Kip学伸のブログ



【文学部 志望理由書の書き方】

カテゴリー:志望理由書の書き方2024.10.02

総合型選抜入試で志望理由書を書く場合、以下のようなフォーマットを使う人は多いと思います。

 

①将来の夢

②そうおもったきっかけ

③大学で学びたいこと

④自分がその道に進むのにふさわしい理由

 

だいたいこのような流れで書く人が多いと思います。ところで、こうした流れで書く場合、最初に考えなければならないことは、将来の夢あとなります。あるいは将来進みたい方向と言っても良いでしょう。将来の夢が明確な人は書きやすいのですが、一方で大学で学ぶことと将来進みたい道との関連が明確でない人は書きづらいかもしれません。

 

たとえば、看護や福祉を目指す人にとって将来進むべき道を書くことは難しくありません。志望する学部・学科そのものが職業と結びついているからです。

 

反対に文学部の場合は、「好きな作家」や「好きな作品」などこれまでに読んできた文学については語れても、将来進むべき道についてはなかなか思いつかないと思います。そうすると上記のようなフォーマットでは書きづらくなってしまいます。

 

今日はそんな文学部系を目指す人にどうやったら上手に志望理由書が書けるか話していきたいと思います。

 

そもそも大学にも成果を求める声が大きくなっていくにつれて、成果の見えづらい文学部は何となく昔に比べ肩身が狭くっているように思えます。昔から景気が良いと人気が出て、不景気になると人気がなくなるとも言われていますが、ずっと日本が不景気だからというだけではなく、スマートフォンの出現によって、知へのアクセスそのものがまったく変わったために、文学部の存在の意義が問われることが多くなっているのでしょう。

 

しかし、それでも文学が好きな人は一定数います。文学部を志望する人はそういった人々だと思います。ただし、大学で学びたいということをアピールする志望理由書に、単に「好き」ということを書くだけでは、大学も納得してくれません

重要なのは、文学を学ぶ社会的な意義を考えることです。文学を大学で学ぶ社会的な意義が明確になれば、それを「将来進みたい道」の代わりに書けば良いのです。そうすると以下のようになります。

①文学を学ぶことでどういう形で社会に貢献したいのか

②そうおもったきっかけ

③大学で学びたいこと

④自分がその道に進むのにふさわしい理由

 

要するに、大学で文学を学ぶことには、個人の成長だけでなく、社会全体に対しても多くの意義があるということを訴えるのです。以下に、大学で文学を学ぶ社会的意義をいくつか挙げますのでヒントにしてみてください。

 

  1. 共感力と多様な視点の育成
  1. 文学作品は、異なる時代、文化、階層、性別などを通じた多様な人々の経験や感情を描いています。これに触れることで、他者の視点を理解し、共感する力が養われます。共感力は、社会における多様性の理解を深め、人種、性別、宗教などの違いを超えて他者を受け入れる寛容な社会を形成するために不可欠です。また、多様性といっても、文学ジャンルの多様性、文化・時代の多様性、思想・哲学の多様性、言語の多様性、テーマの多様性など一様でない多様性について学ぶこともできます。たとえば、あなたが外国人であり日本文学を学ぶことを想像してみてください。大学で「吾輩は猫である」を精読するにあたって、まず「吾輩」という一人称からして、日本語独自のニュアンスの壁にぶつかるはずです。この言葉にはどんなに英語が巧みであったとしても、英語には訳しきれない意味合いが含まれているからです。単に言語の意味の話に留まらず、なぜ日本語には一人称が多いのかを調べるだけで、日本人のコミュニケーションの取り方など文化的な側面まで分かるでしょう。

 

  1. 批判的思考の強化
  • みなさんが思っている以上に、文学の理論というのは精巧に組み立てられています。長い歴史の中で先人たちが作ってきたものです。たとえば、日本では令和になってくらいから、「ジェンダー」に対して社会が敏感になってきました。それ以前は「男らしさ」「女らしさ」といったことがふつうに言われていました。あるいは、平成の時代では、一般的にはあまりLGBTQといった言葉は使われていませんでしたが、文学の世界では「LGBTQと文学」といった批評が大昔からありました。あるいは、「クイア理論」という文学理論も存在します。文学作品には、時代に先駆けて問題提起をしているものがたくさんあり、そうした作品の読解や分析を通じて、あるいは文学理論を学ぶことで、これまで社会のなかでは当たり前だと思われていたことの中にある不条理なこと、あるいはおかしなことに気づくことができるようになるのです。

 

 

その他にも、当然歴史的・文化的知識の向上、言語力とコミュニケーション能力の向上などもあります。

 

また、現代のように社会のグローバル化が進むからこそ、 文化的・歴史的背景の理解の重要性と難しさ、社会的・宗教的な価値観の違いを知ることが重要です。みんなが同じではなく、みんなが違うという前提のものとで、どうやって人と人とが交わっていくかを探るには、その違いがどう違うのかを知らなくてはなりませんこれらの難しさを克服するためには、言語力の向上だけでなく、歴史、文化、哲学の知識を深める努力が必要です。たとえば、フランスで同棲婚が法律で認められるようになって女性の出生率が上がりました。そして、このことを理由に日本でも同棲婚を認めるべきだと主張する人が増えました。 もちろん同棲婚も良いでしょう。しかし、出生率を上げる手段としては、日本で機能するかどうかは不明です。そもそもフランスはカトリックであり、カトリックでは離婚が禁止されているのです。こうした文化的背景から同棲婚というものが生まれました。一方日本には離婚に対するハードルはフランスほど高いわけではありませんから、こうした政策で出生率が改善するかどうかは疑問です。要するに日仏では結婚に対する考え方が歴史的、宗教的に異なるので、何か政策を考えるにしても、それぞれの国にある前提を踏まえなければならないのです。

そして、ある国の歴史や宗教、習慣や文化を学ぶのに文学ほど適したものはありません。

 

そういった意味で、文学を学んだ人が社会に出ることで、多様性を尊重し、社会の不公正に対する意識を高め、社会の発展と調和に貢献できる人材を育成するという意義があるのです。要は、自分がそういった人材になるのだということを書けば、それがすなわち、社会的な意義に繋がります。

 

そして、特定の作家や作品を挙げることができれば、「~(作品や作家)の精読を通して、他者と共存することの難しさと大切さを学び、多様性ある社会をつくっていくのに尽力できる人材になる」といった夢を語る形で志望理由書を書いていくことができます。

上智公募推薦受験者必見!自己推薦書に書ける上智ならではの魅力!

カテゴリー:志望理由書の書き方2024.09.19

 

 

上智大学には他の大学で志望理由書にあたる自己推薦書という提出書類があります。書くべきことは、基本的には志望理由書と同じで、なぜ上智大学を志望するのかを自分がしてきた活動や将来進みたい道とからめて書いていくものです。

たとえば、将来弁護士になりたい人は、その夢を叶えるために法学部に行くということを書きます。看護師になりたいから看護学科に進みたいということを書きます。ただし、全国には何百という法学部、あるいは看護学部・学科があるわけですから、「弁護士になりたいから」「看護師になりたいから」という理由だけでは上智大学を志望する理由として弱いと言わざるを得ません。

 

要するに「なぜ他ならぬ上智大学なのか」ということが含まれていないと志望理由として弱くなってしまうのです。こうした際に、ヒントとなるのが、上智大学そのものの魅力です。他の大学ではなく上智ならではの魅力を書くことで、上智大学で学びたいという理由と結び付けられるからです。

 

もちろん、そのためには徹底的に上智大学について調べることが最上の方法であると言えるでしょう。今日は、過去に合格した人が、どのような上智の魅力を書いたかを5つの観点から紹介したいと思います。参考にしてみてください。

 

  • 大学の施設に言及する

新聞学科に進学した人は、平和の理念としての桜の木について書きました。

 

新聞学科

北門のそばに佇むソメイヨシノは、『長崎の鐘』で知られる永井隆博士の「永井千本桜」の2世であるという永井博士の思いを受け継いだこの木は、「叡智が世界をつなぐ」という理念を体現しているかのようだ。

 

理工学部に合格したK君は、自分の進みたい再エネに絡めて上智の使用電力の占める再エネの率の高さを書きました。ちなみに、グーグルで調べてみると以下のようなものです。

 

上智大学四谷キャンパスでは、2020年6月に再生可能エネルギー100%の電力を導入し、その時点で95%の達成比率でしたが、本年3月には、すべての使用電力が再生可能エネルギー100%の電力となっています(真田濠グラウンドを除く)。 同リーグでは、今後、趣旨に賛同する大学や支援企業に加盟を呼びかけていきます。

  • キリスト教・カトリックであることに言及する

キリスト教、カトリックの大学であるというのは上智の大きな特徴ですのでこれまでもキリスト教について書く人はたくさんいました。キリスト教と絡めて書くからといって、必ずしもキリスト教徒である必要はありません。

 

哲学科

1年次からキリスト教人間学の授業があったり、神学部の授業も受講できたりするため、哲学だけでは補うことのできない「隣人愛」等のキリスト教精神の理解を深めることができる。

 

  • 上智の教育理念について言及する

上智のHPのほとんどのページに載っているともいえる「他者のために、他者とともに」を書く人はこれまでも多数いました。見てみましょう。

 

地球環境法学科

「他者のために、他者とともに」という教育理念に基づき、他者つまり他国や未来の人々のためにできる海洋保全のあり方を考え、・・・

 

社会学科

全国に社会学科は数多くある私は貴学を志望する。「Men and Women for Others, with Others」という教育方針は、尊厳が傷つけられている女性のために・・・

 

  • オープンキャンパスでの印象について書く

オープンキャンパスでのことを書くのも上智ならではの魅力となります。

 

総合グローバル学部

オープンキャンパスで、「アジアやアフリカにより目を向けるべきだ」という教授のお話しに共感し、「ここで学びたい」と強く思った・・・

 

社会学科

説明会の際に田渕先生から「社会学科は尊厳を傷つけられようとしている人を守り、具体的な行動をとれる人を育成する」、「この学部は『政策・運営の知』を身につける」ということを聞いて、ただ「学ぶ」だけでなくそれを「行動」に移せる人を育てる貴学の教育は私の将来に必ず活きてくると思った

 

 

  • 大学の授業・カリキュラム・先生について書く

この他にも授業や教授のことを調べて書くのも、大学の独自性を書く方法の一つとなります。

 

地球環境法学科

春期実践型プログラムの「東南アジアに学ぶ」を通し、多くの途上国が存在し多様な歴史や文化、少数民族を有する東南アジアで、経済課題や文化の差異を環境保全にどう反映するかを実践的に考えたい。

 

小論 志望理由書 自分で気づかない変な日本語例

カテゴリー:志望理由書の書き方2024.08.31

 

夏期講習期間は、毎日高校生の文章を添削しています。大学受験に必要な課題レポートであったり、志望理由書だったり、あるいは小論文だったりの文章です。多くの文章を添削していくうちに、よくある「少しおかしな文」がどういうものであるのか分かってきたので、今日はそのことについて話をしたいと思います。実際に大学入試のために文章を書いている人は、参考にしてみてください。

 

 

まず、「少しおかしな文」とはどういう文なのかということを、いくつかの例を挙げて説明してみますがその前に、「少しおかしな文」は英作文でも頻出するので、まずは英語の話から始めてみます。

 

マーク・ピーターセンという方が書いた『日本人の英語』というベストセラーがあるのですが、そこによくある日本人の英作文に次のようなものを挙げていました。

 

彼は東京の大学で指導していたので、学生に英作を書かせると以下に似たような文を書く人が多いとのことです。

 

I’m from Shizuoka. So I live alone in an apartment.

 

ここで出てくるsoは「だから」という意味で使われています。訳すとこのような感じです。

 

私は静岡出身であるため、一人でアパートに住んでいる。

 

この段階で、これの何がおかしいか分からない人もいるでしょう。そういう人は、因果関係を反対に考えると分かりやすくなります

 

私は一人でアパートに住んでいる。なぜなら、静岡出身であるためだ。

 

これが変な文であることはお分かりいただけると思います。要するに、因果関係が低い二つの文を因果関係が明確なときに使うSoを使っているからです。本来であれば以下のような文の際に使用します。

 

The Italian restaurant was closed today, so I went to a sushi bar instead.

 

イタリアンレストランが閉まっていたため、私は寿司屋に行った。

 

こちらは因果関係がはっきりとしています。反対にしても文意が通じます。

 

私は寿司屋に行った。なぜなら、イタリアンレストランが閉まっていたためだ。

 

日本語は、英語ほどこうした因果関係を始めとして論理的なつながりに対してうるさくない言語だと言われていますが、それでも論理に飛躍があると違和感のある文章になります。それでは「少し変な日本語」を見てみましょう。

 

例文①

現在の日本の教育制度は、日本語を母語としない外国人児童に対して十分なサポートをしていると言いがたい。そこで、私はスクールソーシャルワーカーとなってこの問題を解決したい。

 

例文②

オープンキャンパスでフランス語の授業を受けた際、私の知的好奇心が騒いだ。そのため、二年次の秋に行われるパリ大学への交換留学に参加したい。

 

例文③

これから世界はますます多様化していくだろう。しかし、日本は協調性を重視するあまり寛容さが失われている。

 

 

上記すべてに共通して言えることは、一見すると何がおかしいのか気づきにくいのですが、よく読んでみると、接続詞の使い方が少しおかしいということです。

 

たとえば、一つ目の文章を見ると、一文目では日本の教育制度の不備を訴えています。そして次の文で自分がこの問題を解決したいと主張しています。その二つの文をつないでいるのが「そこで」という接続詞です。「そこで」というのは、「そういうわけで」という意味ですから、直訳すると、

 

日本の教育制度が充分に機能していないことが理由となって私はこの問題を解決したい。

 

ということになります。これだとおかしいということに気づくと思います。日本の教育制度というものと、私が対等の関係であたかも、日本の教育制度の機能不全を私が解決できる問題のように書かれているからです。接続詞云々の前に、根本的な原因は情報不足と言えそうですので、もう少し丁寧に説明をしなければならないのです。

 

現在の日本の教育制度は、日本語を母語としない外国人児童に対して十分なサポートをしていると言いがたい。たとえば、アメリカでは英語を話せない児童に対して、・・・・(略)。また、オーストラリアでは・・・・(略)。こうした他の先進諸国が、どういう制度で外国人児童の言語問題をサポートしているのかを貴学で学び、将来はスクールソーシャルワーカーとなって、日本にいる外国人児童をサポートできる存在になりたいと考えています。

 

日本の制度不足を伝えたあとに、比較対象としてアメリカとオーストラリアを加えました。特に最後は接続詞をいれなくても、流れが自然であれば十分に伝わるものになります。また解決するとせずに、サポートできる存在になりたい、と書けばあまりおかしな印象にはなりません。

 

次の文章を見てみましょう。

 

オープンキャンパスでフランス語の授業を受けた際、私の知的好奇心が騒いだ。そのため、二年次の秋に行われるパリ大学への交換留学に参加したい。

 

この文は、そもそも無理やりオープンキャンパスのことと、大学の留学制度をつないでいるような印象を受けます。まず、「そのため」というのは「それが原因(理由)となって」という意味です。直訳すると以下のようになります。

 

知的好奇心が騒いだことが理由となって、交換留学に参加したい。

 

論理展開だけ見ますと、何もおかしなことはありませんが、何か表現が大げさな印象を受けないでしょうか。その理由はおそらく、前文が単にフランス語の授業を受けて刺激を受けたということしか書かれていないからです。知的な刺激を受けたのであれば、具体的に書くべきです。授業を受けたことと交換留学をすることには大きな隔たりがありますから、その隔たりを埋める、何か説明がいるのです。

 

小さなころからバレーを習ってきた私にとって、フランス語は憧れの言語でした。オープンキャンパスでフランス語の授業を受けた際に、小さいころに誓った「必ずフランス語を話せるようになる!」という自分の夢を思い出しました。貴学に入学できれば二年次の秋に行われるパリ大学への交換留学に何としてでも参加したいと強い思いをもっています。

 

ここでも、説明を加えただけで流れが自然になり、最後に接続詞をいれなくても、十分に伝わることが分かると思います。

 

さて、最後の文は少し毛色が違います。

 

 

これから世界はますます多様化していくだろう。しかし、日本は協調性を重視するあまり寛容さが失われている。

 

これは一読しただけで、逆説になっていないことに気づくはずです。こういうミスを自分はしないと思っている人は多いかもしれませんが、逆説になっていない「しかし」を使用する人は思いのほか多いのです。自分で文を書くと、頭の中に論理展開ができているので、省略をしても何となく分かってしまうことが原因です。ただし、正しい逆説の使い方は簡単で、述部の部分が前文の述部に対して正しく逆説になっているかどうかだけに気をつかえば良いのです。

 

これから世界はますます多様化していくだろう。しかし、日本社会は協調性を重視するあまり、まだまだ多様化しているとは言いがたい。

 

このようにすれば、「多様化していく」と「多様化していない」という反対の意味する文をつなぐ言葉として「しかし」が機能します。

 

三つ「少しおかしな日本語例」を見ましたが、こうした接続詞の使い方をする人が多いのには理由があると思います。

 

もともと、日本語は英語をはじめとした西洋の言語と比べると論理よりも情緒を重視していると言われてきました。たとえば、文豪の谷崎はその著書のなかで接続詞を多用すると無駄な言葉が多くなり、文の重みがなくなるため、あまり使用しないことを薦めました。また若いころから美文家として有名だった三島由紀夫も接続詞を文頭に置くことで、文の格調が失われると、接続詞の使用を戒めています。

 

一方で、現代では文章の論理構造を明らかにするために、接続詞を頭にもってきて、読み手に分かりやすくすることは推奨される傾向があります。たとえば、「相手に伝わるメールの書き方」といったことをGoogleで検索してみると、おそらく接続詞を推奨しているサイトが多いと思います。こうした現代の流れを受けて、高校生が接続詞を多用しているのだと思います。接続詞は文と文の関係を論理的につなぐ役割を果たしますから、論理的な文章を書くことを目的とする場合、接続詞を分かりやすく使うことは重要ですが、文章というのは論理だけで説得力を増すものでもありません。

 

今回挙げた例も三つのうち二つは、もともとあった接続詞を削り、説明を増やしただけです。そのほうが読み手に伝わりやすいというのは実感できたのではないでしょうか。

新高3生【公募推薦を含む総合型選抜入試を検討の方】

カテゴリー:志望理由書の書き方2024.04.06

公募推薦を含む総合型選抜入試を考えている新高3生で、受講を悩んでいる方はお早めにご連絡お願いします。受験の概要を知りたい方でも結構です。

総合型選抜入試を考えている高校生の方へ

カテゴリー:志望理由書の書き方2023.09.28

高1、2年生の方で総合型選抜入試に興味のある人はできるだけ早めに塾探しをしましょう。

総合型選抜入試で受験をすると決めてからで良い、と思っていると3年生の一学期の成績が出た後、あるいは部活が終わった後から探しはじめることになります。年々そういうお問合せが増えていますが、残念ながらその時期のお問合せのほとんどはお断りしています。残席がないからです。

総合型選抜入試において、まず重要なことは文を書く力です。基本的に学校の授業では、文を書く訓練(ある程度の長さの文章を書いて添削を受ける)をすることはあまりありません。たとえば、小学生のときに大半の人は読書感想文を書いたと思いますが、添削を受けた人はほとんどいないでしょう。当たり前ですが、文章を書けるようにするには、それ専門の訓練を受けなければなりません。この当たり前の事実を分かっていない人も多く、国語が得意だから大丈夫だと考えている人も多いようです。しかし、文が書けることは、国語の成績が良い、悪いとは別のことですので、具体と抽象を行き来しながら、論理的に展開していく文章を書けるようにするためには、それなりの訓練が必要であり、そのためには一定の時間が必要だということです。

 

また、将来就きたい職業や進みたい方向など決まっている人は良いですが、そうでなければ、そういうことは今日の明日で決まるものではありませんので、多くの職業や大学の学部にはどういうものがあるのかを調べなければなりません。将来のことだけではなく、志望理由書には活動履歴も書かなければなりませんので、書くべき活動がなければ活動をし始める必要があります。

 

こうしたことすべてに対応しようとすると、残念ながら高3の夏からでは間に合いません。そもそも厳しいようですが難関大学に数か月で入ろうという考え自体が甘いのです。

 

とはいえ、早いうちから対策を始めれば合格率が圧倒的に高まることは間違いありませんので、少しでも興味のある人は早めにご連絡してください。お待ちしております。

ダメな志望理由書

カテゴリー:志望理由書の書き方2023.08.29

ありがちなダメな志望理由書を挙げてみました。何がダメなのか考えてみてください。添削は下の箇所にあります。

 

私は将来世界に出て活躍できるビジネスマンになりたいと思っています。その夢を実現させるために貴学の経営学部を志望します。

 

そのように思うようになったきっかけは、海外赴任が多かった父の影響です。父は、仕事で世界中を飛び回り、様々な国の話をしてくれました。国によって文化が異なることを具体的に教えてくれて、自分もそのような多様な国に行き、多くの人とビジネスができるようになりたいと思いました。

 

 貴学部には、他大学にはない実践的な英語カリキュラムがあり、それが最大の魅力です。大学時代は英語に力を入れて、将来多様な国の人とコミュニケーションがとれるようにします。また、ワンキャンパスのため他学部の人との交流ができるので、異なる考えを持つ人と出会えると思います。自分とは異なる意見を持つ人と交わることで、多様性を受け入れられるようになり、将来のビジネスの場で役立つはずです。

 

 高校時代は部員が校内最大であったサッカー部に所属していました。部で学んだ最大のことは「コミュニケーションの重要性」です。副キャプテンということもあったので、同級生だけではなく、下級生とも話す機会が多くあり、意見を聞くことの重要性を学びました。また、小学生の頃から英語も習っており、英検は準一級をもっています。

 

 こうした私の力をいかして、卒業後は世界をはばたくビジネスマンになるためにも、貴学部を志望します。

 

まず、この志望理由書の最大の問題点は、 将来の自分像をまったく具体的に考えていないところです。「世界で活躍できるビジネスマン」とは具体的にどのようなビジネスマンでしょうか。たとえば業種や具体的に取り組んでみたい分野について考えて、進みたい方向性を絞りましょう。

 

第二段落に、「様々な国の話」国によって文化が異なることを具体的に教えてくれて自分もそのような多様な国に行き、多くの人とビジネスができるようになりたいと思いました。」とありますが、様々な国とはどこですか?また、どのような話であり、その話を聞いてどういうことを考えたのでしょうか?お父さんが具体的に教えてくれたのであれば、具体的に書かなければ、どのような話であったのか読み手にはまったく伝わりません。

第三段落を見てみましょう。

「 貴学部には、他大学にはない実践的な英語カリキュラムがあり・・・」

「また、ワンキャンパスのため他学部の人との交流ができるので、異なる考えを持つ人と出会えると思います。自分とは異なる意見を持つ人と交わることで多様性を受け入れられるようになり・・・」

まずは、英語のカリキュラムに関してですが、「実践的なカリキュラム」だけでは分かりません。どの講義がどう実践的なのかを書きましょう。また、考え方が異なるかどうかは学部は関係ありません。そもそも他学部の人と交流できるだけで、多様性が受け入れられるというのは、安直すぎます。そもそも「多様性を受け入れる」とはどういう意味でしょうか?どういった人とどういう議論を交わしたいのかを具体的に考えてから書きましょう。

第四段落では、高校時代の部の話がでてきます。

「部で学んだ最大のことは「コミュニケーションの重要性」です。・・・意見を聞くことの重要性を学びました。」

 

「コミュニケーションの重要性」や「意見を聞くことの重要性」といった言葉が出てきていますが、これらもまた具体的なエピソードが書かれていないので、何を学んだのかがよく分かりません。

 

以上のような箇所がまず、ひっかかるポイントとなります。ダメなポイントは基本的に一点。

具体的に文が書けていないということです。

では、なぜ具体的に書けないのでしょうか?それは、具体的に書くために考えたり調べたりしていないからです。パンフレットやHPに出てきそうな言葉を使うことで、何となく伝えようとしているのは分かりますが、書き手の人間性が見えてきません。それは、具体的に何も書かれていないからです。

 

志望理由書を書いている(あるいは書く)人は、このことを意識して、仕上げていきましょう。

 

 

 

 

 

上智コース

カテゴリー:志望理由書の書き方2023.08.18

IMG_2937上智コース高3生は満席ですが、高2生は受け付けております。毎年この時期でのギリギリとの問い合わせがをいただいておりますが、早めの対策がもっとも効果的。興味のある高1、高2生は早めのご連絡をお願いします。

志望理由書 安易に使わないほうがよい言葉

カテゴリー:志望理由書の書き方2023.07.22

daigaku_toudai多くの受験生にとって、これまで書いたことがない志望理由書を書くというのは、正解が分からないということもあり大変な作業です。どうやって書けば良いか分からないから、ググったり、大学のHPを見たりして参考になりそうなものを引用して、書くことも多いのではないでしょうか。

さて、そんな志望理由書ですが、多くの人がよく使う言葉の中で安易に使わないほうが良いものがいくつかあります。これから具体的な言葉とその理由について説明をしていきます。

ワード①
『多様性』

え?と思う方も多いでしょう。大学も受験生もみんなが好む「多様性」というワード。なぜ、これを安易に使ってはいけないのか。たとえば、「生物の多様性を保つ保全活動」といった文脈であれば問題ないのですが、よくあるのは人間社会に使うときです。たとえば、「多様性に富んだ社会をつくるために・・・・」といった文脈です。

よく考えてほしいのですが、「多様性に富んだ社会」とはまず何でしょうか?

・多くの人種や国籍の人が集まる社会
・異なる価値観をもつ人々が集まる社会

およそこのような意味で使われることが多いでしょうか。しかし、価値観が大きく異なる人たちが集まる社会は、合意を形成するのに大変な労力を要します。話が通じないかもしれません。そうした社会に生きるのは大変なことです。日本人の得意な阿吽の呼吸など存在しません。「空気を読む」といったこともないでしょう。人々の争いやいざこざも絶えないでしょう。
そのような大変な社会を作りたいというのであれば、必ず負の側面を考慮し、それでもなお、その大変さを引き受けてでもつくらない意義を明確に書かなければ、単に何も考えていないことを露呈するだけの言葉となってしまいます。

ワード②
『国際』

一時「国際」と付く新設学部が雨後の筍のようにできました。今では人気学部も数多くあります。大学だけではなく受験生にも人気があり、志望理由書にも何枚かに一枚は「国際的な活躍」や「グローバルに活躍する」といった文が見られます。

しかし、「国際」というのは字のごとく「国と国の際」のことですから、たとえば「日本」といったような特定の場所を指す言葉ではありません。一体どことどこに国の間で活躍するのでしょうか?ほとんどの場合は「英語が好きです」というのを体裁よく書き替えているだけのような使われ方がされているので、書くのであれば、具体的な国名を挙げたほうが、将来のことを具体的に考えていることが伝わるでしょう。

ワード③
『英語を活かす』

五教科のなかで英語がもっとも得意であると、ついつい「英語を活かした職業」といった文章が頻出します。

しかし、よくよく考えてみてください。英語そのものは言語の一つであり、あくまでもコミュニケーションの手段です。何か専門的な知識もないのに、「英語を活かす」ことなどできるはずもありません。われわれが人の話を聞くのは、その人が中身のある話をするからであって、日本語を上手に話すからではありません。英語であっても同様です。
英語が得意なのであれば、別の武器となるものを探し、それを英語とつなげて考えましょう。

ワード④
『~に興味がある』

志望理由書に「~といった分野に興味があり」と書く人がいます。特定の分野に興味をもつことは重要なことではありますが、志望理由書に安易に書くべきではないでしょう。というのも、大学は研究施設であり、そのために国から補助金が出ています。であるからには、どのような形で社会貢献ができるのかという視点が必要不可欠です。
ですから、自分の興味云々を書くのであれば、自分がその分野で学ぶことで社会にこういう形で貢献できると書くほうが説得力ある志望理由書になるでしょう。

今日は四つの言葉を挙げましたが、これらは「書いてはならない言葉」ではなく、「安易に使わないほうが良い言葉」です。もっと言えば、深く考えて使えば汎用性の高い言葉になることは間違いないでしょう。

是非、参考にして志望理由書を書いてください。

どうすれば地方の高校生が都会の大学に総合型選抜入試で合格できるのか?

カテゴリー:志望理由書の書き方2023.06.08

有名私大というのは、そのほとんどが東京、関西、名古屋といった三大都市圏に存在しています。それ以外の地域に住んでいる人にとっては、ただでさえ距離を感じるのに、総合型選抜入試で受験となると、その距離はもっと遠く感じることでしょう。

 

とはいえ、不利な点だけではなく地方に住んでいることが有利に働くこともありますので、そのあたりについて話をしていきます。

 

まず、不利な点として挙げられるのは相談相手がいないということでしょう。

・学校の先生

・地元の塾

・同級生

に相談しても求めているような答えは返ってこないでしょう。特に、学校の先生は地元国立志向が強いために、大学の情報自体が間違っていたり、偏見にとらわれていたりすることが多く見られます。

 

また、総合型選抜入試の制度そのものがわからないというのも弱みかもしれません。これまでに学校で多くの合格者数がいれば、何となくでも制度が分かりますが、周りにいないとなると、

・何をすれば良いのかが分からない

・合格のポイントが分からない

 

ということに悩んでしまいます。こうした悩みを解消するには、相談できる人を探すのが手っ取り早いのですが、そのほとんどは都会の塾に頼ることになるでしょう。そうすると、いったい何を基準に塾を選べば良いのかも分かりづらいはずですので、そのポイントを押さえましょう。

 

まず、 総合型選抜の場合は、一般受験と違って学部・学科によってやるべきことが異なるので、試験自体の説明だけに終わっているところは要注意です。というのも、小論や志望理由書の書き方や面接の問答などは全員に共通するものであり、学部学科に関係なく学ばなければならないこともありますが、内容そのものに踏み込めば、学部・学科によって知っておくべきことやおさえておくべき知識が異なりますので、その内容を相談できるかどうかがポイントとなります。

 

たとえば

・文学部哲学科に行きたい

・商学部に行きたい

・法学部に行きたい

といった三人では、読むべき本も、知っておくべき知識も、その専門知と社会との接点もまったく異なるので、自分の志望する志望学部・学科の押さえるべき点を適切に指導してもらえるかどうかを聞いた方が良いでしょう。単なる「小論文の書き方」だけでは、合格するための小論文にはなりません。あくまでも志望する学部・学科に合わせた小論を書けたほうが良いでしょう。

 

一方で地方から都会に出ることの強みもあります。たとえば、早稲田大学や慶応大学は、多様性を求め、多くの地域から生徒が来ることを望んではいますが、その思いとは裏腹に、関東圏の合格率が高まっています。これを解消するために、「地域ブロック枠」というのを採用していますが、ほとんどの人は知りません。調べるとすぐに出てきますので、興味のある人は調べてみてください。

 

こうした制度を利用すれば、合格率は高まります。

 

また、地元に貢献するという視点がもてれば、武器が一つ増えます。

 

たとえば、地元の観光産業をもっと盛んにするために○○大学◇◇学部で学びたいとすれば、漠然と観光産業に携わりたいと思うよりも、具体的に考えられます。

 

上記のような強みをいかしながら、弱みを消していけば、合格率は圧倒的に高まるでしょう。これからますます高まる総合型選抜入試に、みなさんがチャレンジしてくれるのを楽しみにしています。

相談があればいつでも相談してください。

 

 

 

 

推薦系入試は本当にズルいのか?

カテゴリー:ブログ2022.10.07

少し前に、早稲田大学の卒業生が「これまでは学歴社会であったから収入格差社会となった。これからは、学歴ではなく各自が経験したことを基準に、することで格差が縮小する」というようなことを発言して炎上騒ぎがあった。批判する側は「その経験こそが経済的な基盤によって支えられている」、つまり金で経験を買っていると言っているのだ。

議論のどこに焦点を絞るかによって話は変わってくるので、ここでは分かりやすく、これまでの「学力中心の入試」というのと「学力以外の能力を計る総合型選抜入試」との2つに分けて考えてみる。

以前から「AO入試はズルい」といった声はあった。

その一つは、そもそも都会に住んでいるお金持ちが有利だというのである。帰国子女の大半は、関東や関西に帰国する。海外に行くことだけではなく、何か活動をするのでも都会のほうが有利であり、また周りにもそういう人に恵まれている。つまり、都会の高校生のほうが田舎の高校生よりも有利であるため、学力で測るほうが平等であるという主張である。

 

確かに、帰国子女、海外経験などは地方の高校生よりも都市部の高校生のほうが身近に存在する。ただ、総合型選抜入試は海外に行った、あるいは住んでいたということを競う入試ではないので、あくまでもその経験をどうやって昇華するかがポイントであるため、海外経験の有無そのものが評価の対象ではない。それよりはむしろ、過去の活動と大学で取り組みたいこと、未来の夢が形となっているかどうかがポイントである。したがって、都会も田舎も海外経験の有無もあまり関係ない。

次に、学校の成績が良いだけで勉強があまりできないのに、難関大学にいくのがおかしいというような声もある。一所懸命に勉強をしている人が受からない大学に、書類と面接と小論だけで受かるのはおかしいと主張する人もいる。

 

これは二つの意味でおかしな批判である。一つは、学校の成績が良いだけで難関大学に受かるのであれば、自分も高校時代に成績をとれば良いだけである。成績をとるチャンスは平等に与えられている。そもそも、良い成績をとり続けることは大変であり、その大変なことを努力によって続けた人を、高3になって要領よく学習できるからといって批判するのはおかしい

最初に書いたように、総合型選抜入試が「学力以外の能力を測る入試」だからである。たとえば、社会に出たときに、要領の良い人よりも愚直に努力をできる人を評価することがあるように、大学がそうした人を評価するとしても何もおかしなことはない

学力のみによって、人の能力が測れるという考えが、必ずしも正しいわけではない。そもそも、能力というもの自体が社会的なものである。

たとえば、百メートル走を世界一速く走れる人間は、その能力を称えられるが、その競技自体が社会的な存在である。というのも、もし百メートルを競争するのであれば、必ずしも平地でなくても構わないからだ。垂直に百メートル登る競技であったとしても構わないはずである。百メートルの建物を登る人間の能力が称賛されないのは、彼の能力の不足が原因ではなく、そうした競技が社会で認められていないということに起因する。あるいは、仮に現在の百メートル走の世界記録を上回る人がいたとしても、社会に認められなければ(社会のルールに則ってタイムを測らなければ)、その記録は、存在していないに等しい。

また、書類と面接だけで受かると思っているのであれば、それは書類を作成する難しさと手間を分かっていない。高校生の段階でいったん、自分の夢を描き、その夢を実現するのに必要なこと、勉強しなければならないことを考え、調べる。そのうえで、自分にその適正があるかどうかも、自問していきながら少しずつ、ネタを集めることは、想像以上に時間と手間がかかることである。もちろん、ネタが集まったとしても、実際に書類を書き始めると何十回との書き直しがあり、その過程は不安との闘いである。周りの友達が確実に覚えるべき英単語を増やしていく中、自分は正解のない書類を作り上げていかなければならないのだ。

私自身は、いくつもの理由があるにせよ、その一つには実社会の要請に従って、これまでの入試方式ではなく総合型選抜入試の類が生まれたと考えている。ペーパーテストがいくらできたとしても、海外の人たちと仕事を取り合う過程で勝てるとは限らない。日本の経済力が世界でも地位が高ければ、日本の価値観だけで生きていったとしても困ることはないが、経済力が低下するにつれて、世界標準に合わせていかなければならないのは当然の理である。

 

そのように考えると、総合型選抜入試はズルい入試方法どころから、今後の時代もっともっと国をあげてレベルアップを図らねばならない入試方式だと私自身は信じている。

 

志望理由書最後の仕上げ

カテゴリー:志望理由書の書き方2022.09.17

総合型選抜入試・公募推薦・自己推薦などで受験をする人は、志望理由書が最後の段階にきたころでしょうか。

自分の書いた書類がどのレベルなのか分かず、不安も大きいと思います。

誤字脱字衍字のチェックはできても、内容そのものをチェックすることは難しいことでしょう。

たとえば、ご両親や学校の先生からOKを貰ったのであれば、形式としてはおかしくないということです。

それでももっとブラッシュアップしたいのであれば、コツとしてはライバルとどうやって差をつけるのかを考えることです。

ライバルと同じような内容を書いていれば、読み手に引っ掛かりません。どうすれば、読み手に興味をもってもらえるのか、ということに焦点をあてて最終段階への修正を考えましょう。

 

 

志望理由書を書くコツ

カテゴリー:志望理由書の書き方2022.07.14

孫氏の兵法に「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」という故事があります。

敵に勝つには、相手のことと自分のことを知ることだという意味です。

志望理由書を書くのも基本はこれと同じです。この基本を守るだけでずいぶんと良い志望理由書に生まれ変わります。

この場合、相手というのは、大学のことになりますから、まず大学を徹底的に調べることです。当然、大学のパンフレットやHPは隅から隅まで読むべきです。大学の理念は何なのか?どういう授業があるのか?大学が力入れていることは何なのか?どういう先生がいるのか?調べられることは無限にあります。

ただし、パンフレットやHPに記載されている言葉をコピペをしてはいけません。

大学のパンフレットは不特定宅数に向けて作っているため、間口を広げるために、具体的には書かれていません。受験生はこれとは逆の立場ですから、できるだけ具体的に書いて、その具体的な例が大学の求めていることと合致すると言えば良いのです。ですから、「様々な視点から」「幅広い知識を」などパンフレットやHPによくある言葉は受験生としては使わないほうが良いでしょう。

コツとしては、カリキュラムや留学制度、大学の先生など固有名を入れることです。

また、大学を調べると同時に大学の立場になって考えてみることも重要です。大学の立場になったときにどういう学生を欲しているのか。また、志望理由書で判断するとはどういうことなのかということについて考えてみるのです。

つまり読み手の立場を考えるのです。

ついつい書きたいことをすべて書こうとなりがちな志望理由書ですが、そうしたことよりも、どうしたら興味をもってもらえるかということを常に意識して書くほうが、はるかに相手の立場になっています。

そうすると、形式的に「無難に書く」という発想ではなく、読み手にどうやったら興味を持ってもらえるのかという発想になってきます。志望理由書に限りませんが、文章であれ映像であれ最初と最後がもっとも肝心です。だからこそ推敲を練って、読み手に伝わる表現を考える必要があります。そのために重要なのは、どこまで具体的に考えているかということです。ついつい使ってしまいがちな、「グローバルに活躍する」「多様な社会」「持続可能な環境」といった言葉には具体性がなく、何も考えていないことがすぐに分かります。コツは一つのことに絞って深堀して書くことです。「多様な社会」と書くのであれば、今どういった人が不利益を被っていて、その不利益をどうやって払拭できるのか、ということを書くのです。一方で、内容を詰め込みすぎると、しばしば一文が長くなります。読み手のことを思うのであれば、全体的に一文は短めで書いて読みやすくなるよう工夫をするほうが良いでしょう。

次に、己のことを知らなければなりません。

己のことを考えるには次のように考えると良いでしょう。

①将来はどういうことがしたいのか?
②そのきっかけは何なのか?また、どういう活動をしてきたのか。
③そのために大学で何を学ぶ必要があるのか。

上記のことを書く際に、自分の長所やこれまでの活動といったことも当然重要ですが、同時に「社会的意義」も意識しましょう。たとえば、建築学科へ行きたい場合、だれのためにどういった建築を作りたいという視点から離れずに書くのです。自分のことだからといって、内省ばかりしていると、社会的な視点がなくなってしまいます。そうした意味では己を知る場合も、情報収集が重要になりますから、書籍やインターネットを活用しましょう。たとえば、外交官になりたいのであれば、まずは元外交官の本を読んで自分なりに具体的なイメージをもてるようにするのです。

さて、最後に付け加えるとすると、書いた志望理由書は誰かに添削をしてもらうほうが良いでしょう。客観的な意見が聞けるからです。多くの人に意見を求めると、船頭多くして船山に上ることになるので、信頼できる人、一人か二人で良いでしょう。

「運を引き寄せる力」上智大学法学部 公募推薦

カテゴリー:志望理由書の書き方2021.12.21

私がkipに入塾したのは出願を一か月後に控えた十月でした。
それまでは、普通の予備校で一般受験の勉強と並行して小論文を見てもらいながら、出願書類は、法律関係の仕事についている父と学校の政治経済の先生の手を借りて作成していました。当時は、法律を知っている人に見てもらいながら書けば、間違いないだろうという安直な考えの下、出願書類の作成を進めていましたが、私が作った書類に違和感を覚えていた母が九月末にkipに問い合わせをし、出願まであまり時間がない中でも見て下さると聞いて入塾しました。

そして入塾した日から、出願書類である自己推薦書、課題レポートの書き直しを始めました。

自己推薦書は、自分の長所・短所や今までの経験などを書き出し、そこから、大学でやりたいことと繋がるものを見つけることから、課題レポートはオープンなテーマに対して、どのような切り口で書くかを決めることから始めました。
自己推薦書は内容を固めるまでに4回、そこに推敲を加えながら7回書き直し、課題レポートは切り口を変えながら7回、方向性を決めてからは25回書き直しました。一つひとつ書き直すごとに大沢先生に添削していただき、話し合いを重ねながら少しずつ大学に提出できるレベルのものに仕上げていきました。
最後の最後まで書き直し、出願締め切り日の前日に33稿目のレポートと12稿目の自己推薦書を提出しました。

そして、出願後は当日の試験に向けての準備を始めました。それまでにもやっていた小論文の演習に加え、kipや学校で面接練習をしてもらいながら、学校の政治経済の先生と一緒に想定問答を作りました。出願書類にまだまだ推敲の余地があった分、出願書類について聞かれたら、それを補えるだけの答えを用意しなくてはという緊張もあり、かなり入念に準備したと思います。その甲斐あって、面接に関しては不安を残さず、当日を迎え、楽しく面接を終えることができました。

面接以上に不安だったのは、小論文でした。新聞を読む習慣もなければ、テレビのニュースさえまともに見ていなかった私は、時事問題に疎く、前提知識を要する出題だった場合、手も足も出ないかもしれないと思っていたからです。そのため、小論文のネタ帳のような本を何週も読んで、どんなに浅くても前提となる知識をつけようとしたり、大沢先生に問題を予想してほしいと頼み、いくつか挙げてもらったテーマについて調べてみたり、直前になってかなり足掻きました。しかし、当日、問題を開いてみると、問一が今までメディアで報道された児童虐待に関する事例・事件の概要を300字程度で書かせる問題で、とても付け焼刃の知識で太刀打ちできるようなものではありませんでした。しかし、幸い、以前に関心を持っていた時期があり、本を読んだり、実際の事件をもとにした映画を見たりしていたこともあったので、ある事件について母親が我が子を虐待するに至るまでの経緯も含め、かなり詳細に書くことができました。今考えても、この小論文の出題は本当に運がよかったのだと思います。

そして、試験の10日後、学校で合否発表を見ました。結果は合格。大沢先生と家族にLINEで連絡し、仲の良い友人と担任の先生、想定問答を一緒に作ってくれた政治経済の先生にすぐに報告しに行きました。まだあまり実感が湧いていない私よりも喜んでくれる先生や友人を見て、運はもちろん、何より人に恵まれたのだと感じました。ずっとそばで応援してくれていた家族や友人、「学校の先生は好きなように使って」と全面的に協力してくれた担任の先生、面接前に毎日、朝・昼・放課後と想定問答を一緒に作ってくれた政治経済の先生、そして何より出願まで残り少ない中で受け入れて下さり、親身になってご指導くださった大沢先生をはじめ、kipの先生方には感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。

他人と差がつく志望理由書の書き方(動画)

カテゴリー:志望理由書の書き方2021.10.13

他の人よりも一歩先をいく志望理由書の書き方について話をしています。

【動画はページの最下部にあります。以下は動画のテキストバージョンとなります。】

>>合格を目指す方は「総合型選抜入試・AO入試/小論文対策コース」もご覧ください!

今日は一歩先をいく志望理由書の書き方ということについてお話をしていきます。以前に、志望理由書のベーシックな書き方というのは、過去現在未来3つの点をつなげていってセルフストーリーをつくっていくというお話をしました。こうした書き方自体は、ネットで調べていただいても、あるいは志望理由書の書き方の本なんかを読んでも言葉が違ったり若干表現が違ったりはあっても、基本的には同じようなアプローチで書かれています。

英語や数学といった一般入試にある、いわゆる勉強の科目というのは模範解答があって、
唯一無二の答えがあってその解答に近づく、あるいは解答に至るということで正解を競う、そして正解の数が多ければ合格ということになりますが、この志望理由書の書き方、
あるいは総合型選抜そのものが、そのようなもので測れない正解がないというところが大きな特徴ですから、みんなと同じような書き方をしているとそのユニークさが出せないわけです。

ポイントとしては、今挙げましたユニークさということで、ユニークというのは唯一無二ということです。たとえば、僕は毎年、沢山の志望理由書を見たり、添削をしたり書き直しをさせたりしていますが、多くの人が同じようなフォーマットに従って書いて、結論として、「よって私は貴学部を志望します」といった形で結論を書きます。

しかし、本来は、「このようなフォーマットです」っていう決まりがあるわけではありません。また、反対の立場、つまり読み手の立場に立てば、そうした形式的なことに引っかかることはないことはないと思います。

そもそも、受験している時点で志望しているわけですから、志望理由書を書くわけです。そうしますと、そんな分かりきった結論を必ず書かなくてはならないということにはなりません。

そういうところで工夫をして、ユニークさを出していけばより良い志望理由書になります。

特に書き出し、それから最後というのは非常に工夫するべきところだと思いますので、何十回と書き直していきながら、最初と最後は特に推敲を練って、読み手がハッとするような文章を書くのが、「この人は面白いなと」と大学側に思ってもらえるコツだと思います。

こうした文章の工夫ということで、学べるテキストがあります。
https://www.kipgakushin.com/original_textbook.html

このテキストには、これまでに合格した人が書いた志望理由の最初と最後の箇所、途中の文章の例文など多くの事例が入っています。また、最後は慶応大学に合格した人の文章も入っていますので実際に受かった人・先輩の文章なんかを参考にすることで、どういう工夫してのかが分かると思います。

それから、総合型選抜の一つに含まれる自己推薦というのは、他の総合型選抜入試と比べてもこれまでの活動実績が重視される傾向があります。たとえば全国大会に出場したとか、日本選抜に選ばれたとか、海外でこういうことしてきたとかっていうようなことを重視するところが多く、そうした活動の結果や成績が著しいと当然ポイントも高くなります。

これまで教えてきた生徒の中でもっとも印象に残っているのは実際の囲碁のプロの人でした。彼は新人王を取って、最年少で新人王を取ってということで、世界ツアーに毎年出ているような人でした。

このように実績が素晴らしいと当然ポイントが高いわけですが、皆さん当然ですけども全ての人がそのような素晴らしい実績を持っているわけではありません

そうすると悩むわけです。どうしたらいいかと。

実は、頭を使って少し工夫すればそれほどすごい活動実績がなかったとしても、ユニークな存在になれるのです。

自分の同世代の中で1万人あるいは10万人の中で、特定の分野で10番以内に入る、あるいは100番以内に入るのは難しかったとしても、10人集まったうちの1位ぐらいのものであれば、考えればあると思います。そして、10人のうちの1位になれるというものを3つつなげることができれば、1/10×1/10×1/10=1/1000の存在になることができます。

具体的に言いますとたとえば、英語が少し得意だとしましょう。しかし、英語好きの人は多いうえに、帰国子女などの英語が得意な人は多いのが現実です。そうすると、英語が少しできるぐらいで簡単にアピールポイントになりません。塾で小学生から高校生まで教えていますけれども、帰国子女の生徒は小学生であっても帰国後はその専門の塾に行って、英検1級を取得するというのも珍しくなくなりました。小学生で英検1級です。
そうなると高校生だとどれほどのレベルにならないといけのだという話になってしまうので、英語はあくまでも好きであるとか少し得意であるというくらいでいいと思います。
なぜなら英語だけで勝負できるほど甘くないからです。

しかし、英語以外にもたとえば文章を書くのが得意である。あるいは感想文などを先生によく褒められたとか、そういうようなものがあったとします。さらに、たとえばミステリーを読むのが昔から好きだとします。

そうすると、英語が得意であると。得意といってもそこまでのレベルではないということですね。それから文章書くのが得意だと。それから、ミステリーが好きだとなります。

それぞれの要素はそんなに珍しくありせん。たとえばミステリーが好きだからといって大学に行けるわけではありません。

ところがこの3つをつなげると、なかなかそんな人はあまりいない存在になれると思います。

これをうまくつなげたら、

将来私は、現在日本で輝いているミステリーを英語で出版するのが夢

だというようなことを書けるかも知れません。あるいは、まだ日本語に訳されてないオーストラリアで人気の人のミステリを紹介したいというものかもしれません。それがぼくのわたしの夢だっていうようなことです。そのうえで、大学でこういうことを学びたいとつなげていくわけです。

今パッと例として出しましたけれども、簡単にはもちろん見つかりません。ですから、工夫をしなければいけないわけです。
別の言葉でいえば、自分がやってきたことが、どういう風に武器になるのかということに頭を使うわけです。つまり、この総合型入試とはそういうところで頭を使わないと、平凡なものになりがちなのです。

私は帰国子女です、英語が得意です、将来海外住みたいです、といったものですと、なんのユニークさもないわけです。

読んだ人が、面白いなと思う視点をどれだけ入れられるかということです。

数年前に横浜市立大学に受かった女子生徒がいました。私立の中高一貫校の高校に通い、
中1から生物部にいたそうです。生物部自体全然珍しくありませんが、彼女の話を聞いていると、その生物は結構本格的な活動をしていました。

そこから時間をかけて色んな話をしてどうやったらそれがやりたいこととつながるのかについて、何十回も話し合い、最終的に昆虫食という話になり、昆虫食から、途上国あるいは貧しい国の貧しい人たちの貧困をなくすという夢にまで発展しました。

昆虫食の普及という話になって、彼女は本当に昆虫を全国各地に食べに行って、写真を撮ってきました。この材料をもとに、志望理由書、学修計画表、またプレゼンの資料をつくり、とてもユニークな存在になって、見事に合格を勝ち取りました。

これが、総合型選抜入試における戦略です。ユニークさを競うということです。

この他にも実際にどうやってユニークになれるのかわからないと悩んだときに、次のような発想法があります。

それは、海外の視点を入れてみるというとても簡単な方法です。
これは志望理由書よりも、小論を書く際のほうがユニークさを発揮する方法かもしれません。というのも、小論というのは基本的にイエスノーをはっきりさせる、是非を問うものが多いわけです。

たとえば日本ではほとんどの学校で制服の着用義務があります。あるいは、髪型だったり髪の色だったりの指定。あるいは染髪禁止など、髪に関する禁止事項が数多くあります。それについてどう思うかについて書くわけです。そうすると、「私は中学生のカラーリング、髪の毛を染めることに賛成です、もしくは反対ですという小論を書くことになります。
そういう場合に、海外はどうなってるのかなっていうような視点をいつももっておくと、
発想するときに少し違った視点からものを考えることができる
ようになります。
そういう習慣をつけて、志望理由書を書く際も、海外の場合はどうなっているのかというように考えてみると、視野が少し広がるので、ほかの人とは違った視点からものが書けると思います。

他にも普通の人だったらこう言うだろうっていうのと、わざと逆の表現、つまり逆張りの発想でものを書くというようなのも一つのアイデアです。

ユニークさは多彩です。

以前に上智大学歴史学科に公募推薦で入学した女の子がいました。上智の史学科はですね、
課題レポートがありまして、その時の課題レポートの内容が「食料生産と飢餓の歴史」に付いて書け、というものでした。彼女が最初に書いてきたのは、江戸の三大飢饉についてでした。しかし、それでは当たり前すぎてつまらないので、みんなとは違う発想で考えようと授業で伝えました。それは、日本で飢餓の歴史はあったが食糧生産は十分だったという内容です。一般的に考えるのは、食糧生産が足りないから飢餓が起こる。ゆえに、食料生産を増やそうという話ですが、そうではなく、生産量は足りていたが、うまく必要なところに届いてないから、飢餓が生じたというような発想です。

現代の世界でもそうですね。

先進国といわれる日本には物は溢れています。食べ物もたくさん余っていて、二十数パーセントが廃棄されています。ところが一方で、貧しくてご飯を食べられない国もたくさんあります。これは、あるところにありすぎて、必要なところに届いていないからです。現代社会のことを踏まえて、歴史を考えてみたのです。しかも彼女の場合は、お父さんも手伝ってくださって、excel で江戸時代の石高と人口の推移のグラフを作ってくださいました。

その結果、面接の際、大学の先生に、「グラフを書いてきたの、君が初めてだ」と言ってもらったのです。要するに彼女の場合は、ユニークさで目に留まったのです。歴史のレポートなのにグラフを書いてきた。

その他にも合格のための志望理由書としては、内容を深めるということも重要です。

では、どうやって内容を深めるんだろうというと、実は簡単です。

たとえば1200字の志望理由書を書くのに、1200字しか書かないと内容は深まりせん
1200字の志望理由書を書くのであれば、1万2000字の志望理由書を書けば良いのです。
1万2000字の志望理由書を書いて、そこから必要なものを残していくために削って削って、最終的なものをピカピカに磨いたものにするわけです。提出原稿の前には、捨てた九割の文章があるわけです。もちろん大変な作業ではありますが、作戦としては単純です。

それからもう一つ、志望理由書を書きながら同時に面接も考える。当たり前ですが、総合型選抜入試には面接があります。面接では、志望理由書には十分に書かれていないところに、先生たちは当然ツッコミを入れてくるので、そういうことも考慮に入れて、書くのです。

さらに深めるためには、志望学部と・学科と社会の接点を考えるのです。志望理由を考えるさいには、社会というものを意識してほしいと思います。
皆さんが大学に行くのは当然、自分のキャリアをより良く作っていきたいと自分の事を考えていると思いますが、当たり前ですが、社会に出るということは社会に貢献していくということです。そして社会に貢献できる人物を作る専門機関の1つが大学です。

「君がお給料の高い会社に入れたらいいよね」というような理由で大学があるわけではありません。ですから、当然本心の中では自分のことをたくさん考えているかもしれませんが、
これを機に、自分のやりたいことをやり、自分の行きたいところに行くということで、
社会にどういう形で貢献できるのか
を真剣に考えてみましょう。

また、時事問題を調べたり、新聞を読んだりするときは、切り抜きをしてノートをつくっていくと良いでしょう。

さて、志望理由書の書き方でもユニークさをキーワードに、他の人と差をつけるためにどういう発想するのか、あるいはどういうことを気をつけるのか、また書かれている内容を深めるためにはどうすればいいのか、といったお話をしました。

それでは今回はこれで終わりです。
頑張っていきましょう。

>>合格を目指す方は「総合型選抜入試・AO入試/小論文対策コース」をご覧ください!

上智大学総合人間科学部心理学科 公募推薦(動画)

カテゴリー:志望理由書の書き方2021.09.21

上智大学総合人間科学部心理学科・公募推薦の小論文概説動画です。

ポイントは圧倒的な課題文の量をどうやって読みこなしていくのかだと思います。

詳細知りたい方は、こちらをどうぞ。https://www.kipgakushin.com/sophia.html

上智大学総合グローバル学部 公募推薦 小論概説(動画)

カテゴリー:志望理由書の書き方2021.09.15

上智大学総合グローバル学部公募推薦に出題される小論文について話をしています。

ポイントは世界的問題(グローバルイシュー)について、グローバルとローカルの視点がそれぞれどのようなものであり、そのような差異から生じる摩擦をどうやって解決するのかを、自分なりに考えているかどうかです。

早稲田大学社会科学部 自己推薦の小論文 予想(動画)

カテゴリー:志望理由書の書き方2021.09.15

早稲田大学社会科学部の自己推薦の過去問の解説と、いくつかの予想動画を挙げています。

上智大学総合人間科学部社会学科 公募推薦 対策(動画)

カテゴリー:志望理由書の書き方2021.09.15

上智大学総合人間科学部社会学科の公募推薦対策動画です。

出題されている小論文の概要を話しています。

ポイントは

・60分で800字程度を書く
・「格差」についての出題が多いので、自分が興味がある「格差」について書けるようにしておく

です。

【上智大学総合人間科学部社会学科】公募推薦 攻略(動画)

カテゴリー:志望理由書の書き方2021.09.08

上智大学総合人間学部社会学科、公募推薦の小論文の概説です。

キーワードは「格差」

自分なりの格差問題をどうやって書けるかがポイントとなります。