やる気の盲点
カテゴリー:中学受験2022.06.01
小学生のわが子の学力がどこまで伸びるのか。低学年であればあるほどみなさん期待が大きいのではないでしょうか。
ましてや初めの塾探しをしようかなと考えられる方にとって、我が子の学習に向かう姿勢が劇的に変わり、勉強量も増え、結果として成績が上昇していけば、こんな嬉しいことはありません。そんな淡い期待を胸にみなさん塾に入ろうと思われるのではないでしょうか。
たしかに、何かがきっかけで劇的に変わる人はいます。子どもに限らず大人でも短期間で急激に変化する人はいます。そのきっかけは誰かの一言かもしれませんし、何かを読んだり見たりしたことかもしれませんし、ひょっとすると塾に入ったことがきっかけかもしれません。
やる気になったとたんに、親が何も言わなくとも机に向かって勉強をするようになった。隙間時間があれば、ゲームをしたりタブレットを見たりするのではなく、勉強をするようになった。やる気にさえなれば、親が何かを言わなくても進んで勉強をする。実際にこうしたお子さんは一定数います。こんなことになれば、ご両親にとっては天国でしょう。おそらく周りの知り合いのお子さんに一人はこういうタイプの人がいるはずです。
こんな魔法のような「やる気」、一つだけ問題があります。
それは、確実にやる気になるという方法がないことです。これは方法論としては、失敗でしょう。
もちろん、塾ではやる気が起きるよう、モチベーショントークをしたり、咤激励をしたりします。受験生であればなおさらです。しかし、そうした話がきっかけでやる気になることもあれば、残念ながらその場で終わってしまうこともあります。ましてや、小学生中学年くらいですとなおさらです。
本来の目的がわが子の学力を上げることであるのであれば、そうした偶然に委ねるよりも確実な方法を考えたほうが良いとは思いませんか。
もう一度念を押しますと、何かがきっかけで劇的に人は変わります。大人も子どもも変わります。ところが、何がきっかけでそうなるのかは誰にも分かりません。あるいは、そのようなきっかけと出会えないかもしれません。であるならば、「やる気」という偶然に期待するより確実に学力がつく方法のほうが効果的です。
では、確実に学力を伸ばす方法とは何でしょうか?
残念ながら楽をして確実に学力を伸ばす方法はありません。特に小学生の場合は、ご両親が何もせずに学力が自然と伸びていくということに期待をしないほうが良いでしょう。学力に限らず、何事も力をつけようとおもったら地味な作業を続けることが最短で確実な方法です。また、そうした方法を小学生のうちに学ぶことにも意味があります。
まずは、何のための勉強なのかをしっかりと家族で共有する。
目標も家族で共有する。
一週間の学習スケジュールをつくる。
決して「宿題は終わったの?」の一言で終わらせない。
さぼらずに勉強を続ける仕組みをつくること。
ズルができないようにする・・・・・
挙げればきりがありません。「大変だなあ」という感想はごもっともです。しかし、楽をしてわが子の学力を伸ばす方法はありません。こうした地味な作業を一つひとつ進めていくことで、正しい勉強法で勉強することが当たり前になり、そこから成績が上がるようになります。もちろん、塾に入るということはこうした作業をご家族と共同でおこなっていくということでもあります。
何より、確実に力をつけるには「楽をする」という発想から入らない、ということが重要な教育ではないでしょうか。
点数で叱らない!(動画)
カテゴリー:ブログ2022.01.07
宿題をする際に解答を見て写してしまう人、分からない問題を放置してしまう人、できないことを隠してします人・・・・そうした勉強法が正しいはずがありません。だからこそ、お母さんが何度も言う。それでも変わらない・・・なぜでしょうか。
高校英語 品詞を覚えろ!(動画)
カテゴリー:勉強方法2021.05.25
高校英語の最初に、文型を学びますが、その重要性を自覚する機会は受験生になってからの人が多いようです。文型で登場するS,V,O,Cがそれぞれ品詞でいうと何なのかを知っていると理解が深まります。それを解説した動画です。
高校英語は動詞を覚えろ!(動画)
カテゴリー:ブログ2021.03.25
高校生になって英語の点数がしだいに下がっていっている人に向けて撮った動画です。英語の重要性が言われる一方で、勉強の仕方が分からない人も多いように感じます。
文法事項をどのように学習していくのかを何回かに分けて動画で撮っていきます。
究極の教育は教えないこと???
カテゴリー:勉強方法2019.01.16
「懇切丁寧にわかるまで教えます!!!」
個別指導塾や家庭教師センターでよく見かけるキャッチコピーです。
新規面談等でも、丁寧に教えてもらえることを望む保護者の方は多いものです。
しかしながら、丁寧に教えれば教えるほど、こどもは自分で悩み思考することを
奪われるので、ひとりで問題が解けなくなってしまいます。
予備校に君臨するカリスマ講師の鮮やかでテンポのいい解説をきいていると
楽しいし、なんか理解でできたような気がするものですから不思議です。
教える側も、高揚感もあり、充実した授業になるので、多くの塾の講師は教えることが大好きです。
ただ、分かった気になるのと、問題をとけることとは、全く違います。
解説もみず、講師のサポートもなく、自分ひとりで解くことで本物の学力が見につきます。
ベテランの先生は、必要以上に教えません。
なぜなら、何から何まで教えていると、こどもの「依存心」ばかりが育ってしまい、自分自身で考えることが面倒になってしまうからです。
ご家庭でも、何か質問をされたら、「あなたはどう思うの?」と必ず
本人が自分で考えるように仕向けてください。
思考力の養成は、自分自身で考えさせる以外に方法はないのですから。
GTECって何?
カテゴリー:勉強方法2018.03.29
ところで、GTEC ってなんでしょうか?
GTECとは、「Global Test Of English Communication」
ビジネス英語の能力を測定する検定試験のことで、試験場の用意されたPCを
利用して全試験をオンラインで実施するのが特徴です。
聞く・読む・話す・書く の4技能を測るためのスコア型
英語4技能検定試験のことです。
GTEC for Students 中高生対象の検定試験もあります。
入試で必要な英語力だけでなく、留学時や高校卒業後にも
使える英語力を育みます。。
ラインナップは「CBT」
Advanced/ Basic /Core
例 Advancedの場合
1.Reading(45分。320点)
2.Listening (25分、320点)
3 Writing (20分、320点)
4.Speaking (25分。320点)
Total 1280
話す力・コミュニケーション能力に力をいれるようになってきています。
大学受験や就職試験に効力を発揮しますので、どんどん受験しましょう。
M
間違いの癖
カテゴリー:勉強方法2017.08.28
ロシアの文豪トルストイは、あるとき、刑務所に見学に行き、受刑者を見て、「幸福な人の顔はみな一緒だが、不幸な人の顔はそれぞれだ」と言った。
幸福な人は、概ね状況が似通っているため顔の表情も似ているが、不幸にはさまざまな形があるため、顔の表情もさまざまであるという意味だ。この考えをもう少しおしすすめると、人の個性は、幸福時より、不幸な状況のときのほうが出やすいと言えるのかもしれない。
学習においても、正解の仕方よりも間違え方の方が、その人の性格や個性がよくでる。
正解は、誰であっても同じだが、間違い方は千差万別だ。ケアレスミスが多いが、難問はできるという人と、ケアレスミスはないが難問は解けないという人では、対策の仕方がまるで異なる。
学力をつけたければ、この間違い方に注目しよう!
普段の学習、定期テスト、模試・・・・自分の間違いを見つめ、その癖を把握しよう。できるところは、いくら学習してもこれ以上の点数には繋がらない。できないところができるようになることで、点数に結び付く。
そのためには、間違いをしっかりと直して、どうして間違えたのか、なぜ分からなかったのかを普段の学習時から意識していこう。
文章を書くということ
カテゴリー:勉強方法2017.08.17
夏期講習も8月に入り、塾生も朝から夜遅くまで勉強をしています。
毎年の光景ですが、うだるような暑さの中、がんばっている子どもたちを見ていると
努力が結果に結びつくことを願わずにはいられません。
受験勉強は大変ですが、こどもたちにとっては、大きく成長していく時期でもあります。
いろいろなことを我慢しながら、一つの目標に向かって自身と闘っていくわけですから。
成長しない子はいません。
結果云々でなく。チャレンジしていく過程で、親が考える以上に子どもたちは
逞しくなっていきます。
今夏は特に、夏休みに入ってからのお問い合わせが急増しています。
大学受験生の小論文対策です。
論文を書くということは、大変難しいことです。
多分、すべての科目の中で一番難しいかもしれません。
文章を書かせると、学力、知識力、思考力、等々・・・本人自身の人格を含めた
総合的な人間力が垣間見えるものです。
課題を与えて、論文を書かせても、課題に対する知識がなければ何も書けません。
まずは、知識をつける、情報を得る。という作業からスタートします。
たくさん、関連の本を読み、基本的な知識を得てからが、スタートラインです。
プロに添削をしてもらえば、簡単に書けるというふうに安易に考えている人もいますが、
それは間違いです。
何回も何回もディベートを繰り返し、悩み、書き直しをし続けるなかで
少しずつその子らしい文章が出来上がっていくものです。
継続する方法ってあるの?
カテゴリー:勉強方法2017.08.07
継続は力なんて誰でも知っている。
それができないから悩むし、落ち込むし。
「なにをやっても中途半端!!」な自分。
どれだけ自己嫌悪に陥ったことだろう。
サッカー部員が毎日リフティングを100回とか
野球部員の素振り500回・・・。
陸上部員のランニング6キロ・・・結構やっている人いるでしょ?
なんでも継続している人を見ると、それだけで落ち込む!!
自分は何で継続ができないのか?
罪悪感に苛まれる。
ここで終わると永遠に何も達成できない自分のままだ。
脳は同じことを永遠に繰り返すのを嫌がる。
だから、続かない。
とっても科学的なんだね。
継続するためには、脳が嫌がらないようにするしかない。
だから、息抜き・気分転換を上手にいれることが
大切。
「人間の集中力は90分」と言われている。
無理な計画を立てない。
まず、始める前に全体の学習量を頭にいれておく。
試験の範囲でもOK.
次に、どこまでで終了するかを決めてスタートする。
例えば、英語の試験範囲が200ページあるとする。
4週間後の定期テストまでに、すべてクリアーしたい。
1週間で50ページ。
今日は10ページやろう。
今から5ページを60分でやりきろう!
というように、スタートする前に、学習する量と時間をきちんと決めれば
飽きることはない。
何をやっても、終わりが見えないと疲れてしまうものだ。
同じように勉強をしていても、脳の仕組みを知って、
行動することで、効率よく学習ができるものだ。
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