Kip学伸のブログ



なぜ塾のHPには授業料が掲載されていないのか?

カテゴリー:その他2024.04.28

多くの塾のHPには授業料が掲載されていません。なんとかそれを知ろうとページ内をサーフィンすると、最後には「お問合せフォーム」にたどり着き、結局のところ金額が分からないまま終わった経験をされた方も多いでしょう。また、電話で問い合わせてもほとんどの塾は、授業料を教えてくれず、「資料を配布します」と言われるか、「塾に直接来てください」と言われることがほとんどです。まるで時価で値段が決まって昔のお寿司屋さんのようです。

 

 これだけ塾の宣伝が溢れているのに、肝心の授業料が出ていないことに対して、多くの人が疑問に思っているはずです。

 

多くの塾が授業料を掲載しない理由は単純で、「問い合わせ」を欲しいからです。というのも、問い合わせとセットになるのが住所や電話番号だからです。

 

実は現在の大手塾のほとんどは、その経営母体が予備校になっています。たとえば、首都圏の大手進学塾であるサピックスの経営母体は代ゼミです。早稲田アカデミーの場合は、東進の経営母体であるナガセです。昔からそうだったわけではなく、2000年代から経営の統合が始まりました。名称が異なるのでそのことに気づいている人は少ないのが実情でしょう。

要するに、昔は別々の経営母体であった、中学受験、高校受験、大学受験の塾や予備校が、今は同じになったということです。

 

さて、賢明な方はすでに気づいているかもしれませんが、こうした経営統合が起こったことで、たとえば小学生の学年や住所や電話番号が分かれば、その人が大学受験をするまで、DMを送ったり電話をしたりといった営業がし続けられるのです。入塾に至る理由の一つが営業ですから、それを考えると喉から手が出るほど名簿が欲しいのもうなずけるはずです。

 

あまり知られていませんがひと昔前までは、役所に行けば名簿を見ることができました。塾に限らず、顧客リストを作りたい多くの会社は役所で名簿を手に入れていました。しかし、法律が変わり、そうした個人情報の入手が難しくなったために、新たな名簿の入手方法として出てきたのが、「連絡をさせる」というものです。「塾の資料を送るため」という名目で、氏名や住所、電話番を手に入れているのです。

 

ちなみに、塾の資料を比較するために、一斉に貰えるようなサイトもありますが、あれも同じです。あれをすると、そこと契約しているすべての塾に連絡先が渡るということです。ですから、たとえ入塾しなかったとしても、営業の連絡はその後も続きます。嫌な思いをされた方も多いと思うのですが、塾の営業がしつこいのや、学年にあった営業電話がかかってくるのもこうしたことが理由です。

 

反対に、数としては少ないですがHPに授業料や講習費などを掲載している塾もあります。うちもその一つです。掲載する理由は、載せない理由と正反対のもので問い合わせの数を減らすためです。

 

多くのご家庭にとって、塾に通うにあたって授業料がいくらなのかは重要事項です。ですから、色々と塾の特色を知る前に授業料がいくらなのかを知ることは、しぜんな流れです。そうすると塾を調べる場合にまずは授業料がいくらなのかを知りたいでしょう。そのため、塾に連絡をするのであれば、「資料をください」「授業料はいくらですか」という質問がどうしても多くなります。しかし、最低限の情報だけを貰い、そこから比較をして、そのうえで話を聞くつもりが、連絡先を教えてしまうことで反対に、永遠に営業の連絡が来つづけるという結果になってしまいます

 

塾の立場に立ってみますと、こうした授業料に関する質問に毎回答えるためには、その人員が必要です。当然その分の経費がかかります。経費がかかれば、その分を当然授業料に上乗せしなければなりません。そのような事態を避けるには、そうした質問そのものを減らす必要があります。そのために、HPにすべてを掲載するのです。そうすることで、少なくとも授業料が予算と合わない方は、問い合わせをしなくなります。

 

もし、塾を探されている方がいるのであれば、こうしたことを知ったうえで、塾に連絡をするのが良いでしょう。具体的な対策としては以下のようなものがあります。

 

・捨てメールをつくってそこから連絡

・電話番号は携帯のものを書く(着信拒否設定ができるから)

ちなみに個人的にしつこい営業は好きではないため、Kip学伸では一度ご縁がなければ、以後営業の電話をすることはありません。 

 

学習障害について

カテゴリー:その他2024.04.18

 

学習障害(Learning disabilities)とは、知的障害ではないが、読み書き計算などの特定の領域で学習の遅れが見られる状態のことを言い、昔はなかった用語です。しかし、一説によるとその数は増えているとも言われています。そういう人が実際に増えたからよく聞くようになったのか、それともそういう定義ができたから増えたのか因果関係は分かりませんが、一定数いることは間違いありません。ただ最近では、LDをlearning differences「学び方が異なる」といったLDに対する社会の理解が大切という考え方が出てきました。多様性の一環でしょう。

わが子がLDである。あるいは、LDかもしれないということで悩まれている保護者の方は多いでしょう。子どもにおいては、5パーセントから15%と言われていますが、教育の現場にいる肌感覚としては10%くらいではないかと思います。

LDに関しましては、もっとも重要なことは周りの理解です。そして、周りの人がが理解するには、まず保護者が理解を深めることが重要なのは言うまでもありません。たとえば、LDに人に対し、周りの人間は、その事実を知らないと単にサボっていると思います。さらに、本人もそう思うようになり、「できない」⇒「自己嫌悪」⇒「ますますできない」の負のスパイラルにはまってしまいます。

 

ですからまずは保護者の方の理解が必要なのです。理解することで対処の方法を考えることができるからです。中には、わが子がLDであることを認めたくないという理由で、検査などをされない方もいますが、ご両親が認められないと、結果的に本人が苦しむことになります

LDは、大きく分けて三つの領域があります。

一つは、読字障害(ディスクレシア)です。その特徴は以下のものです。

 ・文字と音が紐づけできない⇒ひらがなは覚えられるが、英単語や漢字は苦手

 ・文字が歪んで見える

 ・鏡文字に見える

 ・行がまたがると間違える

 ・メモがとれない

ディスクレシアと言いましても、その程度は様々ですので周りのサポートで何とかなるものもあれば、専門家に定期的に相談に行かなければならないものもあります。

 

まずは、ご家庭や塾などでできることとしては、、下敷きなどをつかって、文字情報を抑えることです。文字情報が多すぎるために、理解が妨げられるわけですから、入ってくる情報そのものの量を減らすという方法です。その他に、タブレットをつかってフォントを大きくするというのも一つの方法でしょう。文字情報を減らすというよりは、見やすくするということです。その他に見やすくする方法としては、文は区切るなどがあります。英語でスラッシュリーディングというのがありますが、あれを行うのです。区切ることで、塊として現れる文を単語に分かることができるようになるのです。

 

次に挙げられるのが、書字障害(ディスグラフィア)です。その特徴は以下のものです。

 ・漢字の記憶が困難。⇒ゲシュタルト崩壊

 ・文字を単語のまとまりにできない

 ・文字の形を認識できない

 ・板書ができない

 ・鏡文字になる

 ・「ぬ」「め」、「わ」「れ」などの区別がつきづらい

 ・文字の大きさや空間が安定せずに、字がきたない

ディスクレシアと重なっていることが多いと思うのですが、こちらの特徴は書くことに対する困難が付随します。ご家庭でできる対処としては、細い鉛筆やシャーペンシルではなく太い鉛筆で、3Bや4Bといった芯が濃くて柔らかいものを使用することが挙げられます

中には、お子様が書字障害であることに気づいていない保護者の方もいて、そうした場合は、上記のような対処が当然できず、結果として「字がきたない」の一言で片づけられてしまいます。

また、できる訓練としては、なぞる練習をする。お箸は右手で持って、茶碗は左手で持つ、のように左右に関する積極的な声掛けをする。許可をとって、板書は写真を撮る。などがあります。

勉強を始める前に、なぞる練習をすることは心が落ち着きますので非常に有効です。また、左右の概念が弱いというのもあってか、鏡文字になりやすいので、日常生活で「右」と「左」を意識させるように、指示を出すときに、「右、左」を入れるのです。細かな話ですが、こうしたことの積み重ねを小学校のときからするかしないかで大きく異なってまいります。

三つ目に挙げられるのが算数障害(ディスカリキュリア)です。その特徴は以下です。

 ・時計が読めない

 ・図形が理解できない⇒空間図形は苦手 イメージができない

 ・数の概念が理解できない ⇒序数と基数の区別がつきにくい。順番が分からない。

 ・数字を覚えるのが苦手

 ・単位換算が苦手

 ・文章題で何を問われているのか分からない

たとえば塾で指導をしているときにすぐに気づくこととしては、「図形問題が極端に苦手」ということが挙げられます。見えていない箇所を想像することに困難を伴うため、立体問題は苦手です。また、目盛りや数直線を読むのが苦手なのも特徴です。保護者の方の理解がないまま、進学塾に入ってしまうと大変苦しむことになってしまいます。

 

以上のようにLDにおける三つの特徴を挙げてきましたが、上記のような症状が見られるからといって、すぐに学習障害であるということではありません。重要なことは、学校生活(あるいは学習面で)が快適におくられているかどうかということです。

知的障害とは異なるため、気づかれにくく、そのため問題が保護者が把握できていないことに難しさがあります。しかし、今は昔と違ってインターネットであらゆる情報を収集できますので、少しでも悩まれたら、まずは保護者のかた自身で情報収集をすることが良いと思います。

保護者の方の理解がなければ、できないことに対して本人の「努力不足」と認識したり、本人も自分の能力不足と捉えたりするようになり、いずれは不当に叱られることに慣れてします。

相談先としては、各都道府県に設置されている教育センター、自治体の発達障碍者支援センターなどの公的機関がありますので、悩まれている方はまずはそういうところで相談されることが良いでしょう。ただし、診断は受けられません。診断は専門の医療機関に行くしかありません。

そして、診断が出たり、あるいは出ていなくてもそういう傾向が見られることが分かっていたりした場合は、その旨を学校の先生なり塾の先生に伝えることがお子さんを助けることにつながります。

 

慶応大学主席卒業

カテゴリー:その他2023.04.01

四年前に慶応大学看護学部をAO入試で合格したSさんから、先日卒業しましたという嬉しい報告。しかもなんと、首席で卒業とのこと。

 

また、看護学部でも狭き門といわれる助産師国家試験にも合格して、高校時代と変わらず大学時代も努力し続けてきたことが分かります。

AO入試の際につくった大きな夢を達成するために一歩一歩進んでいる姿に感動しました。

 

「睡眠学習」

カテゴリー:その他2022.05.06

中学生の時、睡眠学習と聞いて、勉強の嫌いな私は飛びつきました。
「寝ている間に記憶できるなんて、すばらしい!!」というか楽ちんです。楽な方法には糸目をつけない私。
早速通信販売でテキストを購入。
それを自身でレコーダーに吹き込むのです。
英単語を10回音読します。一つ目の単語がACTでした。
ACT actAct・・・・10回。
次の単語 10回。
それを寝るときに流しておきます。
家族には、どこまで怠け者なのかと嘲笑されましたけど!!!
効果のほどは???吹き込んでいるうちに覚えてしまったような。

kipオリジナルテキスト要約 「だれでもできる魔法de要約」より抜粋

「記憶は夢を見ることによって保存される」

カテゴリー:その他2022.04.23

アメリカ留学中のできごとです。
明日がテストという前日の放課後に、アフリカのケニアからきたという男子学生に、「テストの勉強は終わった?」と尋ねると
「今日は早く寝て明日早朝から勉強をするんだ」という返事。
「え~っ!!!もし寝坊したら一貫の終わりじゃない」
と心で思いながら貫徹をしてテストに臨んだ私ですが・・・。

彼は、テスト終了後ニコニコしていました。
脳科学的にいうと私の勉強は最悪の学習法だったことはいうまでもありません。

徹夜はダメですよ。一睡もせずに詰め込んだ記憶は、側頭葉に刻み込まれることなく数日のうちに消えてしまう!

kipオリジナルテキスト要約 「だれでもできる魔法de要約」より抜粋

「レコーダー」

カテゴリー:その他2022.04.16

中学生のとき、社会の暗記に時間を取られたくなかったので通学の往復の電車を活用したいと考えた。ラッシュアワーで混雑している車内では、ノートを広げたりするのは無理なので、覚えなければならないことを、すべてレコーダーに録音して聴いた。レポート用紙にまとめた内容を、「これは大事だ!絶対忘れてはダメダメ!!」「繰り返https://www.kipgakushin.com/wp/wp-admin/post-new.php#visibilityす!ここは試験にでるぞ!!!」等々、自身を励ますような言葉も随所にいれた。効果てきめんでした。レポートにまとめた文章を声に出して、録音する。文字を読むのが→「視覚」です。
自分の声にだすというのが、→「運動」です。
それを自分の声で聞くというのが、→「聴覚」です。
この「視覚」「運動」「聴覚」という3つの情報が合わさると記憶が強固に定着されるというそうです。(by 茂木健一郎氏 )自分なりに、工夫してやっていることが、脳科学的記憶法にかなっていることにむしろ驚いている。

kipオリジナルテキスト要約 「だれでもできる魔法de要約」より抜粋

モチベーションをアップ!(動画)

カテゴリー:その他2021.09.28

まずは行動!行動を起こすことでモチベーションもアップ!

私立中学生へ(動画)

カテゴリー:その他2021.03.09

高校受験のない中高一貫性。その最大のメリットは高校受験がないことで早いうちから大学受験対策ができることですが、一方で受験がないため勉強をしないというデメリットもあります。どういう流れにのって中学生活を送れば良いのかを話してみました。

憧れた慶応大学看護医療学部の日常

カテゴリー:その他2020.06.04

初めてのスーツ姿で、少し緊張しながら、桜並木を歩く。私の大学入学式は、まさに絵に描いたような一日でした。
皆さん、こんにちは!慶應義塾大学看護医療学部新二年生のさくらと申します。私は、「絶対に慶應看護で学びたい!」という強い思いを抱き、ちょうど二年前はkip学伸で受験勉強に励んでいる高校生でした。そして、憧れの慶應看護に入学して一年。今思うことは、この大学、この学部を選んで本当に良かったということです。現在高校生の皆さんも憧れの大学生活を目指して、一生懸命受験勉強に励んでいることでしょう。しかし、高校生の頃は、オープンキャンパスなどはあれど、具体的な大学生活について、なかなか想像がつきにくいのではないでしょうか?

そこで今回は、私の体験を交えながら、大学生活や授業について、お話していきたいと思います。“今”を頑張る皆さんの力に少しでもなれれば嬉しいです。また、私のブログの中で覚えておいていただきたいキーワードは、「大学生活は自分次第」という言葉です。では、早速初めていきましょう。

1. 入学と大学生といえばの新歓

 まず、大学への入学からお話していきます。多くの大学では、四月初めに大学の入学式が行われます。総合大学の場合は、全学部合同での入学式が殆どです。(慶應もそうです!)入学式では、新入生の多さと大学の華やかさに圧倒され、今後の学生生活が楽しみになります。そして、翌日からは、各キャンパスに分かれ、ガイダンスや健康診断が始まります。そこで、私が驚いたのは、サークルの新入生勧誘(いわゆる新歓)でした。
 看護医療学部は、1・2年の間、湘南藤沢キャンパス(SFC)なのですが、入学式翌日に、SFCに向かうためバスを降りた瞬間、新歓の花道が私たちを待っていたのです!先輩方が大量のビラを配り、必死に勧誘している姿にただただ驚くばかりでした。そして、気がつくと、私の手の中には、山のようなビラが重なっていました笑
 大学の新歓時期は、大学のキャンパス中が最も盛り上がる時期の一つです。先輩は、ご飯を奢るなどして新入生を勧誘し、中には強引に勧誘されて断りきれない学生もいると思います。(私もそうでした笑)しかし、実際にサークルの食事会に参加したり、見学に行ったりする際には、サークルの安全性や信頼度を必ず確認してから行くようにしましょう。サークルの中には、飲酒を強制する団体も未だ多いのが現状です。そして、サークルや団体に所属する際は、“自分に合っているか”“自分がそこにいて居心地が良いか”がとても大切です。
 私も、新歓の初期には、勧誘を断りきれず、いくつかのサークルの新歓に顔をだしましたが、中高時代から個人でボランティア活動を続けてきたような私にとって、“いわゆる大学生”の雰囲気は、自分に合いませんでした。そして結局、看護医療学部の行事の実行委員や小児に関する団体、NPO法人、学校外の公益財団法人の所属に落ち着いています。また4月からは、国際協力研究会の代表も務めます。大学生といえば、大学デビュー、新歓!!多くの方がそう思うでしょう。しかし、その前に、「大学生活で自分が一番大切にしたいことは何か」「何のために大学に入学したのか」を考えましょう。そうすれば、大学在学中に自分がすべき活動が見えてくるはずです。

2. 大学での友人

 大学に入学して、多くの人は、友人ができるのかという不安を抱くと思います。近年は、SNSを通じて、入学前から同じ大学、同じ学部の友人をつくっている人が増えているようです。一方で私は、SNS等を一切利用することなく入学を迎えました。今まで小学校からの一貫校だったため、友人ができるかという不安もありましたが、入学式にも一人で参加しました。結果からいうと、私は現在、素晴らしい友人達に囲まれながら、学校生活を送ることができています。私は、大学での友達作りを過度に心配しなくて良いと思います。
 私の学部では、入学してまもなく、クラス毎の顔合わせがあり、皆と話す機会がありました。また、4月の授業の中では、友人との親睦を深められるようなワークもありました。さらに、オリエンテーション合宿がある学校もあります。学生はこのような機会を利用して、次第に多くの人と話せるようになるはずです。
 また、私は一年間大学に通ってみて、痛感させられたことがあります。それは、「どのような友人と一緒にいるかが、自分に大きな影響を及ぼす」ということです。私は入学してから、学年の中でも最も真面目で優秀な友人たちと、日々を過ごしていますが志の高い友人と切磋琢磨し合いながら、毎日非常に充実しています。お互いに高め合うことができる友人を持てたことは、私の財産だと思っています。「類は友を呼ぶ」という言葉がありますが、その通りだと思います。「どんな自分でありたいのか」を常に考え、努力し続けていれば、お互いに高め合える素晴らしい友人が、目の前に現れるかもしれません。

3. 大学の授業 その一

 では、いよいよ大学の授業についてお話ししていきましょう。大学の授業は、高校までの授業と違う点が沢山あります。例えば大学の授業は一コマ90分です。一コマ50分(45分)授業だった高校生からすると、90分はとても長いように感じますよね。確かに、最初は長いと感じますが、私は比較的すぐ慣れることができました。なぜなら、大学の授業は、とても面白いからです!!大学の授業が面白い理由。それは、専門分野を学べるからでしょう。
 私の通っている慶應看護の場合は、他学部と比べて、一年生から専門分野を学べる環境が整っています。看護を学びたくてしょうがなかった私にとって、慶應看護の授業は本当に楽しいです。例えば、一年生の頃には、日本や世界の最前線で活躍する看護のプロフェッショナルの先生方がゲストスピーカーとして講演してくださる授業や、極限状態にある人間の心理を考察する授業などがありました。このように、「看護とは何か」という看護学の基本だけではなく、幅広い視点から看護について考えることができる授業は、とても魅力的でした。大学の授業は、国語・数学…といった決められた教科をがむしゃらに勉強する場ではありません。自分の好きなことを学び、興味のある分野について、学びを深められる場所です。大学で有意義な学びを得るためにも、高校時代から、自分の好きなこと・興味のあることを発見しておくのは、非常に大切なことだと思います。

4. 大学の授業 その二

 多くの大学の授業で、グループワークは取り入れられていると思いますが、慶應看護はグループワークがとても多い学部だと思っています。(グループワークで育まれる協調性やリーダーシップが、看護師として重要な資質だからでしょう。)グループ内での研究やディスカッションが頻繁にあるため、四年間を通して、学年全員とグループワークをする機会があると言われています。そんなグループワークで私が驚いたのは、グループワークの質の高さでした。高校までも簡単なグループワークはあったが、やれば良いくらいの感覚だった、という方は多いと思います。しかし、大学のグループワークは、皆がテーマについて真剣に考え、議論するのです。
 実際に、私は一年生の秋学期にグループワークの成果を発表する形式の授業を全て履修していため、複数のグループワークを掛け持ちしていましたが、その時の忙しさは大変なものでした(笑)朝は一限の前から集合して、授業後も夜遅くまでディスカッションする日々が続いたのです。しかし、忙しかったとは言え、皆で議論を繰り返した時間は、非常に充実していました。議論では、遠慮することなく自分の意見を述べ、安心して議論を白熱させることができる。一人一人が妥協することなく、最後まで目の前の課題に向き合い続ける。
 このような場を通じて、私は、学びの面白さを発見し、真の学びを体現できたように思います。学問を修めることが、楽しくてしょうがないと感じるようになったのです。机上で個人的に知識を吸収することだけではなく、他者と議論し対話することによって、知識を深めることが、学びである。これは、私が大学に入ってから発見できたことです。そして、私がグループワークで学びを深めることができたのは、紛れもなく、全員が一生懸命だったからです。冒頭でもお話ししましたが、「大学生活は自分次第」です。授業の課題の一環にすぎず、提出すれば良いと考えるのか。自分に与えられたチャンスだと思い、精一杯取り組むのか。一人一人の意識が、授業の質に繋がっているのかもしれませんね。

5. ドキドキの実技試験

 看護の道に進むにあたって、私が最も不安に思っていたこと。それは、「実技」でした。私は幼少期から、手先を使う作業や細かい作業がとても苦手で、周囲からは“類稀な不器用”と持て囃されるほどでした。そんな私が、言わずもがな手先の器用さを求められる看護の道を目指すことになった時は、周囲から散々心配されました。(実際に、周囲からの声を聞き手先の不器用さを理由に、看護の道を選択するか何度も悩みました)
 それでも、「看護職に就きたい」という強い意志をもって、慶應看護に飛び込んだものの、私は「実技」に対して、ずっと恐れを抱いてきました。そして、一年生の秋学期に「実技試験」があると聞いた時は、真っ青になったものです。「実技試験」に合格しなければ、進級できない、という事実が、私の不安にさらに追い討ちをかけたのでしょう。不安でいっぱいになった私は、そこから猛特訓を始めました。私の実技試験奮闘記をこれから記していきたいと思います。

6. 何事も練習あるのみ!

 一年生の秋に実技試験がある。私がこの情報を初めて聞いたのは、夏休み前でした。そこで私は、夏休み中に、高校時代から看護サークルの活動でお世話になってきた病院の方にお願いをして、病院の看護師さんに看護技術を教えていただきました。(高校時代からお世話になっている某病院の皆様、本当にありがとうございます。)優しい看護師さんのお力添えがあり、看護技術についての前提知識を持ちながら、9月からの授業に臨むことができました。そして、9月からの授業が始まると、私は授業中無我夢中でメモを取りました。
 また、実技系の授業は、講義形式で概要が説明された後、実技の演習授業が設けられているのですが、講義と実技の授業の間にも、演習事前課題・演習事後課題があり、自己学習を行う必要がありました。そして私は、この演習事前課題・演習事後課題を最大限に有効活用することを友人と決めたのです。
 本来、これらの課題は、教科書を見れば十分にカバーできる内容ですが、私たちは課題が出る度に、図書館で何冊もの本を借り、本を照らし合わせながら、自分たちの言葉で課題に取り組んでいました。休日も集まり、一回の課題に数日を費やしたこともあります。そして、ここまで課題をしっかりとやると、一つ一つの看護技術について、頭が整理されるようになりました。しかし、心配性な私達は、それだけでは不安になり(笑)、実技の演習が終わった後には、実習室で必ず復習を行なっていました。(実習室の開放日が設けられています)課題で知識をインプットした後に、身体を使ってアウトプットするのは、非常に効果的な学習方法でした。私たちは毎回、他に誰もいなくなるまで練習を続けました
看護師同士がどのように息を合わせてケアをおこなうと良いか。どのような動きをすると効率が良いか。声かけの方法や動線まで段々分かるようになってきたのです。そして、帰り道はいつも真っ暗だったことを、ブログを書きながら思い出しています(笑)
 このような猛特訓を実技試験直前まで重ねた結果、私は実技を他の学生に教えるほど上達していました。そして、あんなに恐れていた「実技試験」にも見事合格することができました。
私たちの練習をいつも優しく見守り、丁寧なご指導をくださる先生方から褒めていただいた時は、とても嬉しかったです。「実技試験」を乗り越えて、私が実感したこと。それは、“練習あるのみ!”ということです。どんなに苦手なことでも、練習すれば必ず上達する。努力に勝るものはない。私は、“練習”の重要性を実感しました。

二年生以降も実技の練習や試験は続いていくと思います。これからどんどん複雑な技術を習得しなければならないと思うと、正直不安もありますが、人一倍努力の自分を信じ、これからも前に進んでいきたいと思います。

7. これからの私の展望

 以上、大学の学生生活や授業について、私の体験をお話してきました。看護は特殊な学部なので、他学部志望の方にとっては、違う点も多いと思いますが、少しでも大学生活のイメージを持っていただけたら嬉しいです。私は、一年間学生生活を通して、視野が広がったと思っています。研究などにも興味が出てきたので、今後も様々なことにアンテナを張りながら日々過ごしていきたいです。また、大学生活を送るにあたって私が大切にしていることを最後にお伝えします。それは、“大学生だからこそ、勉強する”ということです。大学生活は就職前に遊べる最後の時間!大学に入るまでが大変だから、もう勉強しなくていい!残念ながら、日本の大学生の中には、このような考え方をしている人が多くいます。
 しかし私は逆に、大学生活こそ、学びに集中することが許されている貴重な時間だと思います。もう働ける年齢であるにもかかわらず、学費を出してくれる親や丁寧にご指導くださる先生方など、周囲の環境に私は感謝を忘れたくないと思います。そして、きらびやかな学生生活ではないけれど、学問に熱中する、充実した四年間を過ごしていきたいと思います。

8. これから受験を迎える皆さんへ

 最後に、これから受験を迎える皆さんにメッセージを送りたいと思います。高校生にとって、大学の受験勉強は本当に大変ですし、特に高校三年生の一年生は、辛いこと苦しいことが沢山あると思います。しかし、皆さんがもがきながら受験を乗り越えた時、たとえどんな結果でも、その努力は決して無駄になりません。皆さんが考えたことや感じたことは大学生活や将来に必ず活かされるはずです。これから受験を迎える皆さん、どうぞ、夢と目標を持って、受験に励んでください。そして、受験校への愛をもって、試験をむかえてください。「この学校に入りたい!」という強い気持ちを持って、受験に臨み、夢を自分で掴んだ時その成功体験は、皆さんの人生における自信になります。そして、大学に入学してからも、どうぞ学び続けてください。大学入学は、ゴールではなく、スタートラインにすぎません
皆さんがありとあらゆる知識を進んで吸収し、実りある大学生活を送れるよう、祈っています。

終わり

 
>> 慶応大学看護医療学部合格の生徒が受講していた「大学受験対策」ページ 

受験生!座して瞑想に耽ることなく前に進もう!!

カテゴリー:その他2020.04.23

コロナの騒動が起こって3か月ほどが経ちました。

始業式はもちろん、授業がない状態が今も続いています。図書館も閉鎖中です。

世界が一瞬にして止まってしまったような錯覚に陥りますが、時は一瞬の遅れもなく

動いているのです。

暇だ暇だと言ってゲームやYouTube三昧の人もいるでしょう。

一方で、ここぞとばかりに学習に集中している人もいます。

座して瞑想にふけることなく、今こそ集中して勉強をしていきましょう。

 

Kipではスカイプ授業は、例年と同じように学習を進めています。

AO入試枠や帰国枠を狙っている受験生はアメリカでも日本でも、着々と論文を仕上げています。

学校がない分、じっくりと時間をかけて丁寧に自分と向き合えるようです。

今、不安と焦りで落ち込んでいる人は、まだ間に合います。というより、今こそチャンスです。

受験相談を受けてすっきり目標に向かって前進しましょう。

ご希望があれば、お気軽にお問い合わせください。

 

 

Tea Time1「White Board」

カテゴリー:その他2020.02.18

東大法学部に進学したA 君は、親に白板を買ってほしいとお願いしました。
彼は、自分の部屋でひとり、白熱の授業をやったそうです。
ノートに書くだけが暗記法ではありません。
彼は五感をフル回転させたのです。
脳科学勉強法に則った勉強法でもあります。
いろいろ工夫することが大事。
人それぞれだから自分流にアレンジしよう!
Tea Time1

kipオリジナルテキスト要約 「だれでもできる魔法de要約」より抜粋

京都の中華 ~フォーチュングルメ~

カテゴリー:その他2020.01.28

【要約テキストより抜粋】

日本全国どこへ行っても、いわゆる「街の中華料理屋」が必ずある。中華街にあるような本格的な中華料理を提供するのではなく、あくまでも日本人を対象にした日本的な中華料理を提供する料理店だ。一人で食べる人から家族で食べる人まで、多くの人に支持されていることもあり、ほとんどの人は一度は行ったことがあるだろう。

古都京都にも無数の街中華を提供するお店はあるが、他の都市と異なるのは「京都中華」と呼ばれる店がいくつか存在することだろう

京都中華の特徴は、まず匂いや油が抑えられており、一般的な中華料理に比べてあっさりしていることだ。京都には舞妓や芸妓が現在も活躍している。舞妓にいたっては十代の女の子であり、食欲も盛んである。もちろん、他の十代と同様に中華料理を好む人は多いはずだ。とはいえ、和服を着て食べるのに、あまり匂いのきついものや油がベトベトしているものでは、職業柄あまりよろしくないのだろう。そういった配慮からか京都中華が生まれたと言われている。

その他の特徴として、タケノコが十分にはいった揚げ春巻きを提供する店が多い。

そして、もっとも重要なのが基本的にお店に「鳳」の字が使われていることだ。興味があればぜひ探してみてほしい。

 

ボランティア活動は脳が喜ぶ!

カテゴリー:その他2020.01.27

カナダのブリティッシュ・コロンビア大学のエリザベス・ダン教授と、アメリカ・ハーバード大学ビジネススクールのマイケル・ノートン教授による共同研究では、「人間は自分のためにお金を使うよりも、他の人のために使うことで、脳が幸せを感じる」ことが証明されました。相手が全く知らない人でも、親しい人でも同じようです。
人の役に立つ活動は「自分の脳が喜び」、さらに自分でもできることがあるのだという「自己有能感」の向上にもつながるようです。

たかが10日間 されど10日間!!!

カテゴリー:その他2019.12.18

Kipの冬期講習期間は12月18日から1月10日までです。他塾に比べると長いと思います。
私立生が多いこともありますが、生徒たちのスケジュール等も鑑み年間のカリキュラムからいろいろ考慮して決めています。

公立の小中学校ですと10日間ほどの冬休み期間ですので、短期間勉強をして意味があるのかなあと考えがちです。
私たち大人と違って、成長著しい子どもたちにとって10日間は貴重です。
学んだことを忘れるのに充分な時間であると同時に、学んだことを定着させるのにも充分な時間だからです。
私たち講師が心配することは、折角定着している学習のリズムがお休みに入って狂ってしまうことです。
短い時間でも、毎日勉強をすることの効力は、大人であればだれでも知っていることです。
この時間を怠惰に過ごした生徒と、有意義に過ごした生徒では、圧倒的な差が生まれます。

私たちは、毎年、数多くの受験生を送り出しています。
日々、こどもたちと一緒に学習をしていると、学習の継続がいかに重要なのかを痛感します。
学力の高い生徒例外なく日々、学習を継続させています。

卒塾生 第一子誕生!!

カテゴリー:その他2019.05.16

 

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今夜は卒塾生の達也君が赤ちゃんを連れて、奥様と3人で

遊びに来てくれました。

女の子で、名前は「ここ」ちゃん!!!

ココ・シャネルのように自立した逞しい女性に育ってほしいという

ご両親の想いからつけたそうです。

何て素敵な名前なんでしょう!!!

 

彼は4年生からkipに入塾して、高校3年まで在籍していました。

とてもユニークで、マイペース,感性が豊かな子でした。

自分の関心のあることには、とことんんのめり込んでいくこともありました。私にもよく本を貸してくれて、その本を読んで彼のことを理解できたように思います。

 

小学生当時、ひとりでPCを組み立ててしまい、周囲を驚かせました。

中学生の時、自転車で芦ノ湖まで行って私を驚かせたこともあります。

 

その彼が結婚をしてこどもをもうけて、挨拶にきてくれるなんて

なんて、嬉しいことでしょう。

ココちゃんを抱っこさせてもらいましたが、本当にキュートでおとなしくて可愛いbabyです。

私の子供のような達也君ですから,孫ができたように嬉しいです。

奥様もとても優しそうで、達也君をサポートしてくれています。

ここちゃんのために、素敵なパパとして頑張ってくださいね。

またいつでも遊びに来てくださいね。

 

 

卒塾生のサプライズ訪問

カテゴリー:その他2019.05.15

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夜9時頃、突然卒塾生の二人が現れた。

脅かせようとわざと連絡をしなかったそうだ。

大沢塾長と4人で11時すぎまで話が弾んでしまった。

昔のやんちゃ事件等々、思い出しながら笑いっぱなしでした。

 

かるちゃん&みっちゃん。現在26歳。

かるちゃんは、広告代理店で着実にステップアップをしていて、今年の9月に結婚を

することになったそうで。その報告。

ご結婚あめでとうございま~す!!

 

みっちゃんは、中学生の時から、消防士になりたくて

柔道。空手。剣道。

の練習に励んでいた有段者。

紆余曲折はあったけれど、やっと念願の消防士として

頑張っているそうです。

制服姿を見せにきてくれました。

格闘家のような勇姿に日常の訓練の厳しさが伝わってきます。

二人ともKipには7~8年在籍していたので、わが子の成長をみるようで

本当に嬉しかったです。

またいつでも遊びに来てくださいね!!!

 

 

講師研修会認定授与式

カテゴリー:その他2019.04.22

授賞式

AO研修講座(一般社団法人国語力教育研修会主催)最終日

21日 日曜日は最後の研修会でした。

昨年11月にスタートしてから約半年・・・動画授業を含めて10時間以上の

授業に参加していただきました。

今回は授業及び質疑応答終了後に認定証の授与式をおこないました。

埼玉県本庄市にある「大地学習塾」の五十嵐先生が代表で授与されました。

すべての授業に参加し、動画もすべて受講しました。とても熱心に学習をされていました。

彼は大地の塾生の国語力向上のために頑張ろうという思いに溢れていました。

大地から優秀な学生を輩出してください!!!

 

 

「がんばっても報われない社会が待っている」東大の入学式で語られたこと

カテゴリー:その他2019.04.15

新入生約300人を前に祝辞を述べたのは、
ジェンダー研究(女性学)の第一人者で東大名誉教授の上野千鶴子さん。
東大入学式の祝辞です。とても感動的でした。

「がんばっても報われない社会が待っている」東大の入学式で語られたこと【全文】

4月12日、日本武道館で東京大学の入学式が開かれた。

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ご入学おめでとうございます。あなたたちは激烈な競争を勝ち抜いてこの場に来ることができました。

その選抜試験が公正なものであることをあなたたちは疑っておられないと思います。もし不公正であれば、怒りが湧くでしょう。

が、しかし、昨年、東京医科大不正入試問題が発覚し、女子学生と浪人生に差別があることが判明しました。

文科省が全国81の医科大・医学部の全数調査を実施したところ、女子学生の入りにくさ、すなわち女子学生の合格率に対する男子学生の合格率は平均1.2倍と出ました。

問題の東医大は1.29、最高が順天堂大の1.67、上位には昭和大、日本大、慶応大などの私学が並んでいます。1.0よりも低い、すなわち女子学生の方が入りやすい大学には鳥取大、島根大、徳島大、弘前大などの地方国立大医学部が並んでいます。

ちなみに東京大学理科3類は1.03、平均よりは低いですが1.0よりは高い、この数字をどう読み解けばよいでしょうか。統計は大事です、それをもとに考察が成り立つのですから。

女子学生が男子学生より合格しにくいのは、男子受験生の成績の方がよいからでしょうか?

全国医学部調査結果を公表した文科省の担当者が、こんなコメントを述べています。「男子優位の学部、学科は他に見当たらず、理工系も文系も女子が優位な場合が多い」。

ということは、医学部を除く他学部では、女子の入りにくさは1以下であること、医学部が1を越えていることには、なんらかの説明が要ることを意味します。

事実、各種のデータが、女子受験生の偏差値の方が男子受験生より高いことを証明しています。

まず第1に女子学生は浪人を避けるために余裕を持って受験先を決める傾向があります。

第2に東京大学入学者の女性比率は長期にわたって「2割の壁」を越えません。今年度に至っては18.1%と前年度を下回りました。

統計的には偏差値の正規分布に男女差はありませんから、男子学生以上に優秀な女子学生が東大を受験していることになります。

第3に、4年制大学進学率そのものに性別によるギャップがあります。2016年度の学校基本調査によれば4年制大学進学率は男子55.6%、女子48.2%と7ポイントもの差があります。

この差は成績の差ではありません。「息子は大学まで、娘は短大まで」でよいと考える親の性差別の結果です。

最近ノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさんが日本を訪れて「女子教育」の必要性を訴えました。それはパキスタンにとっては重要だが、日本には無関係でしょうか。

「どうせ女の子だし」「しょせん女の子だから」と水をかけ、足を引っ張ることを、aspirationのcooling down、すなわち意欲の冷却効果と言います。

マララさんのお父さんは、「どうやって娘を育てたか」と訊かれて、「娘の翼を折らないようにしてきた」と答えました。そのとおり、多くの娘たちは、子どもなら誰でも持っている翼を折られてきたのです。

そうやって東大に頑張って進学した男女学生を待っているのは、どんな環境でしょうか。

他大学との合コン(合同コンパ)で東大の男子学生はもてます。

東大の女子学生からはこんな話を聞きました。「キミ、どこの大学?」と訊かれたら、「東京、の、大学…」と答えるのだそうです。なぜかといえば「東大」といえば、ひかれるから、だそうです。

なぜ男子学生は東大生であることに誇りが持てるのに、女子学生は答えに躊躇するのでしょうか。

なぜなら、男性の価値と成績のよさは一致しているのに、女性の価値と成績のよさとのあいだには、ねじれがあるからです。

女子は子どものときから「かわいい」ことを期待されます。ところで「かわいい」とはどんな価値でしょうか?

愛される、選ばれる、守ってもらえる価値には、相手を絶対におびやかさないという保証が含まれています。だから女子は、自分が成績がいいことや、東大生であることを隠そうとするのです。

東大工学部と大学院の男子学生5人が、私大の女子学生を集団で性的に凌辱した事件がありました。加害者の男子学生は3人が退学、2人が停学処分を受けました。

この事件をモデルにして姫野カオルコさんという作家が『彼女は頭が悪いから』という小説を書き、昨年それをテーマに学内でシンポジウムが開かれました。

「彼女は頭が悪いから」というのは、取り調べの過程で、実際に加害者の男子学生が口にしたコトバだそうです。この作品を読めば、東大の男子学生が社会からどんな目で見られているかがわかります。

東大には今でも東大女子が実質的に入れず、他大学の女子のみに参加を認める男子サークルがあると聞きました。

わたしが学生だった半世紀前にも同じようなサークルがありました。それが半世紀後の今日も続いているとは驚きです。

この3月に東京大学男女共同参画担当理事・副学長名で、女子学生排除は「東大憲章」が唱える平等の理念に反すると警告を発しました。

これまであなたたちが過ごしてきた学校は、タテマエ平等の社会でした。偏差値競争に男女別はありません。

ですが、大学に入る時点ですでに隠れた性差別が始まっています。社会に出れば、もっとあからさまな性差別が横行しています。東京大学もまた、残念ながらその例のひとつです。

学部においておよそ20%の女子学生比率は、大学院になると修士課程で25%、博士課程で30.7%になります。

その先、研究職となると、助教の女性比率は18.2、准教授で11.6、教授職で7.8%と低下します。これは国会議員の女性比率より低い数字です。

女性学部長・研究科長は15人のうち1人、歴代総長には女性はいません。

こういうことを研究する学問が40年前に生まれました。女性学という学問です。のちにジェンダー研究と呼ばれるようになりました。

私が学生だったころ、女性学という学問はこの世にありませんでした。なかったから、作りました。

女性学は大学の外で生まれて、大学の中に参入しました。4半世紀前、私が東京大学に赴任したとき、私は文学部で3人目の女性教員でした。そして女性学を教壇で教える立場に立ちました。

女性学を始めてみたら、世の中は解かれていない謎だらけでした。

どうして男は仕事で女は家事、って決まっているの?主婦ってなあに、何する人?ナプキンやタンポンがなかった時代には、月経用品は何を使っていたの?日本の歴史に同性愛者はいたの?

…誰も調べたことがなかったから、先行研究というものがありません。ですから何をやってもその分野のパイオニア、第1人者になれたのです。

今日東京大学では、主婦の研究でも、少女マンガの研究でもセクシュアリティの研究でも学位がとれますが、それは私たちが新しい分野に取り組んで、闘ってきたからです。そして私を突き動かしてきたのは、あくことなき好奇心と、社会の不公正に対する怒りでした。

学問にもベンチャーがあります。衰退していく学問に対して、あたらしく勃興していく学問があります。

女性学はベンチャーでした。女性学にかぎらず、環境学、情報学、障害学などさまざまな新しい分野が生まれました。時代の変化がそれを求めたからです。

言っておきますが、東京大学は変化と多様性に拓かれた大学です。わたしのような者を採用し、この場に立たせたことがその証です。

東大には、国立大学初の在日韓国人教授、姜尚中さんもいましたし、国立大学初の高卒の教授、安藤忠雄さんもいました。また盲ろうあ三重の障害者である教授、福島智さんもいらっしゃいます。

あなたたちは選抜されてここに来ました。東大生ひとりあたりにかかる国費負担は年間500万円と言われています。これから4年間すばらしい教育学習環境があなたたちを待っています。

そのすばらしさは、ここで教えた経験のある私が請け合います。

あなたたちはがんばれば報われる、と思ってここまで来たはずです。

ですが、冒頭で不正入試に触れたとおり、がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています。

そしてがんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください。

あなたたちが今日「がんばったら報われる」と思えるのは、これまであなたたちの周囲の環境が、あなたたちを励まし、背を押し、手を持ってひきあげ、やりとげたことを評価してほめてくれたからこそです。

世の中には、がんばっても報われないひと、がんばろうにもがんばれないひと、がんばりすぎて心と体をこわしたひと…たちがいます。がんばる前から、「しょせんおまえなんか」「どうせわたしなんて」とがんばる意欲をくじかれるひとたちもいます。

あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。

恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。

そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。

女性学を生んだのはフェミニズムという女性運動ですが、フェミニズムはけっして女も男のようにふるまいたいとか、弱者が強者になりたいという思想ではありません。フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です。

あなた方を待ち受けているのは、これまでのセオリーが当てはまらない、予測不可能な未知の世界です。

これまであなた方は正解のある知を求めてきました。

これからあなた方を待っているのは、正解のない問いに満ちた世界です。

学内に多様性がなぜ必要かと言えば、新しい価値とはシステムとシステムのあいだ、異文化が摩擦するところに生まれるからです。

学内にとどまる必要はありません。東大には海外留学や国際交流、国内の地域課題の解決に関わる活動をサポートする仕組みもあります。未知を求めて、よその世界にも飛び出してください。

異文化を怖れる必要はありません。人間が生きているところでなら、どこでも生きていけます。

あなた方には、東大ブランドがまったく通用しない世界でも、どんな環境でも、どんな世界でも、たとえ難民になってでも、生きていける知を身につけてもらいたい。

大学で学ぶ価値とは、すでにある知を身につけることではなく、これまで誰も見たことのない知を生み出すための知を身に付けることだと、わたしは確信しています。

知を生み出す知を、メタ知識といいます。そのメタ知識を学生に身につけてもらうことこそが、大学の使命です。

ようこそ、東京大学へ。


  

社会人になる不安と期待をもって来塾

カテゴリー:その他2019.03.21

Kipに6年以上在籍していたSちゃんが大学の卒業式を来週に控えて報告に来てくれました。

彼女は、練馬区から1時間半かけて6年半以上も通塾してくれた塾生です。

就活の時も、エントリーシートの書き方等

熱心に準備をしていました。

卒塾して大学生になってからも、1年に一度は、近況報告を兼ねて遊びに来てくれます。

大好きな上智大学で、楽しくも充実したキャンパスライフを送りました。その間、カナダへの留学にもチャレンジしました。

一人っ子で自立できないことがご両親の悩みでしたが、今ではすっかりお姉さんになって頼もしく成長しました。

来月からは、一流企業で働きます。

社会にでる不安があるようですが、

周りに流されず、逞しく生き抜いてください!!

何か困った時はいつでもKipに顔をだしてくださいね。

Kipのスタッフは皆Sちゃんの味方です。