地域みらい留学の概要
カテゴリー:高校受験2025.03.20
留学というと、一般的に海外に行くことを想像すると思うのですが、実は国内でも留学ができるというのをご存じでしょうか?全国の中学生が都道府県の枠を超えて、自分の興味や関心に合った地域の公立高校に進学し、3年間をその地域で過ごす国内留学のプログラム「地域みらい留学」という制度があります。このプログラムでは、130校以上の高校が参加しており、豊かな自然や独自の文化、少人数教育など、地域ならではの魅力的な環境で学ぶことができます。
先日、地域みらい留学」のなかでも、「しまね留学」のアンバサダーを務めてらっしゃる尾糠先生にお話を聞く機会がありましたので、そのときの話をまとめてみました。
- 対象者
対象となる学年は?およびどういう人が留学に向いているのか?あるいは興味をもつのか?
通常の高校入試ですから、対象は高校受験をお考えの中学生です。従来は公立中学校の生徒がほとんどでしたが、最近では、私立中学校からの希望者も増えています。また「しまね高 2 留学」ま たは「地域みらい留学 365」と言う、高校2年生の1年間だけ留学する制度や、一部ですが、小中 学生の留学制度もあります。 昔から「かわいい子には旅をさせよ」とか「他人の釜の飯を食うと一人前になれる」とか言われますけど、留学生は自宅を離れ、寮や下宿で生活するわけですから、その成長度はものすごいです。ですから「向いている生徒、興味を持つ生徒」というのは、「成長欲求が高い生徒、チャレジ精神がある生徒」と言えます。中学校での学力はさほど問題ではありません。都会に比べ、生徒数がとても少なく、入試のハードルはかなり低いですから。
- 目的
地域未來プログラムが始まった目的は何か?どういう目的意識を持って臨めば良いのか?
元々の目的は、地方の学校の統廃合を防ぎ、地域の学校を存続することです。地方の小さな町は、学校がなくなるとダイレクトに町の存続の危機に繋がります。ただでさえ少子高齢化の時代に、学校が亡くなると一挙に高齢化が進み、活気がなくなります。しかし、始まってみると、予想を超える効果が多方面で見られるようになりました。当初の目的通り、若者が増えることにより学校や地域が活性化することは言うまでもありませんが、留学する生徒たちが自宅にいるよりはるかに成長しますし、受ける側の地域の生徒も刺激を受けて大きく成長します。また、留学生が成長して変わっていくと、その家庭、特にお母さんが元気になります。ですから「目的意識」としては「自分を変えること、なにかにチャレンジすること、目標を見つけること」になると思います。
- 特徴
このプログラムの大きな特徴は何か?(ただの農業体験とは違うのか?) うまくいく人と挫折をしてしまう人は何が違うのか?
親元を離れること、都会を離れることで得られるものは何か? 最大の特徴は「生徒が驚くほど成長し、自己肯定感が育まれ、大人になる」ということです。その要因はいろいろありますが、私が一番の要因だと思うのは「良い関係性で関わってくれる大人の人数が都会よりはるかに多い」ということです。都会で子供に関わる大人というと、家族か学校の 先生か、せいぜい塾の先生ですが、この留学では、学校の先生以外に、寮や下宿で面倒を見てくれる人、地域で温かく生徒に関わってくれる人がいますし、また多くの学校では「コーディネーター」 という人がいます。多くは 20 歳代 30 歳代くらいの若者で、高学歴の人が多いのですが、そういう大人の人たちが適度な距離感で生徒たちの学校生活や寮生活をフォローしたり、相談相手になってくれたりしています。こういう方たちの存在は、子供の成長に大変プラスになっていることは間 違いありません。
また、「うまくいく人と挫折してしまう人の違い?」で言いますと、 私の耳には「挫折した」という話はほとんど入ってきていないのですが、強いて挙げるなら、
・都会の便利な生活を続けたい人
・変わりたくない人、チャレンジしたくない人
・勉強面では、塾がないと勉強できない人
くらいですかね? それから、しまね留学のように、長年、県がしっかりバックアップしている環境は失敗する可能性 は低いと思いますが、新しく全国募集を始める学校は、いろいろな体制が整っていないこともあり ますから、良く調べた方が良いと思います。
親元を離れること、都会を離れることで得られるものは何か? 掃除や洗濯、お金や身の回りの物の管理など、自分のことは自分でやらないと誰も助けてくれません。そういう環境では精神的に成長できるということは、大人なら理解できることだと思います。知らない土地で、知らない人と関わり生活してゆくわけですから、毎日の生活が課題発見、課題解決の連続です。常に自分の頭で考え、自分の身体で行動します。ですから自己肯定感が高まり、自分に自信を持ち、コミュニケーション能力も高まります。大人と対等に話せるようになります。親元で過ごす 3 年間とは明らかに違うと思います。
4. 受験方法
どのような基準で入試が行われているのか? 地域を選ぶにはどうすれば良いのか? どのような基準で入試が行われているのか?
これは県によって違いはありますので、一概には言えませんが、よくある例は東京と同様で
・推薦入試
・一般入試
です。推薦入試は内申点と面接、作文、一般入試は主に 5 教科の入試得点です。 県や学校によっては、推薦入試のみ、一般入試のみ、という場合もありますし、それ以外にも、寮 に入るための選考を課される学校もあります。
ただ、東京都での受験と違うのは、ほとんどの学校で「県外枠」というのが決められていることです。学校によっては全体の募集人数の 1 割だったり 2 割だったり 3 割だったり。それを計算し、実際に合格できる人数が何人くらいなのかを知っておく必要があります。
相談者に一番多く聞かれるのがどの地域を選べばよいかという質問です。考えるポイントはいろいろあります。寮か下宿か、学科コース、周囲の環境、部活動、でもそのような細かい情報は、地域みらい留学の HP に詳しく載っていますので、それを参考にされると良いと思います。 私が学校選びでよく見て頂きたいのは、受け入れ態勢の充実度です。
ではそれがどこで分かるか、ですが、重要な点は2つ。県外募集人数が何人くらいか、在校生や卒業生に県外生がある程度の人数がいるかどうかです。その 2 点を見れば、受け入れ態勢の充実度が分かると思います。逆に、 まだこの取り組みの歴史がない、募集人数も少ない、という学校は、不登校など、事情がある生徒 も入学できる可能性があると思います。
豊多摩高校合格!
カテゴリー:高校受験2025.03.04
昨日、Mさんから第一志望である都立豊多摩高校に合格したというお知らせが届きました。おめでとうございます。
12月の冬期講習から、受験までで過去問20年分を2周半解きました。受験に関係のない学習は一切やめて、とにかく都立高校に必要な学習に絞って学習した結果、最後まで点数が伸び続けました。本番では苦手であった社会が満点でした!しかも、受験が終わっても大学受験に向けて気持ちを切り替えて学習を始めています。
※ およそ10年分の過去問です↓
通信制高校の人気急上昇中!
カテゴリー:高校受験2025.02.12
近年、日本で通信制高校を選ぶ生徒が増加しています。この現象の背景には、社会の多様化や教育の選択肢の拡大、生徒や家庭が抱えるさまざまな事情が影響しています。まずは、2014年度から2023年度までの生徒数の推移を示します。
年度 | 生徒数(人) |
2014 | 181,877 |
2015 | 183,518 |
2016 | 187,538 |
2017 | 180,393 |
2018 | 206,948 |
2019 | 220,000 |
2020 | 240,000 |
2021 | 260,000 |
2022 | 264,797 |
2023 | 290,000 |
このデータから、2014年度の約18万人から2023年度の約29万人へと、約11万人の増加が見られます。特に、2020年度以降の増加傾向が顕著であり、2023年度には過去最多の生徒数を記録しています。
では、なぜこのように人気が出てきたのでしょうか。通信制高校を選ぶ理由や増加の背景をいくつかの観点から整理してみます。
- 生徒の個別事情に対応した教育形態
通信制高校は、全日制高校のように毎日登校する義務がなく、授業の多くがオンラインや教材を使った自主学習で進められます。この柔軟性は、さまざまな理由で通学が困難な生徒にとって大きな魅力です。
- 不登校や適応障害の増加
文部科学省の調査によると、不登校の児童生徒数は増加傾向にあります。不登校の要因は学業不振やいじめ、家庭の問題など多岐にわたり、全日制高校では対処が難しい場合もあります。通信制高校は、生徒が自分のペースで学習できる環境を提供し、学業復帰のステップとして機能しています。 - 発達障害や学習障害への対応
発達障害や学習障害を抱える生徒が学校生活に適応できず、通信制高校を選ぶケースも増えています。通信制高校は、学習の進度を調整したり、個別指導を取り入れたりすることで、こうした生徒のニーズに応えています。
- 多様な学びのニーズへの対応
通信制高校は、全日制高校が提供しにくい柔軟な学びの場を提供しています。これにより、個性や興味を重視する生徒や家庭から支持を集めています。
- 特技や夢の追求
芸能活動やスポーツ活動に専念する生徒が、通信制高校を選ぶケースが増えています。たとえば、俳優やアスリート、音楽活動を行う生徒にとって、通常の登校日数や時間割では両立が難しいことが多く、通信制高校の自由なスケジュールが適しているのです。 - キャリア教育の重視
通信制高校の中には、特定の職業教育や専門分野に特化したプログラムを提供する学校もあります。ITスキルやデザイン、福祉など、興味や将来の進路に合わせた学びを選べる点が、生徒にとって魅力的です。あるいは、eスポーツを学べるプログラムも学校によってはあるようです
- 家庭や経済的事情の影響
通信制高校の選択は、家庭の事情や経済的要因とも関係しています。
- 学費の低さ
通信制高校は、全日制高校に比べて学費が安いことが一般的です。経済的に困難な家庭では、子どもを高校に進学させるための現実的な選択肢として通信制高校が選ばれることがあります。
- オンライン教育技術の進展
近年のデジタル技術の発展も通信制高校の人気を後押ししています。
- オンライン学習の普及
新型コロナウイルス感染症の拡大をきっかけに、オンライン学習が広く普及しました。これにより、生徒や保護者が「オンラインでも十分に学べる」という認識を持つようになり、通信制高校への抵抗感が減少しました。 - 多様な学習方法の提供
通信制高校では、オンライン授業、動画教材、双方向のWeb授業など、従来の紙教材に加えてさまざまな形式の学習手段が提供されています。これにより、学ぶ楽しさを実感しやすくなり、多様な学習スタイルに対応可能になっています。
- 社会全体の価値観の変化
日本社会における教育観やキャリア観の変化も、通信制高校を希望する人が増える背景にあります。
- 多様な生き方の受容
従来の「全日制高校に通い、大学に進学して就職する」というモデルが絶対視されなくなり、生徒一人ひとりの個性や生き方を尊重する考え方が広がっています。その結果、通信制高校が「特別な選択」ではなく、多くの選択肢の一つとして認識されるようになりました。
- 教育機関側の努力
通信制高校自体の質の向上や多様化も、この傾向を後押ししています。
- 学校間競争と魅力的なプログラム
通信制高校は増加傾向にあり、生徒を集めるために特色あるプログラムやサポート体制を提供しています。特に進学指導や資格取得の支援を充実させることで、保護者や生徒の信頼を獲得しています。 - 卒業後の進路サポート
通信制高校は卒業後の進学・就職支援にも力を入れており、「通信制でも進路が拓ける」という認識が広がっています。
では、反対に、どのようなデメリットがあるのでしょうか?
通信制高校にはいくつかのデメリットがあります。以下に主なものを挙げます。
- 社会性の欠如
- 人間関係の希薄さ: 通信制高校は、主に自宅学習が中心となるため、学校でのクラスメートとの交流が少なく、友人関係を築く機会が限られます。これにより、社会性やコミュニケーション能力が養われにくいことがあります。
- グループ活動の不足: 普通高校でのクラブ活動やイベントがないため、集団活動を通じて得られる協調性やリーダーシップを学ぶ機会が少ないです。
- 自己管理能力が必要
- 自主学習の負担: 通信制高校では、基本的に自己管理が求められます。学習のペースや内容を自分で調整し、計画的に進める必要があります。これが苦手な生徒には、学習の遅れやモチベーションの低下を招くことがあります。
- 締め切りのプレッシャー: 課題や試験などの期限を守る責任は全て生徒に委ねられるため、自己管理ができないと、学業がうまく進まない可能性があります。
- 卒業後の進学や就職に影響が出ることがある
- 進学の難しさ: 通信制高校の卒業生は、進学する際に一般の高校生よりも不利な場合があります。特に、受験のために集中的に勉強する必要があり、予備校に通ったり独自の学習を強化したりしなければならない場合もあります。
- 就職のハードル: 通信制高校卒業生は、就職時に「フルタイムで通っていなかった」「特定の経験が不足している」と見なされることがあり、他の学校と比較して不利になる場合があります。
- 学習内容が限定的な場合がある
- 教科選択の限界: 通信制高校では、特に科目や選択肢が制限されていることがあります。特定の専門分野を学びたい場合に、他の高校に比べて選択肢が少ない場合もあります。
- サポートの不足: 通常の高校に比べて、教師からのサポートや指導が少ないため、理解度に差が出ることがあり、特に進学を考える場合には、個別指導が必要になります。
- 教育設備の不足
- 施設の充実度が低い: 通信制高校では、通学型の高校に比べて設備や施設が劣ることが多いです。実技が必要な科目や活動がある場合、それに対応する設備が整っていない場合があります。
- 学内のイベントが少ない: 通常の高校に比べて、文化祭や体育祭といったイベントが少ないため、学生生活の一部を楽しむ機会が制限されることがあります。
上記を踏まえますと、いくつかのデメリットが依然としてあるものの、希望する人が増えている背景には、社会の多様化、教育の選択肢の広がり、生徒の個別事情への対応力の向上が挙げられると言えるでしょう。通信制高校は、学びの柔軟性を重視する現代社会のニーズに応える形で進化を続けており、今後も多くの生徒にとって重要な選択肢であり続けるでしょう。
首都圏で学べる通信制高校
大学受験を見据えての中学受験・高校受験
カテゴリー:ブログ2024.07.21
中学受験や高校受験で大学付属の学校を受験するのではなない限り、多くの人が大学受験を真剣に考慮したうえで、志望校を選んでいるわけではないでしょう。大半の人が、自分の偏差値と相談しながらどこを受験するかを考えると思います。また塾のほうでも少しでも偏差値が高い学校を推してくるはずです。
ところで、Kip学伸では小学生から高校生まで教えているため、大学受験が現在どういうものなのかが分かっています。大学受験と、中学・高校受験の違いはいくつもありますが、その一つが選択肢の多さです。選択肢というのは、受験できる学校が多いということではなく、数多くのタイプの受験方式が存在するということです。
たとえば、指定校推薦は学校の成績が良い人にとって有利な受験方式です。しかも、早くに大学が決まります。
総合型選抜入試やAO入試、自己推薦などは多様です。基本的には学校の成績+書類や小論、面接で合否が決まります。
一般受験はみなさんがイメージされる通りですが、国立と私立では科目数が異なるため、何が得意で何が不得意なのかによって、向き不向きが変わってきます。
こうした受験方式を知ったからといって、実際の中学や高校生活が分かるわけではないので、「なんの参考になるんだ?」と思われる方もいるでしょう。
しかし、このように考えてみてください。たとえば、今ここに二人の高校受験が終わったばかりの二人がいるとします。一人は、勉強を頑張って何とか偏差値の高い公立高校にギリギリで合格することができました。もう一人は、同じ公立高校を受験したものの合格をもらえずに滑り止めで受験した私立高校に行くことになりました。
公立高校に入った人は、憧れの高校に入ったものの、周りのレベルが高く、ついていくのに精いっぱい。一方の私立に行った人は、滑り止めで入った学校のため、成績が優秀。
さて、こうした状況が続きますと、私立に行った人は、学校での成績が良いために
・指定校推薦
・総合型選抜入試
・一般入試
と選択肢が増えます。最初の二つは学校の成績が良くないとダメですから、成績が良いことで受験条件をクリアできます。一方、どんなに良い高校に行っても学校内の成績が良くないのであれば、指定校推薦も総合型選抜もそもそも受験することができません。
もちろん、入学時の成績がそのまま続くはずがないという反論ももちろんあるでしょう。確かにそのとおりで、入試の成績がそのまま続くとは限りませんが、それでも中学受験とは違って、高校で学ぶ内容は、中学で学んだものの延長です。中受で使う算数の特殊算は数学では使いませんが、中学で習う代数は高校時代も必須です。
また、英語は中学からです。ですから、中学受験での成績とはまったく無関係です。しかし、高校受験では英語は必須です。しかも、高校で習う単元は基本的に中学で学んだものをより詳細に、あるいはそこから発展して学ぶものになっています。ですから、入試の時点での成績がその後の成績と近いものになるというは、あながち嘘ではないのです。
もちろん、こうしたケースばかりであるわけではありませんから、偏差値を無理に上げずに滑り止めの学校に行ったほうが良いと言いたいのではありません。
あくまでも、そういうことがありえる。自分よりも学力の低い人が、より難関と言われる大学に行くことが、中学や高校の受験に比べて起こりやすいということをお伝えしているのです。であるからこそ、そうしたことも念頭に置いて学校を選ばれると良いと思うのです。
特に高校受験に特化した塾では、少しでも偏差値の高い高校が良いという風潮があります。(もちろん中学受験に特化した塾も)また、そうした競争原理が働く場所にいるからこそ、より偏差値の高い高校に行きたいというモチベーションにもつながるというメリットもあります。しかし、どこかで最終学歴が大学であるということを念頭に置いておくことで、最後にどこの学校を受験するかを決める際に、冷静に判断を下すことができるのではないかと思います。
【高校受験】都立三田高等学校合格!
カテゴリー:高校受験2024.03.01
小4からの生徒であるKさんから都立三田高校の合格通知が届きました!
おめでとう!最後の最後まで全力を出し続けたのが勝負の決めてになりましたね。
【合格体験記】東工大付属科学技術高等学校合格
カテゴリー:高校受験2024.02.28
合格できた理由
東工大付属に合格したK君は小3からKipに通っています。ご兄弟も通塾され、面談にはご夫婦で来られ、K君の成長する姿をご家族とともにずっと見守ってきました。小さな子に優しく、勉強も好きなK君ですが、中学受験の際は気持ちの弱さからか、塾や学校を休みがちになってしまいました。中学生になるときに、本人とお父様に次の高校受験に向かう前に自分の弱さと向かうことが大切であるといったことをお話しました。当時話が彼にどこまで通じていたのか分かりませんが、彼が中3生になった際に、若干の不安がなかったわけではありませんでした。
しかし、実際に蓋を開けてみると、こちらが思っていたよりもはるかにたくましくなっていたK君がいました。彼は中2の4月から塾内で学力模試を毎月受験していたのですが、一年で偏差値は10以上伸びました。特に中3になってから伸びました。周りも当然のように勉強に取り組んでいる受験生のときに、偏差値を伸ばすというのはなかなか大変なことです。彼の合格体験記にあるように、おそらく入試を自分のこととして受け止め、自分なりに課題に取り組んだ結果だと思います。素晴らしい受験になったことを心より喜んでいます。本当におめでとう!
私は三年前に中学受験をして落ちています。辛い思いをしましたが、今回の高校受験では第一志望校である東工大附属に無事に受かりました。合格には二つの大きな理由があったと思います。一つ目の理由は、目的をもったことです。私の場合、中学受験は、親に言われるまましていました。その当時将来の夢もなく、なんのために中学受験をしているのかも自分では分かっていませんでした。しかし、今回の高校受験においては、将来の夢である建築士になる夢を叶えるために高校から建築を学びたいという大きな目的がありました。目的があったことが、合格できたかなり大きな理由だったと思います。二つ目は塾の先生と担任の先生のサポートです。私は過去問を冬休み前から始め、6年分の過去問を二周半しました。東工大附属の数学はとても難しく、問6にいたっては、一問も解けないことが多くありました。そのとき、塾の先生は丁寧に教えてくださりました。また私の担任の先生はよく「引き寄せの法則」について話してくれました。これは、「落ちると思っていたら落ちる」という意味らしいです。私はこの言葉を信じて、落ちると思ってしまったときは「絶対に受かる」と声に出して言っていました。こうした塾の先生と担任の先生のサポートがなければ、絶対に受かっていなかったと思います。
私が高校受験で成功できた理由は、目的をもって臨めたこととサポートをしてくれる人がいたことです。自分の力だけでは、合格できていたかどうか分かりません。私がお世話になった塾の先生や私を支えてくださった人達、本当にありがとうございました。
【高校受験】東京工業大学 附属科学技術高等学校合格!
カテゴリー:高校受験2024.02.15
小3から通塾しているK君から国立の東京工業大学付属科学技術高等学校に合格したと連絡がありました。おめでとうございます!合格体験記はこちらより
中学受験をしない人は・・・
カテゴリー:高校受験2022.07.27
われわれの塾がある東京都世田谷区は、中学受験の熱心な地域で中学受験率は半分を超えています。たとえご両親が望んでいなかったとしても、学校の友達の影響を受けて受験をしていみたいとお子さんが言いだして、受験をすることになる方も大勢いらっしゃいます。
当然一方で中学受験を最初からしないと決めている人もいますし、するつもりだったけど途中で止めることにしたという人もいます。
中学受験をしないということは、中受をしないということだけではなく、高校受験を選択したということでもあります。
ですから、勉強をしなくて良いというわけではありません。あるいは、数年後には本人もやる気になってくれるだろうと期待だけすれば良いというわけではありません。
ご本人のやる気に期待をするということにして、今後の勉強について考えなくなるというのは、あらゆる判断を先送りしただけで、結局のところ数年後に今と同じ状況になることでしょう。
たとえば、現在小学5年生であれば5年後に高校受験があるわけですから、5年かけてしっかりと学力がつくように考えなければなりません。
ご両親というのは、「やる気」や「急激な成績の上昇」に期待しがちですが、そうしたことよりも、正しい勉強法で日々コツコツと学習を続けるという習慣をつけたほうが、確実に成績は上がります。年齢とともに習慣を変えていくのは難しくなりますから小学生のうちにこそ、しっかりと学習習慣をつけたほうが良いのです。
算数は小6の夏前後には終わらせ数学に入れるように計画を立てる。
英語は中1の入学時には中1の範囲が終わるように計画を立てる。
勉強の量にムラが出ないように一週間単位で勉強スケジュールを立てる。
高校にはどういう選択肢があるのかを小学生のうちから調べる。
1年や2年で成績を上げることは難しくても長い年月をかければ、焦ることなく学習習慣をつけられますから、そうすればおのずと成績がついてきます。中学受験をしないということは、そうして長い年月をかけて計画を立てられるという大きなメリットがあります。
高校受験にどう備える? for小学生高学年の保護者(動画)
カテゴリー:ブログ2020.09.15
中学受験をせずに地元中学へ進学する人、国立、私立でそのまま中学に進学する人に向けた動画です。
高校受験は4,5年先ですが、今から長期的に計画を立てないと、中3になって「どうしよう?」と焦ることになってしまいます。
今からどうやって考えていくのかについて話をしています。
慶應義塾ニューヨーク学院 合格!
カテゴリー:高校受験2017.12.16
彼は、帰国子女枠で中学受験をして、日本の進学校で学習をしていました。
明るく伸び伸びとしていて、素直な性格の中学生です。
来年9月の入学式までは、世田谷の公立中学で学習する予定です。
英語は得意なので、塾では国語と数学をしっかりと学習していきたいと思います。
特に数学は先取り学習に力を注いでいきます。
詳細は合格体験記に掲載予定です。
2017年度一般入試
入試科目
国語 /数学/ 英語 ・エッセイ
Topic:
Good parents are more important to students than good teachers.
M
明大付属中野高等学校
カテゴリー:高校受験2017.03.31
Aくんのお母さんからご相談をいただいたのは、去年の夏休み前でした。
彼は中3で、当時某大手塾に通い、早慶を中心とした大学の付属校を目指していました。ところが、お母さんのほうでは、早慶ならともかくそれ以外の付属校なら都立高校も選択肢としてあり得るのではないかと悩まれていました。英数に比べ、国語もできないため、私立の三科だと国語の比重が高いことも悩みの種でした。
ただ、学校の成績はよくないため、その時期から都立といっても行ける学校が限られてきてしまいます。そうしたことすべてをご相談したいといって来られました。
当時お話をしたのは、その時点から都立を目指しても行ける学校が限られてしまうので、私立の学校を目指す方向が正しいでしょう。ただ、たとえそれが付属校であったとしても、大学受験をする方向でいけば良いのではないでしょうか、といったことでした。
お母さんは賛同してくれましたが、本人は大学受験をしたくないと言ってようでした。
どの方向に進むにしろ、われわれは国語だけを指導するということでしたので、夏休みから志望校である明大中野に向けて学習が始まりました。特に、明中は語彙系の問題が多く点数配分も高いため、その辺は集中的に学習しました。
そうした授業の中で、彼に尋ねてみました。なぜ、大学受験はしたくないのかと。
彼は次のように言いました。
自分は、理系なので国語の勉強をしたくない。大学で受験するなら、国立なら国語が必要だし、私立に行くのであれば、高校で付属校に行けばそれで済むから、付属校が良いと。
折しも、ノーベル賞の受賞発表後で、東工大の先生がノーベル生理学賞を受賞ということでニュースを賑わせていました。彼に訊いてみました。
東工大知っているよね?
あそこだったら、数学と理科が抜群にできるのであれば、国語ができなくても行けるよ。
それに、文系だったらともかく、理系に行きたいなら、私立より国立の方が良いよ。なぜなら、予算が違うからね。実験器具一つとっても全然変わってくるよ。
たまたま、そのとき早稲田の理系の先生がいたので、その辺のことをもっと詳しく説明してくれました。
彼にとっては知らないことばかりだったようで質問を交えながら話を聞いていました。
それから数カ月。
彼は無事に明大中野に合格し、その直後から大学受験に向けて学習を始めました。