Kip学伸のブログ



東大への道・・・1(kip講師の体験)1~17

カテゴリー:東大への道(連載)講師体験2016.11.12

あまり普通のことではありませんが、僕は中学高校大学大学院とすべて一般受験(内部進学などではなく)をしました。もちろん、その都度受験勉強をしましたが自分でも一番勉強をしたなと思うのは大学受験で、逆にあまりしなかったなと思うのは中学受験と大学院の受験です。試験の内容など、理由は色々とあるようにおもいますが今考えてみるとある一つの原因が思い浮かびました。


 僕は静岡県出身ですが、静岡では東京のように中学受験がそれほど盛んではありません。そのため、中学進学時に公立を選ばずに受験する人は学校でも数人という状況でした。仲のよかった友達で受験をする人は一人もおらず(かくいう自分も、引越しで違う中学にいくことになるのでせっかくだからと受験を決めたのですが)、中々受験勉強をするという雰囲気でもありませんでした。中学受験のための塾もほとんどなく、かなり家から遠いところにひとつあったので週に一回だけそこに通っていましたが、モチベーションをあげるのは難しい状況だったと思います。



大学院のときも似たような状況で、自分の大学の学部から僕のいった大学院に進む人はおらず、勉強も一人でやっていました。

受験では周りはライバルでもありますが、やる気のある人や頑張っている人が周りにいるのは、むしろ自分のためにもなりますし、逆の関係も成り立ちます。

東京に出てきて、塾で子供たちを見るようになって、そのような環境が少し羨ましく思えました。

東大への道・・・2

カテゴリー:東大への道(連載)講師体験2016.11.12

大学を選ぶ時に、将来を考えて、といいますが実際には高校で自分の将来の姿を思い浮かべるのはなかなか難しい部分もあります。

僕は理数系の高校に通っていたので、周りには医学部を志望している友人も多かったのですが、そのように目標を定められるのはすごいことだなと当時思いました。

僕は結局決めることは出来ずに、大学に入ってから学部を決める制度(進学振り分け制度)がある東大にいって、理系で受験しましたが最後は文学部を卒業しました。

進学振り分けの話をたしか、高校一年生のときにはじめて先輩から聞いたのですが、その時はどうとも思いませんでした。が、いざ高校三年生で進路選択の時になるとなかなか魅力的な制度に思えてきます。

受験をするということは中学にしても大学にしても、一気に自分の進むことのできる範囲が拡がるわけですから、よく調べると自分にあった校風や制度がある学校にめぐり合うこともあるように思います。

東大への道・・・3

カテゴリー:東大への道(連載)講師体験2016.11.12

どのくらい勉強すれば~に受かりますか?と、時折質問されます。


明確な答えはもちろんありませんし、個人差もあります。

勉強の「量」は必ずしも実力に100%結びつくわけではないのです。しかし自分自身の経験としてはこんなことがありました。


僕は高校1,2年の時に、高校の数学科においてある数学の問題集を端から全てやってやろうと決めました。受験生でなければ、理科や社会にはそれほど時間をかける必要はないので数学ばかりやっていたというわけです。

それで大体のテキストをやり終えて、高2の終わり頃に東大の過去問をやってみたら十分合格点に届いたのでその後は他の科目の勉強に集中することができました。

過去問の結果もそうですが、とにかくがむしゃらにやった問題集の量は「質」がどうだったかは別として、その後の自信になったことは間違いありません。

どのくらいやれば、というのも情報としては重要かもしれませんが、まずは目の前にあるものを全て一生懸命やってみることで、むしろ自分に必要なものが見えるのだろうと思います。

東大への道・・・4

カテゴリー:東大への道(連載)講師体験2016.11.12

普通、受験などをしようとすれば模試をうけることになります。

模試を受けることで、自分の現在の実力や合格の可能性を判定することができます。

しかしこれがなかなか曲者です。


結果によって、大抵は一喜一憂してしまう、というのは大方経験のあるところでしょう。人間なので結果がよければ、喜ぶし、悪ければ落ち込む、模試はあくまで模試に過ぎないのだから復習して次に繋げるのが第一だと先生たちはいいますが、それはそう簡単なことではありません。


僕ももちろん多かれ少なかれ模試の結果を気にはしましたが、ある時からこれは単に学力の指針なのではなくて、自分のメンタルと発揮できる力の相関、もしくは結果をどのように受け止められるかという意味でのメンタルの課題だと思うことにしました。
本番に近い状況で自分のメンタルの変化を、確認しコントロールする練習はその後随分と役に立ちました。



模試にも色々な活用法があると思います。いずれにしてもやりっぱなしにしないことは大切です。

東大への道・・・5

カテゴリー:東大への道(連載)講師体験2016.11.12

東大に入るためには相当勉強したのでしょう、と時折聞かれます。

たしかに勉強はしたと思いますし、高校時代一番打ち込んだのは受験勉強だと思います。


しかし、それが何か度を越したものだったとは思いません。

というのも、受験勉強には志望校の合格という明確なゴールがあるので、ある程度しっかり勉強し、また受験する学校を調べればどのくらいの勉強が必要なのかということは見えてきます。

極端な例ですが、高校二年生のおわりに駿台か何かの東大模試をうけて全国で100番くらいに入りました、

そこに浪人生が加わるとしても、東大には毎年3000人受かるんだから、これはまあこのペースでこのくらいできれば受かるだろうなと思いました。自分は田舎の学校にいて、情報も少なかったのでそのような判断は割と大事だったと思います。


つまり、狂ったように勉強する必要がないということは、逆に一生懸命勉強した人にはわかること、というふうにいうことができます。

受験勉強をしっかりとすることで、必要なものや足りないものが見え受験そのものにもリアリティが生まれてくると思います。

東大への道・・・6

カテゴリー:東大への道(連載)講師体験2016.11.12

自分がどこの学校を受験するかというのを決めるのはなかなか難しいことですが、それを決めるためにも学校を見学するのは重要なことです。

中学、高校、大学、どれも学校説明会やオープンキャンパスなどを開いているので、気になる学校は見に行くことができます。

しかし実際には、特に大学のオープンキャンパスでは本当に重要なことはわからないかもしれません。なぜならそれは大学の表部分だけを見せる行事だからです。



ところで、僕自身はというと高校一年生のときにクラスで東大見学というのにいきました。

これは毎年の伝統らしく、夏休みのオープンキャンパスの日にクラス全員(1クラスだけの理数科というところにいました)で東京に来て、東大やその他を見学するというものでした。

ところが、僕は当時大学進学についてほとんど考えていなかったので(公立高校の一年生だと、そういうことも多いと思います)、あまり真剣にこのことを考えていませんでした。当時思ったのは、ただ大学のキャンパスが広いなということくらいです。



その後大学に進学して1年生の夏、恒例の東大見学で高校の後輩たちがくるという連絡がかつての恩師からありました。僕らのときとは違って、一泊でくるというので宿泊する夜は現役の東大生と高校一年生との懇親会をしたいとのことでした。

会場に行ったら先生に「今、テスト中だからちょっと待ってて」といわれ高校時代の勉強漬けの日々を思い出したりもしましたが(東京のホテルにきてまでテストをするような学校だったんですね)、当時の高校一年生には大学や受験についていろいろと本音を話したように思います。

そのイベントはその後も続いて大学4年のときもまた参加したのですが、そのときに今度は東大の1年生として、僕が1年生当時話した人が来ていました。

彼と話をすると、東大を見学したことよりも、東大生の先輩に聞いた話のほうがよく覚えていてその後の勉強のモチベーションになったと言っていました。

彼にとってはその話のほうがずっとリアルだったようです。


この話から、僕が思うことは二つあります。



一つは、そこにいる学生をみないと学校はわからないということです。

実際にそこで学んでいる学生の姿をみたり、話を聞いたりするのは特に大学受験においては非常に重要なことでしょう。

有名大学に見えても学生の活気がないところもあれば、それほど有名でなくても活気があり実際に就職の実績などのばしているところもあります。

そしてもう一つは、そのような先輩の話を聞ける場にいるということの重要さです。

僕自身がどんな影響を与えられたかはわからないですが、確かに当時の先輩から話を聞いて影響を受けたという後輩がいるということからもこのことはいえると思います。

どんな高校からでも大学を目指すことはできますが、そのような先輩が代々いて、また同じような目標をもつ子が周りに居るような高校に在籍することは非常に意味のあることだと思いました。

東大への道・・・7

カテゴリー:東大への道(連載)講師体験2016.11.12

都立高校を受けようと思うと、学校の成績が重要になります。僕は地方の出身です
が、公立高校を受験したので大体仕組みは同じでやはり学校成績が入試に関係してく
るような試験でした。


内申といわれるこの仕組みは、主には中学三年生の成績ですが、当然それまでの成績
も重要になってきます。

つまり、中学三年間の総合的な学業成績と態度が、高校入試において重視されているということです(もちろん当日の試験結果が重要なことは言うまでもありません)。



時々中学生の話をきいていると学校の先生がいやで授業を聞かなくなった、まじめに
取り組まなくなったという人がいます。

気持ちはわからなくもないですが、これは絶対にやめたほうがいいことです。僕たちは人間なので、好きな人もいれば嫌いな人もいます。

しかし、どうしてもその先生のつける成績にその後が左右されてしまうような状況でそのようなことをするのは、テストでこの科目はあまり好きではないから白紙で答案を出すといっているようなものです。



こんなことを言うと極端だと思われるかもしれませんが、授業中50分間の付き合い
なのですから、そこはもう自分が大人になって変に意識せずに取り組むほうがずっと
得すると思います。



ところで僕は高校時代に自分のやり方に必ずケチをつけてくる先生がいましたが、途
中から基本的には授業中に当てられたとき以外は言われたことにその場でうなずくだ
けにして、後は勝手に自分で勉強していました。

毎回やり方にケチを付けられましたが、僕は自分の人生なのでその人には左右されたくないなと思い、自分の方法を通しましたし、もちろんその科目の勉強をやめることはありませんでした。

むしろその先生の科目では必ず学年1位をとろうと思って、実際そのようになりました。反抗して、それをやらなくなるなどというのは一時の感情で、人生を棒に振るようなものですか
ら、むしろ逆向きの力に変えられたらきっといい結果につながるんではないかと思います。

東大への道・・・8

カテゴリー:東大への道(連載)講師体験2016.11.12

大学進学を前提とした普通高校では、概ね高校2年生の始めに、文系理系を選択することになります。そのくらいの時期の高校生によく、どちらにしたほうがいいのかということを相談されるのですが、大学入試を前提にして考えるんであれば
「特別な理由がないのであれば絶対に理系にすべき」と答えています。


その理由は以下のようなことです。

まず高校における文理選択の意味はほぼ「数学を第一に勉強するか否か」といってしまっていいでしょう。そして数学というのは受験の選択肢を広げる科目としてかなり特別な立ち位置にいます。



私自身は理数科というところにいたので、必然的に理系でした。その後東大の理科一類に入った後、文系の学部にうつり、そこを卒業しました。

高校の同期でも、受験の直前に文系学部をうけることを決め、そこに進学した人も居ました。一方で、高校二年生の段階で文系を選んだ人でその後理系の大学にいった人や、理系に進んだ人はいませんでした。


少ないサンプルからですが、他の高校の話をきいても大体が同じような様子です。つまり、理系で勉強をしていて、文系の大学をうけることは可能でも、その逆はほとんど不可能ということです。

また理系の勉強をしていることは、文系受験においてプラスになることすらあります。

僕自身の例をひとつあげましょう。

受験の際は、併願校を1,2つ受験するのは普通ですが、僕も早稲田大学の政治経済学部を受験しました。

ここは早稲田の文系学部では偏差値が高い、私立文系の最難関学部と思います。
受験科目は国語と英語は必修、そして選択で日本史・世界史・地理・数学、からどれかひとつでした。僕はもちろん、数学を選びましたが私立文系型の勉強をしてきたい人はそれ以外の社会科の科目を選ぶことになるでしょう。


さて、政治経済学部の数学の問題は理系の数学の勉強をしている人から見ればかなり簡単な部類に入る問題で、センター試験に程度なので十分満点も狙えるものです。一方、社会は大学入試においてはもっとも難しいといえるような問題が出題されていました。

そのどれかで選択の余地があるのですから、普通に考えても数学を選ぶのがベストです。


併願校だったので僕はこの学部の過去問を一回分解いただけでしたが、合格しました。

それは頭の良し悪しの話ではなく、単に僕が理系だったからにつきると思います。英語は文理問わず勉強しますし、国語はそれほど差がつきません。そうであるなら、数学ができると(しかもそれほどのレベルは問われないのです)それだけで圧倒的有利になります。


逆に、数学がまったくできないと一般入試での国公立への進学はほぼ不可能と言ってもいいでしょう。

それはセンター試験において、ある程度のレベルの数学の問題を解かなければいけないからです。

厳しいかもしれませんが、高校三年生のときに「国公立にいきたい」といっても、成績などで上位をとって推薦を録らない限り、文系コースにいるとかなり大変になってきます。


長くなってきたので、次回もこのことについて書こうと思います。

東大への道・・・9

カテゴリー:東大への道(連載)講師体験2016.11.12

前回、高校生の文理選択の話をしました。わたしの結論としては「特別の理由(文系、スポーツ系、芸術系などに進路を厳密に決めている)がない限り、理系を選択すべき」です。


しかしこのようにいうと「数学はあまり得意でないから、やはり文系がいい」という高校生が非常に多いです。

たしかに、数学を苦手としている人は多いように思いますが、果たしてそんな理由で文理選択をするのが正しいのでしょうか?


文系を選択して、数学の時間数を減らす、もしくはなくすということは決して「楽になる」ことではありません。当然その分国語や英語の勉強量が増えるということです。

これは単に授業だけの話をいっているのではなく、実際に入試において科目数が少なくなればなるほど、一科目の比重は大きくなる訳ですからみんなその科目を一生懸命勉強することになります。よってその科目で合格点をとろうと思えば、並大抵の努力では合格できません。英語や国語など文理問わずほとんど人がとっている科目ではその傾向はより強くなります。


ところが、前回も書いた通り文系学部の多くで、数学を利用した入試があります。(センター利用を含めれば、今はかなり多いです)。センターで求められている能力は基礎的なものであるし、学校単位の試験もほとんどのところが英語、国語に比べたら簡単な問題ばかりです。

ところが、多くの人はすでに数学の勉強をやめてしまっていて、この受験方式を選ぶことができません。

ちなみにもうひとつ、これは大学に入ってからのことですが文系でも経済学、社会学、心理学などの分野に進みたい人は数学はやっておいたほうが明らかに有利です。

というよりも現行の各学問の形式からいっても、数学ができないとほとんどその分野の学習・研究はできないといってもいいです。

冒頭でいった「理系を選ぶ」ということの真意は実際には「数学の勉強を、一時的な面倒臭さなどの感情を理由にしてやめない」ということなのです。

これは高校一年生や、中学生にもあてはまることですから、がんばりましょう。何も、天才的な数学能力が求められているわけではないのです。毎日しっかり基礎レベルの学習を続けることで、絶対に受験レベルの力をつけることができます。

ですから、安易に文理選択をしないことをおすすめします。

東大への道・・・10

カテゴリー:東大への道(連載)講師体験2016.11.12

センター試験が終わりました。

受験生にとっては非常に重要な試験ですし、高校二年生にとってはニュースなどで見ていよいよ受験まであと一年という思いを抱くきっかけになったのではないかと思います。

センター試験は2日間かけて行われる試験で、高校の専科ではない科目のほとんどの試験があります。

国公立を受験する人にとっては、かなり受験における配分が高い試験であることが多く、上位校では足切りにつかわれたりもしますし、最近では多くの私立大学の入試においてセンター試験の結果のみで合否が決まるという受験の仕方も見られるようになりました。


もちろん、自分の志望する大学の受験とセンター試験がまったく関係ないということもありますが、かなり多くの受験生にとっては非常に重要な試験である、ということができます。

つまり、大学への進学を考えている高校生にとっては考えない訳にはいかない試験です。


ところで、高校一年二年の生徒たちと時折話していると

「どういった科目があるのか?」
「全科目うけなければいけないのか?」

といったような質問をされます。気持ちはわからないわけでもないですが、そもそも大学受験をするつもりなのだったらそのくらいのことは自分で調べて欲しいという気持ちにもなります。

その質問に答えるのは簡単ですが、受験に対するモチベーションを高める意味でもセンター試験がどういう仕組みなのかということを自分で色々と調べてみるのはとても大事だと思います。


その中で、自分の志望する大学が採用している受験形式などもわかってくるでしょう。

もちろん、詳しい内容でわからないことがあれば僕らは質問には答えられますが、必要な事項はそもそも各人がどういった志望を持っているかによって決まるのだから、ただ単にニュースで見て急に来年の試験が不安になったという理由だけで聞かれてもなかなか答えようがありません。


また、
「センター試験は難しいのか」
という質問も、なんとも答えられないものです。なぜなら、人によって必要とされる得点は違うからです。(一応の基準として平均点が6割程度になるようには作られていますが)。


しかし例えば、センター試験に関して言えば過去問は公開されていますし、この時期の高校二年生であれば学習範囲としては英国数はもうできるはずなので自分で解いてみるのが一番だと思います。


一二年生にとっては入試の話が色々と出てきて不安になる時期ですが、時間がないわけではないですから、まず現状をしっかり把握するのが大切だと思います。

次回もセンター試験について書きます。

東大への道・・・11

カテゴリー:東大への道(連載)講師体験2016.11.12

前回、在学生がセンターがどんなものか知りたいのであれば、人に聞く前に解いてみればよいという話をしました。

僕自身もセンター試験の一年ちょっと前に一学年上のセンター模試を受けました。この時になるほどセンターというのはこのくらいのレベルなのかと思いました。


実はそれ以降センター試験の直前二週間前までセンターの勉強は、学校の授業で少し対策としてやってくれたものをやる以外は一切やりませんでした。

というのは、大学の二次試験のための勉強をすることで、センターで受ける社会以外の科目の勉強は事足りてしまうからです。

逆に言えば、センターと二次試験というのは基本的には地続きのもので、高校でのすべての範囲が課題になるわけです。


大半の進学校であれば、高二の終わりまでに国数英に関してはこの範囲までほとんど終えるはずなので、センターレベルの問題で腕試しをしてみるのはとてもよい機会になると思います。

センター試験を念頭に置くにあたって、僕が非常に重要だと思ったことは「体力」と「集中力」です。センターは、60分~80分くらいの試験の一日複数科目、それも二日間行われます。

これはとても体力、集中力が必要なことです。体力というのは単純な健康さももちろんですが、勉強における体力のことです。これは集中力にも実際直結します。


時折高校生の勉強の仕方をみていると、少し解いては休んでいたり、同じページをいつまでもだらだらと見ていたりといった様子が伺えます。

これでは体力や集中力はついてきません。せめてセンター試験の60分ないし80分のあいだはひたすらに問題を解き続けることのできる集中力を身につけることが重要でしょう。もちろん、人間の集中力は一日も持ちませんから試験の間、勉強の合間にしっかり休みをとって切り替えるということも同じくらいに重要でこれもある意味では集中力という力の一部であると思います。


そして実際、こうやってしっかり勉強していけば、結局は問題もはやく解けるようになって、試験時間があまるようになり、試験の合間の休みもゆっくりとれるようになります。それは普段の宿題だって同じですよね。

東大への道・・・12

カテゴリー:東大への道(連載)講師体験2016.11.12

僕は自分ではかなり数学が得意と思っていましたが、東大に入ってびっくりするくらい数学ができる人間にあいました。


前にも書いた通り、受験において求められているのは数学の天才的な能力ではなくて、日々の努力の力です。

しかし、数学の研究の世界にはそういったことでは説明のつかない能力を持った人がいます。同じ問題を考えていたときに、その人の考え方、考えの流れが自分には理解できないと思ったときに「この人には自分にない力がある」と思いました。


ところで、スポーツなどでもそのように天才的な能力をもった人は時折います。世界的に活躍する選手などは、明らかに人とは違った能力をもっているようにも見えます。

しかしながら、彼らがどのくらいすごいのか、ということに関してはあまりよくわかりません。

最近、サッカー選手の本田圭祐氏がセリエAの強豪チームに移籍することが決まったということで盛り上がっていましたが、彼はもちろんサッカーにおいてはすばらしい能力をもっているのだと思います。

僕は昔サッカーを少しだけやっていたので、彼のサッカーのプレイをみて「これはすごい」と思うことが多々あります。(あまりサッカーは見ませんが)。でもそれは自分がサッカーをやっていなければわからなかったことのように思います。


世間をみると、サッカーの試合をみて「誰々はダメだ」とか「他の誰々という選手のほうがいい」といったことをいって批判している人は多いです。スポーツはある種のエンターテイメントであるので、これが許されますし、逆にその人の意見が反映されることはないので問題はないですが、全然数学の勉強をしたことがない人がある数学者が問題を解けなかったのをみて「あいつはばかだ」といってもまったく説得力はないでしょう。


翻って、日常的なこと、例えば政治や経済、社会的なことを考えてみても同じようなことがいえます。これらの土台にあることの多くは、小学生から高校生くらいまでの間に勉強したことがほとんどです。


でも、それもしらないで多くのことを批判しようとしてもそれはほとんど空回りになる気がします。

例えば今まさに話題の都知事選の争点にしても、その意味内容をしらないで議論するのはほとんど「候補者の見た目の好き嫌い」を言っているのとレベルはかわらないことになってしまいます。



僕は数学をある時期一生懸命勉強したので、「すごい人のすごさ」と「そのレベル」がわかったのですが、何かについて考えてみるにはそのような知識が絶対に必要になるでしょう。
数学のすごい力がある人が「どのくらいすごいのか」というのがわかっただけででも数学を勉強した意味があったのではないかなと思います。

東大への道・・・13

カテゴリー:東大への道(連載)講師体験2016.11.12

入試まっただ中ですが、高校入試に関して言えば推薦や私立の入試は大体結果が出始め、進学先が決まったという人も多いと思います。


私自身も高校受験のときは推薦で2月頭には高校が決まりました。そこで、中学卒業までかなり時間があったので高校数学の勉強をすることにしました。大体3月までに高校一年生の内容の学習は終わらせました。


すでに高校がきまった中学三年生は、決まったからといって遊び始めるのではなくてぜひ高校の予習を始めてほしいと思います。

このようにきくと、せっかく高校入試がおわったのだから少しくらい休みたいと思う人も多いかと思いますが、中学以上に高校の三年間というのは短いものです。勉強はいつはじめても早すぎるということはありません。


実際、中高一貫の私立中学では高校に上がる時点で、高校一年生までの学習内容をおえているところがほとんどです。

当然大学入試では彼らとおなじ土俵で受験を受ける訳ですから、高校三年生の時点(つまり三年後)に到達していなければいけないレベルは同じであるにも関わらず、現状では一年分以上の差があるわけです。これを黙って差がついたままにしておくというのは、もったいないという他ないでしょう。

中学入試がおわった小学六年生も、がんばっている人たちはもうすでに中学の勉強をはじめています。六年生も中学三年生も、進学先でもそのまま学習をしっかり続けていってほしいと思いました。


いま少し気が緩んでしまっている人は、先のことをしっかり考えて来年以降のために勉強をはじめましょう。

東大への道・・・14

カテゴリー:東大への道(連載)講師体験2016.11.12

国公立大学の二次試験が来週に迫っています。



毎年、2月25日が試験日のようなのですが、東大に関しては試験科目が4科目(理系ならば英語、数学、国語、理科、文系は理科のかわりに社会)あるため、25日26日の二日間試験が行われます。


 僕は地方出身だったので、前日に東京にでてきて二日間東京のホテルで泊まりました。僕自身は東京に出てきたいがために東大を受験したくらいなので、この二日間一人で東京でホテル暮らしというのはなかなか楽しいものでしたが、びっくりすることがありました。



僕が泊まったホテルは、東大本郷キャンパスから近く泊まっている受験生も多かったのですが、その多くが親子連れで来ていたのです。


中学受験などで受験校に親と一緒にいくというのはよく見慣れた光景ですが(僕は中学受験もひとりでいきましたけど)、高校三年生、もしくはそれ以上にもなって親と一緒に泊まって受験にいくというのは、なかなか衝撃的な光景でした。


これから受験するみなさんは、東大を受ける人だからといってビビらないで、「彼らも、18にもなって親と一緒じゃないと一泊もできない子供なんだ」と思って気楽に受験に望みましょう。

もう一つ驚いたことは、入試当日校門のところにマスコミ関係者が大勢きていたことです。

僕はテレビも新聞もみないので、あまりよく知りませんが東大入試というのはすごく注目されているんだなと思いました。

裏門のところにまでいましたからね。彼らは受験生の応援にきているわけではないので、適当に無視するのが一番だと思います。受かっても落ちても、これに応じて良いことはひとつもないでしょう。

受験というのはかなり非日常の光景が見られる場ですが、一方で本性も見える場だなと思いました。

東大への道・・・15

カテゴリー:東大への道(連載)講師体験2016.11.12

今日は国立大学2次試験の本番でした。自分も受けにいった日のことを思い出します。前日から当日朝までの話は前回したので、今回は当日試験中の話をしようと思います。



東大の入試は二日間にわかれていて、理系は一日目に国語と数学、二日目に理科と英語がありました。

文系ではこの理科の部分が社会になるようです。それぞれ午前と午後に一科目ずつ、試験時間は一科目100分~150分程度ととても長いです。


これを思い出すにつけて、いつも思うことですが人間が2時間ひとつのことに集中するというのはとても大変なことです。

塾で子供たちをみていると30分もまともに集中できないという人がとても多いです。大学受験ともなると、それがどこを受けるのであろうと連続してやってくるのですから、普段から集中して勉強することはとても大切でしょう。


理系数学は大問が6問あります。ということは一問につき、25分つかえるということです。


ところが一方で東大受験漫画『ドラゴン桜』などでも言及されているように、理系数学は4割の得点でも十分合格点に達することができます。数学は120点満点(おそらく一問20点)なので50点とればよいということになります。

さきほどの時間の話にもどれば、一問50分かけても3題とければ60点ですから十分合格点に達するということです。数学の問題一問に50分かけて挑んだことがありますか?


もちろん最終的にとけなければ意味はないですが、粘り強く一つの問題に取り組むことも必要かもしれません。



国語の問題はほとんどが記述問題です。これらの分量は非常に多く、一筋縄ではいかない問題といえるでしょう。

これは日頃からの記述の練習がものをいいます。

またレベルの高い文章を読みこなす必要もあります。

古文・漢文は比較的オーソドックスな問題がでるため、ここはほとんどの人にとって得点源です。

ということは逆におとすと、落ちるということでもあります。

理系で国語が二次試験に課される大学は非常に少ない(東大京大など)ので勉強を続けるには大変ですがここで落とすわけにはいかないので、センターの勉強の延長としてこれをクリアしておく必要があります。

ところで、実際にはあまり国語では差がつかないと言われています。大体が5割程度の得点におちつくといったところでしょうか。やはり数学でしっかりと目標点をとれるかどうかが一日目のポイントになるでしょう。

ところで、以前から疑問なことが一つあります。国語では必ず5問漢字の出題があります。

理系国語は80点満点ですが、はたしてこの漢字が5点分なのか10点分なのかという議論が昔からあるのです。

東大模試でも各予備校によって漢字配点の率は違います。ところでもし10点満点だとしたらこの比率はとても大きいです。

東大はセンター:二次の比率が1:4です。つまり漢字一問をおとすということはセンターではある教科で8点、全問おとすと40点おとすということになります。

これはもう確実に合否に関係するレベルのことで、一問1点とするのが妥当なのではないかというのが大方の見方です。

しかし僕はなんとなくやはり一問2点の10点満点なのではないかなと思っています。それは東大を目指すなら、「漢字のような基礎的なこと」はしっかりマスターしてこい、というメッセージなのではないかと思うからです。

ちなみに自分自身の入試では、一日目の数学で100点以上はとれたと確信できたので、かなり余裕をもって二日目に望むことができました。

長くなったので二日目の科目については次回書きます

東大への道・・・16

カテゴリー:東大への道(連載)講師体験2016.11.12

さて、前回の続きで東大の二次試験本番の話をしましょう。


前回は一日目までで、国語と数学が終わりました。

東大は国立大学の中でも例外的に文系でも理系でもすべて国語と数学を二次試験の科目として課しているので、一日目はどちらであってもこの二教科を受けることになります(前回書いた通り、試験時間や内容はある程度かぶっているものの異なります)


一方で二日目の最初の試験は文系であれば社会、理系であれば理科です。

自分自身は理系での受験だったので、ここでは理科を受けました。理科は「物理」「化学」「生物」「地学」からの選択二科目です。これらはどの科類をうける場合でも自由に選択できます。

医学部進学である理三であっても必ずしも生物を選択する必要はありません。

これらはすべて記述式で、すべて同じ解答用紙をつかうため、受験生は解答用紙の上部にある科目選択欄を「切って」提出しなければなりません。

そのため東大の入試では受験生は必ず「はさみ」をもってくるように言われます。これは何かすごく奇妙な感じがしますが、みんな試験前にはさみをだしてせっせと切っている様子が思い出されます。


理科は二科目あわせて150分、その中での時間配分は自由なのでそこがかなり勝負の分かれ目になるでしょう。


実際に受験生をみてみるとどの科類でも「物理」「化学」という選択が多いようです。

特に理一ではほとんどがその選択のようです。入学後を考えてもこの選択は妥当だといえるでしょう。

高校での物理や化学の知識は進学後もかなり重要になってきます。自分自身もこの二つを選択しました。東大の物理や化学は基本的に絶対にでる分野があり、またそれらの中には得点源になりやすい分野(逆に言えばおとしていけない分野)があります。理科の対策はこれらをしっかりとこなすことでしょう。


実はあまり理科の試験内容の記憶はありません。というより、もう試験内容の記憶はほとんどないのですがどの科目もなんとなくの記憶はある中理科だけははさみで切っていた場面しか思い出せないのです。受験生のころ理科があまり好きではなかったので、そのせいかもしれません。

そして最後が英語の試験です。

こちらは文系も理系もまったく同じ内容です。リスニングもかなりの割合であります。しかし他の科目と比べると、英語はかなりオーソドックスな問題だといえるでしょう。

偏差値でいうと東大と双璧をなす京都大学の英語の問題はかなり独特で問題数は数問しかなく、かなり長い英文を訳すもの、かなり長い日本語文を英訳するもの、この二つだけです。

一方東大は長文、文法、要約、リスニングと所謂英語の試験で出題されるようなものがまんべんなく出題されます。

レベルもそれほど高くはありませんが、正確に速く解くことが重要となってきます。これはしかし英語というものが、進学後に基本的なスキル(論文をよんだり書いたりするのは基本的に英語です)を考えれば当たり前のことかもしれません。

東大入試というのはまさに「東大はこんな人材を欲しがっている」ということを表しているのだということがわかります。


英語の試験中は、「ああ、これで入試もおわりなのだな」と思いました。高校生の間一番がんばったのはもちろん受験勉強でしたから、このときの開放感はいまだかつてないものだったように思います。(自信があったからかわかりませんが、合格発表のときよりも試験がおわる直前が一番開放感がありました)



とはいえ、東大の場合はここから発表まで2週間近くあります。(東大は国立のなかでも発表が一番最後です)この間は勉強するにしても、微妙に気が晴れないそんな二週間でした。

 

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