたが(東京のホテルにきてまでテストをするような学校だったんですね)、当時の高校一年生には大学や受験についていろいろと本音を話したように思います。

そのイベントはその後も続いて大学4年のときもまた参加したのですが、そのときに今度は東大の1年生として、僕が1年生当時話した人が来ていました。

彼と話をすると、東大を見学したことよりも、東大生の先輩に聞いた話のほうがよく覚えていてその後の勉強のモチベーションになったと言っていました。

彼にとってはその話のほうがずっとリアルだったようです。


この話から、僕が思うことは二つあります。



一つは、そこにいる学生をみないと学校はわからないということです。

実際にそこで学んでいる学生の姿をみたり、話を聞いたりするのは特に大学受験においては非常に重要なことでしょう。

有名大学に見えても学生の活気がないところもあれば、それほど有名でなくても活気があり実際に就職の実績などのばしているところもあります。

そしてもう一つは、そのような先輩の話を聞ける場にいるということの重要さです。

僕自身がどんな影響を与えられたかはわからないですが、確かに当時の先輩から話を聞いて影響を受けたという後輩がいるということからもこのことはいえると思います。

どんな高校からでも大学を目指すことはできますが、そのような先輩が代々いて、また同じような目標をもつ子が周りに居るような高校に在籍することは非常に意味のあることだと思いました。

東大への道・・・7

カテゴリー:東大への道(連載)講師体験2016.11.12

都立高校を受けようと思うと、学校の成績が重要になります。僕は地方の出身です
が、公立高校を受験したので大体仕組みは同じでやはり学校成績が入試に関係してく
るような試験でした。


内申といわれるこの仕組みは、主には中学三年生の成績ですが、当然それまでの成績
も重要になってきます。

つまり、中学三年間の総合的な学業成績と態度が、高校入試において重視されているということです(もちろん当日の試験結果が重要なことは言うまでもありません)。



時々中学生の話をきいていると学校の先生がいやで授業を聞かなくなった、まじめに
取り組まなくなったという人がいます。

気持ちはわからなくもないですが、これは絶対にやめたほうがいいことです。僕たちは人間なので、好きな人もいれば嫌いな人もいます。

しかし、どうしてもその先生のつける成績にその後が左右されてしまうような状況でそのようなことをするのは、テストでこの科目はあまり好きではないから白紙で答案を出すといっているようなものです。



こんなことを言うと極端だと思われるかもしれませんが、授業中50分間の付き合い
なのですから、そこはもう自分が大人になって変に意識せずに取り組むほうがずっと
得すると思います。



ところで僕は高校時代に自分のやり方に必ずケチをつけてくる先生がいましたが、途
中から基本的には授業中に当てられたとき以外は言われたことにその場でうなずくだ
けにして、後は勝手に自分で勉強していました。

毎回やり方にケチを付けられましたが、僕は自分の人生なのでその人には左右されたくないなと思い、自分の方法を通しましたし、もちろんその科目の勉強をやめることはありませんでした。

むしろその先生の科目では必ず学年1位をとろうと思って、実際そのようになりました。反抗して、それをやらなくなるなどというのは一時の感情で、人生を棒に振るようなものですか
ら、むしろ逆向きの力に変えられたらきっといい結果につながるんではないかと思います。

東大への道・・・8

カテゴリー:東大への道(連載)講師体験2016.11.12

大学進学を前提とした普通高校では、概ね高校2年生の始めに、文系理系を選択することになります。そのくらいの時期の高校生によく、どちらにしたほうがいいのかということを相談されるのですが、大学入試を前提にして考えるんであれば
「特別な理由がないのであれば絶対に理系にすべき」と答えています。


その理由は以下のようなことです。

まず高校における文理選択の意味はほぼ「数学を第一に勉強するか否か」といってしまっていいでしょう。そして数学というのは受験の選択肢を広げる科目としてかなり特別な立ち位置にいます。



私自身は理数科というところにいたので、必然的に理系でした。その後東大の理科一類に入った後、文系の学部にうつり、そこを卒業しました。

高校の同期でも、受験の直前に文系学部をうけることを決め、そこに進学した人も居ました。一方で、高校二年生の段階で文系を選んだ人でその後理系の大学にいった人や、理系に進んだ人はいませんでした。


少ないサンプルからですが、他の高校の話をきいても大体が同じような様子です。つまり、理系で勉強をしていて、文系の大学をうけることは可能でも、その逆はほとんど不可能ということです。

また理系の勉強をしていることは、文系受験においてプラスになることすらあります。

僕自身の例をひとつあげましょう。

受験の際は、併願校を1,2つ受験するのは普通ですが、僕も早稲田大学の政治経済学部を受験しました。

ここは早稲田の文系学部では偏差値が高い、私立文系の最難関学部と思います。
受験科目は国語と英語は必修、そして選択で日本史・世界史・地理・数学、からどれかひとつでした。僕はもちろん、数学を選びましたが私立文系型の勉強をしてきたい人はそれ以外の社会科の科目を選ぶことになるでしょう。


さて、政治経済学部の数学の問題は理系の数学の勉強をしている人から見ればかなり簡単な部類に入る問題で、センター試験に程度なので十分満点も狙えるものです。一方、社会は大学入試においてはもっとも難しいといえるような問題が出題されていました。

そのどれかで選択の余地があるのですから、普通に考えても数学を選ぶのがベストです。


併願校だったので僕はこの学部の過去問を一回分解いただけでしたが、合格しました。

それは頭の良し悪しの話ではなく、単に僕が理系だったからにつきると思います。英語は文理問わず勉強しますし、国語はそれほど差がつきません。そうであるなら、数学ができると(しかもそれほどのレベルは問われないのです)それだけで圧倒的有利になります。


逆に、数学がまったくできないと一般入試での国公立への進学はほぼ不可能と言ってもいいでしょう。

それはセンター試験において、ある程度のレベルの数学の問題を解かなければいけないからです。

厳しいかもしれませんが、高校三年生のときに「国公立にいきたい」といっても、成績などで上位をとって推薦を録らない限り、文系コースにいるとかなり大変になってきます。


長くなってきたので、次回もこのことについて書こうと思います。

東大への道・・・9

カテゴリー:東大への道(連載)講師体験2016.11.12

前回、高校生の文理選択の話をしました。わたしの結論としては「特別の理由(文系、スポーツ系、芸術系などに進路を厳密に決めている)がない限り、理系を選択すべき」です。


しかしこのようにいうと「数学はあまり得意でないから、やはり文系がいい」という高校生が非常に多いです。

たしかに、数学を苦手としている人は多いように思いますが、果たしてそんな理由で文理選択をするのが正しいのでしょうか?


文系を選択して、数学の時間数を減らす、もしくはなくすということは決して「楽になる」ことではありません。当然その分国語や英語の勉強量が増えるということです。

これは単に授業だけの話をいっているのではなく、実際に入試において科目数が少なくなればなるほど、一科目の比重は大きくなる訳ですからみんなその科目を一生懸命勉強することになります。よってその科目で合格点をとろうと思えば、並大抵の努力では合格できません。英語や国語など文理問わずほとんど人がとっている科目ではその傾向はより強くなります。


ところが、前回も書いた通り文系学部の多くで、数学を利用した入試があります。(センター利用を含めれば、今はかなり多いです)。センターで求められている能力は基礎的なものであるし、学校単位の試験もほとんどのところが英語、国語に比べたら簡単な問題ばかりです。

ところが、多くの人はすでに数学の勉強をやめてしまっていて、この受験方式を選ぶことができません。

ちなみにもうひとつ、これは大学に入ってからのことですが文系でも経済学、社会学、心理学などの分野に進みたい人は数学はやっておいたほうが明らかに有利です。

というよりも現行の各学問の形式からいっても、数学ができないとほとんどその分野の学習・研究はできないといってもいいです。

冒頭でいった「理系を選ぶ」ということの真意は実際には「数学の勉強を、一時的な面倒臭さなどの感情を理由にしてやめない」ということなのです。

これは高校一年生や、中学生にもあてはまることですから、がんばりましょう。何も、天才的な数学能力が求められているわけではないのです。毎日しっかり基礎レベルの学習を続けることで、絶対に受験レベルの力をつけることができます。

ですから、安易に文理選択をしないことをおすすめします。

東大への道・・・10

カテゴリー:東大への道(連載)講師体験2016.11.12

センター試験が終わりました。

受験生にとっては非常に重要な試験ですし、高校二年生にとってはニュースなどで見ていよいよ受験まであと一年という思いを抱くきっかけになったのではないかと思います。

センター試験は2日間かけて行われる試験で、高校の専科ではない科目のほとんどの試験があります。

国公立を受験する人にとっては、かなり受験における配分が高い試験であることが多く、上位校では足切りにつかわれたりもしますし、最近では多くの私立大学の入試においてセンター試験の結果のみで合否が決まるという受験の仕方も見られるようになりました。


もちろん、自分の志望する大学の受験とセンター試験がまったく関係ないということもありますが、かなり多くの受験生にとっては非常に重要な試験である、ということができます。

つまり、大学への進学を考えている高校生にとっては考えない訳にはいかない試験です。


ところで、高校一年二年の生徒たちと時折話していると

「どういった科目があるのか?」
「全科目うけなければいけないのか?」

といったような質問をされます。気持ちはわからないわけでもないですが、そもそも大学受験をするつもりなのだったらそのくらいのことは自分で調べて欲しいという気持ちにもなります。

その質問に答えるのは簡単ですが、受験に対するモチベーションを高める意味でもセンター試験がどういう仕組みなのかということを自分で色々と調べてみるのはとても大事だと思います。


その中で、自分の志望する大学が採用している受験形式などもわかってくるでしょう。

もちろん、詳しい内容でわからないことがあれば僕らは質問には答えられますが、必要な事項はそもそも各人がどういった志望を持っているかによって決まるのだから、ただ単にニュースで見て急に来年の試験が不安になったという理由だけで聞かれてもなかなか答えようがありません。


また、
「センター試験は難しいのか」
という質問も、なんとも答えられないものです。なぜなら、人によって必要とされる得点は違うからです。(一応の基準として平均点が6割程度になるようには作られていますが)。


しかし例えば、センター試験に関して言えば過去問は公開されていますし、この時期の高校二年生であれば学習範囲としては英国数はもうできるはずなので自分で解いてみるのが一番だと思います。


一二年生にとっては入試の話が色々と出てきて不安になる時期ですが、時間がないわけではないですから、まず現状をしっかり把握するのが大切だと思います。

次回もセンター試験について書きます。

 

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