Kip学伸のブログ



中学受験をしない人は・・・

カテゴリー:高校受験2022.07.27

われわれの塾がある東京都世田谷区は、中学受験の熱心な地域で中学受験率は半分を超えています。たとえご両親が望んでいなかったとしても、学校の友達の影響を受けて受験をしていみたいとお子さんが言いだして、受験をすることになる方も大勢いらっしゃいます。

当然一方で中学受験を最初からしないと決めている人もいますし、するつもりだったけど途中で止めることにしたという人もいます。

中学受験をしないということは、中受をしないということだけではなく、高校受験を選択したということでもあります。

ですから、勉強をしなくて良いというわけではありません。あるいは、数年後には本人もやる気になってくれるだろうと期待だけすれば良いというわけではありません。

ご本人のやる気に期待をするということにして、今後の勉強について考えなくなるというのは、あらゆる判断を先送りしただけで、結局のところ数年後に今と同じ状況になることでしょう。

たとえば、現在小学5年生であれば5年後に高校受験があるわけですから、5年かけてしっかりと学力がつくように考えなければなりません。

ご両親というのは、「やる気」や「急激な成績の上昇」に期待しがちですが、そうしたことよりも、正しい勉強法で日々コツコツと学習を続けるという習慣をつけたほうが、確実に成績は上がります。年齢とともに習慣を変えていくのは難しくなりますから小学生のうちにこそ、しっかりと学習習慣をつけたほうが良いのです。

算数は小6の夏前後には終わらせ数学に入れるように計画を立てる。
英語は中1の入学時には中1の範囲が終わるように計画を立てる。
勉強の量にムラが出ないように一週間単位で勉強スケジュールを立てる。
高校にはどういう選択肢があるのかを小学生のうちから調べる。

1年や2年で成績を上げることは難しくても長い年月をかければ、焦ることなく学習習慣をつけられますから、そうすればおのずと成績がついてきます。中学受験をしないということは、そうして長い年月をかけて計画を立てられるという大きなメリットがあります。

高校受験にどう備える? for小学生高学年の保護者(動画)

カテゴリー:ブログ2020.09.15

中学受験をせずに地元中学へ進学する人、国立、私立でそのまま中学に進学する人に向けた動画です。

 

高校受験は4,5年先ですが、今から長期的に計画を立てないと、中3になって「どうしよう?」と焦ることになってしまいます。

 

今からどうやって考えていくのかについて話をしています。

 

 

慶應義塾ニューヨーク学院 合格!

カテゴリー:高校受験2017.12.16

彼は、帰国子女枠で中学受験をして、日本の進学校で学習をしていました。

明るく伸び伸びとしていて、素直な性格の中学生です。

来年9月の入学式までは、世田谷の公立中学で学習する予定です。

 

英語は得意なので、塾では国語と数学をしっかりと学習していきたいと思います。

特に数学は先取り学習に力を注いでいきます。

詳細は合格体験記に掲載予定です。

 

2017年度一般入試

入試科目

国語 /数学/ 英語 ・エッセイ

 

Topic:

Good parents are more important to students than good teachers.

 

M

 

明大付属中野高等学校

カテゴリー:高校受験2017.03.31

Aくんのお母さんからご相談をいただいたのは、去年の夏休み前でした。

彼は中3で、当時某大手塾に通い、早慶を中心とした大学の付属校を目指していました。ところが、お母さんのほうでは、早慶ならともかくそれ以外の付属校なら都立高校も選択肢としてあり得るのではないかと悩まれていました。英数に比べ、国語もできないため、私立の三科だと国語の比重が高いことも悩みの種でした。

ただ、学校の成績はよくないため、その時期から都立といっても行ける学校が限られてきてしまいます。そうしたことすべてをご相談したいといって来られました。

当時お話をしたのは、その時点から都立を目指しても行ける学校が限られてしまうので、私立の学校を目指す方向が正しいでしょう。ただ、たとえそれが付属校であったとしても、大学受験をする方向でいけば良いのではないでしょうか、といったことでした。

お母さんは賛同してくれましたが、本人は大学受験をしたくないと言ってようでした。

どの方向に進むにしろ、われわれは国語だけを指導するということでしたので、夏休みから志望校である明大中野に向けて学習が始まりました。特に、明中は語彙系の問題が多く点数配分も高いため、その辺は集中的に学習しました。

そうした授業の中で、彼に尋ねてみました。なぜ、大学受験はしたくないのかと。

 

彼は次のように言いました。

 

自分は、理系なので国語の勉強をしたくない。大学で受験するなら、国立なら国語が必要だし、私立に行くのであれば、高校で付属校に行けばそれで済むから、付属校が良いと。

 

折しも、ノーベル賞の受賞発表後で、東工大の先生がノーベル生理学賞を受賞ということでニュースを賑わせていました。彼に訊いてみました。

東工大知っているよね?

あそこだったら、数学と理科が抜群にできるのであれば、国語ができなくても行けるよ。

 

それに、文系だったらともかく、理系に行きたいなら、私立より国立の方が良いよ。なぜなら、予算が違うからね。実験器具一つとっても全然変わってくるよ。

たまたま、そのとき早稲田の理系の先生がいたので、その辺のことをもっと詳しく説明してくれました。

彼にとっては知らないことばかりだったようで質問を交えながら話を聞いていました。

 

それから数カ月。

 

彼は無事に明大中野に合格し、その直後から大学受験に向けて学習を始めました。