合格したのに「入学できなかった」理由
カテゴリー:大学受験2026.02.15
本日は、大学受験に関するお話です。毎年、「合格したのに、入学できなかった人」が必ず一定数いることをご存じでしょうか。ふつうに考えれば、合格したら入学できるはずです。学力が足りなかったわけでも、面接で失敗したわけでもありません。それなのに、大学に通うことができなかった。実際に、そういう人が毎年出ています。
では、なぜそんなことが起きるのか。理由はとてもシンプルです。入学金の振り込みを忘れてしまったからです。
《合格=入学ではない》
まず、ここを強調しておきたいのですが、合格しただけでは、大学には入学できません。合格後に、
・入学金を振り込む
・所定の手続きを期限内に済ませる
こうした手続きを経て、はじめて「入学が確定」します。私の知り合いに、私立大学の事務局で働いている人がいます。その人から聞いた話ですが、推薦入試でも一般入試でも、「振り込みが確認できない受験生」は、毎年思っている以上に多いそうです。しかも、この数は年々減るどころか、増えているとのことでした。そうした場合、大学側はどうするかというと、多くの大学では、期限前に一度、受験生や保護者に電話をかけてくれるそうです。ただし、これは大学側の善意です。義務ではありません。おそらくですが、webで手続きができるようになり、書類が簡素化されたことが、かえって「うっかり忘れる」原因になっているのだと思います。紙の書類が分厚かった時代は、「まだ何か残っている感じ」が目に見えていました。ところが今は、スマホやパソコンで完結します。その結果、手続きの重さが見えにくくなっています。
《一般入試ほど起こりやすい》
「そんなこと、さすがにあり得ないでしょう」と思う方もいるかもしれません。ただ、特に一般入試では、複数の大学を同時に受験するケースがほとんどです。そうしますと、
・合格発表の日程が違う
・振り込み期限が大学ごとに違う
・滑り止め校のほうが期限が早い
こうした状況が重なると、ついうっかり忘れてしまうということは、十分に起こり得ます。
今これをご覧になっている方は、大丈夫でしょうか。もちろん大学側も、先ほどお話ししたように、電話をかけてくれることがあります。ただし、まったく連絡がつかない人も一定数いるそうです。そもそも知らない番号からかかってきた場合に、電話に出るという習慣がなくなってきました。当然、大学側も、すべての受験生に何度も何度も連絡できるわけではありません。公平性の問題もありますし、期限を過ぎてしまえば、原則としてアウトです。
当たり前ですが、《最終責任は受験生側》だということです。ですから、「電話が来るから大丈夫」と思わないことです。大学からの電話は、あくまで善意ですから、最終的な責任は、受験生側、そして保護者側にあります。特に注意が必要なのは、次のようなケースです。
・親は「もう全部終わった」と思っている
・本人は「親がやってくれている」と思っている
このすれ違いが、もっとも危険です。成績が良いかどうか、真面目かどうかは、ほとんど関係ありません。では、こうした事故を防ぐにはどうすればよいか。
最低限、次の3つを徹底してください。
【ステップ①】親子で「役割」を決める
最初にやるべきことは、
入試に関する事務手続きの役割分担をはっきりさせることです。
・誰が合格発表を見るのか
・誰が入学手続きを確認するのか
・誰が振り込みを行うのか
ここを曖昧にしないでください。「たぶんお母さんがやってくれているだろう」といった思い込みがもっとも危険です。
【ステップ②】合格発表を見た「その場」でやること
合格を確認したら、その場で、入学手続きの書類をすべて開いてください。確認するのは、最低でも次の3点です。
・入学金・学費の振り込み期限
・振り込み方法(銀行・ネット・窓口)
・期限必着かどうか
大事なのは、「あとで読む」をしないことです。あとで、は事故のもとです。
【ステップ③】期限を「見える化」する
最後にやるのが、期限の見える化です。
・紙に大きく書いて貼る(冷蔵庫、机など)
・スマホのカレンダーに入力する
・前日ではなく、2〜3日前にアラームを設定する
特に、複数校合格している場合は注意してください。
・滑り止め校の期限が一番早いことが多い
・辞退する大学でも、「何もしない=辞退」ではない
・手続き放棄は、後々トラブルの元になります
すべてリスト化することをおすすめします。こういった話は、大学入試に限った話ではありません。奨学金、入学後の手続き、社会に出てからの契約ごとなど、「能力ではなく、手続き」で結果が変わる場面は意外と多くあります。せっかく勝ち取った合格を、たった一つの振り込み忘れで失わないために、ぜひ、今日お話ししたことを確認してみてください。
都立三鷹中学合格!
カテゴリー:合格体験記2026.02.11
先日都立三鷹中学を受験したK君から合格の報告をいただきました。
おめでとうございます!
最初に受検した公中検模試では、適性検査Ⅱ(いわゆる適性検査)では、偏差値が65、適性検査Ⅰ(作文)では、偏差値が25でした。もちろん得意不得意によって適性と作文での偏差値差は生じますが、ここまで極端なケースは珍しく、塾としてもその対策に当初頭を悩ませました。
適性問題ができるというのは救いでしたので、そちらは通常のカリキュラム通り進め、作文のみ彼のためのカリキュラムを考えました。
結論としては、簡単な読解と簡単な作文を完璧にすることから始める、というものでした。
何となく「長文読解」や「長い作文を書く」ことを中心に作文の指導というのは行われがちですが、そうしたことよりも、基礎に力を入れました。
一から力をつけるために、いきなり長い作文をすることはせずに、一文から書く訓練をしました。また、それと同時に一文の要約をおこなってきました。どちらも難しいものではありませんが、完璧にするには演習量が必要です。幸いkip学伸は、オリジナルテキストを何冊も作っているため、予備の問題やストックがかなりあります。彼は逃げることなくそれらの課題を一つひとつこなしていきました。
あせらずに基礎の力に注力し、年末あたりにようやく自由作文をたくさん書く練習に入りました。あせらずに基礎に徹底したことで、最終的に実力がついたのではと考えております。
頑張り屋さんだったK君は、塾ではとにかく集中していました。長い授業がある際も、ダレることなく、ひたすら問題を解き続けました。
最後まで力を抜くことなく全力て取り組んだことが、最終的に結果に結びついたのだと思います。
改めておめでとうございます。
【 中学受験】 出来ない子に模試を受ける意味はあるのか?
カテゴリー:ブログ2026.02.09
中学受験をする人にとって模試の受験は避けて通れません。たとえば首都圏では、四大模試といって、「サピックスオープン」「四谷大塚の合不合判定テスト」「日能研全国公開模試」「首都圏模試」と1万人前後の受験者がいる模試が四つもあります。こうした模試に加えて、各塾で行うテストなども加えると、中学受験期というのは、常にテストに追われていると言っても過言ではないでしょう。
中学受験に慣れている保護者の方であれば、「そういうものだ」と思えるかもしれませんが、初めての方にとっては「こんなに試験ばっかりして意味あるの?」と疑問に思われる方も多いでしょう。
最初に私自身の考えを言うと、模試や小テストの意味は当然認めているものの、頻繁な模試や受験直前の模試、あるいは1月のお試し受験などはあまり推奨していません。その理由はおいおい話をしていきます。
そもそも模試を受ける意味は何でしょうか?
・自分の学力が客観的なデータで分かる
・試験会場に慣れる
・広い範囲からの出題に慣れる
・自分の解くスピードの確認、ペース配分を学べる
・問題の解く順番
・何ができていないかを確認できる
・成績が出ることでモチベーションにつながる
模試を受ける意味は上記のように数多くあります。しかし、こうした模試から得られるものは、ある程度の条件が必要です。
・出題範囲をすでに学んでいる
・自分が目指している学校のレベルと模試のレベルが合っている
・成績に一喜一憂しない(成績の悪い場合にモチベーション低下につながらない)
・返却されたデータをきちっと分析できる
上記のような条件を満たしていなければ、模試にあまり意味がなくなります。たとえば、基本的に小6の夏以降ですと、全単元終わった状態になっていますので、出題範囲の問題はなくなりますが、それまでは塾によって学習進度や単元の学ぶ順番など異なりますので、まったく習っていない範囲が模試に出るということもしばしばあります。中学受験用の算数をまったく学んでいなければ、成績がとれるはずありませんから、返却される成績に意味はありません。出題範囲があまりにも学習している範囲と異なるようでしたら受験の必要はないでしょう。
また、成績が良くない人によくあるケースが次のようなものです。それは、成績が返却されたときに、成績が悪いために保護者の方がキレるというケースです。「こんな成績だと意味がないから受験をやめろ」というようなケースです。あるいは、ご本人自身が、「こんな成績しかとれないなら無理だ」と思うようなケースです。模試を受験することでやる気がそがれるようなら、模試など受験しないほうが良いでしょう。
塾が模試を受験させたり小まめにテストを実施したりするのは、理解の程度を測るという意味もありますが、競争心を煽ってモチベーションを高めるという意味もあるからです。というのも成績が良い人に共通していることは、モチベーションが高いことが挙げられるからです。やる気がないのに成績が良いということはありえません。ですから、競争によって「負けたくない」と強く思える人は、模試を受験することで自分の成績を上げようと思えます。
反対にこうした競争が嫌であれば、競争のない個別塾に行けば良いのです。ただし、この場合競争しなくても自分でモチベーションを高いまま保てなければ意味がありません。
自分のペース=楽ができる
では意味がなくなってしまいます。
もう一度確認をしましょう。そもそも学力の高い生徒はモチベーションが高いのです。ということは、モチベーションを高められれば成績が上がる(もしくは上がるであろう)と考えられます。そして、塾にとって生徒のモチベーションを上げるもっとも楽な方法が競争をさせることなのです。その是非はともかく、一定の割合で良い成績をとりたいという一心で勉強に打ち込める人がいるのです。そういう人は模試やテストに向いているといえるでしょう。最難関中学にもっとも合格者を輩出しているサピックスが小まめにテストを実施し、その成績でクラスを分けることをしていることを考えれば想像できると思います。
このことを裏返すと、成績の悪い人はモチベーションを模試によっては高められないのです。あまり競争したくないともいえるでしょう。だからといって、自分のペースでゆっくりと楽をしながら学習をしたところで学力が高まるわけではありません。そうした人の場合は、別の方法でモチベーションを高めていく必要があります。
そうした人の場合は、模試よりも、自分が習った範囲のテストを小まめにして、自分が理解できているかどうかに重点を当てるがお薦めです。要は、人との競争ではなく、自分の実力がついているかどうかの確認です。全体の中での自分の立ち位置よりも、習ったことがしっかりと分かっているかどうかの確認を通して、自信をつけていき、モチベーションを高めるのです。こういう人の場合は、4年生から定期的に模試を受ける必要はないと思います。むしろ、先ほど述べたような復習テストを中心におこない、模試は必要性を感じたときだけで良いでしょう。ただし、小6の夏から秋にかけては自分の立ち位置をしっかりと認識するためにも、3度、4度の大きな模試を受けてみてください。
最後になりますが、12月は模試よりも志望校の過去問対策に力を注いだほうが良いでしょう。模試というのはその性質上、どうしても最大公約数的な問題になります。最初に述べた四大模試は受験者数が一万人前後となります。そうすると、一万人の受験生の実力を測れ、なおかつ採点に差が生じないようにしなければならないので、実際の入試(受験生が数百人で偏差値も10前後の差しかない)とはそもそもの性質が異なるものです。
受験直前は、偏差値を上げるというよりは、志望校の対策に重点をおいて学習をしたほうが、はるかに効率的です。また、12月、1月はインフルエンザが猛威を振るう時期でもありますから、わざわざ人が密集しているところに行く必要もないでしょう。1月入試も同様のことが言えます。直前の貴重な日曜日一日を、行くことのない学校の試験に費やすのはもったいないと言えるでしょう。そもそも入試や模試というのは学校や塾が利益を出すためにおこなっているという側面もありますので、みんなが受験するからといって、わざわざ受験する必要はありません。
推薦系入試は本当にズルいのか?
カテゴリー:大学受験2026.02.08
本日は、総合型選抜入試を含めた一般以外の受験がズルいのか、ということについて話をしていきます。
最近でこそ少し減ったような気もしますが、以前はよく、「一般で最後まで頑張っている受験生はエラいが、総合型や指定校推薦生は早くに終わるうえに勉強していなくてズルい」というような声を聞きました。AO入試の時代も、「AO入試は一芸入試で勉強ができない」といった声をよく聞きました。また、指定校推薦入試は、学校の成績が良いだけで勉強があまりできないのに、難関大学にいくのがおかしいというような声もよく聞きます。一所懸命に勉強をしている人が受からない大学に、書類と面接と小論だけで受かるのはおかしいというのです。
こうしたことに答える前にまず大前提として、総合型選抜入試が「学力以外の能力を測る入試」であることを改めて確認しておきましょう。その背景には能力=学力といった神話が崩れたという社会背景があると思います。
さて、先に述べた批判ですが、二つの意味でおかしな批判であると思います。一つは、学校の成績が良いだけで難関大学に受かるのであれば、批判する人も高校時代に成績をとれば良いのでは?という疑問です。成績をとるチャンスは平等に与えられています。そもそも、良い成績をとり続けることは大変であり、その大変なことを努力し続けた人を、受験生になった段階で頑張りだした、要領よく学習できる人が批判するのは首を傾けざるを得ません。
最初に書きましたように、総合型選抜入試は「学力以外の能力を測る入試」です。それは、たとえば、社会に出たときに、要領の良い人よりも愚直に努力をできる人が評価されることがあるように、大学がそうした人を評価するとしても何もおかしなことはないということです。そもそも学力のみによって、人の能力が測れるという考えが、必ずしも正しいわけではありません。
考えてみてください。能力というもの自体が社会的なものです。たとえば、百メートル走を世界一速く走れる人間は、その能力を称えられますが、その競技自体が社会的な存在です。というのも、もし百メートルを競争するのであれば、必ずしも平地でなく、垂直に百メートル登る競技であったとしても構わないはずです。しかし、残念ながら建物を100メートル登るスピードが速かったとしても、評価されることはないでしょう。それは、その人の能力の不足が原因ではなく、そうした競技が社会で認められていないということに起因します。あるいは、仮に現在の百メートル走の世界記録を上回る人がいたとしても、社会に認められなければ(社会のルールに則ってタイムを測らなければ)、その記録は、存在していないに等しいでしょう。要するに、能力を測るのが社会なのですから、社会が変われば求められる「能力」も変わるということです。
また、書類と面接だけで受かると思っているのであれば、それは書類を作成する難しさと手間を分かっていないといえます。高校生の段階でいったん、自分の夢を描き、その夢を実現するのに必要なこと、勉強しなければならないことを考え、調べる。そのうえで、自分にその適正があるかどうかも、自問していきながら少しずつ、ネタを集めることは、想像以上に時間と手間がかかることです。もちろん、ネタが集まったとしても、実際に書類を書き始めると何十回との書き直しがあり、その過程は不安との闘いです。周りの友達が確実に覚えるべき英単語を増やしていく中、自分は正解のない書類を作り上げていかなければならないのですから、その不安やプレッシャーは一般受験に劣るわけではりません。
私自身は、いくつもの理由があるにせよ、その一つには実社会の要請に従って、これまでの入試方式ではなく総合型選抜入試の類が生まれたと考えています。ペーパーテストがいくらできたとしても、海外の人たちと仕事を取り合う過程で勝てるとは限りません。日本の経済力が世界でも地位が高ければ、日本の価値観だけで生きていったとしても困ることはありませんが、経済力が低下するにつれて、世界標準に合わせていかなければならないのは当然の理であるといえるでしょう。
そのように考えますと、総合型選抜入試はズルい入試方法どころから、今後の時代もっともっと国をあげてレベルアップを図らねばならない入試方式だと思います。
【小学生】英語学習の落とし穴 ~英検だけに頼るな~
カテゴリー:勉強方法2026.02.07
英語教育の重要性がますます高まり、いつの頃からか、英語ができれば大学受験でも高校受験でも、そして中学受験でさえも有利であるようになりました。そのため、小学生から英語を学ぶ人も増えています。そしてそれに伴い、英検を早いうちから取得する人も多いのではないでしょうか。
早いうちから学習したほうが語学の習得は良いとされていますから、当然早い段階から始めることは良いことです。実際、小学生のうちから英語を学んでいる人は、中学時代に良い成績をとることができ、英語が得意科目になることもめずらしくありません。ただし、ここに落とし穴があるので、その落とし穴について今日は話をしていきます。
小さいときから英語を学習する最大のメリットは、「自然に学ぶことができる」ことです。それはちょうどわれわれが日本語を自然に学んだように英語を学ぶという考え方です。この「自然に学ぶことができる」というのは、感覚的に英語が分かることとも言えます。
ですから、小学生のうちから英語に触れることで、大人が学ぶのとは違った方法で学べます。自然に学ぶことができることで、特にスピーキングやリスニングはかなり上達すると言えるでしょう。もちろん、週に1度程度の学習ではネイティブスピーカーのようになれませんが、それでも英検でいえば3級程度の単語や言い回しは自然に覚えられると思います。中学に入っても英語が得意科目となり、中学時代はうまく進みます。
こんな良いことばかりありそうな小学生からの英語教育ですが、弱点がないわけではありません。というのも、このような学習をしてきた人の多くが、高校の勉強が始まったくらいから、「あれ、何かうまくいかない」と思うことが多くなり、覚える単語が多くなり、しだいに良い成績をとることが難しくなってくるからです。
というのも高校英語あたりから、文法事項が細かくなってくるので、基本的な文法が頭に入っていないと、次のステップにうまく進められないのです。感覚的に分かっていた人は、理屈が分かっていないので、自分の感覚外にあるものが理解できなくなります。たとえば、日本語の助詞の「が」と「は」の違いを説明できる人はあまり多くないでしょう。しかし、その違いを説明できなくても、我々は自然に区別できます。
「机の上にペンがある。そのペンは私のものだ」
「机の上にペンはある。そのペンが私のものだ」
上記の二つの文では、明らかに後者がおかしいのに、おかしい理由を説明するのは、我々にとって難しいものです。こうしたことからもお分かりいただけるように、いったん感覚で身についたものをレベルアップされるために、後付けで理屈を入れるのは難しいことです。
もちろん、ネイティブのように生まれたときから毎日英語を浴びていれば、理屈抜きでも習得できるのでしょう。ちょうど我々が「が」と「は」の使い分けを間違えないように。が、小学生くらいから週に何度か英語を習うくらいですと同じようには習得できるはずがありません。
たとえば、次のような英語の違いが分かるかどうかが一つの指標です。
I found the book easy.
I found the book easily.
単語そのものは中1・中2で学習する簡単なものです。感覚的に英語を身につけたひとは、この違いが分からないことが多いのです。しかし、文法事項をしっかりと身につければ、何も難しいことはありません。
I / found / the book / easy.
S V O C
これはⅤ文型と呼ばれるもので、O=C となり、その本=簡単 となります。要するに、「私はその本が簡単であることが分かった」となります。一方の文は次のようになります。
I / found / the book / easily.
S V O M
最後のeasilyは副詞です。この文ではfoundという動詞を修飾するので、「私は、その本を簡単に見つけた」となります。
つまり、二つの文は最後の単語の語尾が違うだけなのですが、意味としてはまったく異なるものとなります。上記の区別がついていない人は、下記のことを理解していません。
・「easy」、「easily」のそれぞれの品詞を分かっていない。
・「find」は三文型と五文型を作ることができる動詞。
文法を学んだ人は、単語を品詞で考え、また文型を考えるため文の構造が見えるのです。もちろんこの文は、中学一年で学ぶ単語しか入っていないので、感覚的に分かってしまう人もいるでしょう。ただし、単語がより難しくなったり、関係詞が入った複雑な構造になったりすると、感覚だけでは捉えられなくなってきます。
要は、単語を単に覚えていくような勉強法では限界がくるのです。文章の構造を読み解くには、文の要素を分けて構造を読み取れなければなりません。
何度でも強調したいのは、小学生のときに英語が得意な人ほど、後に英語で伸び悩み苦しむことになることが多いのです。
とはいえ、小学生のときから文法事項をしっかりと学ぶのは楽しいことではありません。嫌いになってしまえば元も子もありませんから、楽しみながら進めていくことも小学生にとっては重要です。
最良の方法は、そうした感覚的に英語を捉えることから始めつつも、いずれそれでは通用しなくなることを保護者の方が分かっており、そのことを踏まえたうえでどこかの段階で、きちんと文法事項も学ばせることです。
指定校か総合型かで悩んでいる人へ
カテゴリー:大学受験2026.02.06
今日は、現在高2生で、「指定校推薦にするか、総合型選抜にするかで悩んでいる人」に向けて話をしてみたいと思います。多くの高2生が、2年生の成績が見えてきたことで下記のような悩みをもっていると思います。
- 学校や親から進路の話が増えて
- 「そろそろ決めないといけないのかな」と思っていて
- でも、どちらが正解なのか分からない
こんな悩みを持っている人、たくさんいると思うのですが、今日は、無理にどちらかを選ぶ必要はなく、現実的に「両方を残す」考え方が良いのでは、という話をします。
①結論
最初に結論から言いますと、高2のこの時期にやるべきことは、指定校か総合型かを「決める」ことではありません。するべきなのは、指定校を狙いながら、総合型の可能性も同時に育てることです。これがもっとも、リスクが低く、選択肢が減らない方法です。これは、一般受験を加えても一緒です。指定校推薦一択というのは現実的ではないので、指定校推薦を第一にする場合でも、総合型も同時に考えるのが良いでしょう。
② この時期にすべきこと
ここからが、今日もっとも伝えたいポイントです。高2のこの時期にすべきことは、実はとてもシンプルです。
まず一つ目。
学校の成績がしっかり取れる学習体制を整えること。
そして二つ目。
同時に、総合型選抜入試に向けた準備も始めること。
この二つは、どちらかを犠牲にしないと成り立たないものではありません。むしろ、正しくやれば、互いにプラスになります。
③ 成績を取りながら、総合型の準備も「同時に」進める
そして、もう一つ。この学習体制を整えたうえで、総合型選抜入試に向けた準備も、同時に始めます。もっとも手っ取り早いのは、対策をしてくれる塾に通うことです。これまで学校の成績をとることに注力してきましたが、それに加えて総合型に向けた学習も始めるのです。ただ、ここで一つ誤解してほしくないことがあります。「総合型の準備」と言っても、今すぐ志望理由書を完璧に書けとか、活動実績を無理に作れという話ではありません。
④ 総合型の準備とは「今は何をするか」
高2のこの時期にやる総合型の準備で、もっとも大切なのは
「自分が何に興味を持っているのかを、言葉にできるようにしておくこと」
ということです。多くの人は、
・将来やりたいことが決まってから準備する
・テーマが決まってから動く
と思っています。しかし、実際は反対で、考え始めた人から、しだいに言葉が形になっていくというケースがほとんどです。たとえば
・最近気になったニュース
・授業で面白いと感じたテーマ
・「これ、なんかモヤっとするな」と思ったこと
こうした小さな引っかかりを、
「なぜ気になったのか」
「自分はどう考えているのか」
と整理する練習を始める。これが、高2でやるべき総合型の準備です。
⑤ 指定校を狙う人ほど、総合型を捨てない方がいい理由
ここは、少し現実的な話をします。
指定校推薦は、
・評定平均
・校内順位
・枠の有無
こうした自分ではコントロールできない要素が必ず入ります。どれだけ頑張っても、
・枠が来ない
・校内で競争に負ける
・学部が変わる
ということは、普通に起こります。だからこそ、指定校一本に絞るのは、実はリスクが高い。
一方で、総合型は
・評定
・書類
・面接
・小論文
複数の要素で評価されます。つまり、「成績がある人ほど、総合型でも戦える」という構造になっています。指定校を狙える成績がある人は、総合型を“保険”として持っておくことで、
進路の選択肢が一気に広がります。
私立小学生は「この二つ」だけを意識すればいい
カテゴリー:勉強方法2026.02.05
私立小学校に通っているご家庭から、よくこんなご相談をいただきます。
- 「中学受験はしない予定だけど、どんな勉強をさせればいいですか?」
- 「大手の進学塾に行かせているのですが意味ありますか?」
- 「このままで中学に上がって大丈夫なのか、不安です」
結論から言うと、私立小学生は「中学受験用の勉強」は必要ありません。特に理科や社会は力を入れてする必要はないでしょう。それよりはむしろ、やるべきことを絞ったほうが、その後の伸びは大きくなります。ポイントは、次の2つです。
- 中学からは必ず「外部受験組」が入ってくる!
その外部生たちは、多くの場合
- 小4〜小6まで中学受験塾で勉強
- 毎週テスト、宿題、復習の繰り返し
- 算数・国語を中心に、かなり鍛えられている
こうした環境で勉強してきた人たちと一緒に、中学校では同じ教室で、同じ授業を受けることになります。つまり、「受験はしなかったけれど、学習内容は同じレベルで進む」という状況が生まれます。猛勉強してきた人たちと同じペースで進むわけですから、準備不足で臨むと、たとえば下記のような気持ちになるでしょう。
「急に授業が難しくなった」
「周りについていくのが大変」
- 「大手塾で中学受験」は、実は相性が良くない
では、そういった人たちに負けないように勉強するためには。私立小学生も中学受験塾に通えばいいのでしょうか。ここには注意が必要です。というのも大手塾の中学受験コースは、最終ゴールが「中学受験」です。それらにともって下記のようなものがモチベーションの中心になります。
- 偏差値
- 合格判定
- クラス分け
- 志望校対策
一方で、私立小学生は「最終的に受験をしない」ケースが大半です。すると、
- なぜこの問題をやるのか分からない
- クラス分けに意味を感じにくい
- 周りとの温度差が生まれる
という状態になりがちです。そもそものモチベーションが異なるわけですから、当然と言えば当然でしょう。目的がズレたまま勉強を続けると、効率は落ちやすいのが現実です。
では、上記二つを踏まえてうえで私立小学生にとって「本当に良い勉強法」とは、どういった勉強でしょうか。
ポイントは、次の2つに集約されますと考えています。
- 中学に入ってから「確実に役立つ勉強」
一言でいいますと、英語・数学の先取り学習をする!ということにつきます。というのも、中学に入ると、
- 英語は一気に文法中心になる
- 数学は抽象度が一気に上がる
という状況になり、特に英語は、
- be動詞・一般動詞
- 三人称単数
- 時制
- 文の語順
と混乱が続くようなことを学び続けることになるからです。ここでつまずくと、取り戻すのが大変です。ですから、私立小のうちにできる理想は、英語も数学も中1の単元を終わらせる!です。「完璧にできる」必要はありません。中学に入ったときに、「見たことがある」「聞いたことがある」状態を作るだけで、スタートがまったく違います。
- 受験がないからこそできる勉強
私立小学生ができる将来のための勉強として、作文・要約で「国語の土台」を作ることが大切だと思います。というのも、中学受験がある人は、
- 設問処理
- テクニック
- 時間配分
にどうしても時間を取られます。要するに「点数をとるための学習」です。一方、私立小学生は、そうしたことをする必要がないので、下記のような「骨太な国語」の力を養成するチャンスがあるのです。
- 自分の言葉で書く
- 文章を整理してまとめる
- 考えを筋道立てて表現する
こうした作文や要約は、
- すぐに点数が伸びるわけではない
- でも、中学・高校・大学で必ず効いてくる
これらは、まさに「あとから差がつく力」です。特に、
- 要約ができる → 授業理解が深まる
- 自分の考えを書ける → レポート・小論文で有利
という形で、長期的に大きな差になります。
このように長期的な視点で考えることで、私立小学校に通っている最大のメリットを活かすことができるようになります。
中学受験が終わった子に、今すぐ勉強させる必要はある?― 進学校・中堅校・附属校の違い―
カテゴリー:私立中学生2026.02.01
中学受験が終わった直後に、わが子に勉強させたほうがいいかで迷われる方は多いのではないでしょうか。大手の塾であれば中学の先取りを少ししましょうという勧誘を受けることもあるかもしれません。ご家庭を巻き込んでの大変な戦いが終わった後ですから、ご本人だけでなく、お母さんやお父さんもホッとされるときに、今後のことはしばらく考えたくないと思ったとしてもしごく当然のことだと思います。しかし一方で、ここでダラダラと過ごしてしまうと、そのダラダラずっと続いてしまうかもしれない、という不安もお持ちの方が多いのではないでしょうか。
本日は、こうした悩みを進学する学校別によって分けて考えてみたいと思います。パターンは以下の三つです。
①進学校
②中堅校
③附属校
Kip学伸がありますのが、小田急沿線ですので、小田急沿線の学校名を例にしながら整理してみたいと思うのですが、ただし、どのパターンに進んでも共通して言えることがあります。それは、どの学校タイプでも、中1の夏までに「定期テストである程度点数が取れる学習リズム」ができていないと、後から必ず苦しくなっていくということです。
要は中1の夏までに学習のリズムを作ってそれに乗りなさいということです。その前提で話を進めていきます。
① 進学校の場合
例:東京農業大学附属第一中学校(経堂・千歳船橋)
農一のような進学校に進む人については、受験後すぐにガリガリと勉強をさせる必要はありません。中学に入っても先取り学習をしていくというよりは、学校のペースについていければ、おのずと難関大学が受験できるようにカリキュラムが組まれているからです。ですから重要なのは、入学前に難しいことに取り組もうとするのではなく、せっかくついた学習習慣をなくさないようにすることです。
進学校の特徴
- 授業が進む速度が速く、なおかつ難しい
- 特に数学・英語は中1後半から一気に差がつく
- 中1の1学期は比較的余裕がもてるように見える
受験後にするべきこと
- 受験勉強は一度リセットしてOK
- ただし
- 毎日机に向かう時間を固定
- 英語:音読・単語
- 数学:数学の先取り(正負の数と文字式程度)
上記のような学習内容に絞って、「負荷は軽いが毎日勉強をするリズム」だけは作っておく。量よりリズムが重要!ということです。
② 中堅校の場合
例:玉川学園中学部(玉川学園前)
中堅校の判断は難しいと言えるでしょう。そもそもどれくらい真剣に難関大学を目指すかが人によって大きくことなるからです。よくある誤解としては、「勉強が進学校ほど大変じゃないから大丈夫」というものがあります。これは半分正解ですが、半分は不正解です。確かに進学校ほどの内容の難しさはありませんし、進度もそこまで早いとは言えません。ただし、だからこそ進学校に通っている人と差がつきやすいとも言えます。中高一貫に通っていますと、他の学校の生徒と学力を競う機会が減ってしまいますが、大学受験では争わなくてはなりません。
また中堅校の魅力としては、「学校の成績が取りやすい」ことが挙げられるでしょう。
中堅校の魅力
- 良い成績が取りやすい
- 学習進度が早くないので、復習にも力を入れられる
- 学校以外の活動に力を入れられる
上記の魅力と上手に向き合えば、「総合型選抜入試」や「推薦入試」で難関大学に進学することも難しいことではありません。
ですから、入学後にやるべきこととしては、
- 中1の1学期から「テスト2週間前 → 毎日勉強」というリズムを体に入れる。
- 点数だけでなく「提出物・復習・やり直し」が忘れずに行われているかどうかの確認
③ 附属校の場合
例:成城学園中学校(成城学園前)
附属校は、当然ですがもっとも油断しやすいと言えるでしょう。実際によく「大学まであるから、勉強はほどほどで」といった言葉を耳にします。ただし、成城の場合は学部に出る人も多いので、所謂付属校とは少し異なるかもしれません。ただ、外に出る場合でも一般の受験よりも、推薦系の入試で出る人の割合が高いので、学校の成績が非常に重要になってきます。もちろん、内部進学の場合でも学校の成績順に学部が選べるわけですから、学校の成績がどちらにしても重要だということは変わりません。
入学後に必要なこと
- 難しい問題は不要
- ただし、
- 授業を聞く
- ノートを取る
- テスト前に復習する
といった当たり前にことを当たり前にすることが重要です。附属校の場合は、魅力そのものは「大学に進学できること」ですので、むしろ心配事のほうに気をつけたほうが良いでしょう。もっとも怖いのは「自由=何もしない」になってしまうことです。
すべての学校にあてはまるNGパターンは、「受験が終わったから、春〜夏まで完全オフ」にしようというものです。これをしてしまいますと、せっかく築いてきた学習習慣が崩れます。そのうえ、 中1の2学期で「授業を聞いているとき分かるけど、一人では解けない/テストで点が取れない」という状態に入りやすいと言えます。中学の学習のなかでも、「英語」と「数学(代数)」は学んだことを積み上げていくタイプの教科になりますので、できていないと、先に進めば進むほどチンプンカンプンになっていくという負のループに入っていきます。
一つの目安としては1学期の定期テストの結果でしょう。良くない結果であれば、夏から立て直すためにも塾に通うことをお薦めします。
【小3保護者向け】学校選びの前に知っておいてほしい教育の変化
カテゴリー:中学受験2026.01.25
ここ数年で、学校教育が大きく変わり始めていることを、皆さんは感じていらっしゃるでしょうか。少し前までは、私立の進学校であっても、公立の学校であっても、進度や使う教材の難しさに違いはあっても、「教えている中身」そのものは、そこまで大きく変わることはありませんでした。ところが、ここ数年で、これまでとは明らかに性格の違う、新しいタイプの学校が次々と出てきています。特に世田谷周辺では新設校も増え、その変化を実感されている保護者の方も多いのではないでしょうか。たとえば、近年注目を集めている学校として、
三田国際科学学園中学校・高等学校
サレジアン国際学園世田谷中学校・高等学校
などが挙げられます。は、このようなタイプの学校には、どのような特徴があるのでしょうか。
・英語に非常に力を入れていて、教科によっては授業そのものを英語で行う
・探究学習を重視し、先生が一方的に教える授業ではなく、生徒同士が協働して調べ、考え、まとめ、発表する授業が多い
・その過程で、プレゼン資料の作り方や、動画編集などのスキルも自然と身につけていく
・総合型選抜入試を強く意識したカリキュラムになっている
・デュアルディプロマプログラムを導入し、日本の高校卒業資格と海外の高校卒業資格を同時に取得でき、海外大学への進学もしやすい
こうした特徴を持つ学校が増え、しかも人気を集めているという事実を見ると、今後、この流れはさらに加速していくと考えられます。私たち保護者世代の中高時代を振り返ってみると、スマートフォンもなく、AIもなく、インターネットさえありませんでした。社会はこの数十年で、想像以上のスピードで大きく変わりました。ところが、教育の中身に目を向けると、今でも「昔とほとんど変わらないこと」を教えている学校が多いのも事実です。
社会はこれだけ変化しているのに、教育はなかなか変わらない。その間にも、社会はさらに先へ進んでいく。こうした状況に、不安を感じる保護者の方が多いのは、決して不思議なことではありません。これから先の社会がどうなるのかを、正確に予測できる人はいません。AIの進化、グローバル化、働き方の多様化など、10年後には、今とはまったく違う価値観が当たり前になっている可能性もあります。
だからこそ、これまでのように「みんなと同じ道を歩ませていれば安心」という考え方は、通用しにくくなってきています。不確実な時代だからこそ、保護者の皆さま一人ひとりが、自分なりの「教育観」を持つことが、これまで以上に大切になっています。偏差値が高いかどうか、合格実績がどうか、といった情報だけに振り回されるのではなく、
「自分の子どもには、どんな力を身につけてほしいのか」
「どんな大人になってほしいのか」
このような軸を持って学校や学びの場を選ぶことが、これからの時代の教育には欠かせません。社会がどれだけ変わっても、自分の頭で考え、他者と協力し、状況に応じて柔軟に行動できる人は、どんな時代でも、自分の道を切り拓いていくことができます。
小学3年生という時期は、受験のために何かを急いで決める段階ではありません。だからこそ、「これからの教育をどう考えるか」を、ゆっくり整理し始めるには、とても良いタイミングだと言えるでしょう。この動画が、「わが子にとって、どんな学びが必要なのか」を考える、ひとつのきっかけになれば幸いです。
【私立中学受験】新5.6年生募集締め切りのお知らせ
カテゴリー:お知らせ2026.01.08
すべての中学受験コース6年生は、定員に達しているため募集を終えております。
新5年生も私立中学受験コースは締め切っております。「東大附属コース」のみ1名募集しておりますので、ご検討中の方はお早めにご連絡くださいませ。
【中学受験】1月の学校は休ませるかどうか
カテゴリー:中学受験2026.01.07
本日は、中学受験を直前に控えた受験生に向けた動画となります。東京の場合は、受験が2月1日から始まるため、最近では冬休み明けの1月は学校に行かない、という人が増えてきています。クラスの半分以上がいないことも珍しくありません。10年ほど前はそこまでではなかったように記憶しますが、最近ではけっこう休む人が増えています。
そういう話を聞いて、「うちもそうしよう」と思う保護者の方もいれば、そもそも「そんなことする必要あるの?」と疑問に持たれる方もいるでしょう。しかし、もっとも多い意見としては、「何を基準に判断すれば良いの?」ということではないでしょうか。本日はそういった方のためにお話をしていきたいと思います。
結論としまして、「自分の子にとっての正解」を見つけるのが良い、となります。「なんだ当たり前のことか」と思われるかもしれませんが、最後の期間だからこそ、お子さんの「性格的なもの」がでてくる時期です。ですから、そうしたお子さんの性格・気質に合った判断をされるのが最良だと思います。まずは、「休むメリット」と「休むデメリット」についてから話をしましょう。
休ませるメリット:
・感染症リスク(インフルエンザ・コロナ)の回避
・本番と同じリズムを作れる
・過去問演習時間や苦手単元の補強時間の確保
休ませるデメリット:
・生活リズムの崩れ(朝寝坊)
・運動不足による体力低下
・遊ばないことによるストレス
メリット・デメリットはだいたい上記のようなものだと思います。感染症に関しては、確かにかなりのリスク回避になるかとは思いますが、勉強面に関して言いますと、最後の数週間で劇的に何かが変わるということはあまりありません。むしろ、学校に行かないとその前の冬期講習からの期間で考えると長い間、友達と遊ばない期間が続くことになりますからストレスがたまるデメリットも当然考えられます。このあたりの判断がもっとも重要で、基準はお子さんの「気質」となります。もちろん、「本人の意志」が大きいことは言うまでもありません。加えて、「休むつもりはなかった」のに、いざ学校に行くと、思いのほか欠席者が多くて、不安になって休むという方も意外に多いものです。
「休ませたほうが良い子」と「休ませないほうが良い子」の判定基準
- 休ませたほうが良い子:
・自宅で時間割を決めて自走できる
・塾の自習室を活用できる
・気持ちが強い
・自己管理ができる
- 休ませないほうが良い子:
・一人では頑張れない
・親が仕事で不在(スマホやゲームをしてしまう)
・リズムが狂う
・学校がストレス発散になっている
だいたい上記で判断していただければ間違いないと思います。こうしたことを踏まえて、どちらのほうが良いのかを判断されると良いでしょう。せっかく学校を休んだのに、家でダラダラして結果として勉強はせずに、生活リズムだけ乱れたではまったく意味がありません。また、お母さんが自宅にいる場合は、お子さんが学校に行かずに、家にいることで、お母さんにとってもストレスになることがあります。こうしたことも考慮にいれたほうが良いでしょう。
また、休ませるとなった場合でも、以下のようなことを守ったほうが良いでしょう。
休ませる場合の「鉄の掟」
- 学校と同じ時間に起きて着替える
- 午前中は本番と同じ時刻に過去問をする
- 昼食も本番と同じ時刻に合わせてとる
- 夜は必ず早く寝る
「休む」となった場合でも、こうしたことが重要になります。
さて、メリットとデメリットの両方を挙げましたが、現実的には、「ずっと休む」「まったく休まない」というのは難しい判断だと思います。私が思う最良の方法は「休む。でも、期間を重視する」というものです。
要はこれまで話したメリットやデメリットを踏まえたうえで、直前は休ませるが、どれくらい休むのかを慎重に考えるというものです。
実際、時期が時期なだけに感染症のリスクは低く見積もらないほうが良いでしょう。だからといって、自宅で学習するとは思えないというのであれば、「最後の三日は休む」といった形や、「最後の一週間だけ休む」などにするのがベストではないでしょうか。
本日は、「中学受験 1月は学校を休むべきかどうか」について話をしました。良かったら参考にしてみてください。
上智大学公募推薦合格への道
カテゴリー:合格体験記2026.01.06
下記は上智の哲学科に合格したMさんの合格体験記です。オンライン受講者でしたが、都内在住ということもあって、最後の一か月は通塾して対策をおこなっていました。頑張り屋Mさんの体験記を読むと、彼女がどれだけ全力で取り組んでいたのか片鱗が見えると思います。「これってどう思う?」から始まった哲学対話から、合格へ至るまでの道のりを是非お読みになってみてください。
高校1年生のときから上智大学に行きたいと思い、一般受験に向けて日々勉強に励んでいました。そんなある日、母から「上智大学は公募推薦という受験制度があるよ」と教えてもらいました。本格的に推薦対策をしようと思いましたが、何から始めれば良いのか全く分からず、困っていたところ、上智大学の推薦に力を入れているKip学伸を知りました。自宅からKip学伸が遠かったこともあり、オンラインコースで入塾しました。
入塾後は学部選びから始まりました。大沢先生との対話のなかで、当時倫理の授業に興味があり、哲学を専門的に学んでみたい気持ちから哲学科を志望しました。
しかし、哲学科を目指してみたはよいものの、哲学の世界観は自分とかけ離れていたため、大沢先生の話についていくのにかなり苦労しました。毎週の課題として、倫理の教科書に掲載されている哲学者の中から気になった哲学者や思想をリストアップしていき、大沢先生と話を重ねていきました。主題となる哲学者を春休みまでに決めきるという目標のもと、冬休み、春休みはKip学伸に何度か通いました。対面授業だとオンライン授業よりも話せる時間が長く、「これってどう思う?」など先生と質問ベースで対話ができていたので、難解な哲学に対して親近感が芽生え始めました。
主題となる哲学者が決まったのは、4月の上旬でした。先生から課題図書を指定され、少しずつ読み進めていました。
本格的に推薦の対策をしたのは、夏休みに入ってからでした。この時点では、志望理由書も前年度と変更になった課題レポートにもあまり手を付けられていませんでした。焦りを覚えながら週に一度の対面授業に向けて毎日のように志望理由書、課題レポートを書き直し、本を読み進め、哲学者の理解を深めていきました。哲学の理解は本を読んだだけでは不十分で、なかなか文章に書き起こすことが出来ず、落ち込んでしまうことも多かったです。大沢先生に分からないことを質問すると、具体例を出して分かりやすくかみ砕いて教えてくださったので、理解の助けになりました。なかなか手がつかなかった課題レポートも10月ごろに大枠ができました。11月上旬の提出期限に向けて10月は週に2回レポートの添削をしていただきました。哲学的な内容だけではなく、言葉の言い回しや語順、句読点など細かいところにまで指摘をしてくださり、課題に対して本気で向き合えた1か月になりました。レポートの最終締め切り日の4日前まで先生と推敲を重ね、ようやく納得のいく課題が完成しました。
レポートの提出が終わってから本格的に当日の小論文と面接の対策を始めていきました。面接対策では、教授から聞かれそうな私に関する基本的な質問と、課題レポートに関する質問リストを作ってくださいました。独学で面接対策をしようとすると何をやってよいか迷ってしまいますが、幅広く質問を考えてくださっていたので、質問リストを完璧に答えられるようにすることに集中できました。また塾で講師として働いている大学生の先生に面接対策を何度もしていただける環境が整っていたので、実際の面接の雰囲気や緊張感を覚えながら、練習ではアドバイスもしてくれました。自分では気づけない視点から指摘してくださるので、当日に向けて意識して癖を直していくことができました。また、哲学になじみがない人にも理解できるような説明する力を身に付けていくうえで、講師の方が聞き手の立場から論理が飛躍している箇所や補足説明が必要な文脈を適宜アドバイスしてくれました。
小論文対策では、過去問を中心として大沢先生が作ってくださった模擬問題にも取り組みました。例年の過去問では、60分間で文章を読み、2つの質問に約1000字の記述が必要です。はじめは何を書いていいのか全く分からず、歯が立ちませんでした。自分ひとりの対策だけではたどり着けないような抽象的な概念に対する考え方を、具体例を通して言語化して教えてくれる大沢先生が私にとって心強い存在でした。理解できたところまで先生に自分の言葉でまとめたうえで、本番では何を意識して読むのか、どのように文章を組み立てていくのかを教えてくださいました。そのうえで、課題文の意図を具体例含めて解説してくださいました。公開されている3年分の過去問をやるだけでもかなり大変ですが、場数をこなすために大沢先生がたくさん模擬問題を作ってくださいました。哲学科の問題は、小論文対策の問題集に掲載されていないことが多く、類題探しに苦労しますが、問題量がかなりあるので、テスト直前まで問題演習ができました。
テスト前日には、今まで学んできたことを含め、当日の小論文で出そうな範囲を集中的に復習し、頭に叩き込みました。テストが始まる寸前まで、先生と前日に話した内容を復習していました。テストが始まり、問題文を読み進めていると前日に大沢先生と話していた要素を抽象化した文章だということに気付きました。それは、私が直前まで考えていた内容だったので、自信をもって小論文を書ききることができました。
続く午後の面接に向けて、小論文に関するどんな質問が来ても説明できるように具体例や発展的な自分の意見を準備していました。面接では、小論文に関することは全く聞かれず、想定していなかった質問が多く、面接試験後に合格する確信がありませんでした。
テスト後、大沢先生に電話でテストの手応えを伝えると、小論文について「よくこんなに難しい内容がかけたね」と言ってくださり、自分の中で徐々に合格が確信に変わっていきました。
合格発表日、ドキドキしながら結果を見ると、見事に合格していました。自分ひとりで推薦対策を行っていたら、合格にたどり着くことは絶対にできなかったと思います。
この合格は、大沢先生をはじめ、面接の練習をしてくださった講師の方々などたくさんの人たちの支援、応援があったからこその結果だと、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました!
北里大学医療衛星学部/マイペースでできた受験勉強!
カテゴリー:合格体験記2026.01.05
私は私立中高一貫校の英語特化型のクラスに入っていました。週七時間の英語の授業や、高校1年時の10ヶ月カナダ留学が特徴です。kip学伸に入ったのは、その留学の後の高校ニ年生の夏でした。同時期の他の学生とは、学校の授業の進度が異なるので、多くの塾から難色を示されました。なぜなら当時の私は、未履修の授業が多くあったからです。たとえば、数学は、数Aは履修が終了していたものの、IBCは未履修でした。また、理科も基礎4科目のみ終了という状況でした。
このような状況のなか、第一志望校の一般選抜には英語、数学AⅡ、理科1科目が必要でした。塾では、初めに数学と物理基礎の授業を受け、高校3年生に上がる頃には物理基礎が終わり、数学もかなり進みました。大学生の先生方には、勉強内容を教えていただくのみならず、学校生活の相談までしていただきました。特に長期休暇中の講座では色々な先生方に見ていただき、たくさんの解法を教えてもらいました。目の前に先生がいらっしゃることでほんの些細な疑問にも答えてもらいました。授業後には21:00~22:00まで残って自習することができ、家で勉強しない私にはとても助かりました。
最終的に合格通知をいただいた公募推薦は、最初は考えておらず万全の準備をしたとはいえない状況でした。学校の評定が低く、小論文や面接に対する対策をとくにしてこなかったからです。夏休み中に公募推薦があることを知り、評定の数値に制限がないことから少しでも合格の可能性を高めるために出願を決意しました。9月からは小論文、英語が1コマ、物理を2コマで授業を取っていました。小論文の授業では、私が志望する学部に含わせた練習問題を作っていただきました。面接対策も何人もの先生と何度も練習し、本番では緊張せずに受験することができました!

























