上智大学【総合人間科学部社会福祉学科】合格!
カテゴリー:大学受験2024.12.12
先ほど公募推薦で上智大学の総合人間科学部社会福祉学科を受験した生徒から合格したと連絡がありました。おめでとうございます!
上智大学総合グローバル学部【カトリック推薦合格】
カテゴリー:大学受験2024.11.01
今年度のKip学伸の合格第一号がでました!おめでとうございます!
カトリック推薦で、上智大学総合グローバル学部に合格されました。
長崎に在住の方で半年間、オンランで自己推薦書と小論文の授業を受講していただきました。
面接試験の前日は親子三人で塾に来られて、面接の練習もしました!
ほんとうにおめでとうございます!
中学時代に優秀だった人ほど陥るワナ
カテゴリー:大学受験2024.08.01
都道府県によってテスト形式や点数配分は異なるものの、公立の高校受験において、中学校の成績が小さくない比率でかかわってくるという点において、全国の高校受験は一緒だと言えます。提出物を忘れることなく提出して、テスト前だけに徹夜をするのではなく、日ごろからコツコツと全科目の学習ができている人が良い成績を修められます。ただし、ここで言う「良い成績」とは、その人の学力的な能力に比べてということです。要するに、もし成績が実力テストのようなもので測るとしたら、もう少しその成績は下がるであろうということです。中学の成績はそうした学力的なもの以外の要素が大きいのです。もちろん中には本当に実力もある人もいるでしょう。
こういった人たちの強みは、自分の学習スタイルが既に確立されていることにあります。ところが、高校ではこの強みが、弱みに転換することがあるのです。今日はそういった話をしたいと思います。
学習面で言いますと、高校と中学の最大の違いは学ぶできことの量と質にあります。まずは量から考えてみましょう。
中学時代は「数学」や「英語」を学びますが、高校では「数Ⅰ」「数A」となり、英語も「英語コミュニケーション」と「論理・表現」と別れます。単純に学ぶべき量がまず増えます。ちなみに、学習指導要領が変わって「コミュニケーション英語」が「英語コミュニケーション」になったのですが、習得すべき語彙数も1800から2500に増えました。ただでさえ、高校では中学よりも単語数が増えるのに、指導要領の改訂にともなって、より覚えなければならない単語の量も増えたのです。変わるのは量だけではありません。
たとえば、中3では二次関数を学びますが、原点を通るものに限定されています。ところが、高校ではそうとは限らなくなります。もちろん当たり前に難しくなるのです。中3と高1で理解力が大きく変わるわけではありません。しかし、学ぶ内容がより難しくなるのですから、理解をするのにより時間がかかるというのは、だれでも分かると思います。
さて、では中学時代に真面目に全科目をコツコツと学習していた人が、同じ要領で高校時代も学習をするとどうなるのでしょうか?
残念ながら成績が下がる傾向が強いと言えます。中学時代と同じように進めようと思っても、まず量が多く、そのうえ難しくなるのですから、同じようにできずにテストで結果が出なくなるのは当然です。勉強量を少し増やした程度ではとても太刀打ちできません。ポイントは、中学時代ではコツコツすることで成績をとれたために、同じノリで高校時代の勉強をこなそうとすると、うまくいかなくなってしまうということです。
では反対に高校時代に成績が伸びるのはどういう人でしょうか?一つは中学時代から、高校時代を意識した勉強をしていた人です。たとえば、中学時代であれば英語を学ぶ際に、教科書を丸暗記したり、試験範囲の文法事項を丸暗記したりしてしまえば、点数がとれることもめずらしくありません。(to 不定詞の話)コツコツと学習できる人なかには、このような学習方法をとる人が少なくありません。反対に教科書を丸暗記したり、文法を丸暗記したりはしていなくても、文法の理解を深める学習をしていれば、そのときのテストの結果に必ずしも結びつかなくても、その理解のうえに次に学ぶべき文法が積みあがっていきますので、高校時代に開花することも珍しくありません。ただ、これは本人の問題というよりも、指導者の問題であることが多いのです。ですから、中学時代にどういう先生に学ぶのかというのが重要になってきます。公立中学の定期テストをコピーして、翌年以降の生徒に暗記させ、定期テストで点数をとらせるという方針の塾もありますが、そういう勉強法は結局王道の勉強法には勝てません。
また、英語と数学を高校入学時までにある程度先取り学習をしている人もうまく学習の波に乗れることが多いと言えます。お伝えしたとおり、高校では学ぶべきことが多いうえに難しいのですから、高校に入る前に簡単な問題で構わないので一通り、英語であれば文法をすべて、数学であれば数Ⅰと数Aを終わらせてしまうのです。そうすれば、学校の授業を受ける際に、一度学んだことであるため、理解が深まるのです。英数に余裕をもって臨めれば、他の科目に時間をかけられるようになりますので、結果的に全体的な成績が上がるようになります。
以上のことを踏まえますと、高1の1学期で中学ほどの成績が修められなかった人は、この夏に頑張れば良いということになります。英語は丸暗記という方法を止めて、文法事項を嫌がらずに徹底的に理解する。そして、高校で学ぶべき単元を一通り終わらせる。数学も数Ⅰと数Aを終わらせる。それらができれば、二学期以降変わってくると思います。
高校受験と大学受験の違い
カテゴリー:大学受験2024.02.29
2023年度の大学進学率は57.7パーセントで過去最高を記録しました。大学進学率は高まる一方です。2023年度現在、大学の数はおよそ800校あり、高3生の数が今のおよそ倍いた1990年には507校しかなかったことを考えると、大学の数の増え方が分かと思います。しかし、大学の数は増加の一方をたどっていますが、実はその半分以上は定員割れをしているのが現状です。
これが意味することは、人気大学はますます人気大学になるということです。実際、明確な志望校がない人であっても、どういう大学に行きたいのかを聞くと、返ってくる答えは難関有名私大が圧倒的に多いのです。そもそも、知っている大学が有名難関大学ばかりというのが現実でしょう。もちろん出てくる大学に地域差はあるでしょうが、都会の有名難関大学に進学したいという人が圧倒的に多いはずです。
一方、高校受験の場合は基本的には地元での選択となるので、全国区での勝負となりません。
こうした違いは、受験のありかたにも大きく影響していますから、大学受験を高校受験と同じノリで考えているとうまくいきません。
では、具体的に何が違うのでしょうか。
まずは大学受験が高校受験委比べて、大変な点を挙げてみましょう。
大変な点
- 高校受験に比べ、受験倍率が高くなる。
およそ、高校受験は1~4倍、大学受験が5倍から20倍ほど。
- 問われる知識の量が数倍。
英単語をとっても、高校受験は2500語覚えれば良いが、大学入試はその倍以上を覚えなければならない。その他の科目も同様に覚えるべき量や解くべき問題量が膨大なため、高校受験を一年で乗り越えた人も、大学受験は一年でこなすのはまず無理。
- 高校受験では見えてこなかった層がライバルとなる。
高校受験の際に受験していた模試はあくまでも高校受験用。中学受験で進学校に行った人はそもそもそういう模試を受験していない。こうした人たちが大学受験の際には登場してくる。
このような大変な点がありますが、大変な点ばかりではありません。高校受験よりも良い点も存在します。
良い点
- 大学入試は多様化しているので苦手な科目や受験方法を避け、得意科目や得意方法で受験することができる。
総合型選抜入試を始め、指定校推薦、公募推薦といった制度から、一般受験においても科目を選べたり、英語は民間試験のみでもOKだったりと多様化しているので自分の武器を活かせる。
- 頭の良しあしよりも、継続してきた努力が報われやすい。
覚える量が多いからこし、長い時間をかけてじっくりと取り組んできた人が報われやすい。その意味で、早い段階から準備をしておけば、優位に立てる。
こうしたことの他に、高校受験と大学受験にはもっと別の意味での違いが存在します。
最大の違い
- 将来への影響力が高校の何十倍、何百倍。
そうなのです。どこの大学を出たのかということはどこの高校を出たのかというよりもはるかに影響をもつのです。だからこそ真剣に考えるべきです。
結論として、高校受験に比べ大学受験は人生への影響の強さもあり、はるかに大変ではあありますが、自分の強みを活かせる受験方式もあるため、戦略を立てることが重要になってくると言えるでしょう。
戦略を立てる前提として、情報収集が重要になってくるため、できるだけ早くから興味のある大学の受験方式などを調べ、その受験方式に合った学習を進めることが重要です。
浪人する?しない?
カテゴリー:大学受験2023.12.31
大学受験前後に浪人をしようかどうか悩む人がいると思います。現役で受験をして、結果が出てから決める人もいれば、結果が出る前から浪人の方向で考える人もいるでしょう。今日はそういった人たちのための話となります。
ウィキペディアによると、もともと浪人とは、戸籍に登録された地を離れて他国を流浪している者のことを意味していたあそうです。一方、牢人は、室町時代から江戸時代にかけての主従関係における武士のみに当てられる、いわば狭義の身分語であった。江戸時代になり戦火が収まると、改易などにより各地を流浪する牢人が急増した。そのため浮浪する牢人を浪人と呼ぶようになったそうです。
要は、帰属すべき階層だったり地域だったりが曖昧な人を意味しているため、現代では、高校を卒業してもその先が決まっていない人を「浪人」と呼ぶようになったのでしょう。浪人一年目を「一浪」二年目を「二浪」と言い、難関である医学部などは多浪が珍しくありません。
1960年代~70年代にかけて4割近くいると言われた浪人率も近年はおよそ2割程度となっています。ただし、この2割には、二浪以上も含まれているので、高3生が浪人になる率というのは15%前後だと思われます。昔に比べ、現役で大学に進学する率が高くなりました。
まず、昔に比べて浪人が減った理由としてよく挙げられるのが経済的な理由です。浪人生となりますと、余分に100万前後の出費となりますので、それを払う余裕のある家庭が減ってきたというのです。確かに80年代日本がバブル経済だったころは、一浪して私大文系に行くことが珍しくありませんでした。しかし、バブル崩壊後はそうした傾向にストップがかかるようになりました。
また、少子化に加えて大学の数が増えた「全入時代」ですので、何校か受験すればどこかに合格できる確率が高まったのでしょう。加えて、近年ではセンター試験から共通テストに移行ということもありましたし、総合型選抜入試をはじめとした推薦系の合格者が増えておりますので、そういう影響もあると思います。もちろんコロナの影響もあったでしょう。
こうしたことの他にも、昔のような「何が何でも何某大学」と考える人も減り、大学名よりも大学で何を学びたいかを重視する人が増えた影響もあると思います。
こうした流れのなかで、「浪人して私大へ」という流れを作っていた代ゼミの凋落が目に付くようになりました。
浪人する最大のメリットは
・学力が伸びて現役では合格できなかった大学に合格できる
ということに尽きると思います。確かに、学校生活がなくなり一年間勉強に没頭できる環境ができるわけですから、当たり前に学力が伸びそうに思います。しかし、受験業界では、
2割が伸び、6割が現状維持、2割が下がる
と言われています。現状維持ならともかく2割が下がるというのは、浪人を体験していない人にはなかなか実感できないと思います。
たとえば、こういう人を思い浮かべてみてください。高2から志望大学の早稲田に入るために部活を辞め予備校に通い勉強に取り組む。現役時代に明治と中央は受かったが、残念ながら早稲田には届かず。そして、浪人を送ることにする。
さて、彼もしくは彼女が高2から一所懸命勉強に取り組んでいたのであれば、2年間受験勉強に励んでいたことになります。浪人をするとなると、加えてあと一年。これはなかなか大変です。そもそも学力というのは伸び続けるわけではありません。どこかでストップしてしまいます。勉強をしていなかった人が、急に勉強をすればある時を境に一気に伸びる可能性がありますが、ずっと勉強に取り組んでいた人にはそもそも伸び代があまりないでしょう。また、勉強以外にすることがない浪人生活で生活リズムを維持することはなかなか大変です。誘惑がゼロの環境とも限りません。多くの予備校はターミナル駅の近くにあります。
また、現役時に明治と中央に受かったのであれば、浪人すれば当然それ以上の大学を期待してしまいます。そうするとプレッシャーも大きくなるでしょう。要は、一年余分に勉強するからといって、みんなが成績を上げられるわけではないのです。
浪人生活を送って成績が上がるのは、
・地頭は良いが、中高とあまり真剣に勉強に取り組んでこなかった人
・部活動に熱中するあまり、ほとんど受験勉強に取り組めなかった人
・人とつるまなくても勉強できる意志のある人
もし、現在浪人を送ることを考えているのであれば、以上のことを考慮してみてください。そして、実際に浪人生活を送るのであれば、とにかく夏までは徹底的に基礎的な学習をすることを薦めます。多くの人は基礎がおろそかのまま、受験勉強に突入し、結果として壁にぶち当たるので、秋以降の成績を上げるためにも、春から夏までは基礎的な勉強を徹底しましょう。
慶應大学看護医療学部合格!
カテゴリー:大学受験2023.11.02
慶應大学看護医療学部をAO入試で受験したHさんから合格の連絡がありました!
おめでとうございます!
面接後まったく自信を失っていた彼女ですが、ふたを開けてみたら合格!
おそらく自分の強みを自覚したいなかったために、最後まで自信が持てなかったのかもしれません。
この数か月の努力はずっと見てました。本当によく頑張りました。
夢に向かって頑張ってください!
今年度合格第一号
カテゴリー:大学受験2023.11.01
Nさんが総合型選抜入試で東京農業大学応用生物科学部に合格しました!おめでとうございます!
夏期講習期間は毎日、志望理由書の書き直しでしたがくじけることなく、よく頑張りました!
栄養に関する知識不足によって悩んでいる女性に、正しい知識を広めたいという大きな夢を胸に農大に飛び込みます!夢に向かって頑張ってくださいね!
受験における戦略と戦術――慶應文系狙いは国語の勉強は不要か?――
カテゴリー:大学受験2023.06.15
先日慶應大学文系を目指す高3生に質問を受けました。彼女は、Kip学伸で小論文のみを受講しています。英語は英語の塾へ、世界史は世界史の塾へ通っています。要するに科目ごとに異なる塾に通っています。
いくつかの質問を受けたのですが、以下のようなものでした。
・別の塾のチューターに慶應を目指すのであれば国語の勉強は時間がもったいなからしないほうが良いが、勉強をしないほうが良いのかどうか?
・英語の塾の先生に模試は受ける必要がない。マーク模試と本番では試験形式が違うから意味がないので、受ける必要はないと言われたがどう思うか?
・英語の塾が通っていて意味がないように感じるので辞めても良いと思うか?
内容は若干異なるとはいえ、このように、細かなことで疑問を持っている人は多いのではないでしょうか。それぞれにまったく異なる内容の質問ではありますが、共通していることがあると思います。
それは、上記の質問には受験にたいする戦略が欠けているということです。
受験をするには、戦略と戦術の二つの作戦が必要です。戦略と戦術というのは、よくビジネスの世界などで言われている用語ですが、受験にも同じことが当てはまると思います。ですから、受験生は特にこの二つを意識してほしいと思っています。
戦略というのは、「勝ち方」と言い換えても良いでしょう。戦術はその「勝ち方」を遂行するのに必要な準備です。
まず、戦略で重要になってくるのは、二点あり、敵を知ることと自分を知ることです。敵の強みと弱み、自分の得意分野と不得意分野を知らなければ、勝ち筋は見えてきません。ということは、戦略そのものは、当然人によって異なってきます。
たとえば、あなたが戦国武将だったとしましょう。他の武将に比べ、鉄砲を多く持っているわけでもなく、騎馬戦が強いわけでもありませんが、剣術に強い兵士が多いのが強みです。そして、戦う相手は騎馬戦を得意としています。
その場合、戦う場所を平地にしてしまうと勝つ可能性が低いと言えるでしょう。相手の強みが活かせず、かつ自分の強みを活かすのであれば、足場の悪いところで近距離で戦うことになります。ですから、山などの場所に相手をどうやっておびき寄せるかがポイントになります。これが戦略です。
これに対して戦術は、山などの足場の悪いところでの戦い方、もしくは奇襲のかけ方になります。あくまでも、戦略が決まったうえで決まるものです。
さて、これを受験に当てはめてみましょう。受験における戦略とは、以下の一点です。
・どういう試験形式でどこの学校(大学)を受験するのか
受験というのは、合格しなければなりません。その合格をどこで、そしてどういう形で勝ち取るかということです。
たとえば、慶應に志望していてその他の大学に行く気がないのであれば、それこそが戦略です。そして、そこから導き出せる戦術は、慶應のみに合格する勉強法です。ですから、最初の質問に答えると国語の勉強は不要ということになります。
しかし、浪人はしたくない、というのであれば話は変わってきます。浪人にならないことと、慶應の合格を天秤にかけ、浪人になりたくないことを優先するのであれば、そこからおのずとやらなければならないことが見えてきます。その場合は、滑り止めはどこまでの学校にするのかというのを考えていかなければなりません。つまり、戦略を練るということは優先順位を明確にするということでもあります。
そして、どの学校を受験していくかを決める際には、やはり偏差値が重要になってきます。偏差値を通して、相手を知り、自分を知ることができます。特に高3生であればなおさらです。
その意味で最初の質問に答えると、模試は受けたほうが良いでしょう。テスト形式の差があるとはいえ、そもそも慶應に合格する学力があるのであれば、マーク模試もある程度はとれるはずです。慶應に受かるために模試を受けるというよりは、自分の現時点での測るために受験するべきでしょう。そうでなければ、戦略が練れませんから。
そして、戦略が決まることで、初めて戦術を考えることができます。受験する学校(大学)に必要な科目。そしてその優先順位。やるべきテキストなど・・・。
話は少し反れますが、上記のような意味では学校の各科目の勉強は戦略なき戦術と言って良いでしょう。
戦争で例えると、学校の勉強は刀を研いだり、局地戦での戦いを想定した練習をしたりすることです。しかし、それが本番であまり重要でないのであれば、力を入れる必要はありません。要領の悪い人は、こうした戦略なき戦術を真面目にしているのですが、肝心の戦略がないために、受験という大一番でうまくいかなくなることが多いのです。
さて、こうしたことをすべて踏まえたうえで、塾というのは、本来戦略と戦術両方を一緒に考えていくところです。受験に必要な科目すべてを一つの塾で学んでない場合は、戦略は自分で考えなければなりません。塾はあくまでも戦術を考えてもらうところになるでしょう。
上智大学カトリック推薦について
カテゴリー:大学受験2023.05.25
上智のカトリック推薦は、一般入試と比べると合格しやすく、ハードルが低いと言われていますが、いったい何を求められるのかが分かっていない人が多いので、ここでカトリック推薦の入試制度について説明します。
まずは、カトリック推薦出願資格について
・日本カトリック学校連合会に加盟する高等学校に在籍していること
⇒2020年度までは、学校指定枠があったが、現在はすべてのカトリックの高校から受験できる。そのため、倍率が上がり一般的には合格が難しくなったと言える。ただし、枠がなくなった分、同じ学校から合格者が増えるということも起こりうるので、人によっては合格しやすくなったともいえる。
・合格したら必ず入学すること
・出願基準を満たしていること
・学科指定の必履修科目を履修していること
入試の日程は下記のとおり
9月上旬 出願
10月上旬 学科試験(基本は小論、理系は試験)・面接試験
11月 合格発表
入試の特徴は、
・求められる評定平均が高い
・募集人員は若干名
・専願にもかかわらず、2学科に出願できる
この他、英検などの検定が条件にあるので、詳細は大学のHPから要綱をチェック!
入試内容は、
・高校の調査書・推薦状
・志望理由書 A4の紙1枚
・学科試験と面接試験
大学が求める人物像は下記のとおり。そして、ここがもっとも重要なので、しっかりと頭に入れること
・カトリック精神の素地を身につけている者で、本学への入学を第一志望とする者
・本学の「建学の精神(キリスト教ヒューマニズム)」に共感し、本学の教育の特徴とする、“For Others, With Others” の精神を実践し得る者
入学者選抜の方針は下記のとおり
・キャンパスにおける学生の多様化(教育背景、文化的背景、社会的活動経験等)に資する選抜とすること
・選抜時点での学力到達度のみを評価基準とせず、これまでの課外活動、社会的活動等の実績並びに本学入学後の人間的成長・学力向上の可能性を多面的、多角的に評価することで、総合的な人物評価を行うこと
・志望学部・学科への適性を評価するとともに、本学在籍中、また卒業後の将来性を考慮して選抜を行うこと
これは、簡単にいうと
過去(これまでの活動)、現在(大学で何を学ぶか)、未来(将来の夢)といったセルフストーリができているかということ。いわゆる志望理由書で学ぶことと同じ。
このようになっています。ミッション系の高校に通っている人は、是非、チェック!
大学全入時代とは何か?
カテゴリー:大学受験2023.03.26
随分と昔から「大学全入時代が来る」という話を聞いてきました。耳にした人も多いでしょう。「全入」とは大学への入学希望者総数が入学定員総数を下回る状況を指す言葉で、数字上では事実上「全入時代に突入した」と言っても良いでしょう。
全員が大学に行けるわけですから、みんなが行きたい大学に行けるような夢のような状況が来るのを想像する人もいるかもしれません。本当にそういう未来が来るのでしょうか?
ところで、「全入時代」という言葉は、「定員割れ」はという言葉とセットで使われることが多いのですが、「定員割れ」とは何でしょうか。大学の募集人員に対して、合格者数が届かないことを「定員割れ」と言います。
1999年から2桁率になるようになった定員割れ私立大学の割合が、2022年には47.5%にまで上がりました。要するに、現在では私大の二校に一校が定員割れをしている状況だということです。学部別で見ると、歯学部、薬学部 家政学系や教育学系において定員充足率が少ないようです。ただしこれは直近の数字ですので長い目で見るとトレンドは変わってくるかもしれません。
こうした定員割れが生じる原因として、まず挙げられるのは少子化です。90年には200万人いた18歳人口が2022年では110万とほぼ半数に減っていますから、定員割れも起こりやすくなると言えるでしょう。ちなみに去年の出生数が80万を切っていますので、18年後の18歳人口は80万人弱となり、今よりも30万人もその数を減らすことになります。
次に、1990年の時点で500ほどであった大学が現在は800ほどまでに増えたことも挙げられます。要は大学が増えたことで進学者数も増えたのです。子どもの数は減ったのに大学の数が増えたということは、当然大学進学率は高まっています。現在の大学進学率は、男女ともに6割弱となっています。上位二つの都道府県である京都、東京は7割以上の人が大学に進学しています。大学進学率が高まった一方で、高卒生や専門学校進学者は減りました。たとえば、昔であれば看護専門学校へ行っていた人たちは、現在では大学の看護学部へ行くようになっています。受験率が上がった結果として、18歳人口の減少ほど大学志願者は減っていません。
しかし、ここで奇妙なことに気づくはずです。全入時代が到来したにもかかわらず、全国的には6割の人しか大学に進学していないという事実です。
そもそも本当に「全入」であれば進学率が100%になるはずですから、なっていないということは大学に行けるとしても進学しない人がいるということです。
その大きな要因の一つは地域的な問題です。
これまで話してきた「定員割れ」というのは平均で起こっている現象です。つまり、全国平均で見ると確かにそういう状況ではあると言えますが、もう少し細かい範囲で見ると、必ずしも「定員割れ」が起こっていると言えないからです。実際、こうした定員割れ現象が起こっている一方で、都市部の人気大学の人気がますます高まっている現象も同時に起こっています。2023年の受験者数のトップは近畿大学で15万人です。こうしたマンモス大学のほとんどは首都圏と関西圏にしかありません。
「23区規制」や「定員数厳格化」などを考慮すると実際には人気大学はもっと人気があるということになります。
要は、人気大学はますます人気になり、人気のない大学にはいつまで経っても人が来ないために、定員割れのような現象が生じるのです。個人的には、日本に現在のような数の大学は必要ないと思いますが、大学として認可されると文科省から補助金が出ますから、維持したい人たちがいるのでしょう。その意味で言いますと、人気大学は依然として入学することが難しいと言えるでしょう。ただし、こうした数の問題とは別に入試方法も多様化しているので、早い段階から情報を収集して、自分に合った受験を選べば昔よりも入りやすくなったと言えるかもしれません。
明治大学文学部 合格体験記
カテゴリー:大学受験2023.03.23
『私のド根性受験奮闘記』
私には根性がある。これは強みだ。私が歩んできた短い人生の中のつらく苦しい受験勉強の中で、このド根性が身についた。高校二年生の冬に志望校を決め、意気込んだ受験勉強。本当につらい戦いにはなったが、得られたものがとても多く、今ではこの経験は何物にも代えがたい素晴らしいものになったと思う。
まず、大学受験と本気で向き合おうと決めたきっかけは、ほとんど挑戦心だった、と今では思い返せる。高校二年生までの成績は本当にひどいものだった。現代文はまず文章を読むのが遅い、語彙の知識も少ない、古典は文法が覚えられていない。数学は何が何だかさっぱり。英語は、辛うじて文法は理解しているのだが長文はまったくダメだった。世界史に関しては、興味はあるものの、やる気がなく学習しようとしない。本当に勉強がいやでいやで仕方がなかった。しかしそんな勉強が苦手だった私の考えを覆すこととなった出来事は、大学選びだった。二年生の冬、私には行きたい大学が見つかった。最初は自分の学力の範囲で行けるところを、と選んでいたのに、私が見つけたその大学は、当時の学力ではほぼ無謀だった。そして私はそこで初めて、挑戦しようと思い立った。まだ時間はある、やれるところまで努力すれば“いい線”までは行けるはずだ、と。そこから私の“戦い”は始まった。
受験期間の高校三年の春、入塾をし、夏休みまでは、ずっと基礎を叩き込み続けた。本当にずーっと。まず、学校への通学時間は英単語と古文単語を暗記。HRが始まる一時間前に到着し、また英単語と長文。休み時間は移動教室がなければ世界史の資料集を広げ、放課後は図書時間で古典文法を覚え、塾で授業、そのあとは自習。苦しかった。自分がやっている問題たちは本当に簡単なものばかりで、情けなかった。ほかの人はきっと、もっと難しい勉強をしているはずなのに…。こう、卑屈になることもあったが、あきらめなかったのは、自分の精神力のおかげだった。周りがどうであろうと、やっぱり自分の成績が上がればうれしいし、自分を高められるのは自分しかいないぞ、と常に心にとどめていた。それだけではない。いつも励ましてくれる、先生。テストの点数を見せるたびに、お褒めの言葉をくださって、この調子で成績が上がり続ければどこまででも行けるんじゃないかと言ってくださった。どれだけ励みになったことか。その言葉通り、本当に成績は伸びた。面白いほど伸びた。
夏休みになると実践的な問題も取り組むことができるようになった。それでも英単語長や、古文単語長は毎日見直した。一回も遊びにはいかなかった。自分にはそんな時間なんてない、と腹をくくっていた。本当は遊びたかったけれど、それよりも、受験結果をいいものにしたかった。
秋、冬は孤独を感じたりもした。過去問を解いては絶句し、見直し、また絶句しては見直し。最初は一人で勉強することが苦痛だった。しかし、そんなことはないのだ。頑張っているクラスメートも応援してくれる先生も、家族もいた。だから、別に受験をあきらめる理由なんてものは、別になかった。塾には寝て起きてそのまま直行していた。ぼさぼさ頭にジャージ姿。目標以外、あの頃の私には何も見えていなかった。もちろん成績には停滞期もあったが、そこで折れたら私の得てきた根性は役立たずだ。とにかく粘った。受験が終わったら何でもできるのだから、せめてそこまでは。必死に自分と戦った。
受験は結局のところ、第一志望には届かなかったけれど、一年前の自分では不可能だっただろう大学に合格できた。もちろん悔しかったが、本当に頑張った結果がこれなら、とてもよかったと思えた。周りのみんなも、喜んだり驚いたりしていて、改めて自分は頑張ってこれたなあとうれしいと同時に誇らしかった。
今回の大学受験で、私は学力を手に入れたが、精神力も手に入れられた。大学受験のような、過酷で険しい山にはどんなにしんどくとも、トライしたことに意味がある。困難にぶつかることはこれから何度もあるだろうが、このような受験期の経験が私の人生の中で生きてくることは間違いないだろう。
受験生の受験直前の不安は何か?
カテゴリー:大学受験2023.01.26
入試が近づいてきたので、受験生数名に何か不安がないかどうかを尋ねてみると、次のような不安を挙げてくれた。
入試が近づいてきました。最初の試験が滑り止めで絶対に落とせないので緊張しています。この緊張とどう向き合えば良いのでしょうか?
入試前夜から当日にかけてとても緊張すると思うのですが、どうすれば良いですか?
他にも同じような不安を挙げる人がいた。要するに、緊張とどう向き合えばよいのかということだ。受験に緊張はつきもので、実は緊張に関しては、毎年悩む人がいるのでその都度、話をするようにしている。
緊張してしまうという人に、緊張緩和のためにできるアドバイスはそんなに多くはない。極論を言ってしまえば、緊張する人から緊張を取り除くことはおそらくできない。
もちろん、たとえば手のひらに「人」と書いて飲み込むのような具体的な方法は存在する。そうした方法が機能するには、そのことを言う人と言われる人とに信頼関係がなければならない。もっと言うと、「何を言うか」よりも「誰が言うか」ということのほうが重要である。
そもそもこうした相談は、悩みの具体的な解消よりも、相談することで少しでも不安を解消したいという思いのほうが強いかもしれない。相談することで安心できるのであれば、安心を提供することも指導者の重要な役割だ。
そうしたことを意識して、できるだけユーモアを交えて答えるようにしている。ユーモアそのものが人の緊張をほぐす役割があるからだ。
いつも話すのは以下のような話だ。
人が緊張するのは次のような状況のときだ。
1・生命の危機のとき
2・人がいるとき
1は受験とは無関係で、受験での緊張は2である。たとえば、人前で歌ったり、スピーチをしたりするのは緊張をともなう人が多いだろう。だが、ジャガイモ畑でだれもいない状況であれば、歌ったりスピーチをしたりしても緊張はしない。緊張どころか、むしろ自分の姿を客観視することで笑ってしまうかもしれない。要するに人がいるから緊張するのである。受験が緊張するのは、周りに人がたくさんいるからだ。だから、受験会場では周りに人がいると思わずに全員ジャガイモだと思えば良いと伝える。
以前、模試でそれを試した高校生が「緊張は和らいだけど、試験監督もいた」と言ったことがある。それに対して「では、次から試験管はニンジンだと思いなさい」と答えた。
この方法がどこまで効果を発揮しているかは不明だが、話した生徒に聞くと、いちおう思い込むようにしていることがほとんどであるようだ。
とにかく、少しでも安心してもらうために同じ悩みを抱える人が多く存在することも必ず伝えるようにしている。
次に伝えることとしては、緊張することを前提に準備をしていくことだ。一人の生徒が「緊張をするようなイベントのときに必ず風邪をひきます」という話をしてくれた。
要は、緊張の高まりが身体に症状として現れるというのである。
ただ、こうしたことを知っていれば準備できることもある。風邪をひかないように、手洗いうがいを徹底して、睡眠を十分にとるなど。
本番は想定とは違うことが起こりがちであるから、受験が近づいてきたらそうした準備を整えておくことが重要である。
試験前に緊張が高まってくるとついつい猛勉強をしがちである。あるいは、分からなかった問題や見たことのない問題にチャレンジしがちだが、それではむしろ緊張は高まるばかりである。最後の調整は知っていること、既に解いた過去問など確認作業で良い。